[テスト編] 動作テストをする
完成したバッテリを充電して使える状態にしましょう。充電器は9000mAHのものと共通です。
最初は電池が休眠状態になっているので状態が不安定です。充電は電流をしっかり監視しながら行います。過熱や異常電流が見受けられたらすぐに充電を停止します。数回充放電を繰り返すと安定しますから、それまでは特にご注意下さい。
今回のバッテリは最初の充電時に過熱が見られました。すぐに充電を止め、少し落ち着かせてから再度充電を行いました。
充電が済んだのでいつもの猪名川調整場にFT-817・HL-45B・バッテリの一式を持ち込んで試験を行いました。ダミーロードがあればベターなのですが、あいにく持っていないのでよく調整されたアンテナである21MHzのダイポールを持って行きました。
全部を接続すると、FT-817のバンド切替に合わせてリニアのバンドも自動で切り替わります。さすがに専用リニア、これは便利ですね。
バンドの上の方の邪魔にならないところで試験したところ、45Wが出ているようです。FT-817に表示されるバッテリの電圧は受信時14.4V、送信時には13.0V近くまで落ちますが、保護回路が作動することもなく動いています。
続いてバンドの下の方に行ってみましょう。マニラ在住の日本人局であるDU1HBC局が21MHzのSSBにQRVされていましたのでコール。2回目で取ってもらえました。送信音質に特に問題はないようです。まずは第一関門をクリアしました。
また、シングルバンドであれば重量も特に問題ありませんでした。ただ144/430の設備を合わせて持って行くときはリニアの重量があり、バッグのスペースも取ることから苦しそうです。そもそも144/430ではHL-45Bが使えませんからかなり非効率な組み合わせになりそうです。
第二関門は実際に長時間QRVして何時間持つかの試験です。これは次回に。