「またか、くどい!」と言われそうだが、「You Tube」(テレビ)のおかげで一変した我が家の音楽環境。
もう毎日がワクワク ドキドキだが、身近に感じていただくために二つの具体例をあげてみよう。
1 「4つの最後の歌」(リヒャルト・シュトラウス)
この曲は稀代のクラシック愛好家で作家の「百田尚樹」さんによると「ヨーロッパ音楽が最後に行き着いた至高の名曲」とのことで、「人生を変えた名曲ベスト10」の中で堂々と第1位に輝く作品である。
たしかに、聴き込めば聴き込むほどに胸を打たれる名曲で、この曲目に感銘を受けない人はクラシックを愛する資格なしと、つい断言したくなってしまうほど・・(笑)。
で、たまたま図書館で目に触れたのがこの本。
作家の村上春樹さんが愛好するクラシック・レコードの紹介本。
村上さんが好きだからといってどうってことはないが、新たに好きな曲目を発掘できる可能性もあるのでざっと目を通してみた。
すると、180頁に目が留まった。
5人の歌手が紹介してあるが、そのうち「デラ・カーザ」(ソプラノ)はまだ聴いたことがないなあ・・。
どれどれ、こういうときこそ「You Tube」(以下「Y」)の出番だ。
テレビのリモコンスイッチで「Y」をポチッと押して検索画面を出し「4つの最後の歌」と打ち込んだ。
すると、ズラリと出てきました!
嬉しいことに、ルネ・フレミング、デラ・カーザなどがずらっと勢ぞろい。
手持ちのCDは「シュワルツコップ」「バーバラ・ボニー」「ヤノヴィッツ」の3人だけだったので狂喜乱舞しましたねえ!!
いろんな歌手をたっぷりと聴かせてもらった。
で、村上春樹さんの一押しは「シュワルツコップ」だったが、この歌手はどうも技巧的に走りすぎる傾向があって「イマイチ」だと常々思っている。つまり自分とはあまり相性が良くない。
前述の百田さんの「一押し」は、「ヤノヴィッツ」(カラヤン指揮)である。
そこで「お前の一押しは?」と訊かれるとそれが困るんですよねえ・・。
しばし、時間をくだされ~(笑)。
2 「夜に聴きたいモーツァルト」
「Y」の検索画面に「モーツァルト」と打ち込んだら、山のように関連楽曲が登場してくるが、そのうちの一つに「夜に聴きたいモーツァルト」というアルバムがあった。
何気なしに聴いているとモーツァルトの「アダージョ」(緩徐楽章)ばかりが勢ぞろい。
「アダージョ」となると定評があるのはベートーヴェンだが、自分はモーツァルトの方が好き~(笑)。
で、その内訳は・・
1 弦楽五重奏曲1番 K174
2 クラリネット五重奏曲 k581
3 ピアノ協奏曲27番 K595
4 弦楽四重奏曲19番 「不協和音」 K465
5 セレナード12番 K388
6 クラリネット協奏曲 k622
7 弦楽四重奏曲23番 k590
8 ヴァイオリン・ソナタ34番 K378
9 ドン・ジョバンニ セレナーデ K527
10 自動オルガンのためのアンダンテ k616
もう、いずれもが透明感に満ち溢れ「涙が追い付かない悲しみ」が疾走していく・・、心に浸み入ってくる名曲ばかりです!
しかも・・、いかなる「モーツァルト通」といえども、これまで聴いたことがない曲目がきっとあるはずで、「自動オルガンの・・・」なんて誰も聴いたことがないんじゃない・・。
これで、我が家の音楽環境がまるっきり一変した状況がお分かりいただけたかな?(笑)。
音楽好きにとって、まるで夢のような時代がやってきましたね。
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