最近特に7MHzや3.5MHzにおいて「LA」「WF」などの略号を聞くことが多くなりました。
LA 湖沼アワード
WF ウォーターフロントアワード
の略だそうです。
先行している湯けむりアワードなんかも含め、対象となる場所の局からQSLを集めて定められた条件をクリアすればアワードを申請できるようです。
2~3年くらい前でしたら道の駅アワードがほぼ唯一でしたが、東日本大震災の頃から名勝アワードが人気を得ると次々と新しいアワードが出てくるようになりました。
さらにそれ以前ですとJARL発行のアワード以外では支部発行のアワードを目指している方が多かったのですが、今は支部発行のアワードはあまり見向きされないみたいですね。漏れ聞いた話ですと数種類のアワードを出している某支部では今年の申請総数が2桁に届かないのだとか。アワードの発行手数料が支部の貴重な自主財源だった時代はもう終わってしまったのでしょうか。
そんな支部アワードに取って代わった個人やクラブ発行のアワードはルールに極端な違いはないのですが、それぞれのリストを見るとなかなか興味深い違いがあります。
[対象ポイントの総数]
対象ポイントの数が400前後のものもあれば2,000近くに上るアワードまで様々です。対象ポイントの数が少なければクリアしやすくなりますが、ポイントが多すぎると最初こそポイント数が順調に伸びても途中で頭打ちになって苦しくなってきます。その辺のさじ加減をどうするかがアワードマネージャーの手腕じゃないかと思います。
恐らく日本で最も多くの方がチャレンジしているアワードはJCCだと思いますが、現在これの上限が800です。2,000枚のQSLがいわゆる「靴箱(QSLビューローから送られてくるQSLが多い場合に使用される箱)」何箱分かを考えると800を基準にどれだけ増やす(あるいは減らす)かが基準になってくるのかな、とも思われます。
[対象ポイントの難度]
対象ポイントについてはその数だけでなく難度も気になります。現在の移動運用は車で行かれる方が圧倒的に多く、私みたいに船やバスといった公共交通機関を使う移動局はかなり少数派です。
ということは「車で行ける移動地にはいずれ誰かが行く」ということです。一方で車で行けないような場所にある対象ポイントは移動が難しく難度が上がります。離島ですとか、湯けむりアワードでは登山をしないと規程を満たさない対象ポイントもあったと思います。
JCCで「珍市」と言われるところは大抵が離島であったり移動運用の難しいところです。でもこういった珍市や珍郡があるからこそ達成したときの達成感が高まるのではないでしょうか。
こういった対象ポイントをどれだけ意図的に組み込むのかのさじ加減もアワードの面白さを左右するのではないかとも思います。
移動する側から言えばザコ市でも呼んでもらえるなど有り難い面がありますが、いったい今どれが旬なのか分かりかねている移動局も少なくないと思います。私もその一人であり、迷ったときはシンプルにJCC/JCG/WAKUの珍しいところに出かけるようにしています。