JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

さようなら宇高国道フェリー

2012-09-09 | シャック便り

常置場所に帰る用事がありましたので、運航休止を表明した宇高国道フェリーに乗ってきました。

宇高国道フェリーは国道30号線の海上区間を担って岡山県の宇野港と香川県の高松港を結ぶ民間のフェリーで、最盛期は24時間・19分ごとの運航を続けていました。宇野と高松を結ぶ航路は宇高のほか四国フェリー・日通フェリーに国鉄の宇高連絡船もあり、本州と四国を結び続けてきました。

1988年の瀬戸大橋開通後も頑張ってきましたが、高速道路の割引政策により壊滅的ダメージを受けて深夜運航を中止、1日わずか13往復にまで減便したものの経営が成り立たず運航休止を表明しました。

 

国道フェリーに乗るには宇野か高松に行く必要があります。時刻表をいろいろ眺めていると神戸-高松間のジャンボフェリーから乗り継げることが分かりました。ジャンボフェリーは土日祝に限り神戸発朝便の出航時刻を8時に繰り下げており、利用しやすいダイヤになっています。高松に12時30分に到着しますから、13時発の宇高国道フェリーに間に合いそうです。

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8時のフェリーに乗りました。瀬戸内海なので揺れません。下手すると東海汽船のジェット船よりも揺れないかも知れません。出航後50分で明石海峡大橋を通過するのがハイライトです。

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いつも通り和室に寝転がりました。お客は結構多かったです。4Fの臨時席にもゴザを敷いて寝てる人がいました。

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小豆島の坂手港に到着。小豆島なのでマルキン醤油の看板が見えています。乗客の半分くらいが降りてゆきました。ジャンボフェリーの小豆島寄港は成功しているみたいですね。

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12時30分に高松到着。ジャンボフェリーは高松東港に到着しますので、JR高松駅までは無料送迎バスがあります。高松駅まで乗りました。

 

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駅から少し歩いたところに国道フェリーの乗り場があります。

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運航休止の案内が出ています。運賃は片道390円。出航時間が近いので船に乗りましょう。船は「たかまつ丸」です。

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お隣には「こくどう丸」がいました。昼間は1隻で間に合うので休んでいます。どこかにいるはずの「こんぴら丸」をあわせた3隻が今のラインナップです。

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国道フェリーは「萌え起こし」に乗っかって3姉妹キャラを作ってグッズなどを売っています。土日祝は船内放送まで各キャラの声優さんが担当しています。

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高松の船は船内でうどんがデフォなので最後のうどんにしましょう。1杯250円。冷凍うどんを暖めているだけで味をどうこう言うものではないですが、最後に味わうことができました。

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乗船客は20人もいません。豪華さを誇った国道フェリーの船内は疲れ果て、声優さんの案内アナウンスが寂しく響き渡っています。全盛期には車なら1時間以上の乗船待ちも少なくなかったのですが今や車両甲板もガラガラです。

 

船は1時間で宇野に着きます。ややこしいんですが玉野とは三井造船のある玉と港のある宇野の合成地名で、港やJRの駅は宇野です。玉野市は元阪神タイガースの八木さん、今ですとNHKのキャスター井上あさひさんの出身地です。

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宇野港の国道フェリー乗り場は車両用のランプと徒歩客用の可動橋、係船用の浮き桟橋だけという恐ろしくシンプルな構造です。

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前回2010年の運航休止届けは社会的インパクトを狙ったものだったと思われますが、今回は最低限までダイヤを減便してからのものです。船も相当に老朽化していますのでこのまま取り下げられることなく運休→撤退となるものと思われます。

ありがとう宇高国道フェリー。さようなら。

コメント
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