goo blog サービス終了のお知らせ 

先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

<ウポポイ オルシペ>76 チャシ跡の調査 年代、地域で異なる用途

2023-10-21 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2023年10月20日 09:44

最古のチャシ跡とされる厚真町ヲチャラセナイチャシ跡(厚真町教育委員会蔵)

 国立アイヌ民族博物館で開催中の第7回特別展示「考古学と歴史学からみるアイヌ史展―19世紀までの軌跡―」は、当館の基本展示室「私たちの歴史」を念頭に、これまでに得られた考古学と歴史学からの最新の研究成果も含め、再整理したアイヌの歴史と文化を紹介する展覧会となっています。

 第4章では、アイヌの重要な文化要素である“チャシの構築”を取り上げています。

 チャシとは、アイヌが残した砦(とりで)・館・柵・柵囲いなどの構築物とされていますが、その後、調査研究が進むにつれて、造られた時期や地域、場所によって、またその大きさによっても機能や性格が異なり、シャクシャインの戦い(1669年)やクナシリ・メナシの戦い(1789年)で実際に使用された「砦」だけではなく、壕(ごう)によって区切られた「聖域」、また「まつりの場」、「チャランケ(話し合い)の場」、「見張り場」、「食料獲得と関わる場」などにも使われたと考えられるようになってきました。

 現在、道内には日高、十勝、釧路、根室などを中心に500カ所を超えるチャシ跡が発見されています。しかし、実際に発掘調査が実施されたチャシ跡はわずか10%に満たず、目的や用途などいまだ不明なものが多い現状です。

 構築年代についても主に16~18世紀とされますが、・・・・・・

<文・森岡健治=国立アイヌ民族博物館教育普及室長>

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/928073/

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 道内アイヌ関連施設を見学す... | トップ | 杉田水脈氏の「人権侵犯」認... »
最新の画像もっと見る

アイヌ民族関連」カテゴリの最新記事