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【えりも】襟裳岬を国の指定文化財に 審議会が答申

2010-05-23 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報社 2010年 5/22)
 えりも町の襟裳岬が、国の指定文化財「名勝ピリカノカ」に登録される見通しになった。21日に国の文化審議会が大臣に答申した。7月にも指定文化財に決まる。
 ピリカノカは、アイヌ語で「美しい形」。アイヌの物語や伝承、祈りの場など、優れた景観地群の総称で、指定範囲は、襟裳岬先端の岩礁帯、基部断崖と周辺海域になる。
 襟裳岬は江戸時代の紀行文にも多く記述されている。寛政10年(1798年)に樺太(サハリン)を探検した木村謙次の「蝦夷日記」には、アイヌの人たちが「岬の先端でイナウ(木を削って作った御幣)を立てて神酒を供える」とあり、探検家松浦武四郎の記録にも「アイヌの人たちは、ここ(襟裳岬)を通るときは、イナウを納めて通過する」の記載がある。
 道内に名勝ピ<リ>カノカは、名寄市の「九度山」、石狩市の「黄金山」、枝幸町・浜頓別町の「神威岬」があり、決まれば「襟裳岬」が指定4番目。
 襟裳岬は、1400万年前の日高造山運動によって形成され、その後、風蝕海蝕されて太平洋に大きく突き出した岩礁が点在、その美しさを求めて年間30万人の観光客が訪れている。
 国指定文化財になると、特別交付税などの算出対象となり、襟裳岬の景観保全とPRにいっそう弾みがつくという。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10052201.html
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