先住民族関連ニュース

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【BOOKほっかいどう】北海道 地名の謎と歴史を訪ねて

2010-11-02 | アイヌ民族関連
(朝日新聞 2010年10月29日)
■北海道 地名の謎と歴史を訪ねて
 合田 一道《著》
■アイヌ文化・開拓史への旅
 北海道を旅して本州との違いを感じるもののひとつが地名のユニークさだ。昔からあるアイヌ語地名だったり、それが変化して使われたりすることが多いためだが、その他に開拓の歴史とかかわりのある独特の地名もある。
 本書は、道内各地の地名の由来とその土地の歴史を探った“地名を旅する本”だ。
 アイヌ語で川や河口などを意味する「ナイ」や「ペ(ベ)ッ」のつく地名をたどる旅に始まり、松浦武四郎ゆかりの地名、入植や開拓に伴う和地名など10のテーマに沿って著者は町を訪ね歩く。
 稚内、岩内、歌志内、江別、別海……と川に関係するアイヌ語からきた地名は数えきれず、アイヌ語の「チュプ・ペッ=日の・川」から転じた「旭川」など和名に意訳された地名も数多い。それらの地名には微妙な地形の特徴や周囲の自然が表現されており、川と深くかかわってきたアイヌの人々の観察力と表現の巧みさには感嘆する。
 一方、開拓者が故郷の名をとった新十津川や北広島、炭鉱労働者が湯浴(ゆあ)みした沢の名が転じた岩見沢など開拓時代を伝える地名も少なくない。また珍名や読むのが難しい地名の数々も面白い。
 北海道の地名の奥深さと面白さ、そしてアイヌ文化に開拓の歴史が積み重なった風土・文化の多様さ、豊かさが分かる。道内各地の郷土史も知ることができ、ぜひ、旅の友にしたい1冊である。
(ベスト新書・860円)
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000861010290001

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アイヌ文様、伝統の手仕事見て 刺繍衣装展、高槻で来月

2010-11-02 | アイヌ民族関連
(朝日新聞 2010年10月29日)

アイヌ民族に伝わる「アイヌ文様」の刺繍(ししゅう)を施した衣装の展覧会が11月3日から、高槻市北園町のギャラリー「アートデアート・ビュー」である。世界の先住民族の手仕事に魅せられた手芸作家、前田佳子さん(71)=同市登美の里町=が集めた約10点を展示する。前田さんは「アイヌ民族が育んできた文化を知ってほしい」と話している。
 前田さんなどによると、アイヌ文様は、渦巻きやトゲなどをイメージした形が多く、魔よけの意味が込められていたという。使われ始めた詳しい時期は分かっていない。祖母から母、母から子どもへと縫い方が受け継がれ、着物や鉢巻き、脚絆(きゃはん)などにあしらわれた。
 前田さんは、作り手が減っている世界の民族手芸の伝承に役立ちたいと願い、中米・パナマの先住民族が衣装に使う飾り布「モラ」の制作などに取り組んできた。3年ほど前からは、アイヌ文様の刺繍の体験学習ができるアイヌ民族博物館(北海道白老町)に足を運び、前田さんが用意した伊予かすりやモラなどの布にアイヌ文様を刺繍した着物の制作を依頼。これまでに約20点が完成した。
 前田さんは「普段着にこれだけ手間と『おしゃれ心』を吹き込んだアイヌの女性の姿勢に、手芸作家として共感を覚える」。同博物館の村木美幸副館長は「日本にアイヌ民族がいることを知ってもらう機会になる」と喜ぶ。
 展覧会は15日までの午前11時から午後6時まで(9日休み)。前田さんは6日午後2時から、アイヌ文様について来場者に説明する。無料。問い合わせはアートデアート・ビュー(072・685・0466)へ。(清水謙司)
http://mytown.asahi.com/areanews/osaka/OSK201010280165.html

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’10なごや・COP10:「基地移転が自然破壊」 “沖縄の先住民”が訴え /愛知

2010-11-02 | 先住民族関連
(毎日新聞 2010年10月28日 地方版)

<生物多様性条約の締約国会議>
 国連生物多様性条約第10回締結国会議(COP10=名古屋会議)に、沖縄の琉球民族代表として、沖縄県名護市出身で非政府組織(NGO)「沖縄生物多様性市民ネットワーク」事務局長の吉川秀樹さん(46)が参加している。COP10の関連イベントで、“沖縄の先住民”として「沖縄は日本で最も生物多様性に恵まれているが、基地移転などの開発が多様性を破壊している」と訴えた。
 吉川さんによると、米軍普天間飛行場の移転先とされる名護市の辺野古周辺は、ジュゴンやアオサンゴ、ウミガメなどの希少な動植物が生息している。また米軍北部訓練場の返還に伴ってヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の移設先となる県内6カ所の森林でも、ヤンバルクイナなどの希少種が確認されている。
 沖縄では建設業と観光業が主要産業で、港湾建設のための埋め立てや人工ビーチ開発により、海岸沿いの自然破壊が進んだ。対照的に、開発が禁止された米軍基地周辺は、結果的に自然が保全されている。だが今回の移転工事により、貴重な自然がさらに失われる恐れがあるという。
 吉川さんは「なくなってほしい基地の周辺で自然が保護されているのは皮肉な現実だが、開発に未来はない。沖縄の良さである自然を守ることが、観光振興など沖縄の将来につながる。そのことを沖縄内外の人に分かってほしい」と話している。【秋山信一】
 ◇琉球民族代表として参加の吉川さん、「沖縄人」と自己紹介
 琉球民族は、08年6月の国会決議で先住民と公認されたアイヌ民族と異なり、公式に先住民族とは認められていない。吉川さんも「沖縄でも『先住民』と言われると違和感を持つ人が多い」と話す。だが独特の言語や歴史、風習があることから、国連人権委員会は同年10月に「琉球・沖縄の人々を先住民族と認めるべきだ」と日本政府に勧告した。吉川さんもCOP10では「沖縄人(OKINAWAN)」と自己紹介している。
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20101028ddlk23040279000c.html

