沖縄アマチュア無線50年祭の特別コールサインですが、ハイバンドの季節になり徐々にQRV局が増えています。地元のOMさんもこれを機にQRVしてみようというケースもあると聞いています。
先日沖縄に行って来た範囲での現況を簡単にレポートします。
[現在のQRV状況]
特別コールを使用したQRVがあったかどうかを整理してみました。私で分かる範囲での確認ですから実際と異なる場合があるかも知れません。
/OKA50(沖縄本島ほか) 多数確認
/ISG50(石垣島・波照間以外の竹富町) 多数確認
/MMY50(宮古島ほか) 数例確認
/IEJ50(伊江島) QRVなし
/AGN50(粟国島) QRVなし
/UEO50(久米島ほか) 私がQRV
/KJP50(座間味ほか) 1局確認
/KTD50(北大東) QRVを確認も特別コールの使用は不明
/MMD50(南大東) QRVなし
/SHI50(下地島ほか) QRVなし
/TRA50(多良間島ほか) QRVなし
/HTR50(波照間島) 私がQRV
/OGN50(与那国島) 1局もしくは2局QRV
QRVがないと思われるのはやはり渡島が難しい島ばかりですね。伊江島なんかは簡単に渡れそうに思えますが、レンタカーの契約上の問題(契約書中で離島への持ち出しが禁止されているケースが少なくないようです)があるためかなかなかQRVがありません。私の場合は人力で機材を運んでいますから全く問題ないのですが、資金と休み(特に休み)が足りません。年2回が精一杯です。
[結局OKAって何なの?]
QRV中にしばしば聞かれましたので整理します。
これらはIATA(国際航空運送協会)が決めた国際的な空港・都市等の略号で、1つの空港に対して3文字のコードと4文字のコードの両方が定められています(*)。那覇空港の3文字のコードはOKAで、4文字のコードはROAHです。一般的には預け荷物のタグや搭乗券の券面などに使われる3文字コードの方を目にすることが多いと思います。航空会社の係員間の連絡もこれでやっているみたいです。
沖縄以外では羽田空港はHNDですし、大阪空港(伊丹)はITMです。これらのコードは世界でダブらないようになっており、例えば1日1回小型プロペラ機が来るだけの北大東空港が持っているKTDのコードは世界中で北大東空港しか使っていません。
これらのコードは各空港の設置者が空いているコードを申請し認められれば登録されます。「OKA」は日本語チックに読むと岡山空港になりそうですが、沖縄が先にOKAを使っていたため、開港の遅かった岡山空港は「OKJ」のコードになっています。
[使ってみてどうなの?]
最初慣れるまでは喋りにくいですが、ある程度慣れると苦にならなくなりました。ただし慣れたとしてもコンテストでは使いにくいと思います。
特別コールについて「分からない」として聞かれる方は30~40局に1局程度でした。ただ、最初に使ったISG50をずっと使うものだと思っている局がいるのか、中城や南風原でも/ISG50で呼んできた局がいましたのでこの辺の説明は行いました。
/のあとに数字以外が来ることはDXではよくあるパターンですからDX局は心得ているようで、皆さん正確にコールしてくれてました。むしろJAの局の方が誤認率が高いかも知れません。
(*)IATAコードには航空会社の略号もあります。日本航空がJL、全日空がNHです。これらも世界中で重複がないようになっており、日本航空のチケットを売ってくれるところでJL2081便のチケットを頼むと、世界のどこで買ったとしても大阪(伊丹)発沖縄(那覇)行きのチケットが出てきます。ちなみに全日空のNHは前身の日本ヘリコプター輸送に由来するそうです。
渡るのは厳しいですが、のんびりしたいい島だと思いますよ。
QRPでしたので交信局数は少なかったですが、2月末に
南北大東島からQRVし空港名+50で運用したカードを出していますヨ。