移動耳より情報

[JR北海道が石勝線夕張支線と道北３駅の廃止方針を固める]
JR北海道は石勝線のうち夕張支線（新夕張－夕張）の廃止を固めました。夕張市はバスターミナルの整備など条件に鉄道の廃止をＪＲに求めておりすんなり廃止が決まるものと思われます。

元々この区間は夕張線という名前で長らく夕張で産出された石炭の運搬路線として活躍してきました。その後札幌から帯広への最短ルートとなる石勝線の開業時に夕張線の一部を転用したため主従関係が逆転し、石勝線の支線となっていました。しかしながら夕張市の財政破綻により人口の流出が加速し乗客が大きく減ったこと、施設も老朽化したまま放置されこの先の改修に多額の費用がかかることから廃止となりました。夕張へは新札幌駅から路線バスがあり、現在はこちらが主流となっています。


また宗谷本線の南美深・筬島・歌内の３駅を来春のダイヤ改正にあわせ廃止する方針を固め、沿線自治体に申し入れしたとのことです。宗谷本線ではこれまでも段階的に利用の少ない駅の廃止が進められています。

今回の３駅はいずれも沿線人口がほとんどおらず極端に利用が少ない状態です。


[九州商船の有川航路再開は遅れる見込み]
九州商船が運航していた長崎－有川航路の再開が遅れる見込みです。新しい就航日は分かり次第公表するとのことです。

この航路は昨年10/10に就航したものの11/15に傭船していた「ビッグ波羅門キング」が機関炎上事故を起こして沈没、以降休止状態となっています。今年9/25に新しい船「シープリンセス」を完成させ交替させる予定でしたが、造船所の都合で完成が遅れているとのことです。


[ゆいレールのエレベーター・エスカレーター故障が問題に]
沖縄のゆいレール全15駅中6駅でエスカレーターまたはエレベーターのいずれかが故障し使用不能となっているようです。

これは沖縄特有の塩害で本土よりも早く機器の劣化が進むことに加え、管理者である沖縄県や那覇市が経年劣化のため取り替える必要があると保守会社から指摘されたもののそのまま使用を続けたことが理由のようです。新聞で取り上げられたため工事の発注手配を行っており、復旧した設備も一部ありますが、中には復旧まで数ヶ月かかるケースもあるようです。

私も壺川駅で故障したまま長らく放置されたエスカレーターを見たことがありますし、沖縄全般に見受けられる保守整備への意識の低さが原因だろうと思っています。荷物が多い場合などはご注意ください。