5/22(土)に東京都大島町(JCG 10004)三原山に移動運用に行ってきましたのでご報告します。
21日に都内で仕事と夜に飲む約束があり上京することになりました。翌日は特に予定がなくGWに伊豆諸島に行くことができなかったため、せっかくなので伊豆諸島に出かけようと思い東海汽船の予約を入れていました。ところが台風4号が接近し微妙な状態に。一時は移動運用を中止する方向で進めていました。
ダメなら山梨でワイン+温泉にするかスカイツリーや秋葉原で時間を潰すか時間ががかるけど安い大阪行きの昼の高速バス(8時間かかるが6,000円)で帰ってもいいかなぁとか思っていました。
そんな感じで諦めていたら台風4号が急速に弱まり、21日の朝には温帯低気圧になってしまいました。しかもいつも参考にしているこちらのサイトを21日午前にチェックしたところ22日は問題なく就航できることが分かりました。東海汽船の予約はまだキャンセルしていなかったので急きょ機材を東京に持ち込むこととしました。
例年この時期は「かめりあ丸」がドック入りしており(来年引退なのでこれが最後のドックですね)、ジェット船での運航ができない三八航路に「さるびあ丸」が入っています。しかしながら三宅島は昨年行っていますので今年もとなると芸がないですからパスします。
一方の片航路はジェット船か下田からの神新汽船のみになります。下田まで陸路ですと非常に時間がかかりますから竹芝から日帰りできることが条件となります。東海汽船の時刻表を調べたら日帰りで十分な運用時間を確保できるのは大島か利島くらい。利島にジェット船で行くのは就航率を考えたら無謀ですし昨年9月にも出かけていますから、ジェット船の就航率が高く5時間ほど滞在時間が取れる大島にしました。
帰りもジェット船で、竹芝到着後に伊丹行きの飛行機に乗ることができるため当日中に帰宅できます。
大島は昨年利島からの帰りに立ち寄り、湯けむりアワード対応で7MHzに短時間QRVして以来となります。50MHzなんかは久しくQRVしていませんし18/21MHzは一度もやってません。今年はぷちアワードで伊豆諸島からの7MHzの運用はお腹一杯になるくらいありますが、伊豆諸島のハイバンドは移動でQRVされる方が少ないためチャレンジしてみる価値があるのかなぁと思っています。
昨年の利島移動のQSLがまだ残っているからではありませんHi
今回は沖縄移動と同じく50MHzの2エレに18/21MHzのダイポールにしました。18/21が開かなくても50で安定した局数と距離を狙える組み合わせです。三原山の上は電波が飛ぶものの雲がわいて雨になりやすいので当日の天気を見て悪そうなら元町港周辺から出てみることにします。
ということでスタートは竹芝桟橋です。朝一番のジェット船1220便に乗船しましょう。神津島までの各島に立ち寄る各島便です。8時25分発で大島には10時30分着予定。土日のみ久里浜に寄港するため平日より20分ほど余計にかかります。
本日の就航状況はこちら。1220便は「夢」です。台風崩れの低気圧は夜のうちに去ったとはいえ、当然のごとく利島は条件付きですHi
私はジェット船で利島なんて怖いことはよーしません。三度目に訪れるとしても大型客船になると思います。宮塚山の山頂からもう一度50MHzにQRVしてみたいですね。昨年は雨のため短時間しかできなかったのですがすごい飛びでした。これほど電波の飛びが良くてパイルになる場所なんてそうないですもんね。
今年はぷちアワードなんかで利島からQRVする局が例年以上に多いようですが、利島は渡島・天候・生活環境のいずれを取っても厳しい島なのでくれぐれも事故のないよう細心の注意を払って欲しいと思います。もちろん利島以外の島でも事故のないようにお願いしたいと思います。
予約してあった乗船券を引き換えます。今までは係員に聞かないと分からなかった大島の到着港はこんな感じで表示するようになりました。
こちらも当然のごとく岡田港ですね。元町港になる方が珍しいです。ちなみにボードの女性は初代の東海汽船マスコットガール田中ミリさんです。
夢に乗り込みましょう。いいお天気です。今日は満席に近いお客さんが乗っています。
竹芝を定刻に出航した夢はレインボーブリッジの下あたりで翼走モードになりほとんど揺れなくなります。この付近で次便に入る「友」とすれ違いました。今年4月に東海汽船に仲間入りしたばかりの新顔ですのでいつかは乗ってみたいと思います。
1時間で久里浜に到着。釣り客を中心に乗り込んできます。竹芝よりも久里浜から乗った方が安いので東海汽船としてはあまり面白くないのかも知れませんね。
