トゥギャッチ 2021年11月19日 20時0分
人気漫画『ゴールデンカムイ』の中には、アイヌの文化に根差した料理を中心に、魅力的な食べ物が多数登場する。
物語の舞台が明治末期の北海道ということもあり、出てくる料理はどれも現代人にとってはなじみの薄い、珍しい材料・製法で作られたものばかり。それゆえに食べたことのない人の想像を掻き立てる。
そんな同作品に登場する料理を再現し、提供しているお店がある。大阪は道頓堀にある『魔女の厨房 CAULDRON (コルドロン)』だ。
お店では、『ゴールデンカムイ』に出てくる料理の中でも恐らく最も有名な「チタタプ※」作りを体験できるメニューも提供しており、お店を訪れた『ゴールデンカムイ』ファンがその様子をTwitterなどで紹介している。
漫画「チタタプ体験レポ」大阪でアイヌ料理を食べてきた人の話。「うまそう」
※チタタプ…肉や魚の肉を刃物で細かく叩いて刻んで作る、たたきのような料理。『ゴールデンカムイ』作中ではリスの肉など、さまざまな肉で作ったチタタプが登場する。
このお店、「魔女の厨房」の名の通り、現代に生きる魔女が経営しているというユニークなポイントでも人気だ。一ゴールデンカムイファンとしてメニューやお店のことをもっと知りたくなったトゥギャッチ編集部は、オーナーの弥冨マハさんに詳しく話を聞いてみた。
チタタプの提供はオフ会が始まり
魔女の厨房 CAULDRON (コルドロン)で提供している『ゴールデンカムイ』関連のメニューは、以下のようなものがある。(すべての料理の背景を解説すると大変なので、詳細は割愛。追記した登場話数も参考に、気になる方はぜひ漫画本編を読んでみて欲しい)
ルイペ(凍らせた鮭の薄切り):コミックス4巻 30話
イセポ(ウサギ)チタタプのオハウ:コミックス2巻 8話
アマム(ご飯)
チポロ(筋子の塩漬け):コミックス13巻 127話
ユック(エゾ鹿肉塩焼き):コミックス3巻 25話
カネモチ(胡桃入りor胡桃なし):コミックス8巻 75話
みたらし団子:コミックス2巻 16話

『ゴールデンカムイ』の料理を提供するようになった経緯を教えてください
「魔女の厨房コルドロン」のオーナーになる前、千日前味園ビルで「なんば赤狼」(現在は廃業)というお店の運営を担当していました。
その時、近隣のお店オーナーさんやスタッフさん、お客さんから「チタタプやりたい!」と言われて笑。私も『ゴールデンカムイ』のファンなので、「じゃあやりましょう!」と定休日にチタタプ作りのオフ会※をやりました。
すると、参加された方のツイートを見た人から「チタタプあるんですか?」と多数の問い合わせとリクエストが来まして、そこからメニューとして出せないかと考えました。
※現在は定休日のオフ会は行っていません
メニューのこだわりポイントや、再現に苦心したエピソードを教えてください
最初に開いたオフ会で作った「ウサギ肉のチタタプ」は、肉があまり良くなかったのか、内臓や骨などを使用したこともあってか、めちゃくちゃ獣臭くなってしまいました…。
メニュー化にあたっては、チタタプの材料となるウサギ肉の安定供給が難しく、また作中で「プクサ」と呼ばれる行者ニンニクをどうしても北海道産のものにしたかったというこだわりもあり、なかなか今のコースの形にはなりませんでした。
またコースメニューの一つの「カネモチ」ですが、丁度いい固さにする難易度が高いです笑。元は保存食なんですが、保存していると歯が折れそうになるくらい固くなるので、当日に作っています。
『ゴールデンカムイ』関連の料理を食べたお客さんの反応は?
チタタプは思ってたより肉を叩いてミンチ状にするのが大変なので、わいわいと盛り上がって下さいます笑
「チタタプって言え~」とチタタプしてるお友達に声がけして楽しんでる方もいたりと、私も嬉しいですね。
『ゴールデンカムイ』関連で、今後追加したい食材はありますか?
リクエスト頂いたりしていますが、ラッコ、エチンケ(ウミガメ)、シャチ、リス、カワウソ、フクロウなど動物園クラス以外なら今の所入荷可能です。 ヒグマとトナカイはやります!
