柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

夏椿の花

2016年06月30日 | 日々これ好日
 
このところ、我が家では、僅か2本のプランター植えの「ミニトマト」ですが、毎日おいしくいただくことができています。


 さいきん、ご覧のように「ゴースト」などが写ったりしていると思わず、うれしくなります。


 ある日、親戚筋にあたる寺院を訪ねたときのことです。
見慣れない白い花がたくさん落花している木を見ました。「夏椿」だと教えていただきました。
この木は「仏教の聖樹・沙羅」であるとも教わりました。






 えー、そうなんだ!と感嘆。すぐさま高校時代に教えられた「平家物語」の冒頭の一節がすらすらと出てきました。
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす
 奢れる者も久しからず ただ春の夜の夢の如し 猛き人もついには滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ」

 どうして60年も前の国語の時間に暗唱させられた一説が、かくもやすやすと口をついて出てくるのでしょうか。
ふしぎな感動でもありました。