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松前藩の歴史、漫画に 地元観光協会が3千部を発売

2010-11-02 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 10/28 08:51)

 【松前】渡島管内松前町の松前観光協会(疋田清美会長)は11月1日、松前の中世から幕末の歴史を手軽に学べる漫画「松前藩物語」を発売する。松前は和人の歴史が道内で最も古く、歴史ファンに注目されそうだ。
 物語は女子中学生と実在の松前藩家老蠣崎波響(かきざきはきょう)らが案内役となり、15世紀の藩の起こりから300年余りを旅しながら、各時代の様子を紹介する。
 作画は、数々の漫画週刊誌で新人賞を受賞している東京の新進女性漫画家竹村いづみさんが手掛けた。
 全5章と年表から成り、蝦夷地(えぞち)に和人の拠点が築かれた経緯や、アイヌ民族と和人のかかわり、交易を中心とした藩経済のほか、「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」を描いた絵師としても知られる波響の活躍などを紹介。終章では、戊辰戦争や松前城落城の様子も描いている。
 四六判、375ページで千円。町内の飲食店などで買えるほか、電話で注文できる。送料は160円。申し込みは同協会(電)0139・42・2726へ。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/257374.html

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松前藩物語:藩史を漫画に 町が出版

2010-11-02 | アイヌ民族関連
(毎日新聞 2010年10月27日 22時44分(最終更新 10月27日 22時50分)

松前町が発行した漫画本「松前藩物語」 松前町は子供たちに松前藩の歴史や文化を親しんでもらおうと、漫画本「松前藩物語」を発行した。地元の女子中生がタイムスリップして松前藩家老で画家の蠣崎波響と出会う。2人が案内人となり、15世紀に安東政季らが蝦夷地に渡った時代から1871(明治4)年、廃藩置県によって藩が消滅するまでを旅する物語だ。
 漫画本は白黒で四六判375ページ。町教委の専門家らの協力で原作を仕上げ、東京の女性漫画家、竹村いずみさんが作画した。
 全5章からなり、アイヌ民族との交流や争い、交易で栄える藩の様子や波響の名画「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」が描かれた経緯などが分かる。最終章の幕末では落城を伝え「新しい時代」を松前の若者に託して終わる。
 町は、町内の小5~高3の549人と教職員などに計2000部を配布した。11月からは松前観光協会で1部1000円で販売する。問い合わせは観光協会(0139・42・2726)。【近藤卓資】
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20101027hog00m040009000c.html

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図書館、百年記念館、児童館、動物園 4館連携し「遊び」紹介 帯広

2010-11-02 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 10/27 14:35)

 【帯広】帯広市図書館と帯広百年記念館、帯広市児童館、おびひろ動物園は27日から共通テーマを掲げた「四館連携事業」をスタートさせる。「未来に伝えるあそび体験」と題して親子で楽しめる遊びを11月9日まで紹介する。
 連携事業は、2008年の北海道洞爺湖サミットにちなみ、児童館を除く3施設で環境イベントを行ったのが最初。その後、「環境」「歴史」「産業」「アイヌ民族」などの共通テーマで、連携を深めてきた。
 本年度は児童館を加えた4施設で、7~8月に野生生物や地球温暖化をテーマにした「地球のようす展」など2事業を開催。今回は百年記念館で昔の遊びを紹介する「昭和のあそび道具たち展」(27日~11月9日)が皮切り。絵本や童謡を聞かせながらお手玉など昔の遊びを楽しんだり、昭和期の遊び道具に触れてもらったりする。親子ではし作りを体験する「エコ工作教室」も行う。
 本年度の最終事業として、来年2月に生誕70周年記念の「植村直己展」を4施設そろって開催する。幹事役の図書館は「単独で目立たないイベントも協力しあうことで相乗効果でインパクトが出せる。連携事業は今後も続けていきたい」と話す。(岡田圭史)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/257305.html

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登別・幌別小で民族衣装着用しアイヌ文化に関心高める

2010-11-02 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2010年10月27日(水)朝刊】

 登別市幌別小学校(寺田悟校長)でこのほど、道アイヌ協会登別支部などから講師を迎えた授業が行われ、4年生57人がアイヌ文化に理解を深めた。
 総合的な学習の一環として実施した。アイヌ文化活動アドバイザーの富樫利一さんと、同支部の上武やす子副支部長ら4人が来校。児童たちもアイヌ民族衣装を着て授業に臨んだ。
 最初に富樫さんが幌別や札内、鷲別など、アイヌ語に由来する地名を説明。アイヌ(人間)とカムイ(人間以外)の関係を解説し「人間はあらゆる命をいただいて生きている。カムイに感謝するのが『カムイノミ』」などと述べた。
 紙芝居「海のカムイのおくりもの」の上演や古式舞踊、ムックリの体験も行われ、児童たちがアイヌ民族文化に関心を高めていた。(有田太一郎)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/10/27/20101027m_05.html

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