申命記 17:1-7
「すべて傷があり、欠けた所のある牛または羊はあなたの神、主にささげてはならない。そのようなものはあなたの神、主の忌みきらわれるものだからである。 あなたの神、主が賜わる町で、あなたがたのうちに、もし男子または女子があなたの神、主の前に悪事をおこなって、契約にそむき、 行って他の神々に仕え、それを拝み、わたしの禁じる、日や月やその他の天の万象を拝むことがあり、 その事を知らせる者があって、あなたがそれを聞くならば、あなたはそれをよく調べなければならない。そしてその事が真実であり、そのような憎むべき事が確かにイスラエルのうちに行われていたならば、 あなたはその悪事をおこなった男子または女子を町の門にひき出し、その男子または女子を石で撃ち殺さなければならない。 ふたりの証人または三人の証人の証言によって殺すべき者を殺さなければならない。ただひとりの証人の証言によって殺してはならない。 そのような者を殺すには、証人がまず手を下し、それから民が皆、手を下さなければならない。こうしてあなたのうちから悪を除き去らなければならない。」
神の賜る約束の地で、神以外のものを神として拝むことは、明らかな契約違反です。そのような不貞の輩は、神の民イスラエルから絶ち滅ぼすようにと、神は命じられました。ただし、複数人の証言に基づいてその事実を確かめた上で、公衆の面前で石打の刑に処し、証人がまず最初に手を下すようにと命じられました。これは証人に人のいのちを奪う責任を負わせることにより偽証や冤罪を防ぐと共に、処刑に立ち会った人々がこのような過ちを犯さないように戒めるための神の知恵です。
https://www.bible.com/bible/81/deu.17.1-7.ja1955
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申命記 17:8-13
「町の内に訴え事が起り、その事件がもし血を流す事、または権利を争う事、または人を撃った事などであって、あなたが、さばきかねるものである時は、立ってあなたの神、主が選ばれる場所にのぼり、 レビびとである祭司と、その時の裁判人とに行って尋ねなければならない。彼らはあなたに判決の言葉を告げるであろう。 あなたは、主が選ばれるその場所で、彼らが告げる言葉に従っておこない、すべて彼らが教えるように守り行わなければならない。 すなわち彼らが教える律法と、彼らが告げる判決とに従って行わなければならない。彼らが告げる言葉にそむいて、右にも左にもかたよってはならない。 もし人がほしいままにふるまい、あなたの神、主の前に立って仕える祭司または裁判人に聞き従わないならば、その人を殺して、イスラエルのうちから悪を除かなければならない。 そうすれば民は皆、聞いて恐れ、重ねてほしいままにふるまうことをしないであろう。」
神はモーセを通して、イスラエルの部族ごとに民のつかさと裁き人を置くように命じて、軽微な仲裁をそれぞれの民族ごとに委ねましたが、人命に関わるような傷害事件や、人の権利を毀損するような重大事件は、神の選ばれた場所に上り、律法に従って祭司に判決を委ねるようにと命じました。これは今の最高裁判所にあたるような訴訟の手続きです。律法に精通した祭司が神の御心を問うた上で下した判決に聞き従わない者は、民の内から除くようにと命じられました。厳しいようにも思えますが、神の御言葉を無視してほしいままに振る舞う者は、神の民に相応しくありません。またそのような不従順な者を放置することは、神の民のきよさを損なうものであり、民全体に罪が蔓延する火種となりますから、速やかに取り除かなければなりません。
https://www.bible.com/bible/81/deu.17.8-13.ja1955
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申命記 17:14-20