久里浜を出たら「利島の条件付きを往復解除します」との放送がありました。なんと利島への日帰りもできるそうです。船員に申し出たら乗り越しができるんで一瞬迷ったのですが、QRVできるのが利島港付近になりますからハイバンドだけになります。今日はハイバンドのCondxがそれほどでもなさそうですから無理せず大島にしておきました。
大島の岡田港に到着。2/3くらいが降りました。岡田は港の周辺が寂れまくっているのでイメージアップのためにも何とかした方がいいとは思います。
船内で見た感じ三原山には雲がかかっていません。50MHzをやるなら標高の高いところがベターですから三原山に行ってみましょう。三原山行きの路線バスに乗車。大島のバスは観光需要があるので観光タイプの車両を中心に入れており、ある程度使ったら路線バスに使っています。なので沖縄のバスみたいに前乗り前降りです。
座席の背もたれが低く、ヘッドカバーもなくて以前の車よりもちょっと安っぽい仕様ですね。一人旅の若い女性も何人か乗っています。以前よりも若い女性が増えましたね。
20分ほど乗って新火口展望台で下車です。ここは関東平野・西方向とも絶好のロケーションで人もあまり来ないためQRVにはいい場所です。アンテナを立てましょう。
今のところお天気はよく、三原山もすべて見えています。三原山は噴煙が上がらず近年は火山活動が静かなままで緑の山になっています。
伊豆諸島の場合海からの湿気を含んだ空気が山に当たって雨雲になりやすくお天気がどこまで持つのかが勝負になります。
11時20分に21MHzでスタート。少し開いているんですが空振り続きです。仕方ないので50MHzにQSY。こちらはすぐにコールが集まるようになりました。風でアンテナのビームが1エリア方向に向いたこともあって1エリアは軒並み59で強力に入ってきます。私が2月に出かけた鎌倉の六国見山に移動されていた方もいました。天気がいいと六国見山から大島が見えますから見通し距離となりすごく強かったです。
その他のエリアは、と言うとたまにバズ音が聞こえる程度でEsは開かずです。1エリアはたくさん呼ばれますからそれでも構わないのが有り難いです。沖縄や福岡の移動でQSO頂いた方も多くいらっしゃいました。スタート30分で32局なのでいいペースです。
21MHzは沖縄とかが時折聞こえます。座間味の移動が出ていたので呼んだら1発で取ってもらえました。その他は18MHz含めほとんど開かずでした。無理して利島に行ってハイバンドをやっていたらドボンでしたね。
本日のお昼はこちら。竹芝桟橋近くのコンビニで買ったメンチカツバーガーです。
午後1時を回って少し雲が出てきました。三原山の山頂も時折霧に覆われます。雨にはならないんですが呼ばれなくなったこともあって14時で終了としました。片づけましょう。
帰りのバスが到着。行き先は「出港地」です。このバスに乗れば帰りの船が出る港(今日は岡田ですね)に連れてってくれます。
岡田のターミナルは古くて時刻表もアナログです。でもちゃんと「友」のプレートも用意しています。ターミナル内には売店や小さな食堂もあります。名物の牛乳煎餅をはじめいろいろ売っています。大島限定で友の就航記念のTシャツも売っています。蛯原天さんという大島出身のアキバ系タレントさんのデザインだそうです。なかなかかわいいデザインでして、鉄道会社とか船会社が就航・引退記念で売っているお堅そうなデザインとは違って新鮮です。
ターミナル内では焼酎の「御神火」は置いていないので(缶ビールとかは売ってるから酒類の販売許可はあるはずですが)道を挟んで反対側の一峰さんで買っておきました。御神火はおいしいのですぐに飲みきってしまいます。
帰りの2220便が来ました。朝乗った1220便の夢が神津島で折り返してきました。大島を15時25分に出航し久里浜経由する便です。朝の便とは違ってガラガラでした。
船内で寝てたら17時30分に竹芝桟橋到着。竹芝到着の約75分後以降に羽田を出る飛行機なら間に合いますから19時発のJAL137便に乗り継ぐことができます。竹芝から浜松町駅まで15分、モノレールが待ち時間込み25分、空港のカウンターまでが10分で、出発時刻の25分前に手続きを済ませることができる計算で75分としています。
ということで空港に着いたものの、機材変更のため15分遅れの19時15分発になってしまいました。結局最終便のJAL139便とほとんど変わらない時間に到着でした。
本日は21MHzで10局、50MHzで73局の計83局でした。ありがとうございました。次回伊豆諸島は船が取れれば9月の連休で行きたいと思っています。最近は人気が高いのでどうなるやらです。