JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

中古リニアの価格がヤフオクで上昇中

2021-06-27 | シャック便り
FT-818やIC-705が売れる中でヤフオクなどで値段が上がっている物があります。それがリニアアンプです。

現在入力が5W前後で出力が30~50Wのリニアアンプの落札相場が特に上がっており、この条件を満たすHF帯のリニアや144/430デュアルバンドのリニアは(状態にもよりますが)2万円では買えないほど値上がりしています。特に東京ハイパワーのHL-45B(HF+50MHz 45W、FT817/818での自動バンド切り替え)は状態のいい品が出れば5万円でも落札できないほどプレミアが付いています。


こんなことになっているのは、
・FT-818やIC-705を買ったはいいがパワー不足のため3アマや移動運用で上限となる50W前後までパワーを上げたい。特に自宅ではパワーが欲しい。

・東京ハイパワーが倒産し国内ではリニアアンプが製造されていない。

といった背景があるからです。中には中国製のリニアを輸入して売っている連中もいますが、スプリアスが大きかったりバンドの自動切り替えができないなどHL-45Bと比べると見劣りすることが中古品人気の理由だと思われます。

加えて第一電波やコメットなどの周辺機器メーカーもスプリアスやバンド切り替えなどの問題点を解決したリニアを中国で委託生産してもらうような考えも経営体力もないため中古を買うしかなくなっているようです。中にはジャンク品のリニアを安く購入し修理して売っている方もいるようです。古いリグの修理を請け負うよりも手間がかからず利益が出るようですね。


もちろん中古品や修理品でも状態が良ければ使用できますが、同じ型番でも購入後年月が経っているため状態はまちまちで、劣化で定格出力が出なかったり、オーバーパワーになるよう調整してあり発熱がひどく動作が不安定だったりする出物もあります。現状の出力は定格通りか、改造をしていないかなどはしっかり確認して購入されることをオススメします。

また144/430MHzではブースター(FM専用でSSBでは使えない)を「リニアアンプ」と称して売っているケースもあります。SSBで使う方は型番を一度検索しておくと安心です。


なおリニアであっても1200MHzや50MHz用のモノバンド、100W以上の製品は人気薄のようであまり高くは落札されていません。何でもかんでも高く売れるわけではありませんのでご注意を。
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