最近消費電力が少なく地球に優しいとしてLED電球が話題になってきています。環境に優しいのはいいことですが、実はこのLED電球はハムにとっては大敵となる可能性があるのです。
というのはLED電球はLEDを光らせるのに最適な電圧にするためスイッチング電源を内蔵しており、これが粗悪品であるとノイズの発生源となるという次第。最近はリグの安定化電源も多くがスイッチングですが、これらのようにノイズ対策がしっかりしていれば別です。しかし設計担当者にそのような意識がなく、コスト優先で粗悪品を使ってしまうとノイズ源となってしまうわけですね。
そんなの実際起きるの?と思う方もおられるかも知れませんが、実際にそのような事例が起きたようです。内容はこちら。テレビやラジオへの影響で問題となりましたが、こんな状態であれば当然50MHzやHFでも障害が起きるでしょう。
しかもこの記事にあるように
総務省東北総合通信局によると、従来の街路灯でも点灯時や球切れ時に瞬間的なノイズは発生していたが、「LEDによるノイズは点灯中ずっと続くので影響は大きい」と話している
一晩中影響が出るという次第です。
これ、今後大きな問題になりかねないですね。今のところこの問題に対し熱心に活動されているのはJP1LRT局など僅かで、総務省も上記の通り把握しているはしているものの規制等の検討をしている様子がありません。JARLに至ってはどうなっているやら・・・ですね。
最近は生産を中国に移すようになり、中には設計すら中国メーカーに任せている企業もあります。中国ではコスト至上主義がはびこっており、こういったノイズ対策は指示されない限りやらないケースも多々あるみたいです。今後も次々と問題が起きそうな気がしてなりません。
あ、新アイテム到着です。早速試しに使っていますが驚くほどいい感じです。某局ご紹介いただきTNX!!