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高校教科書検定 科目改編でページ増 アイヌ民族掲載38点

2021-04-01 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/31 05:00
 文部科学省は30日、全国の高校で2022年度から使われる教科書の検定結果を公表した。地理歴史や公民、国語は科目編成が大きく変わり、世界史、日本史を統合して近現代史を学ぶ「歴史総合」など新たな教科書が登場。各科目でページ数が増加した。新学習指導要領で初めてアイヌ民族の「文化に触れること」と明記されたことを受け、歴史総合の教科書12点すべてが固有文化や歴史を紹介した。
 22年度から段階的に施行される新学習指導要領に基づく初の高校教科書。主に1年生用で、商業などの専門教科も含めて298点が申請され、うち296点が合格した。
 新指導要領は生徒自身による「主体的・対話的で深い学び」を重視。必修科目として歴史総合のほか、主権者教育を取り入れた「公共」、防災や環境問題も扱う「地理総合」が新設される。国語は実用的な文章を読解し、論理的思考を養う「現代の国語」と、文学作品や古典を学ぶ「言語文化」に分かれる。
 科目再編を受け、出版各社は教科書の内容を大幅に改編した。生徒が自ら課題を設定し、討論や発表などを通じて解決策を探るように促し、生徒の思考力を高めるように工夫する教科書が目立った。
 この結果、主な新科目の1点当たりの平均ページ数を現行科目と比べると、「地理総合」は「地理A」より18・6%増、「公共」は「現代社会」より14・2%増などとなった。国語は32・3%減だが、2科目を学ぶため事実上は30%以上増える。
 アイヌ民族に関する記述がある教科書は「歴史総合」「公共」など9科目の計38点。昨夏開業した胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を紹介した記述もあった。北方領土については「地理総合」「公共」の計18点すべてが「固有の領土」と明記した。
 また、今回の検定では「英語コミュニケーション1」の1点が検定途中で申請を取り下げ、「歴史総合」の1点が「基本的な構成を満たしていない」などとして、不合格となった。検定意見の総数は現行の指導要領に基づく15年度検定よりも45・9%増え、9549件だった。(大能伸悟)
 <ことば>教科書検定 民間の教科書会社が編集した原稿段階の教科書を、文部科学省が申請から約1年間かけて審査する制度。《1》学習指導要領に則しているか《2》範囲や表現は適切か―などを、学識経験者による教科書検定審議会がチェック。教科書会社は指摘された「検定意見」に沿って内容を修正する。合格しないと教科書として認められない。合格の翌年度に教育委員会などが使用する教科書を採択し、その次の春から学校で使われる。おおむね4年ごとに編集、検定、採択のサイクルを繰り返す。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/527776
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