「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「音楽&オーディオ」の異文化の接触~オーディオ編~

2019年11月05日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

高校時代の同級生たち3人との「試聴会」はそれぞれの音楽観とオーディオ観が複雑に交錯し相互に啓発しあって非常に得るところが大きかった。

やっぱり「音楽&オーディオ」は視野が広がるという意味で他流試合は必要ですね。

それでは前回は「音楽編」だったので今回は「オーディオ編」について述べてみよう。

   

当日(2日)は4系統のスピーカーを曲目に応じて入れ替えしながらのフル回転だったが、仲間が持参してくれた13枚のCDの中ではオーケストラが非常に多かったので、出番が一番多かったのが「ウェストミンスター」(改)だった。

タンノイさんの「GRFメモリー」を愛用している仲間から、ウェストミンスターのあまりの変わりように嘆き節が聴こえてくるかもと思ったが、実際に出てくる音を聴いてもらってどうやら納得してもらえたかな~。

それとも遠慮して口に出さなかったのかな(笑)。

とはいえ、他の仲間たちからも総じて好評で、とりわけJBL「175ドライバー」に付けているホルンホーンの威力は絶大だったようで「金管楽器の再生にかけては一部の隙も見せないね」。

「ヴァイオリンの再生は「AXIOM80」に任せておけばいい、金属のダイヤフラムからあんな濡れたような響きはどうせ出せっこないんだから。それよりもボーカル、ピアノと管楽器の再生の方に重点を置こう」という自分の狙いがどうやら伝わったらしい(笑)。

それかといって、4系統のスピーカーがすべてOKとはもちろんいかず、当てが外れたのが「多国籍企業による3ウェイ」だった。

実は常用している300Bアンプの出力管だが「SV-300B」(スヴェトラーナ)から、お客さん用にとわざわざオリジナルの「WE300B」に代えたところ、見事に音の重心が下がったのはいいものの、今度は低音過多になってしまった。

どうやら極めて微妙なバランスで成り立っていたらしく仲間たちからの反応もイマイチだった。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」というが、出過ぎる低音は高音域まで被って来るので音が濁って最悪だ、むしろ少々物足りない方がいいというのが自分のポリシーである。

そこで、試聴会の翌日(3日)にさっそく低音域のユニットを弄ってみた。JBLの「D123」を外して他のユニットを取り付けてテストしようという算段である。

口径30センチのユニットの候補は3つあっていずれもイギリス系だが、グッドマンの「トライアクショム」と「AXIOM150マークⅡ」そしてワーフェデールの「スーパー12」(赤帯マグネット)。

この中で一番相性が良さそうなのは「スーパー12」だが、ウェストミンスターに内蔵している「スーパー12」の大切なスぺアだからここは大切に保管しておきたいところ。

   

そこで残るはグッドマン兄弟になって、まずは「トライアクショム」から実験。

同軸3ウェイのユニットだが、そんなことはお構いなしに500ヘルツでハイカット(-12db/oct)して使おうというのだからどだい無茶な話である。

まあ、無理が通れば道理も引っ込むという、人間世界ではあまり通用しないことを、所を変えてオーディオで試してときどき憂さを晴らそうという魂胆も一部にある。つまりオーディオは何をやっても許される(笑)。

   

すると想像した以上にうまくいって、実にクリヤーな音質でアン・バートンのボーカルが実に素晴らしかったが、他の音楽ソースとなると音の重心が上がり過ぎて全体がやや神経質になり過ぎるようだ。

しかし、明らかに「D123」よりは上だと思う。

しばらく聴いてから次の「AXIOM150マークⅡ」に変更してみた。



すると今度は低音域が盛大に~。それでも「D123」よりも控えめの低音なので実にウェルバランス。これで決まり。

折りしも昨日(4日)が丁度休日だったので近隣在住の仲間に聴いてもらったところ、

「とてもいいですねえ、「D123」のときよりツィーターがくっきりと冴えわたってきました。ウーファー次第でツィーターはこんなに変わるものですか!」

「叩けば叩くほどよくなる法華の太鼓」という言葉があるが、我が家では試聴会があればあるほどよくなるオーディオシステムといえそうだ(笑)

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