2007年2月24日付のブログ(独り言)で個人的に開幕前の2007年MLB日本人選手の成績予想及びワールドシリーズの覇者を予想していたが、10月29日(日本時間)をもってMLBの全ての日程が終了したので検証してみる。
≪野手の部≫
イチロー (マリナーズ)
予想 → 打率3割4分前後で首位打者のタイトル獲得
実績 → 打率3割5分1厘、打率順位は2位に終わる
首位打者オルドネス(タイガース:3割6分3厘)の成績が良すぎたの一言
城島 (マリナーズ)
予想 → 打率3割前後、本塁打22本
実績 → 打率2割8分7厘、本塁打14本
予想したほど成績が伸ばなかった。捕手というハード・ポジションなのでせめて3年ほどは経験を積ませてやる必要があるのかもしれない
松井秀樹 (ヤンキース)
予想 → 打率3割2分、本塁打33本、打点120
実績 → 打率2割8分5厘、本塁打25本、打点104
5年目の今季こそはと期待していたが、守備も含めてハッキリと伸び悩みの傾向、7月の月間MVP(本塁打13本)は一体何だったのだろうか。9月の不振は目を覆うものがあった。いまだに打撃に迷いがあるようで、高給をもらっている割には好不調の波が激しすぎる。これが限界だとしたら、日本の本塁打王も淋しい限り。
岩村 (デビルレイズ)
予想 → 打率2割8分、本塁打20本
実績 → 2割8分5厘、本塁打7本
1年目にしてこの打率は立派だと思う。よくやったと思うが来季は長打力が課題。
≪投手の部≫
松坂 (レッドソックス)
予想 → 18勝9敗 防御率3.7
実績 → 15勝12敗 防御率4.4
成績がイマイチに終わったが、故障もなく1年間きっちりローテーションを守ったのは大いに評価される。やはり慣れない中4日の登板は終盤になって息切れを招いたようだ。来季に期待。1億ドルの投資は無駄ではなかったとアメリカ人に確信させてやりたい。
井川 (ヤンキース)
予想 → 14勝10敗 防御率4.1
実績 → 2勝3敗 防御率6.25
日本人選手の中で最も期待を裏切った選手。情けないの一言。ヤンキースがペナントを取れなかった大きな一因にあげられる。アメリカ、日本両方のファンに失望を与えてしまった。課題はコントロール。球を離す位置が一定しないとの評。来季はどこまで修正ができるか。
≪ワールド・チャンピオン≫
予想 → 投手陣が充実しているレッドソックス
実績 → レッドソックスがロッキーズ相手に4連勝
これは予想がバッチリ当たった。想像以上に打線も活発だった。
以上、全体的にみて、予想を上回った成績を挙げた選手はイチローを除いていなかった。これでは相当に希望的観測だったと認めざるを得ない。大リーグはやはり甘くない。
なお、さほど活躍を予測していなかった日本人選手の次の3人には深く脱帽する。
松井稼頭央 (ロッキーズ)
打率2割8分8厘でチームの貴重な戦力となってワールドシリーズに出場した。これまで、腰痛に悩まされたが、今季の復活は見事の一言。自信がプラスとなって来季はさらなる飛躍を!
松井稼頭央の活躍は渡り鳥が長い行程の中で先頭集団になったり後方集団になったりする隊列の順番を思わせる。長い目で見るゆとりを持とう。
岡島秀樹 (レッドソックス)
防御率2.22 3勝2敗5S
正直言って1年目でここまで活躍できるとは予測できなかった。レッドソックスの貴重な戦力としてワールドチャンピオンに大きく貢献。立派だった。しかし、球威がないだけにクセを覚えられた来季が課題。
斉藤隆 (ドジャース)
防御率1.40 2勝1敗39S
大リーガー相手にこれだけの成績は奇跡に近い数字。クローザーとして人知れぬ努力と工夫があったのだろう。日本の誇りとなる選手。