見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

歴史書の隠れた専門店/れきはくミュージアムショップ

2009-07-11 18:05:33 | 街の本屋さん
歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)のミュージアムショップ

 なかなか増えない「街の本屋さん」のカテゴリーに久々の投稿。最近、行くたびに感心しているのが、歴史民俗博物館(れきはく)のミュージアムショップにある書籍コーナーである。

 ミュージアムショップは、目立たないが、エントランスホール左手のエスカレーターを下ったところにある。同館のミュージアムグッズにはあまり魅力を感じないのだが(正直ダサい)、併設の書籍コーナーは気合いが入っており、歴史・民俗・人文地理に関する新書・選書・文庫・ムックなど、古いものまでよく揃えている。開館初期の頃に比べて、だんだん書籍の売り場面積が増えてきたんじゃないかと思う。

 さらにエントランスホール右手にも、いつの間にか書籍コーナーが進出してきた。ミュージアムショップが一般歴史書を扱っているのに対して、こちらは、れきはくの刊行物と、全国の歴史系博物館の図録を扱っている。先日、企画展示『日本建築は特異なのか-東アジアの宮殿・寺院・住宅-』(2009年6月30日~8月30日)を見に行ったついでに、この展示図録コーナーをじっくり歩いてみた。全国には、こんな博物館があるのかあ、こんな企画展があったのかあ、という感じで、時間を忘れて楽しめる。いや、売り物をタダ見で楽しんではいけないのだけど、これだけ大量の図録が一覧できる場所は、図書館でも思い当たらない。れきはくの図書室には揃っているのかなあ…。

 この1、2年は、戦国ブームを反映して「武将もの」が人気のようだ。仏像関連も多く見受けられるが、これは、どこでもできる企画ではなくて、力のある学芸員がいないと難しいんじゃないかと思う。

 ところで、れきはくのホームページには、ミュージアムショップおよび図録販売コーナーの情報はほとんどない。この充実ぶり、もっと宣伝すればいいのに、もったいない。
コメント
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