新島移動メモ
[鹿児島市新島]
新島は桜島の北北東沖合1.6kmにある島です。「燃島」の別名もあるようです。現在は鹿児島市の一部となっています。最初の入植者が桜島の赤水地区の出身だったため赤水地区の一部とされていましたが現在は地区名を与えられ鹿児島市新島町となっています。
18世紀に桜島の火山活動で錦江湾(鹿児島湾)から隆起した島で、1800年頃から人の定住が始まりました。周囲が好漁場であったため一時は250人の人口を数えるまでになりましたが、波による浸食で島が小さくなり、人家や畑に被害が出るなどしたため1960年頃から桜島側の対岸にある浦之前への移住が始まりました。
数年前の時点で島の人口が1桁となった上に住民の高齢化も進み、桜島の噴火や住民の急病などの緊急時に支援が難しい状態となりました。このため鹿児島市が移住の説得を続けており、住民登録を残しているのは最後の1名のみとなっています。
[島内での運用]
港の前に公民館の分館があり、この周辺がよいと思います。集落はまだ住めるような家から廃墟まで様々ですが、不用意に立ち入らない方がいいと思います。
公民館のトイレは施錠されておらず、来訪者が使える状態です。
[島へのアクセス]
桜島の浦之前港から鹿児島市の行政連絡船「しんじま丸」が1日2往復しています。浦之前午前10時と午後3時発で、新島に到着し乗降が終わったらすぐに浦之前に引き返しています。
運賃は往復で200円、帰りの下船時にまとめて現金で支払います。
浦之前へは桜島港のフェリーターミナルから鹿児島市営バスの60番で東白浜に行き、そこで70番のバスに乗り換えて西浦之前下車となります。桜島港9時25分発のバスが連絡便となります。
[島内でのアクセス]
島内は徒歩のみです。
[宿泊施設]
ありません。公民館もトイレ以外は施錠されており使用できない状態です。いつ桜島の火山灰が降ってくるかも分からないため野宿は避けた方がいいでしょう。
[島内の店]
島内には自販機含め全くありません。浦之前の集落にも商店はなく、鹿児島市内で食料を買っておいてください。
[注意点]
桜島にかなり近い場所ですので爆発によって火山灰や小石が降ってくる場合があります。避難できる場所を考えておいてください。
[おみやげ]
何もありません。
桜島名物としては小みかんや桜島大根があります。フェリーターミナルで手に入ります。