「あなたの神、主が賜わる地に行き、それを獲てそこに住むようになる時、もしあなたが『わたしも周囲のすべての国びとのように、わたしの上に王を立てよう』と言うならば、 必ずあなたの神、主が選ばれる者を、あなたの上に立てて王としなければならない。同胞のひとりを、あなたの上に立てて王としなければならない。同胞でない外国人をあなたの上に立ててはならない。 王となる人は自分のために馬を多く獲ようとしてはならない。また馬を多く獲るために民をエジプトに帰らせてはならない。主はあなたがたにむかって、『この後かさねてこの道に帰ってはならない』と仰せられたからである。 また妻を多く持って心を、迷わしてはならない。また自分のために金銀を多くたくわえてはならない。 彼が国の王位につくようになったら、レビびとである祭司の保管する書物から、この律法の写しを一つの書物に書きしるさせ、 世に生きながらえる日の間、常にそれを自分のもとに置いて読み、こうしてその神、主を恐れることを学び、この律法のすべての言葉と、これらの定めとを守って行わなければならない。 そうすれば彼の心が同胞を見くだして、高ぶることなく、また戒めを離れて、右にも左にも曲ることなく、その子孫と共にイスラエルにおいて、長くその位にとどまることができるであろう。」
神の民イスラエルの真の王は主ご自身です。士師の時代の後、サウル王が立てられるまで、神の国イスラエルに王政が布かれることはありませんでしたが、神はこのときすでに、イスラエルの王たる者の資質について言及されました。神の国イスラエルの政治は、生ける神の御言葉であり契約の書である律法に基づくべきことは当然のことです。そのために王は必ず神の民イスラエルの中から選出し、王は一生の間、律法の写しを手元に置いて神の掟を学び、神を畏れ、その定めを守って神の民を正しく導くべきことを命じられました。また王は馬を多く持ってはならないという教えは、戦争によって国を治めるのではないことを、エジプトに降ってはならないとの教えは、神を畏れぬ列強諸国に頼るのではなくただ神にのみ頼るべきことを、多くの妻を持ってはならないとの教えは、異教や罪の誘惑を避けるための、神の国イスラエルの王たる者が守るべき戒めでした。これらの戒めをことごとく守ったイスラエルの王はダビデ王だけでした。それ故、神はダビデを高く引き上げ、その子孫から全人類のまことの王となる主イエスを生まれさせたのです。私たちもこの教えに倣い、子々孫々に至るまで永遠の祝福を受けるために、神の御言葉を守り行うことに注力する者でありたいと願います。
https://www.bible.com/bible/81/deu.17.14-20.ja1955
「すべて傷があり、欠けた所のある牛または羊はあなたの神、主にささげてはならない。そのようなものはあなたの神、主の忌みきらわれるものだからである。 あなたの神、主が賜わる町で、あなたがたのうちに、もし男子または女子があなたの神、主の前に悪事をおこなって、契約にそむき、 行って他の神々に仕え、それを拝み、わたしの禁じる、日や月やその他の天の万象を拝むことがあり、 その事を知らせる者があって、あなたがそれを聞くならば、あなたはそれをよく調べなければならない。そしてその事が真実であり、そのような憎むべき事が確かにイスラエルのうちに行われていたならば、 あなたはその悪事をおこなった男子または女子を町の門にひき出し、その男子または女子を石で撃ち殺さなければならない。 ふたりの証人または三人の証人の証言によって殺すべき者を殺さなければならない。ただひとりの証人の証言によって殺してはならない。 そのような者を殺すには、証人がまず手を下し、それから民が皆、手を下さなければならない。こうしてあなたのうちから悪を除き去らなければならない。」
神の賜る約束の地で、神以外のものを神として拝むことは、明らかな契約違反です。そのような不貞の輩は、神の民イスラエルから絶ち滅ぼすようにと、神は命じられました。ただし、複数人の証言に基づいてその事実を確かめた上で、公衆の面前で石打の刑に処し、証人がまず最初に手を下すようにと命じられました。これは証人に人のいのちを奪う責任を負わせることにより偽証や冤罪を防ぐと共に、処刑に立ち会った人々がこのような過ちを犯さないように戒めるための神の知恵です。
https://www.bible.com/bible/81/deu.17.1-7.ja1955
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申命記 17:8-13
