○細見美術館『珠玉の日本美術 細見コレクション リクエスト展06』
http://www.emuseum.or.jp/
来館者とホームページの投票をもとにした『リクエスト展』の第6回である。結果は、行ってみてのお楽しみということになっているので、上記サイトに展示リストはない。
細見美術館のコレクションは、昭和の実業家、細見良(初代古香庵1901~79)に始まる細見家三代が蒐集したもの。「日本美術のほとんどすべての分野、時代を網羅」しているが、とりわけ琳派と江戸美術が充実している。数は少ないが、人気の高い若冲も持っている。
さて、上記サイトの「今年も若冲首位なるか?」というキャッチコピーに対して、ネタバレになるが、今年の1位は神坂雪佳(かみさかせっか)の『金魚玉図』だった。へえー。私も神坂雪佳は嫌いじゃない。いつぞや近美で見た『百々世草』とかね。目の前に出されると、いいなあと思う。でも、今のところ、ハマりこむほどではないので、2003年の京都国立近代美術館の回顧展も、今年の春、日本橋高島屋でやっていた展覧会も、つい見逃してしまった。いつの間にか、こんなにファンが付いていたとは。
でも、新しい人気者が現れるのは、いいことだと思う。1位の座を明け渡した若冲は、人気が落ちたというよりも、もはや「定番」というか「別格」の座に落ち着いてしまったという感じだろう。今後も、あたらしもの好きのアマチュア鑑賞家によって、どんどん新たな画家や作品が発見されていくといいなあと思う。学術界の関心とは無関係に。日本美術は、まだまだ宝の山である。
久しぶりに、宗達の伊勢物語図色紙『大淀』が見られたのも嬉しかった。私はこの作品、好きなのである。添えられている和歌は「大淀の浜に生ふてふみるからに 心はなぎぬ かたらはねども」。意味シンかな。
http://www.emuseum.or.jp/
来館者とホームページの投票をもとにした『リクエスト展』の第6回である。結果は、行ってみてのお楽しみということになっているので、上記サイトに展示リストはない。
細見美術館のコレクションは、昭和の実業家、細見良(初代古香庵1901~79)に始まる細見家三代が蒐集したもの。「日本美術のほとんどすべての分野、時代を網羅」しているが、とりわけ琳派と江戸美術が充実している。数は少ないが、人気の高い若冲も持っている。
さて、上記サイトの「今年も若冲首位なるか?」というキャッチコピーに対して、ネタバレになるが、今年の1位は神坂雪佳(かみさかせっか)の『金魚玉図』だった。へえー。私も神坂雪佳は嫌いじゃない。いつぞや近美で見た『百々世草』とかね。目の前に出されると、いいなあと思う。でも、今のところ、ハマりこむほどではないので、2003年の京都国立近代美術館の回顧展も、今年の春、日本橋高島屋でやっていた展覧会も、つい見逃してしまった。いつの間にか、こんなにファンが付いていたとは。
でも、新しい人気者が現れるのは、いいことだと思う。1位の座を明け渡した若冲は、人気が落ちたというよりも、もはや「定番」というか「別格」の座に落ち着いてしまったという感じだろう。今後も、あたらしもの好きのアマチュア鑑賞家によって、どんどん新たな画家や作品が発見されていくといいなあと思う。学術界の関心とは無関係に。日本美術は、まだまだ宝の山である。
久しぶりに、宗達の伊勢物語図色紙『大淀』が見られたのも嬉しかった。私はこの作品、好きなのである。添えられている和歌は「大淀の浜に生ふてふみるからに 心はなぎぬ かたらはねども」。意味シンかな。