エレミヤ書 35:1-4
ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの時、主からエレミヤに臨んだ言葉。 「レカブびとの家に行って、彼らと語り、彼らを主の宮の一室に連れてきて、酒を飲ませなさい」。 そこでわたしはハバジニヤの子エレミヤの子であるヤザニヤと、その兄弟と、そのむすこたち、およびレカブびとの全家を連れ、 これを主の宮にあるハナンの子たちの室に連れてきた。ハナンはイグダリヤの子であって神の人であった。その室は、つかさたちの室の次にあって、門を守るシャルムの子マアセヤの室の上にあった。
レカブ人とはモーセのしゅうとエテロの子孫にあたる遊牧民でしたが、バビロンの侵略を受けてイスラエルに身を寄せていました。彼らは先祖代々受け継がれてきたライフスタイルを忠実に守っていた人々で、その一つがぶどう酒を飲まないという決まりでした。ですからエレミヤがレカブ人に飲酒を勧めたのは、彼らが断ることを知っていながら、イスラエル人に対する教訓として敢えて行ったものです。神様は時折、私たちの信仰を試みることがあります。そのときに誘惑を退け、信仰のテストをパスすることができますように。
http://bible.com/81/jer.35.1-4.ja1955
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エレミヤ書 35:5-7
わたしはレカブびとの前に酒を満たしたつぼと杯を置き、彼らに、「酒を飲みなさい」と言ったが、 彼らは答えた、「われわれは酒を飲みません。それは、レカブの子であるわれわれの先祖ヨナダブがわれわれに命じて、『あなたがたとあなたがたの子孫はいつまでも酒を飲んではならない。 また家を建てず、種をまかず、またぶどう畑を植えてはならない。またこれを所有してはならない。あなたがたは生きながらえる間は幕屋に住んでいなさい。そうするならば、あなたがたはその宿っている地に長く生きることができると言ったからです』。」
飲酒を勧められたレカブ人たちは、案の定エレミヤの勧めを断りました。そして飲酒だけでなく、彼らが先祖代々、固く守ってきた民族としての掟をすべて守っていることを証しました。彼らがそれらの掟を固く守り通してきた理由として挙げたのは、掟を守ることによって遊牧民として長く生きることができるという、先祖ヨナダブが言い残した祝福の原則でした。レカブ人たちがヨナダブの言葉を固く守ってきたように、イスラエル人にとってはモーセの十戒を守ることこそが祝福の原則でした。私たちは祝福の原則である聖書の御言葉を、果たしてどれほど守っているだろうかと、ただ反省することしきりです。
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エレミヤ書 35:8-11
「こうしてわれわれは、レカブの子であるわれわれの先祖ヨナダブがすべて命じた言葉に従って、われわれも、妻も、むすこ娘も生きながらえる間、酒を飲まず、 住む家を建てず、ぶどう畑も畑も種も持たないで、 幕屋に住み、すべてわれわれの先祖ヨナダブがわれわれに命じたところに従い、そのように行いました。 しかしバビロンの王ネブカデレザルがこの地に上ってきた時、われわれは言いました、『さあ、われわれはエルサレムへ行こう。カルデヤびとの軍勢とスリヤびとの軍勢が恐ろしい』と。こうしてわれわれはエルサレムに住んでいるのです」。
南ユダ王国に難民として寄留者となっていた彼らが、エルサレムの主の宮の中にある、つかさたちが使う部屋で接待を受けている場で飲酒の勧めを断るとは、ともすると民族間紛争にもなりかねない、重大な局面です。にもかかわらず、自分たちが固く守り通してきた掟を破ることをしなかった彼らの忠実さは、筋金入りのものです。このときのレカブ人たちのように、今の平穏無事な生活を取るか、紛争になりかねない究極の選択を迫られたとき、私たちは自分の信仰の立場を守り、立派に証を立てるすることができるだろうか?と問われているように思います。
http://bible.com/81/jer.35.8-11.ja1955
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エレミヤ書 35:12-14
その時、主の言葉がエレミヤに臨んだ、 「万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、行って、ユダの人々とエルサレムに住む者とに告げよ。主は仰せられる、あなたがたはわたしの言葉を聞いて教を受けないのか。 レカブの子ヨナダブがその子孫に酒を飲むなと命じた言葉は守られてきた。彼らは今日に至るまで酒を飲まず、その先祖の命に従ってきた。ところがあなたがたはわたしがしきりに語ったけれども、わたしに聞き従わなかった。」