魔女から見た『ゴールデンカムイ』の魅力を教えてください
アイヌという文字として残されていない民族の文化を紐解き、カムイという存在に向き合っている点、金塊争奪という人の業、登場人物がそれぞれ抱える過去と向き合いながらコミカルに、そしてシリアスに、時としてグロテスクにストーリーが進む点など目が離せないです。
『ゴールデンカムイ』を心から愛する人たちが、こだわりぬいて再現メニューを提供していることがよくわかるお話だった。
普段『魔女の厨房 CAULDRON』では、魔女の薬草魔術に基づいたブレンドスパイスとジビエを組み合わせた料理を中心に提供している(国籍も多様だ)。
また、店内では魔法道具店『GUINQUJACK』のオリジナル調合薬草茶の提供・販売も行っているとのこと。日によって予約できる客席数が変動するとのことなので、お店に行きたい人は事前に確認すると良さそうだ。
妖しい魅力いっぱいのお店が気になった人は、Twitterアカウントをフォローしてみては。
https://news.livedoor.com/article/detail/21221918/
人気漫画『ゴールデンカムイ』の中には、アイヌの文化に根差した料理を中心に、魅力的な食べ物が多数登場する。
物語の舞台が明治末期の北海道ということもあり、出てくる料理はどれも現代人にとってはなじみの薄い、珍しい材料・製法で作られたものばかり。それゆえに食べたことのない人の想像を掻き立てる。
そんな同作品に登場する料理を再現し、提供しているお店がある。大阪は道頓堀にある『魔女の厨房 CAULDRON (コルドロン)』だ。
お店では、『ゴールデンカムイ』に出てくる料理の中でも恐らく最も有名な「チタタプ※」作りを体験できるメニューも提供しており、お店を訪れた『ゴールデンカムイ』ファンがその様子をTwitterなどで紹介している。
漫画「チタタプ体験レポ」大阪でアイヌ料理を食べてきた人の話。「うまそう」
※チタタプ…肉や魚の肉を刃物で細かく叩いて刻んで作る、たたきのような料理。『ゴールデンカムイ』作中ではリスの肉など、さまざまな肉で作ったチタタプが登場する。
このお店、「魔女の厨房」の名の通り、現代に生きる魔女が経営しているというユニークなポイントでも人気だ。一ゴールデンカムイファンとしてメニューやお店のことをもっと知りたくなったトゥギャッチ編集部は、オーナーの弥冨マハさんに詳しく話を聞いてみた。
チタタプの提供はオフ会が始まり
魔女の厨房 CAULDRON (コルドロン)で提供している『ゴールデンカムイ』関連のメニューは、以下のようなものがある。(すべての料理の背景を解説すると大変なので、詳細は割愛。追記した登場話数も参考に、気になる方はぜひ漫画本編を読んでみて欲しい)
ルイペ(凍らせた鮭の薄切り):コミックス4巻 30話
イセポ(ウサギ)チタタプのオハウ:コミックス2巻 8話
アマム(ご飯)
チポロ(筋子の塩漬け):コミックス13巻 127話
ユック(エゾ鹿肉塩焼き):コミックス3巻 25話
カネモチ(胡桃入りor胡桃なし):コミックス8巻 75話
みたらし団子:コミックス2巻 16話

『ゴールデンカムイ』の料理を提供するようになった経緯を教えてください
「魔女の厨房コルドロン」のオーナーになる前、千日前味園ビルで「なんば赤狼」(現在は廃業)というお店の運営を担当していました。
その時、近隣のお店オーナーさんやスタッフさん、お客さんから「チタタプやりたい!」と言われて笑。私も『ゴールデンカムイ』のファンなので、「じゃあやりましょう!」と定休日にチタタプ作りのオフ会※をやりました。
すると、参加された方のツイートを見た人から「チタタプあるんですか?」と多数の問い合わせとリクエストが来まして、そこからメニューとして出せないかと考えました。
※現在は定休日のオフ会は行っていません
メニューのこだわりポイントや、再現に苦心したエピソードを教えてください
最初に開いたオフ会で作った「ウサギ肉のチタタプ」は、肉があまり良くなかったのか、内臓や骨などを使用したこともあってか、めちゃくちゃ獣臭くなってしまいました…。
メニュー化にあたっては、チタタプの材料となるウサギ肉の安定供給が難しく、また作中で「プクサ」と呼ばれる行者ニンニクをどうしても北海道産のものにしたかったというこだわりもあり、なかなか今のコースの形にはなりませんでした。
またコースメニューの一つの「カネモチ」ですが、丁度いい固さにする難易度が高いです笑。元は保存食なんですが、保存していると歯が折れそうになるくらい固くなるので、当日に作っています。
『ゴールデンカムイ』関連の料理を食べたお客さんの反応は?
チタタプは思ってたより肉を叩いてミンチ状にするのが大変なので、わいわいと盛り上がって下さいます笑
「チタタプって言え~」とチタタプしてるお友達に声がけして楽しんでる方もいたりと、私も嬉しいですね。
『ゴールデンカムイ』関連で、今後追加したい食材はありますか?
リクエスト頂いたりしていますが、ラッコ、エチンケ(ウミガメ)、シャチ、リス、カワウソ、フクロウなど動物園クラス以外なら今の所入荷可能です。 ヒグマとトナカイはやります!
魔女から見た『ゴールデンカムイ』の魅力を教えてください
アイヌという文字として残されていない民族の文化を紐解き、カムイという存在に向き合っている点、金塊争奪という人の業、登場人物がそれぞれ抱える過去と向き合いながらコミカルに、そしてシリアスに、時としてグロテスクにストーリーが進む点など目が離せないです。
『ゴールデンカムイ』を心から愛する人たちが、こだわりぬいて再現メニューを提供していることがよくわかるお話だった。
普段『魔女の厨房 CAULDRON』では、魔女の薬草魔術に基づいたブレンドスパイスとジビエを組み合わせた料理を中心に提供している(国籍も多様だ)。
また、店内では魔法道具店『GUINQUJACK』のオリジナル調合薬草茶の提供・販売も行っているとのこと。日によって予約できる客席数が変動するとのことなので、お店に行きたい人は事前に確認すると良さそうだ。
妖しい魅力いっぱいのお店が気になった人は、Twitterアカウントをフォローしてみては。
https://news.livedoor.com/article/detail/21221918/