先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

人気料理家が愛する「2大台北グルメ」水餃子&豆花ベスト3[FRaU]

2020-01-11 | 先住民族関連
JOSEISHI.NET 1/10(金) 10:40配信
初めて台湾を訪れたのは約30年前。その後、仕事やプライベートで何度も訪れ、今ではすっかり台湾通という料理家の山脇りこさん。台湾愛があふれるがゆえ、より多くの人に台湾の魅力を知ってもらいたいと、ガイド本『食べて笑って歩いて好きになる 大人のごほうび台湾』(ぴあ)を刊行。
台湾では1日8食(!)という食べっぷりの山脇さんが、台北で必ず食べる「水餃子」と「豆花」のおすすめ店と、台北フードが美味しい理由を『食べて笑って歩いて好きになる 大人のごほうび台湾』より、抜粋掲載してご紹介。
福建・広東から。そして日本へ。
「台湾、特に台北では、中国大陸中のおいしいものが食べられるんです」。
台北の書店でのイベント終了後、感じのいいおじいちゃんがやってきて日本語で教えてくれた。「なんで、こんなに、なんでもおいしいのでしょう?」と私が言っていたから。「歴史がその理由です」と。
17世紀、大航海時代、原住民が暮らす台湾にオランダがやってきて(※1)、当時の明と戦い、現在の台南に築城し統治するようになる。
このオランダを追放したのが対岸の福建の雄、鄭成功(※2)だった。最後まで漢民族の明を支持し、満州族の清に抵抗し続けたが敗れ、台湾へ侵攻したのだ。ところが結局、鄭政権は清に倒され、福建省台湾府となり、その後、台湾省になる。この17世紀から19世紀中頃までに、福建省南部(ふくりょう人)や広東省北部(客家)の漢民族が台湾へ多くやってきた。
しかし清は、1895年、日清戦争後の講和条約で台湾を日本に割譲する。以来、50年間もの長きに渡り、台湾は日本により占領統治される。
中国大陸から、 あらゆる地域の味がやってきた。
そして1945年、日本の敗戦により中華民国となった台湾には、中国大陸全土から新たに人々がやってくる。彼らの中には、台湾がどこにあるかさえも知らず、北部や内陸から送られた者も多かったという(※3)。
さらに、1949年、内戦に敗れた蒋介石の国民党政権がまるごと台湾へ逃れてくる。この2段階の中国大陸からの移住者(約100万人)は外省人と言われるようになる。彼らは出身地もさまざまだった。
中国大陸には毛沢東率いる中華人民共和国が生まれ、台湾海峡をはさみ対峙することになった。その後30年以上に渡り、誰も中国大陸へ帰ることはかなわなくなった。
それぞれの沁みる味、 ふるさとの味、恋しい味。
こうして台湾は、原住民(先住民族)、ふくりょう人、客家、外省人の「4大族群」と言われるエスニックグループが共存する社会になった(※4)。いつ、どのような理由で、どこから台湾へやってきたか? が違い、言語も文化も違う。
特に、台北には多くの外省人が暮らすようになる。そこで、他の地域以上にさまざまなエッセンスが混在する食文化が根付いていった。誰だって、ふるさとの味は恋しい。ましてや帰れないとなればなおさら。
しかも、蒋介石は一流の料理人をこぞって連れてきたという。庶民の味だけでなく、中国大陸全土の最高の料理も台北で花開いたのだ。
福建や広東を代表するうまみたっぷりのスープ、酒釀や紅麹を使った甘さが心地よい料理もよく見る。
一方、水餃子や饅頭といった華北(中国大陸北部)で生まれた粉ものもバツグン。おなじみ朝の定番、油條に豆乳も北の味だ。台湾と言えば思い浮かべる人が多い小籠包は、上海(浙江省)がルーツ。そして原住民の料理も今、改めて注目されている。
私たちは、台北をふらりと訪れるだけで、上湯も、水餃子も、小籠包も、堪能できて、今日も「好吃!」と歓声をあげるのだ。
※1 正確には、オランダ東インド会社。このころ北部はスペインが一時占領するがオランダに駆逐される。
