先住民族関連ニュース

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英博物館による植物調査、先住民支援団体から反対の声

2010-11-12 | 先住民族関連
(ロイター 2010年 11月 11日 14:46 JST)

 [ロンドン 10日 ロイター] ロンドン自然史博物館がパラグアイのグランチャコで予定している植物調査について、先住民を支援する複数の団体が、外部との接触が少ない同地域の先住民にとっては「虐殺のようだ」として、反対している。
 同博物館のスタッフとパラグアイの研究者たちは、同地域のDry Chacoの森で新種の植物を探すため、今週出発する予定。
 パラグアイに拠点を置く団体「Iniciativa Amotocodie」のBenno Glauser氏は、同博物館へ抗議文を送り、1カ月に及ぶ調査は、外部との接触をしたことのないアヨレオ民族の生活する土地に押し入ることになると述べた。
 抗議文には、アヨレオ民族のリーダーたちによる声明も添えられ、「英国の科学者による動植物の研究のために、人命が脅かされなければならない理由は理解できない」と説明。「森に住む人々はよく、白人から感染した病気で命を落としている。それは、虐殺のようなものだ」と続けた。
 また、英国に拠点をおく団体「サバイバル・インターナショナル」の広報担当者は、「アヨレオ民族は遊牧民なので、居場所は把握できない」と指摘。「接触を確実に避ける方法はない」と話した。
 これに対し博物館側は、アヨレオ民族との接触を避けるようあらゆる対策を取っているとし、調査は実施する予定だと明らかにしてる。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-18121320101111

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白老がアイヌ文化番組を制作し世界120カ国へ発信

2010-11-12 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2010年11月11日】
 アイヌ文化を世界120カ国に発信―。白老町と新ひだか町でつくる「アイヌ文化とともに地域再生推進協議会」(会長・飴谷長蔵白老町長)は、30分のデジタル番組「Kamuy―アイヌが守り続けてきたもの」を制作した。あす12日にNHKの英語国際チャンネルを通じ、世界約120カ国、約1億3千世帯に向け、衛星やケーブルテレビで放送される。
 道の「地域再生加速事業」の採択を受けた両町が、同協議会を立ち上げ、道内テレビ会社とともに今年8月から10月にかけてテレビ番組を制作した。事業費は約350万円。
 白老・アイヌ民族博物館職員が上海万博で披露した古式舞踊や、同博物館職員へのインタビュー、儀式、アイヌ民族の日常生活の様子、新ひだか町関係はシャクシャイン法要祭、同実行委員長へのインタビューなどが収録されている。
 ヨーロッパ、中東、アジアなど約120カ国に向け、30分番組を12日に計6回放送する。日本では視聴できない。同協議会は来年もアイヌ文化を紹介する番組を制作、世界に発信することにしている。
 昨年は国の補助事業として同様のテレビ番組を制作、約70カ国で放送して大きな反響を呼んだ。
 白老町アイヌ施策推進室内の同協議会事務局は「アイヌ民族博物館入館者の3割は外国人。今回の放送が、足を運んでもらえるきっかけになれば」と期待している。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/11/11/20101111m_08.html

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