明日(29日)は遠路福岡からのお客さんをお迎えしての待ちに待った試聴会。こういうときでないと室内の整理整頓をしないので、昨日あたりから準備に大わらわ。
当日のメンバーは自分を含めて3名で、KさんとSさんと自分。いずれも珍しいSPユニット「AXIOM80」(以下、「80」)の熱烈な愛好家であることが共通点。
そもそも今回の試聴会をご発案されたのはSさんだが、どうせなら同じ「80」の愛好家同士で試聴会を開催するのも意義がありそうなので、「最近このブログに再々登場されているKさんのご同席はいかがしょうか」と、Sさんに打診してみると「アキシオム80愛好者との交流は願ったり叶ったりです。是非お声かけください。」とのご返事。
Kさんも「ご快諾」ということで、この顔合わせが実現。ご両人との日程調整の結果、29日に決定したもので、自分は相変わらず日時を問わずいつでもOK(笑)。
ここで改めてお二人の横顔をご紹介しておくと、まずKさんから。(「あいうえお」順です)
3月18日、4月3日、4月16日に次いでこれで4回目の我が家へのご来訪となる。
20年以上にわたって「80」を愛用されているが、「もっと可能性を秘めているはず」と日夜熱心な研究に余念がない方。お見えになる都度、これまでのブログで逐次掲載したとおり12台所有の真空管アンプの中から珠玉の逸品を持参してこられるので実に耳の保養になる。今回は前回、前々回と非常に評判が良かった「245」アンプと「171A」アンプ、そして新たに「VT52」アンプ(2A3の発展系)を持参されての「アンプ転がし」をする予定。まだ聴いたことがない「VT52」の真価やいかに。
そして、久しぶりに我が家にお見えになるのがSさん。Kさんと同様に「80」への熱烈な愛好ぶりは並大抵のことではない。しかし、福岡に妻子を残されての単身赴任中(東京)とのことで、こういうまとまった休暇でないと動きが取れないのが実状のようだ。
実は、丁度3年前の春に福岡のSさんのご自宅を訪問してオリジナルのボックスに入った「80」を聴かせていただいたことがあるが、実に澄み切った音色が深く印象に残っている。
昔の画像なのでこれ以上拡大出来ないのが残念だが左側が現用中のアンプ。このアンプ(モノ×2台)は英国人の専門家の手になるもので世界で4セット作られたうちの1セットで、1997年の世界のアンプ部門でグランプリを獲得した逸品。
シンプルで見るからに「いい音」が出そうなアンプだが1台の重さが30数キロとメチャ重たい。出力トランスはたしかパートリッジだったと記憶している。初段の真空管はオスラムの「MHL4」で、オークションでいくら探しても見当たらないのが悩みの種だそう。
出力管の方は言わずと知れたPX25(イギリス)真空管シリーズの最高峰とされる「PP5/400」。今回、アンプの持参も検討されたそうだが、如何せん30キロ以上とあって重たすぎるので、この「PP5/400」だけ引っこ抜いて持参されるとのこと。
そういえばKさんが、「ぜひ一度、稀代の銘管PP5/400を聴いてみたい」と仰っていたので丁度いい機会になった。我が家のPX25アンプに挿し込んで試聴となるが、きっといい音色を響かせてくれるに違いない。
そして、右側の画像は「80」が入ったSさんのオリジナル・ボックス(イギリス)。
このときに聴いた音と、Kさん宅の自家製のボックスに入った「80」のフルレンジで鳴らした両方の音を知っているのは3名のうち自分だけである。双方の長短について明確な所感を持っているが、こればかりは「言わぬが花」というもの(笑)。ちなみに、Kさん、Sさんの「80」はいずれもオリジナルである。
明日は高速のものすごい渋滞が予想されるのでSさんは早朝に福岡市内を出発され別府市内で昼食を済ませてお見えになる予定だとメールにあった。
「JBL375と80それぞれに“アンプ転がし”を予定していますから、そんな悠長なことをしていたら時間がいくらあっても足りませんよ。昼食は粗食になりますが当方で準備しますので、遠慮せずに出来る限り早めにお出でてください」。もちろんKさんにも同様のメールをした。
明日の試聴会がKさん、Sさん相互の交流の契機となって思い出深いものになってくれるといいのだが。