先住民族関連ニュース

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冬季アジア札幌大会 アイヌの舞踊を披露 札幌で全体練習 /北海道

2017-01-16 | アイヌ民族関連
毎日新聞2017年1月15日 地方版
 冬季アジア札幌大会の開会式(2月19日、札幌ドーム)で、アイヌ民族の古式舞踊が披露されることになり、北海道アイヌ協会が14日、札幌市北区で初の全体練習を行った。同協会によると、アイヌ民族の古式舞踊が国際スポーツ大会で披露されるのは初めて。
 同協会が大会組織委員会から依頼を受け、「アイヌ民族の文化を多くの人に見てもらう良い機会」と快諾した。道内から70~80人が参加する。
 この日は男性が刀を手にして踊る舞踏などの練習を入念に繰り返した。様似町の熊谷カネさん(75)は「本番では無心で踊りたい。外国の人にも見てほしい」と笑顔で話した。【立松敏幸】
http://mainichi.jp/articles/20170115/ddl/k01/050/117000c

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アイヌ古式舞踊 練習に熱 来月の冬季アジア大会開会式で披露

2017-01-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/15 05:00
 2月19日に開幕する冬季アジア札幌大会に向け、北海道アイヌ協会は14日、開会式で披露するアイヌ民族の古式舞踊の全体練習を初めて行った。国の重要無形民俗文化財に指定されている古式舞踊で、大会に参加する31カ国・地域の選手や観客をもてなす。
 札幌市北区の北海道クリスチャンセンターで行われた全体練習には、札幌や帯広、千歳など道内各地のアイヌ民族団体の約60人が参加。独特の文様で彩られた民族衣装を着た参加者は歌声に合わせ、剣を使った舞や輪になって踊る練習を繰り返した。
 大会組織委員会(事務局・札幌市)が「先住民族の文化を各国に伝えたい」と一昨年夏、道アイヌ協会へ出演を打診。札幌市豊平区の 札幌ドーム で行われる開会式では約8分間の舞踊を予定している。国際スポーツ大会でアイヌ民族の舞踊を披露するのは初めてで、同協会の加藤忠理事長は「さまざまな人種、文化を尊重する共生社会の実現につながってほしい」と話している。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0357960.html

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アイヌ語地名 由来探ろう 白老・民族博物館で15日から企画展

2017-01-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/15 05:00
 【白老】町若草町の アイヌ民族博物館 で15日、企画展「アイヌ語地名を地形で巡るシラオイ、ノボリベツ」が始まる。現代に伝わるアイヌ語の地名や遺跡を、コンピューターグラフィックス(CG)で復元したかつての立体地形図に重ね、大地に根ざした暮らしや文化を振り返る試みだ。
 CGは、京都大の中野不二男・宇宙総合学研究ユニット特任教授と共同で、白老町と登別市の境界付近の約6千年前の地形をシミュレーション。今より海岸線が内陸側にあったと考えられ、登別港町のフンベ山(アイヌ語でフンベ・サパ、クジラの頭の意味)が当時は島だった可能性があるなど、地名の由来を探る。このほか、住民から募集した明治後期から昭和にかけての写真約150点を展示。また、結氷したポロト湖を会場に町内在住の彫刻家国松希根太さんが漂着物で作ったアート作品の「舟」を飾る。
 2月19日まで。同4日には中野特任教授や国立民族学博物館の小山修三名誉教授らによるシンポジウムがある。問い合わせはアイヌ民族博物館(電)0144・82・3914へ。(細川智子)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0357913.html

