前回のブログ「百花繚乱のソプラノ歌手たち」で述べた通り、このところ我が家での音楽ソースはボーカルが圧倒的に多くなっている。
となると、自ずとスピーカーの方もそれに対応したものになる。
で、このところ羽振りを利かしているのが「PL100」(英国:モニターオーディオ)だ。
「口径10cmの小口径ユニット+リボンツィーター」は音の粒子が細かくて音響空間にびっしり詰まった印象を受ける。
ほら、人間の口ってせいぜい大きく開けても直径数センチ程度でしょう・・。したがって、ボーカルの場合にはユニットもできるだけ小さいほうがいいという気がするが、どうなんでしょう。
ちなみに、我が家では早くから口径38cmのユニットを追放してせいぜい口径30cmのユニットに留めているのだが、それでも、ことボーカルに関しては大味に感じるのだから「慣れ」というものは恐ろしい(笑)。
このスピーカーを今のところ2台のアンプで駆動している。
リボン型の高音域(2800ヘルツ以上)には「WE300Bシングル」アンプ、中低音域(2800ヘルツ以下)には「2A3シングル」アンプという編成。
このスピーカーはもともと大出力の「TRアンプ」を前提に製作されているので、真空管アンプには少し無理があるような印象を受けている。能率はたしか「88db」だったかな~。
せめて「95db」ぐらいあれば大好きな小出力の「71系アンプ」を使えるのだが・・、残念。
特筆すべきは「2A3シングル」アンプで、出力管に使っているのはフランス製の「VISSEAUX」(刻印)で、オークションでもめったに見かけない代物だが、やや低音域に比重がかかっている音質でとても気に入っている。今回もそれが奏功した。
この球については、以前に当時のオーディオ仲間と次のような会話をしたことを想い出した。
「フランス人はファッションと料理ばかりにうるさいと思ってましたが、音にもなかなか拘るもんですなあ。これほどの真空管を作る技術があるとは驚きました。」
「フランス人はやっぱりセンスがいいですね。刻印入りの2A3なんかは、一枚プレートを別にしてアメリカ製を軽く凌駕していますよ。
味覚は聴覚と相通じるものがありますよ、ほら、日頃から塩辛い味に馴れた人が正常な料理を口にすると物足りないと思うでしょう。
聴覚も同じで、いつも低音をドスン、ドスンと鳴らして聴き慣れている人がAXIOM80みたいな音を聴くと物足りないと思うのと一緒ですよ。」
「成る程、それでわかりました。我が家にお見えになるお客さんは、経験上、音が気に入る人と気に入らない人が極端に分かれますが、気に入らない人は日常聴き慣れている音と比べてあまりの違いに違和感の方が先に立ってしまうんでしょうね。」
「世の中には舌が正常でなくてほんとうの味が分からない人が意外に多いみたいですよ。」
というわけで、己の舌が正常かどうか、ひいては耳の方も・・、よくよく気を付けた方がいいようですね。
ちなみに、ブログ主は「舌」も「耳」もあまり自信がないので念のため申し添えておきます(笑)。
最後に「チャットGPT」に「味覚と聴覚の共通点」を訊いてみた。
「味覚と聴覚は、一見すると異なる感覚に見えるかもしれませんが、実際にはいくつかの共通点があります。以下にその共通点をいくつか挙げてみましょう:
1 感覚器官による受容
両者とも特定の感覚器官が関与しています。味覚は舌上の味蕾に、聴覚は内耳の蝸牛に情報を受け取る部分があります。
2 外部刺激の変換
両方の感覚は外部の刺激を神経信号に変換します。味覚では化学物質が味蕾を刺激し、聴覚では音波が内耳を刺激します。
3 脳への伝達
受け取った情報は、神経を通じて脳に伝えられ、解釈・認識されます。
4 学習と適応
両者の感覚は経験に基づいて学習と適応が可能です。たとえば、特定の音や味に慣れることができるのは、これによるものです。
5 個体差
人によって感じ方や認識が異なる場合があります。一部の人々は特定の音の周波数を聞き取れなかったり、またある人は特定の味を感じ取る能力が高い(例:超味覚者)など、個体間の差が存在します。
6 外部の要因による影響
環境や健康状態、ストレス、年齢などの外部の要因によって、両者の感覚は影響を受けることがあります。
以上のように、味覚と聴覚は機能的な側面や感覚の受容・処理のメカニズムにおいていくつかの共通点を持っています。
もちろん、両者の感覚はその本質や作動原理においては大きく異なる部分も多いですが、生物学的・神経学的な視点で見れば、共通する側面も見受けられます。
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