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先住権行使へ共同を 北欧地域の先住民族 サーミの評議会議長が講演 札幌

2024-09-18 | アイヌ民族関連

赤旗 2024年9月17日(火)

(写真)アスラック氏(中央)の講演を聞く参加者=13日、札幌市

 ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの4カ国にまたがる地域に居住する先住民族・サーミの代表で構成される「サーミ評議会」議長のアスラック・ホルンバルグ氏が13日、札幌市で講演しました。

 アスラック氏はフィンランドに住み、ノルウェーとの国境を形成するデットヌ川でサケを取る漁師です。講演では、「グリーンコロニアリズム」(植民地主義的な環境保護)の実態を話しました。

 地球温暖化などで減少している在来種のタイセイヨウサケ「保護」を理由にノルウェー政府が2017年にサケ漁を規制した際、サーミ漁協は決定にかかわれなかったとし、「われわれの言い分を聞くべきだ」と訴えました。

 巨大風力発電の建設で伝統的なトナカイ放牧が脅かされているとして、「音の影響などで、風車から半径10キロ範囲で繁殖しない」と指摘。電線や道路が放牧を不可能にしていると告発し、水力発電や鉱山、林業などにも触れ、植民地的構造は現存しサーミの文化的居住権(先住権)が損なわれていると述べました。

 昨年5カ国から先住民族を招きシンポジウムを開いた浦幌町のアイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション」など3団体が主催。北大開示文書研究会の殿平善彦共同代表は、「先住権行使のために、先住民とそれ以外の人々の共同が大事だと学び合えた」と述べました。

 日本共産党の紙智子参院議員と、はたやま和也元衆院議員・比例予定候補が参加しました。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik24/2024-09-17/2024091704_03_0.html

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