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東日本大震災 復興とCSR/利他の企業行動、思い出そう

2017-01-16 | アイヌ民族関連
河北新報-2017年01月15日日曜日
 戦後、一貫して問い、問われ続けたテーマに「豊かさとは何か」がある。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を経験し、その解は経済成長や富の拡大の先にないことを私たちは思い知った。利潤追求を原動力としてきた資本主義の価値観は「災後」の社会で変容を迫られている。
 CSR(企業の社会的責任)という概念がある。企業は経済活動だけではなく、法令順守の徹底や情報開示、環境配慮など社会的存在としての行動が求められるという考え方だ。欧米を中心に定着し、日本には2000年代前半にもたらされた。
 震災直後、企業は規模の大小を問わず、東北の被災地の復旧と復興の支援に奔走した。物資や金銭、人材の提供など貢献のステージは多岐にわたった。「自分たちにできることはないか」。自問自答を繰り返した企業の姿は、社会的存在としての覚醒だった。
 震災は日本の企業文化に大きな影響を与えた。従来の寄付やメセナといった社会貢献ではなく、本業を通し、社会課題に直接関わる攻めの姿勢が生まれた。日本独自の「復興CSR」と言える。
 あれから間もなく6年。改めて今の経済社会を見つめ直してみる。
 安倍政権の経済政策「アベノミクス」は、大胆な金融緩和を進めて円安株高を誘導して大企業を潤し、滴り落ちる利益で社会全体の景気浮揚を図るシステムだ。株式市場は今、トランプ次期米大統領への期待も相まって勢いづく。消費、生産、製造といった国内の経済活動の実を伴わないまま、金融資本主義が覆う。
 大企業や投資家の間で膨らむ富は一向に庶民にまで届かず、格差を広げている。人口減で富の総和は減少傾向にあり、そのひずみは地方の中小零細企業を直撃する。アベノミクスからこぼれ落ちた企業や人々は、自己責任という言葉で市場から排除される。
 アイヌ民族の教えに「富をためるとは個人の蔵に物をためることではなく、大地を豊穣(ほうじょう)に、自然を豊かにし、自然の中に富をためることである」という至言がある。個人の蔵が満たされても、社会全体が衰退していけば経済活力は失われ、やがて大企業すら存続が危うくなる。
 政策による富の再分配が進まない中で、CSRは企業が蓄えた利益の一部を地域に還元し、社会的課題を解決する近未来の回路とも言える。その意味で、経済社会が持続する上で必要なのは、震災直後に多くの企業が抱いた分かち合いの心なのかもしれない。
 3日の本紙朝刊で始まった連載「トモノミクス」は、震災後に芽生えた企業の「利他」の精神を経済活動のエンジンとし、企業と地域が友として、共に、相互の利益を伴いながら生きる経済社会のあしたを考えていく。豊かさとは何か。答えを探す中にポスト資本主義が見えてくる。
http://www.kahoku.co.jp/editorial/20170115_01.html

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『沈黙-サイレンス-』/〝信仰〟と〝映画愛〟で巨匠マーティン・スコセッシは完成する

