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北海道新聞2024年3月6日 18:00
書家の中野北溟さん(右)から書を寄贈され、感謝を述べる国立アイヌ民族博物館の佐々木史郎館長(諸橋弘平撮影)
日本を代表する書家の中野北溟さん(100)=留萌管内羽幌町出身、札幌市在住=が、アイヌ語で「こんにちは」などを意味するあいさつの言葉「イランカラプテ」と揮毫(きごう)した作品を、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の国立アイヌ民族博物館に寄贈した。6日、札幌の自宅へ佐々木史郎館長(66)が受け取りに訪れ、中野さんに感謝を述べた。
書道などの教科書を発行し、全国の小中高校に採用されている光村図書出版(東京)の仲立ちで実現した。中野さんは同社の書道教科書で編集委員を務めており、佐々木館長も小学5年生向け「書写」教科書などでアイヌ文化の記述を監修。その縁で、中野さんがアイヌ語から選んだ言葉「イランカラプテ」を昨秋に新作として書き、ウポポイへ寄贈することになった。
作品は縦書き、横書きの額装された計2枚。・・・・
*「イランカラプテ」のプは小さい字