前々回の「あの手この手の高音域対策」からの続きです。
JBL「175ドライバー」の高音域の弱点をカバーするために、コンデンサーやアンプの交換など、涙ぐましい努力に対してYさんの反応はといえば・・、さあ、どうなんだか(笑)。
可もなし不可もなしという感じで、少なくとも手放しで絶賛というわけにはいかなかった。相変わらず、一切の忖度なしだね~(笑)。
そして、出てきた言葉が「075ツィーターを継ぎ足すわけにはいかないんですか?」
え~っと、思いもかけぬ発想に驚いた。
「175もそこそこ高音域が出てますんで被りが気になります、あまり気が進みませんねえ・・。」と、咄嗟に言葉が出た。
この日はそれで済んで、久しぶりの試聴会に大いに満足して帰途につかれたYさんだが、その後「075ツィーター」を継ぎ足す案がどうも気になって仕方がない。
それかといって、3台のアンプで駆動するとなると、アンプの置き場所に困るし大きくて重たい「EL34プッシュプルアンプ」の移動などが伴ってくるので面倒くさいし~。
どうせ大して変わり映えがしない気もするけどねえ、と2~3日逡巡するもそんなに気になるなら、まあ、やってみっか~。
取り掛かる前に道具立ての確認をした。
まずは、「075」をローカットするための「マイカコンデンサー」を準備した。
片チャンネル「0.075μF(マイクロファラッド)×2=0.15μF」だから、計算上は「20万ヘルツ」を超える値となり、ホンの微かに音が出る程度だろう。
次に、アンプから「075」までかなりの距離になるので長めのSPケーブルが必要だ。
こういう時のためにと、このほど東海地方の「T」さんにお願いして作成していただいたのが「LANケーブル」(4m)だ。
我が家ではRCAケーブルからSPケーブルまですべて「T」さんから作成してもらった「LAN」を使っている。これを使うともうほかのケーブルを使う気がしなくなるほどで、どこがいいかというと、色付けがいっさい無く「自然な佇まい」に尽きる。
オーディオは引き算の世界だと思っているが、スピーカーを意識することなく音楽に没入できる音が究極の姿で、ケーブルだって同じ~。
かくして、最終的にはこういう姿に。
駆動するアンプは次の3台。
奇(く)しくも、我が家の「71系アンプ」が勢ぞろいで、低音域(~700ヘルツ)が「71Aプッシュプル」(上段左)、中音~高音域(2000ヘルツ~)が「71Aシングル1号機」、最高音域(2万ヘルツ~)が「71Aシングル2号機」といった具合。
しかし、よく考えてみるとこの「175」に「075」を組み合わせたのは過去にもあったことを思い出した。
まさに「歴史は繰り返す」だね~、これは(笑)。
ただし、当時はプリアンプの出力が2系統だったので2台のアンプで鳴らさざるを得なかったが、今回は3台のアンプなので自由度がもっと高くなっているはず。
そして、出てきた音は・・。
以下、続く。
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