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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

システムの大幅な入れ替え~第2弾~

2021年05月16日 | オーディオ談義

ひょんなことから始まった今回の「大幅な入れ替え」作戦だが、「第1弾」の続きとして「第2弾」といこう。

ところで、いつも来ていただくオーディオ仲間から「音の良し悪しは別として手数(てかず)の多さにはいつも驚かされます」という言葉をいただいたことがある。

手数ですか・・・。言い換えると選択肢ですかね。

そういえば人生の節目、節目において「選択肢が多くなればなるほど質的に向上する」という考えをずっと持ってきた。

たとえば、進学先、就職先、結婚相手など人生の大きな転機において選択肢が多ければ多いほど質的に向上することについて全員納得されるのではあるまいか。

オーディオ機器の選択だって例外ではない。

せめてオーディオぐらいはとまるで人生の「うっ憤」を晴らすかのように、その手数とやらを増やしてきたので今回はここぞとばかりに披露させていただくとしよう。

ちなみに現在の結婚相手にはいっさい不満が
ありませんので念のため。娘がこのブログを読んでいる可能性があるので申し添えておきます(笑)。

さて、これまで「ウェストミンスター」(改)の上に載せていたワーフェデールの「スーパー10+075ツィーター」(以下、名称「スーパー10」)の行く先だが結局こうなった。



ご覧のように「独り立ち」を果たした、といいたいところだが小編成やボーカルはいいとして、この小振りの箱でオペラやオーケストラとなるとちょっと物足りない。

そこで、背後に控えるウェストミンスター(改)の低音域を「サブウーファー」として活用する手が浮かんでくる。

両者の位相の差は低音域だからそれほど意識しなくて済みそうだ。

ちなみに、自己流の計算では音の秒速は「340m」だから、100ヘルツのときの波長の長さは「3.4m」だ。この範囲内に両方のスピーカーの振動板が収まっていれば音像定位の違和感は無いはずと踏んだがはたしてこれは正解かな・・。

また「ウェストミンスター」(改)内蔵のユニットは「スーパー12」(口径30センチ:赤帯マグネット)と、同じワーフェデールだから音色が一緒という強みもある。

実際に聴いてみても、ウェストミンスターの上に置いたときとまったく遜色がないし、むしろ耳の高さにユニットが降りてきたので聴きやすくなったほどだった。早くからこうすりゃ良かったなあ(笑)。

駆動するアンプの方はウェストミンスターが定番の「KT88プッシュプル」だが、「スーパー10」の方は幸いなことに気難しいユニットではないので何でもござれの状況。

たとえば「WE300Bシングル」「PX25シングル」「2A3シングル」「6098シングル」「71Aシングル2台」「171Aプッシュプル」といった調子

日頃聴くのであれば「2A3シングル」か「71Aシングル」あたりで十分だろう。「WE300B」は お盆と正月用として飾っておこう(笑)。

これにて「スーパー10」の件は一件落着。

次は、AXIOM80(復刻版)が抜けた後の始末に移ろう。

久しぶりにJBLの組み合わせが聴きたくなった。「D123」(口径30センチ)と「175ドライバー」のコンビだ。

鳴らし始めは「やっぱりJBLはスカッとしてええ音やなあ」と、感心することしきりだったが、3時間ほど続けて聴いていると何だか耳が疲れてきてしまった。だいたいいつもこうなるんですけどね(笑)。

やっぱりクラシックには向いてないようで、管楽器はいいけど弦楽器の響きがどうも物足りない。クロスオーバーを7000ヘルツあたりに設定したのでそのせいもあるかもしれない。次回を期して研究するとしよう。

そういうわけで、ためらうことなく「ブリテッシュ・サウンド」へ一直線。



ユニットを「D123」からグッドマンの「AXIOM150マークⅡ」(口径30センチ、以下「150マークⅡ」)へ交換した。大きなマグネットを持つ強力なユニットで、我が家の中では一番の重量級だ。

バッフルのネジ穴を統一しているのでものの5分もあれば交換可能。

まず「150マークⅡ」をフルレンジで鳴らしてみた。カタログ上では「1万2千ヘルツ」まで高域特性が伸びているようになっているが、実際には少し不足を感じたので、久しぶりにデッカの「リボン型ツィーター」を引っ張り出してみた。

ウェスタン製のオイル・コンデンサーを使って5000ヘルツあたりでローカットしてみた。



やっぱりホームグラウンドに戻ってきたような感じで安心して身を任せられるような音。やっぱりクラシックはこうでなくちゃ~。

あえて形容するとすれば、心の複雑な襞(ひだ)を一つ一つ丁寧になぞってくれて、そっと優しく癒してくれるような奥の深い響き・・。分解能よりも重厚なハーモニーを優先した音といえよう。

こういう音じゃないと伝わらない音楽というのがたしかにありますね。

駆動するアンプは同じ英国製の「PX25シングル」で決まり。

問題は「リボン型ツイーター」だ。リボン型の特徴ともいえるようにメチャ能率が低くてアンプの選択には四苦八苦した。

あまりにうまく鳴ってくれないものだから、とうとう窮余の一策で高出力を誇る「KT88プッシュプル」で駆動してみた。

識者からは「そんな無茶な!」という声が聞こえてきそうだが、「やってみなくちゃ分からん」の積りだったが、これはサッパリだった。

いくらパワーがあっても、高音域特性が優れていないとツィーターには使えないというありがたい教訓を身を以って体験したことになる。

結局、落ち着き先は小出力ながら一番高音域特性が優れた「6098シングル」となった。5極管だが3極管接合にするとあの銘管「PX4」と同じ特性になるという謳い文句に間違いは無かった。前段管はSTCの「CV569=ECC35=6SLGT7」。



このアンプのボリュームを全開にし、「150マークⅡ」用の「PX25シングル」のボリュームを抑え気味にし、プリンアンプのボリュームを上げ気味にして何とか問題解決。

このデッカのツィーターはサウンドへの溶け込み方が上品で、自己主張は少ないけど無ければ寂しいというクラシックにはもってこいの素性を発揮してくれた。

これで「AXIOM150マークⅡ+デッカのツィーター」も一件落着。

さらに、まだまだ「大幅なシステム入れ換え」の余波が続いていく。

次は「第3弾」へ。



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