2017-01-16 | 先住民族関連
シネマズby松竹-2017.01.15
(c) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.
ちょうど半世紀前に遠藤周作が発表した小説「沈黙」。のちに篠田正浩監督によって『沈黙 SILENCE』として映画化された同作が、マーティン・スコセッシの手によってハリウッドで再映画化されたのだ。
だが、これを〝リメイク映画〟という安易な括りにまとめ上げるのは気が引ける。何故なら、かつて神職者を志したマーティン・スコセッシが、長きに渡り映画化を熱望し、難航に難航を重ねてようやく完成に漕ぎ着けた本作は、彼の映画監督として、ひとりの人間としての到達点なのだから。
<〜幻影は映画に乗って旅をする〜vol.15:『沈黙-サイレンス-』/〝信仰〟と〝映画愛〟で巨匠マーティン・スコセッシは完成する>
江戸時代初期の長崎。イエズス会の宣教師フェレイラが、日本の宗教弾圧に屈し、棄教したことを告げられたロドリゴとガルペの二人の宣教師は日本に渡る。そこで幕府による厳しい取り締まりの中で、キリスト教を信仰し続ける〝隠れキリシタン〟の人々を目の当たりにした彼ら。やがて自らも囚われの身となったロドリゴは、信仰心のために殺められていく人々を前に、〝信仰〟とは何かを自問し始めるのであった。
移民で溢れ、あらゆる文化が入り混じるニューヨークのダウンタウンで育ったマーティン・スコセッシは、少年時代から神職者を志し、映画を学ぶ以前は神学校に通っていたという経歴の持ち主だ。それゆえ彼のフィルモグラフィには常に、アメリカ社会に生きる人間が抱え続ける〝信仰〟の姿が見え隠れしている。それは代表作『タクシードライバー』や『レイジング・ブル』でも決して例外ではない。トラヴィスもラモッタも、自身の信念の中で模索し続けているのだ。
スコセッシ作品における〝信仰〟への飽くなき問いを象徴する作品は2作ある。いずれも、彼が長い年月を掛けて構築していった、ライフワークと呼べる作品。
生まれ育ったニューヨークにおける他民族文化と、その中で揺らぐ信仰の姿を描き出した『ギャング・オブ・ニューヨーク』は2002年に発表された。世界同時多発テロによって公開が延期になったこの物語は、ニューヨークを舞台に、アイルランド移民の青年が街を牛耳る先住民族の男に復讐を遂げる超大作だ。
異なる民族を受け入れることは、異なる信仰を持った者を受け入れることと同じである。『ドアをノックするのは誰?』で映画監督としてのキャリアをスタートさせた直後から30年かけて構想を重ねていったこの映画からは、民族が違うというだけで憎しみ合う人間の愚かさ、そして自己と他者の間で揺れる〝信仰〟が描き出される。まさに、『沈黙-サイレンス-』と重なる作品といえよう。
そして、同作と同じくキャリア初期に構想がスタートした『最後の誘惑』もまた、キリスト教を題材にし、〝信仰〟の存在を問うた。
バチカンから禁書に指定された、ギリシャの哲学者ニコス・カザンヅァキスの小説を基に、イエス・キリストを一人の青年として描き出したこの作品が、製作の過程と完成後に、強い反発を受けたことは言うまでもない。準備が進んだ段階においても、反発の煽りを受けて製作会社が撤退するという事態に見舞われたのである。
そして苦節15年の歳月を賭けて、ようやく完成された作品は、スコセッシ作品の中では決して高くない評価ではあったが、彼の人生を賭けた挑戦が評価され、アカデミー賞の監督賞候補に挙げられたのだ。
奇しくも、この『最後の誘惑』の撮影が終わった直後に彼が出会ったのが『沈黙-サイレンス-』の原作だ。この時から、今日に至るまで28年間、映画化を切望したのだと、彼はインタビューで語っていた。
60年代後半から始まるスコセッシのキャリアは、この3本の映画によって支えられていたといえよう。そして『ギャング・オブ・ニューヨーク』を完成させた後、悲願のオスカー監督にのぼりつめるなど円熟期を迎えた彼の作品は、すべてこの『沈黙 -サイレンス-』に注がれるために存在していたのである。
一方で、その間に撮られていた作品は、ひとりの人間としてのスコセッシではなく、映画監督としてのスコセッシを象徴しているといえるだろう。
ハリウッド黄金期を作り出したハワード・ヒューズの伝記であったり、敬愛するジョルジュ・メリエスの逸話であったり、時にはミステリーやギャング映画を手掛けたりと、いずれも映画人としての彼を形成してきた〝映画愛〟が前面に押し出されている。
それは今回の作品でももちろん見受けられる。アンドリュー・ガーフィールド演じるロドリゴが五島に渡る船に乗る場面で、海面を漂う一隻の小さな船と、それを取り囲む濃い霧のショットは、彼が最も愛する日本映画である溝口健二の『雨月物語』の一場面そのものである。
長年模索し続けた問いと向き合ったライフワークをすべて完成させ、しかもそこにこの半世紀の間、彼を支えてきた映画への愛情を込めた。『沈黙-サイレンス-』で、マーティン・スコセッシが完成したと言っても過言ではない。74歳を迎え、まだまだ大いなる活躍に期待したい今、彼の魂を支える作品は他にあるのだろうか。
『沈黙 -サイレンス-』は1月21日(土)から全国公開。
(文:久保田和馬)
https://cinema.ne.jp/recommend/silence2017011506/

