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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

「平和のための退役軍人の会」で連帯訴え 訪米の名護市議ら

2015-08-09 | ウチナー・沖縄
沖縄タイムス 2015年8月9日 06:07

辺野古の現状を報告するエド・サンチェスさん(左)、東恩納琢磨市議(中央)、当真嗣清さん
 【平安名純代・米国特約記者】米カリフォルニア州サンディエゴで米退役軍人ら約千人を擁する全米規模の市民団体「Veterans For Peace(VFP、平和のための退役軍人の会)」が開いた創立30周年を記念する総会で6日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設をめぐるワークショップが開かれた。
 総会には、沖縄からエド・サンチェスさん(VFP)、名護市の東恩納琢磨市議、当真嗣清さん(琉球弧の先住民族会)らが参加。総会初日の冒頭で、東恩納市議が持参した稲嶺進市長の「新基地に反対する民意を貫くために連帯を」とのメッセージが読み上げられた。
 アン・ライト元陸軍大佐ら約30人の退役軍人らが参加したワークショップで、東恩納市議は同州バークレー市議会で提案されている辺野古反対を支援する決議案について触れ、「アメリカで辺野古を守る輪を広げたい。あなたが住む市に呼び掛け、バークレー市の提案を全米各市に広げてほしい」などと呼び掛けた。
 ワークショップでは、沖縄県内在住のダグラス・ラミス氏や吉川秀樹氏らのビデオレターも紹介。進行役を務めたサンチェス氏が沖縄支部の創設に向け準備を進めていることなども報告された。
https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=127828

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木彫り「クマ美」よろしくね 白老アイヌ民博、温和な雰囲気が好評

2015-08-09 | アイヌ民族関連
苫小牧民報  (2015年 8/7)

右端が制作した野本さん。職員と一緒にクマ美と同じポーズで笑顔を見せてくれた
 「クマ美です。よろしくね」。白老町のアイヌ民族博物館でこのほど、来館者を出迎える木彫りのクマ2体のうち、1体がリニューアルされた。伝承課の野本三治課長(53)が4カ月近い時間をかけて手彫りで制作したもので、かわいらしい姿に職員からは「クマ美」の愛称で呼ばれている。1日に登場したばかりだが、早くも来館者から好評で、職員も「人気者になってほしい」と期待を寄せている。
 交換前の木彫りは15年ほど前に制作され、経年劣化のため先月末で”定年退職”。新たに制作されたクマ美は体長2メートル、体重300キロほど。直径1メートルの松の木を材料にすべてのみを使った手作業で彫り上げられた。
 この木彫りのクマは館内の伝統家屋「チセ」群の手前に雄雌の2体一組で鎮座。クマ美は愛らしさを強調するため、体全体に丸みを付けているのが特徴で「体のバランスや顔の表情づくりに苦労した」と野本さん。職員の意見も聞きながら徐々に形を整え、今月1日に現在地に設置。若干の修正を加え、体毛を表現するためバーナーで焦げ目を付けた。
 アイヌ民族にとってクマは山の神様を意味するキムンカムイ。野本さんは「村を訪れる皆さまの旅の無事を見守ってほしい」という思いを込め、設置当日には酒をささげて伝統儀式のカムイノミを挙行したという。
 クマ美の登場で雰囲気が一新した同博物館。クマ男とクマ美のペアに会いに行ってはいかが―。

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共に生きる・トブロサルダ:大阪コリアンの目/165 /大阪

