見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

明治の横浜/横浜開港資料館

2006-03-29 23:58:03 | 行ったもの(美術館・見仏)
○横浜開港資料館 『創業の時代を生きた人びと-黒船来航から明治憲法まで-』

http://www.kaikou.city.yokohama.jp/

 時々気になる展示をやっているなあ、と思いながら、一度も行ったことがなかった。このところ、明治初年がマイブームなので、横浜に行ったついでに寄ってみることにした。

 開催中の展示は、有名無名の人物を取り上げ、エピソードを交えながら近代横浜の歩みを紹介したものだ。横浜とのかかわりはいろいろである。伊藤博文は夏島(横須賀市)の別荘で明治憲法の草案を練った。フランス人画家ビゴーは、美人の膝枕でだらしなく酒盃を傾ける伊藤博文を描き、背景に「くには捨て置け、お前が大事」云々と日本語で記して皮肉っている。

 成島柳北が太田陣屋(日の出町一丁目)にあった幕府の洋式陸軍の伝習所に起居していたというのは初耳。休日にはフランス人教師や同輩と轡を並べ、隅田川まで遠乗りに出かけた。どうもフランス派はカッコイイな。中江兆民の晩年の詩幅(絶筆)もあった。枯れた字である。

 知らなかった名前では、ガス・上下水道・港湾設備など、横浜のインフラを作った高島嘉右衛門。なるほど、篤実な実業家だったんだな、と思ったら、占いの的中率が抜群で、『高島易断』を名乗った人物でもあるという。

 今回の展示を見て、幕末~明治の横浜居留地の様子が、ようやく頭に入った。なるほどね~。少し暇になったら、地図を持って歩いてみたいな。
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