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アミ族出身のベテラン右腕、台湾球界復帰 昨季は四国ILで活躍

2017-01-16 | 先住民族関連
フォーカス台湾 2017年1月14日 17時00分 (2017年1月16日 04時54分 更新)

義大時代の陽建福投手
(台北 14日 中央社)日本の独立リーグ、四国アイランドリーグplus(四国IL)でプレーした陽建福投手(37)が台湾プロ野球、統一セブンイレブン・ライオンズに入団することが分かった。同球団が13日明らかにした。
月給12万台湾元(約44万円)で契約合意に達しており、3月下旬に開幕するレギュラーシーズンではリリーフとして起用される方針だという。
台湾原住民(先住民)アミ族出身で、切れ味鋭いスライダーが武器の陽。2003年のプロデビュー後、球界を代表する投手の1人として活躍し、14年に通算80勝を達成した。
だが、15年は未勝利(1敗)に終わり、義大ライノズ(現・富邦ガーディアンズ)を自由契約となった。16年、現役続行のため四国に渡り、愛媛マンダリンパイレーツの投手陣で最多の6セーブを挙げ、連覇に貢献した。
昨オフ、FA(フリーエージェント)権を行使して日本ハムから巨人に移籍した陽岱鋼外野手と親戚関係にある。
(林宏翰/編集:羅友辰)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170114/Jpcna_CNA_20170114_201701140003.html



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とうとう表紙に! 役立たずのお調子者脱獄王「ゴールデンカムイ」白石は結構すごい、はず

2017-01-16 | アイヌ民族関連
ねとらぼ-2017年01月14日 18時00分 更新
アシリパさんにだけは迷惑かけるんじゃないぞ
 マンガ「ゴールデンカムイ」で1巻からの常連にもかかわらず今まで表紙になっていなかった白石由竹がついに表紙になった! 作者の野田サトルさんも「白石がいつ表紙になるか」注目してほしいと言っていたのが、ついにやってきました。