2015-08-09 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2015年08月07日 地方版
 ◇川村カ子トアイヌ記念館来年100周年 奪われた遺骨、処遇は 先住民族の歴史に光を
 北海道旭川市と言えば旭山動物園が有名だ。国内のみならず、海外からの観光客でもにぎわいを見せる。一方、北海道がもともとアイヌの地であることを理解する人は少なく、旭川を訪れる多くの観光客も先住民族の存在を意識することは稀(まれ)だ。和人、つまり本州人が北海道に入ってきた歴史は近世からで、それをはるかに越える歴史と文化、伝統をアイヌは北の大地で育んできたのにだ。
 旭川市にアイヌ資料館がある。「川村カ子(ネ)トアイヌ記念館」だ。先住民族アイヌについて学べる数少ない施設だ。記念館が開館したのは1916年。現在の旭川市に旧帝国陸軍の師団が置かれ、それにより町の人口が増えた。内地からやってきた軍人軍属で市は拡大し、和人にアイヌ文化を理解してもらおうと開館したのが始まりだ。いや和人と折り合いをつけ、抑圧から逃れるためのアイヌの知恵とも言える。アイヌ文化を「観光化」することで根絶される危機から逃れようとしたのかもしれない。
 この記念館は、アイヌであり測量技師として全国の線路敷設などで功績を遺した川村カ子トの記念館でもある。現在は子息の川村シンリツ・エオリパック・アイヌさんが館長を務め、先住民族の誇りを後世に伝える伝承者の役割も果たす。
 旧憲法下で制定された「旧土人保護法」が廃止され、「アイヌ文化振興法」が制定される97年まで、アイヌは長年にわたり、あまりに過酷な差別を受け続けた。実は全国の12大学に1636体のアイヌの人骨と個体識別不可能な515の遺骨箱が保管されている。これは日本学術振興会や北海道大学(戦前は帝国大学)の文化人類学者や医学者などが墓から取り出したものだ。
 アイヌによる遺骨返還要求の裁判で北海道大学は、当時遺族の了解を得ていたと説明するが、その証拠は示されておらず、発掘者の手記に勝手に発掘したと思われる記述もある。墓あらしのみならず、遺骨が展示されたり海外搬出されるなど、自然崇拝の強い風習を考えれば、アイヌに与えた苦痛は耐え難いものだろう。法律名そのままにアイヌを「旧土人」と見下し、非人間的に扱っていたことがわかる。この遺骨の一部は大阪大学や大阪市立大学にも保管されており、これらも含めた今後の遺骨の処遇には注目していきたい。
 過日訪れた際、川村館長から旭川のアイヌコタン(集落)の様子を伺った。自然とともに生きたその姿が語りの中で蘇(よみがえ)ってくるようであった。文化振興法が制定され19年を迎える来年、川村カ子トアイヌ記念館が100周年を迎える。もし北海道に行く機会があればぜひ立ち寄ってほしい。私たちは日本の先住民族アイヌのことを本当になにも知らない。<文と写真 金光敏>
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 ■人物略歴
 1971年、大阪市生野区生まれ。在日コリアン3世。大阪市立中学校の民族学級講師などを経て、現在、特定非営利活動法人・コリアNGOセンター事務局長。教育コーディネーターとして外国人児童生徒の支援などに携わる。
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20150807ddlk27070411000c.html

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「タトゥーお断り」外国人観光客、温泉で当惑 2019ラグビーW杯はどうなる?

