先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

白老アイヌ民博の担い手公開講座 来場者、ウポポを体験

2017-08-10 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2017/8/9配信

来館者にウポポを伝える研修生たち
 白老町のアイヌ民族博物館で6日、第4期伝承者(担い手)育成事業研修生による公開講座「アイヌ語でうたおう!ウポポ・アイヌの座り歌」が行われた。事前準備を進めてきた研修生たちは、阿寒と平取に伝わるウポポを来場者に紹介。来場者は研修生の指導の下、シントコ(行器)のふたをたたいて拍子を取りながらウポポを体験した。
 今年4月から同館でアイヌ文化などの伝承に向けた研修を行っている。初めての公開講座に当たり、研修生たちは講座内容の設定から資料作り、アイヌ文化に触れるのが初めての来館者にも分かりやすく伝えるための工夫など、事前準備を進めてきた。
 この日の講座では、自己紹介から始まり、ウポポについて、歌い方や拍子の取り方、ウコウク(輪唱)などを解説。その後、阿寒に伝わる「ウララ スイェ」を篠田マナさんが指導し、「阿寒の歌は高い音程で歌う傾向があったり、喉を意識した節を使うのが特徴です」と説明してから来館者と一緒に歌を歌った。また、川上さやかさんは平取に伝わる「ヘトゥヌプ ヘ カラカラ」を紹介。1曲目よりもテンポが早くなったが、川上さんの分かりやすい指導で来館者たちはすぐに歌うことができた。
 参加者たちからは「とてもリズムが良いので初めてだけど楽しく参加できた」「初めてのアイヌ文化の体験でとても楽しかった」などの声が聞かれた。
 篠田さんは「まずは終わってほっとした。最初は緊張していたが、私たち自身も楽しむことができたし、アイヌ文化の魅力を体験してもらえて良かった」と振り返った。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/11916/


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アボリジニの大地=寮美千子 ... | トップ | 明治時代の北海道を舞台に埋... »
最新の画像もっと見る

アイヌ民族関連」カテゴリの最新記事