白石が出ると大体話がおかしくなる「ゴールデンカムイ」
 「ゴールデンカムイ」の物語の軸になるのは、血なまぐさいハードアクション。日露戦争後の北海道。囚人に彫られた、金塊の地図ではないかといわれる入れ墨を巡って、人々が殺し合い、人皮を剥ぎ、争奪戦を繰り広げます。
 アイヌ少女アシリパさん(リは小文字)が加わることで、地の利を生かした狩猟方法や、独特なアイヌ料理を紹介するグルメ漫画としての側面も完備。
 入れ墨を巡る人たちは変人ぞろい。自分が最高の方法で死にたい殺人鬼や、人の皮を使った衣装作りが大好きな剥製(はくせい)師など、ビックリ人間大集合。
 そこに加えて白石が絡むと、一気に話がおかしな方向へ。移動や戦闘の際、主人公の元軍人・杉元&アシリパさんの邪魔をする。金・酒・オンナ・ギャンブル大好き。一応は杉元の命を救ったこともあるけれど、それを忘れるくらいのトラブルメーカー。物語を回す役目として、作者が「『サザエさん』でいうところのカツオ」というのに納得。
 この作品での愛され度合いは恐らく、トップレベル。ヒンナなアイヌ料理を再現したコラボレストラン「ゴールデンカムイ軒」でも度々ネタにされ、白石スタンプが作られるほど。
スーパー脱獄囚・白石の超絶能力
 出てくるキャラはみんな、チート気味。特に「不死身」の杉元、不敗の柔道王・牛山、百発百中のスナイパー尾形、一刀必殺の土方あたりは、人間離れしている上に倫理のネジ数本抜けている。
 一方で白石も、桁外れの能力者です。通称脱獄王。入れられた監獄は全て脱獄している、という妖怪。身体中にあらゆる脱獄道具を隠し持っています。カミソリの刃を油紙に包んで、歯に馬の毛で結んで飲み込んでおく。肛門の中に隠しておく。
 彼の身ぐるみをはぐと、本当にアメしかもってません。一応は食べる用。こんなおちゃらけている風ですが、彼の身体のどこに何があるか、わかったもんじゃない。針金やクギも、どこかに隠しています。
 彼の特異能力の一つが、身体の関節を外せること。頭さえ入れば、どんな穴でも入ってぬけだせる。百戦錬磨の杉元も、さすがにこれには驚きました。どんなにがんばって鉄格子を曲げても、こんな幅じゃ普通は抜け出せない。監獄にいた時も、あらゆる穴(トイレなど)を通って脱獄しています。この能力、諜報活動などに使ったら相当ヤバイ。
 クマですらも柔道技で投げ飛ばす怪人・牛山に完全に関節を決められた時、白石は骨を外してにゅるりと逃げだしちゃう。攻撃力は皆無な白石ですが、近距離戦での脱出能力は極めて高いです。
昭和の脱獄王、白鳥由栄
 現実の日本の、1930年代。「昭和の脱獄王」と呼ばれたのが、白鳥由栄。関節を自由に外せる特殊体質と、気の遠くなる努力を重ねられる人物でした。
 秋田刑務所では、天窓のブリキ片でのこぎりを作り、それを絨毯のヒモでくくりつけて隠し、1日のうち看守が交代する10分だけ削っていった末に脱獄。青森では鍵穴に指を押し当てて穴を写し、針金一本を鍵穴に何度も差し込んで合鍵を作成し、脱獄。網走監獄では味噌汁で手錠と鉄格子を錆びさせ、ちょっとずつゆすって3カ月かけて外し、逃げたという。なお博物館 網走監獄では、ふんどし一丁で脱獄する彼の人形が飾られています。
 吉村昭の小説「破獄」では彼をモデルにしたと思われる人物(名前は違います)の脱獄物語が描かれており、その超人っぷりを見ることができます。
 白石は白鳥の脱獄方法とは大分違う術で逃げていますが、負けず劣らずの珍妙っぷり&努力っぷり。粘土を看守のカギに押し当て、便せんに使う和紙とご飯粒と亜麻仁油を混ぜて合鍵を作成。執念です。
 なにより、「一度も失敗していない」「脱獄のためなら手段を厭わない」のが、怖い。加えて彼の身体能力は、ずばぬけて高い。走るスピードは速く、自由にあちこちを飛び回り、穴だって掘ってしまう。
 彼の逃走シーンは「トムとジェリー」のごとく冗談っぽいですが、冷静に考えるとこの動きができる人間はかなり危険(ちなみに白鳥由栄は、一日120キロメートル走ることができたそうな)。戦場を走り抜けたおっかねー人たちですらも、彼の身体能力と知恵には一目置いており、気を張っています。監獄での「あんたが当直の時に脱獄しちゃうよ?」という、冗談みたいな白石の決めゼリフ。100%脱獄してきた彼だからこそのスゴみがある。
スーパー役立たず白石
 運動神経も知恵も人並み外れているのに、本当に役に立たないのが白石。だまっておとなしくする、ということができない。
 例えば、アシリパさんと杉元がキツネを捕まえるためのワナを作った時。そのワナにかかっていたのは白石でした。なんなの、邪魔したいの。
 また、アシリパさんから借りたお金を競馬で全部スッたり、お酒を買ってしまったりと、あまりにも行動がクズ。ほんとよく殺されなかったもんです。アシリパさんに謝れ。
 大切な爆薬を台無しにしてしまう、ころんだはずみでアシリパさんの貴重な弓を折ってしまう、獲ったタヌキを逃してしまうなど、足手まといっぷりは近年まれに見るレベル。彼は脱獄の神様に魅入られていると同時に、厄神にたたられているんじゃないでしょうか。取りあえずアシリパさんにマジで謝れ。
 そこが彼の憎めない面であり、彼の不気味な部分です。
ネズミ男・白石
 このずうずうしさとだらしなさ、「ゲゲゲの鬼太郎」のネズミ男にも似ています。
 なんだかんだいっても犯罪者。彼は今まで脱獄の際、自分のためなら人を見捨てるような行動を取ってきた。今までも杉元とともに行動しながら、別で動いている土方歳三に内通していました。どっちに対してもペコペコくっついてまわる調子のいい男。
 現時点では杉元にも土方にもとてもかなう感じではないので、どちらかの怒りを勝った瞬間殺されるでしょう。でもここまで「役立たず」なのに殺されていないということは、ちょっとやそっとじゃやられなさそう。「信頼」の逆で、「信頼されていないし気にもされていない」から、ひょうひょうと動けている。これってひょっとして演出なのかな?
 この後彼は、超重要な潜入ミッションのキモになっていきます。「ほんとうに残念なことだが…やはりこの男に頼るしか無い」「この役立たずが最重要人物になるとは……」心底信頼されていない。
 白石は今のところ、まだまだちゃらんぽらん。だからこそ、食えない人間。
 ……いや、やっぱりただのバカかも。洋画だとこういう人間がしれっと生き延びるものですが、果たして。
(C)野田サトル/週刊ヤングジャンプ・集英社
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1701/14/news006.html