「町の内に訴え事が起り、その事件がもし血を流す事、または権利を争う事、または人を撃った事などであって、あなたが、さばきかねるものである時は、立ってあなたの神、主が選ばれる場所にのぼり、 レビびとである祭司と、その時の裁判人とに行って尋ねなければならない。彼らはあなたに判決の言葉を告げるであろう。 あなたは、主が選ばれるその場所で、彼らが告げる言葉に従っておこない、すべて彼らが教えるように守り行わなければならない。 すなわち彼らが教える律法と、彼らが告げる判決とに従って行わなければならない。彼らが告げる言葉にそむいて、右にも左にもかたよってはならない。 もし人がほしいままにふるまい、あなたの神、主の前に立って仕える祭司または裁判人に聞き従わないならば、その人を殺して、イスラエルのうちから悪を除かなければならない。 そうすれば民は皆、聞いて恐れ、重ねてほしいままにふるまうことをしないであろう。」
神はモーセを通して、イスラエルの部族ごとに民のつかさと裁き人を置くように命じて、軽微な仲裁をそれぞれの民族ごとに委ねましたが、人命に関わるような傷害事件や、人の権利を毀損するような重大事件は、神の選ばれた場所に上り、律法に従って祭司に判決を委ねるようにと命じました。これは今の最高裁判所にあたるような訴訟の手続きです。律法に精通した祭司が神の御心を問うた上で下した判決に聞き従わない者は、民の内から除くようにと命じられました。厳しいようにも思えますが、神の御言葉を無視してほしいままに振る舞う者は、神の民に相応しくありません。またそのような不従順な者を放置することは、神の民のきよさを損なうものであり、民全体に罪が蔓延する火種となりますから、速やかに取り除かなければなりません。
https://www.bible.com/bible/81/deu.17.8-13.ja1955
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申命記 17:14-20
「あなたの神、主が賜わる地に行き、それを獲てそこに住むようになる時、もしあなたが『わたしも周囲のすべての国びとのように、わたしの上に王を立てよう』と言うならば、 必ずあなたの神、主が選ばれる者を、あなたの上に立てて王としなければならない。同胞のひとりを、あなたの上に立てて王としなければならない。同胞でない外国人をあなたの上に立ててはならない。 王となる人は自分のために馬を多く獲ようとしてはならない。また馬を多く獲るために民をエジプトに帰らせてはならない。主はあなたがたにむかって、『この後かさねてこの道に帰ってはならない』と仰せられたからである。 また妻を多く持って心を、迷わしてはならない。また自分のために金銀を多くたくわえてはならない。 彼が国の王位につくようになったら、レビびとである祭司の保管する書物から、この律法の写しを一つの書物に書きしるさせ、 世に生きながらえる日の間、常にそれを自分のもとに置いて読み、こうしてその神、主を恐れることを学び、この律法のすべての言葉と、これらの定めとを守って行わなければならない。 そうすれば彼の心が同胞を見くだして、高ぶることなく、また戒めを離れて、右にも左にも曲ることなく、その子孫と共にイスラエルにおいて、長くその位にとどまることができるであろう。」
神の民イスラエルの真の王は主ご自身です。士師の時代の後、サウル王が立てられるまで、神の国イスラエルに王政が布かれることはありませんでしたが、神はこのときすでに、イスラエルの王たる者の資質について言及されました。神の国イスラエルの政治は、生ける神の御言葉であり契約の書である律法に基づくべきことは当然のことです。そのために王は必ず神の民イスラエルの中から選出し、王は一生の間、律法の写しを手元に置いて神の掟を学び、神を畏れ、その定めを守って神の民を正しく導くべきことを命じられました。また王は馬を多く持ってはならないという教えは、戦争によって国を治めるのではないことを、エジプトに降ってはならないとの教えは、神を畏れぬ列強諸国に頼るのではなくただ神にのみ頼るべきことを、多くの妻を持ってはならないとの教えは、異教や罪の誘惑を避けるための、神の国イスラエルの王たる者が守るべき戒めでした。これらの戒めをことごとく守ったイスラエルの王はダビデ王だけでした。それ故、神はダビデを高く引き上げ、その子孫から全人類のまことの王となる主イエスを生まれさせたのです。私たちもこの教えに倣い、子々孫々に至るまで永遠の祝福を受けるために、神の御言葉を守り行うことに注力する者でありたいと願います。
https://www.bible.com/bible/81/deu.17.14-20.ja1955