※2 近松門左衛門の『国性爺合戦』で日本でも知られる。彼の母はわがふるさと長崎の人。
※3 『台湾海峡1949』 龍應台 著/天野健太郎 訳(白水社)などから。
※4 『台湾―変容し躊躇するアイデンティティ』 若林正丈 著(ちくま新書)
山脇りこさんおすすめの水餃子
阿娥水餃(アーァシュイジャオ)
水餃子ってこんなに、ジューシーなものなのか!と教えてくれた店。もちもちの皮にぎゅっと閉じ込められたスープがじゅわ~とあふれ、海老、キャベツ、豚肉のうまみがかけ算しまくっています。価格は10個で60元! 持ち帰る人、食べていく人で、店はいつもいっぱいです。
阿娥水餃
台北市中山區南京東路二段21巷9號
11:00~19:00(土・日曜休み)
雙連高記手工水餃/三五水餃(シュアンリエンガオジーショウゴンシュイジャオ/サンウーシュイジャオ)
隣同士に似たような店があり、どちらに入ってもメニューは同じ。「もう食べられない」と思っていても、するっと入る不思議な水餃子。こんなにおいしい水餃子が365日、気負わずに食べられるのが台北だな、としみじみ感じる店でもあります。
雙連高記手工水餃/三五水餃
台北市大同區民生西路17號
雙連高記手工水餃/16:15~23:00、日曜 9:00~21:00(土曜休み)
三五水餃/8:30~16:00(日曜休み)
龍門客棧餃子館(ロンメンクーヂャンジャオズグァン)
「水餃子を食べたい!」と思っても、夜は早めに店じまいするところが多いなか、こちらは遅くまでやっていてありがたい。むちむちの皮だけど、つるり、具もさっぱりめが夜のお腹にもやさしい(?)気がします。
龍門客棧餃子館
台湾台北市林森南路61巷19號
17:00~24:00(第2月曜・第4土曜休み)
山脇りこさんが愛する豆花
「豆花」ならこの3店舗!
龍潭豆花(ロンタンドオホア)
台北に住む友人に勧められて訪れたお店。メニューは、豆花のみ(氷と言えば、氷を入れてくれます)で、見た目も花生だけがのっているシンプルスタイル。大豆の味をしっかり感じる豆花は、柔らかすぎず、山脇さん好みなんだそう。
龍潭豆花
台北市中正區汀州路三段237號
11:00~23:00(月曜休み)
江記東門豆花(ジアンチードンメンドウファ)
その日作った分が売り切れたら閉店(13時頃まで)する、東門市場内にある1976年創業の名店。山脇さんは滞在中、最低でも2回は訪れるそう。豆花は40元で、冷たいものか温かいもののどちらか。黒糖シロップに花生(ピーナッツがしっとり)のみをトッピング。
江記東門豆花
台北市大安區金山南路一段142巷5號(東門市場内)
庄頭豆花担(ヂュアントウドウファダン)
昔は豆花にも多かったという黒豆を使ったグレーっぽいものと、大豆を使った白の両方がいただける店。トッピングもすべて自家製で、常に10種類以上あるそう。山脇さんの定番は、紅豆、緑豆、ハトムギ。
庄頭豆花担
台湾台北市松山區市民大道四段73號
12:00~22:00/金・土 ~23:00(無休)
『食べて笑って歩いて好きになる 大人のごほうび台湾』
台湾の魅力に取りつかれた人気料理研究家・山脇りこが案内する、大人のための台湾ガイド。台北を5つのエリアに分け、それぞれのモデルコースと行くべきお店、買うべきもの、泊まるべき宿を紹介。帰国後に簡単に作れる台湾ごはんのレシピも掲載。初心者もリピーターも、台湾の魅力を思いっきり楽しめる一冊です。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200110-00010000-kjn-life&p=1
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アイヌ文化、道がロンドンで... | トップ | 美味なる「カワウソの味」を... »
最新の画像もっと見る

先住民族関連」カテゴリの最新記事