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地形テーマに企画展 ポロト湖上にオブジェも-15日からアイヌ民博

2017-01-16 | アイヌ民族関連
苫小牧民報(2017年 1/14)

ポロト湖上に展示している企画展シンボルを前に「ぜひ来場を」と呼び掛ける立石さん
 白老町のアイヌ民族博物館主催の企画展「アイヌ語地名を地形で巡るシラオイ、ノボリベツ」が15日から同館で開幕する。この企画展は”地形”がキーワード。3000年前の同町虎杖浜周辺の地形イメージを3DCGで製作した大型パネルを展示するほか、昔の生活風景なども写真で紹介する。全面結氷したポロト湖上に同企画のシンボルオブジェ「海の宝舟」も展示するなど趣向を凝らした内容。企画を立案した同館職員の立石信一さんは「ぜひ多くの人に見てほしい」と来場を呼び掛けている。
 企画展の目玉は、衛星写真をもとに3000年前の白老町虎杖浜から登別市幌別までをイメージした3Dパネル。縦2メートル、横4・3メートルの大きなもので、立体的に見えるのが特徴だ。会場では7年前に同館で製作した「イタオマチプ」と呼ぶアイヌの丸木舟をはじめ、町民などから提供された明治期以降の生活や自然風景など150枚以上の写真も展示する。
 立石さんは今回の展示企画について「普段何気なく暮らしているこの土地も数千年という時間の中で自然の風景や人の営み、文化が形成されてきた。多角的な視点でまとめているので、その部分を感じ取ってほしい」と語る。
 地元関係者と連携した取り組みもポイント。全面結氷したポロト湖上で展示している企画のシンボルオブジェ「海の宝舟」は、町内で活動する芸術家の国松希根太さんが製作した。海岸清掃で集めた流木などが主な原材料で、自然と融和した芸術作品に仕上がっている。
 初日の15日は午後2時からオープニングトークイベントで写真家の石川直樹さんと国松さん、立石さんが企画展の見どころなどを紹介。28日と2月18日の2日間は午後1時から学芸員のギャラリートークを開催、同館では10年ぶりという古式舞踊「フンペリムセ」(クジラの踊り)が披露される。2月4日には基調講演とシンポジウム、同11日には講演会も行われる。
 企画展は無料だが別途入場料が必要。
 問い合わせはアイヌ民族博物館 電話0144(82)3914。
http://www.tomamin.co.jp/20170146685

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