カナダ先住民の文化紹介 網走

（北海道新聞　11/03 10:00）

　【網走】道立北方民族博物館（潮見３０９）で１日、文化人類学者の原ひろ子さん（７７）の写真展「カナダ・極北の先住民－半世紀前の記録から」が始まった。北極に近いカナダ北西部に暮らす先住民カショーゴティネ（ヘヤー・インディアン）の生活や文化を、約５０年前の調査で撮影した写真で紹介する。
　原さんは東大大学院を修了後、米国のブリン・マー大学大学院で博士号を取得。同大学院在学中の１９６０年代初頭に現地で長期間、調査した。
　写真展では、狩猟や漁労などを生業とするカショーゴティネの人々を題材にした４０点を展示。魚をさばく女性や動物の毛皮を取る男性の姿など、当時の人々の暮らしの様子や文化が分かる。
　６日午前１０時からは、講座「狩猟採集民から学ぶこと」を開催。原さんが写真撮影時のエピソードや当時の様子について語る。
　写真展は１２月１８日まで。写真展、講演いずれも入場無料。問い合わせは同館（電）０１５２・４５・３８８８へ。（大沢祥子）
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