2015-08-09 | 先住民族関連
産経新聞8月7日(金)10時8分

訪日外国人が次回日本を訪れたときにやりたいこと
 円安やビザ発給要件の緩和で訪日外国人観光客が大幅に増加する中、全国の温泉地では「入れ墨・タトゥー」問題に頭を悩ませている。国内では長らく反社会的な人々の象徴とされ、温泉施設の多くは「入れ墨、タトゥーのある人の入浴はお断り」。だが海外ではファッションや文化的な理由で入れ墨をするケースもある。外国人観光客の多くは観光目的に温泉を挙げており、異文化と風紀維持とのはざまで“おもてなし”を模索する取り組みが続いている。
 ■高い温泉人気
 2020年東京五輪・パラリンピックまでに訪日外国人旅行者数2000万人を目指す日本にとって、温泉は有力な観光資源だ。
 観光庁の平成27年1〜3月期の訪日外国人の消費動向調査では、39・8%の外国人が「温泉入浴」を「今回したこと」として回答。「次回、訪日したときにやりたいこと」では45・7%で3位にランクされている。
 「水着を着けて入る温泉施設はカナダにもあるけれど、裸になって湯船につかる日本式の入浴方法は解放的で、神経の末端から疲れがほぐれていく気がする。特に、雄大な自然が目の前に広がる露天風呂は最高」
 こう熱弁するのは、仕事で年3〜4回来日するというカナダ人の会計士、ロバート・ファーガソンさん(42)。予定が立て込んでいても必ず温泉地に立ち寄ってから帰国するといい、最近は青森県や秋田県の秘湯にはまっている。
 友人からおすすめの温泉地を尋ねられたり、実際に同僚を温泉旅館に連れて行ったりしたこともあったが、友人らはタトゥーを彫っていたため入浴できなかったという。
 「カナダでもタトゥーに反社会的なイメージを持つ人はいるので日本人の心情は理解できる。ただ、すべてが悪いものではないことも知って臨機応変に対応してほしい」とファーガソンさんは訴える。
 ■根強い国内の抵抗感
 旅館業法などの規定では、違法行為や風紀を乱す行為をする恐れがあると認められた場合、利用を断ることが可能だ。入れ墨・タトゥーについて具体的な定めはないが、暴力団関係者を排除する目的で大半の施設は利用を断っている。
 入れ墨・タトゥーの入浴拒否については、国内でもファッション性の高いタトゥーを彫る若者の増加に伴い、たびたび議論が起こってきた。
 東京五輪に先駆けて2019年にはラグビーワールドカップが日本で開催される。ニュージーランド代表は先住民マオリ族の血を引く選手らで編成され、「オールブラックス」と呼ばれている。伝統的なタトゥーを施している選手も多いが、平成25年9月には、北海道恵庭市の温泉施設で、マオリ族の伝統的な刺青を顔に入れていたニュージーランドの先住民族の女性が入浴を拒否されたケースもあった。
 「見た目だけで入浴を拒むのも気がとがめるが、外国人のタトゥーを認めることで、なし崩し的に暴力団関係者の温泉利用も認めることになってしまわないか心配」と漏らすのは神奈川県湯河原町の旅館経営者。反社会勢力との関係性を絶つために取り組んできた過去の経緯を振り返り、「脅しを受け、身の危険を感じたこともある。日本人も外国人にも満足してもらえる方法を早急に考えなければいけないが、これまでの苦労を考えると難しい問題」という。
 こうした中、観光庁は全国約3700の銭湯や温泉などを対象に、入れ墨・タトゥーを理由とした入浴の可否の実態調査に乗り出しており、7月末をめどにアンケートを回収、今後の対応を検討するとしている。
 ■“おもてなし”と配慮の両立さまざまな方法で
 一部の旅館やホテルでは、入れ墨・タトゥーのある客でも、該当部分をテープで覆い隠せば入浴を認めることで、“おもてなし”と他の客への配慮を両立させる取り組みも始まっている。
 入れ墨やタトゥー、傷跡を隠す防水性に優れた肌色のテープの開発と販売を手がける「ログインマイライフ」(横浜市)によると、温泉施設からの問い合わせは増加傾向にある。昨年は2件だった購入件数も、今年は7月初旬までに「かんぽの宿」など5件に増加。日本人が友達の外国人のために購入するケースもみられるという。
 一方、入れ墨・タトゥーがあっても利用可能な温泉や銭湯、サウナなどの情報共有サイト「タトゥースポット」には現在、全国のタトゥーユーザーから900件以上の施設情報が投稿されている。
 サイトの情報を頼りに、タトゥーのあるフランス人と大分県の温泉を訪れたという、東京都世田谷区の会社員、池内かさねさん(31)は「温泉でもてなすことは無理かと諦めていた。サイトのおかげで、大浴場の雰囲気や裸の付き合いなど、日本ならではの文化を体験してもらうことができた」と満足げに話す。
 危機管理に詳しい千葉商科大政策情報学部の藤江俊彦教授(69)=経営学=は「企業としては抵抗感を示す客も守る必要がある。タトゥースポットの事例のように、観光庁が一律に決めるのではなく、対応は個々の施設に任せることが重要」と指摘する。さらに、外国人観光客獲得のための過剰な気遣いは逆効果として「自己中心的な権利意識を芽生えさせるだけで、タトゥーを認めることイコールもてなしというのは違うのではないか。外国人に同調しすぎず、それぞれのできる形でもてなせば日本観光を楽しんでもらえるだろう」と話している。
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0807/san_150807_7480062264.html

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