JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

コミュニティFM放送局に運用停止処分

2008-01-10 | インポート

近畿総合通信局は1/9付けで滋賀県近江八幡市のコミュニティFM局「BIWA WAVE」に対し、電波法に違反しオーバーパワー並びに無許可でアンテナの方向を変更したとして1/18~28までの11日間の運用停止を命じる処分を下したそうです。正式リリースはこちら


 


アマチュア局に対しオーバーパワーを理由とする運用停止処分が下されたことはありますが、放送局にこのような処分が下されたのは電波法の施行以来初めてのことだそうです。


 


 


同局がオーバーパワーとアンテナの方向変更を行ったため、他局に混信を与え、その苦情により違反が発覚したとのことです。パワーは実効輻射電力(送信機出力にアンテナゲインを掛けたもの)で免許上は14Wでしたが、当局の調査によると200W以上になっていたとのことです。


 


BIWA WAVEでは「方向が変わっていたりオーバーパワーになっていたのは事実だが、当社では関与していない」と事実は認めるものの、工事業者に責任を転嫁する発言をしているようです。実際これだけのオーバーパワー(これだけ差があると機器更新が必要なはず)やアンテナの方向変更を工事業者が無許可で行うとは考えられません(業者が好き勝手に工事するようないい加減な工事監理はあり得ません)。電波の届くエリアを本来の近江八幡市や安土町以外にも広げるためこのような工事を行ったのではないかと思われます。受信エリアが広がればCMの営業をかけやすくなりますから、増収につながると見込んだのではないでしょうか。BIWA WAVEはこの記事を書いた時点ではいまだに公式ページで処分を受けた事実を記載しておらず、反省しているのか疑わしいです。


 


 


放送局の場合、アマチュア局と違って実効輻射電力で評価するんですね。実効輻射電力は「ERP(ダイポール比)」と「EIRP(アイソトロピック比)」があるようで、公式リリースを読む限り今回どちらでの評価であったかは不明なんですが、私がFT-817(5W)に3エレHB9CV(8.4dBi)を使って50MHzにQRVしたら実効輻射電力は14Wを越えちゃうんですね(EIRPだと34.5W、ERPでも21W)。


 


アンテナを自由に選べるのはアマチュア局の特権です。送信機出力を上げれば実効輻射電力がアップしますが、アンテナを高性能なものに変更しても実効輻射電力が上がります。アンテナがいかに大切かってことがよく分かりますね。ちなみにBIWA WAVEのアンテナはこのページに写真があります。飛びそうなロケーションですね。



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