見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

★琵琶湖文化館、存続の危機

2008-01-19 22:59:39 | 見たもの(Webサイト・TV)
○観仏三昧的生活(Blog)「琵琶湖文化館、頑張って」(2008/01/05)

http://kanbutuzanmai.blog66.fc2.com/blog-entry-11.html

 展覧会情報サイトとして、いつも利用させてもらっている『観仏三昧』の管理人、和歌山県立博物館の大河内智之さんのブログで、気になる記事を見つけてしまった。

 平成19年12月6日の滋賀県県議会で教育長が「琵琶湖文化館は、平成20年3月31日をもって公開中止(休館)」という方針を表明したという。正式決定は2月の議会となるそうだ。えええ~!!腰が抜けるほどの衝撃だった。平成20年3月って、あとわずか3ヶ月後じゃないか。

 私は関東在住のしろうと美術ファンに過ぎないが、この博物館を偏愛し、いつもエールを送っていたのである。どのくらい好きだったかは、2004年秋の特別展『フェノロサ・天心が見た近江』を見に行った記事を参照していただきたい。当時の気持ち(もし大津近辺に住むことができたら、この琵琶湖文化館に毎月1度は通いたい)は、今も変わっていない。それなのに…。

 2004年の記事にも書いたように、要改善点はいろいろあるのだ。ホームページもあまり変わってないしなあ。建物の外観も今の時代に合わないし、交通の便も中途半端(大津駅から徒歩20分)。それから、東京の博物館や美術館で、琵琶湖文化館のポスターを見たことってほとんどない。広報予算が乏しいんだろうけど、それにしても…等々。今となっては繰り言か。

 収蔵品はどうなるんだろう。それ以上に、琵琶湖文化館が近江の文化財(特に仏教文化財)の保存・公開・研究に築いてきた成果はどうなるんだろう。組織の解散とともに雲散霧消してしまうのでなければいいのだが。同館刊行の図録類は、手に入るうちに買っておこうと思う。以前購入した『近江の美術:鑑賞の手引き』は、今や私の愛蔵品である。

 現在、同館は”総力企画”をうたった収蔵品特別公開『近江の美術』を3期に分けて開催中。私は、3月の「仏教美術の精華」には必ず行こうと決めた。でも、2月の県議会で結論は出てしまっているんだな。それから、滋賀県知事のインターネット知事室に、存続要望のメールを送ろう。あの博物館がなくなったら、わざわざ大津なんか二度と行かないぞ~。

 「琵琶湖文化館、行ったよ」という方(→仏教美術ファンなら、絶対ポイント高いはず)、あるいは滋賀県の古刹(湖東三山や湖南三山)や仏教文化財(渡岸寺=向源寺の十一面観音など)を愛する方に、お願い。どうかひとりでも、琵琶湖文化館存続の要望を、知事にメールしてほしい。他に出来ることがあるのかどうか分からないので、とりあえず、お願いします。
コメント (7)
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