会員限定記事
北海道新聞2024年2月9日 18:27
北方の自然や縄文文化などを雄大にうたう作品で道内詩壇をリードし、縄文やアイヌ文化を素材にした詩劇でも知られる詩人、原子修(はらこ・おさむ)さんが1月30日、肺炎のため死去した。91歳。函館市出身。自宅は小樽市築港。葬儀は近親者のみで行った。
道学芸大函館分校(現道教大函館校)卒。1956年の「第一詩集」以降、「鳥影」「受苦の木」「未来からの銃声」(日本詩人クラブ賞)など10冊を超す詩集を刊行。98年、北海道文化賞を受賞。2015年に「叙事詩 原郷創造」で北海道新聞文学賞を受け、同作を自ら歌劇「ノンノ」(八木幸三さん作曲)として台本化し、21年に上演するなど、多方面に活躍した。
・・・・・