神様がエレミヤに敢えてレカブ人に飲酒を勧めさせたのは、彼らの筋金入りの忠実さを、南ユダ王国とエルサレムに住む人々に学ばせるための教訓としてでした。私たちにとって立場の違う人たち、異国の人たち、ときには信仰を持たない人々の立派な行いからも、神様は私たちに教訓を得させようとします。そのとき神様の真意を熟考し、柔軟な心で受け止め、自らの教訓として昇華させて、更なる信仰の高みを目指す私たちでありますように。
http://bible.com/81/jer.35.12-14.ja1955
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エレミヤ書 35:15-17
「わたしはまた、わたしのしもべである預言者たちを、しきりにあなたがたにつかわして言わせた、『あなたがたは今おのおのその悪い道を離れ、その行いを改めなさい。ほかの神々に従い仕えてはならない。そうすれば、あなたがたはわたしがあなたがたと、あなたがたの先祖に与えたこの地に住むことができる』と。しかしあなたがたは耳を傾けず、わたしに聞かなかった。 レカブの子ヨナダブの子孫は、その先祖が彼らに命じた命令を守っているのである。しかしこの民はわたしに従わなかった。 それゆえ万軍の神、主、イスラエルの神はこう仰せられる、見よ、わたしはユダとエルサレムに住む者とに、わたしが彼らの上に宣告した災を下す。わたしが彼らに語っても聞かず、彼らを呼んでも答えなかったからである」。
いにしえの時代から神様はこの世に預言者たちを送り、主の御言葉を伝えさせ、人々を教え、戒め、義の道に導くためにあらゆる手を尽くして来られました。にもかかわらず南ユダ王国とエルサレムの人々は、預言者たち語る真理の御言葉に聞く耳を持たず、むしろ彼らを軽んじ、迫害し、ときには惨殺し、主の御言葉をないがしろにし続けて来ました。そこでついに神様も彼らを滅ぼす他はないと、災いを宣告せざるを得なくなってしまいました。日本にも「仏の顔も三度」という諺があるように、いくら神様が愛なるお方だからといって、自分たちの良いように好き勝手三昧を続けていることは、果たして良いことでしょうか。聖書に記されたイスラエル人たちの歴史から賢く学び、永遠の滅びを免れ、まことの祝福を得させていただく私たちでありますように。
http://bible.com/81/jer.35.15-17.ja1955
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エレミヤ書 35:18-19
ところでエレミヤはレカブびとの家の人々に言った、「万軍の主、イスラエルの神はこう仰せられる、あなたがたは先祖ヨナダブの命に従い、そのすべての戒めを守り、彼があなたがたに命じた事を行った。 それゆえ、万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、レカブの子ヨナダブには、わたしの前に立つ人がいつまでも欠けることはない」。
神様はエレミヤに命じて、先祖代々の掟を守り通したレカブ人たちに、わたしの前に立つ人がいつまでも欠けることがないと預言の言葉を授けて、永遠の守りと祝福を約束されました。今置かれている立場や安定した生活を捨てなければならない状況になっても、主の御言葉に聞き従い、忠実に守り通す者は、永遠の守りと祝福が約束されています。私たちもまた目の前のことに左右されず、神様の永遠の約束を勝ち取ることができますように。
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ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの時、主からエレミヤに臨んだ言葉。 「レカブびとの家に行って、彼らと語り、彼らを主の宮の一室に連れてきて、酒を飲ませなさい」。 そこでわたしはハバジニヤの子エレミヤの子であるヤザニヤと、その兄弟と、そのむすこたち、およびレカブびとの全家を連れ、 これを主の宮にあるハナンの子たちの室に連れてきた。ハナンはイグダリヤの子であって神の人であった。その室は、つかさたちの室の次にあって、門を守るシャルムの子マアセヤの室の上にあった。
レカブ人とはモーセのしゅうとエテロの子孫にあたる遊牧民でしたが、バビロンの侵略を受けてイスラエルに身を寄せていました。彼らは先祖代々受け継がれてきたライフスタイルを忠実に守っていた人々で、その一つがぶどう酒を飲まないという決まりでした。ですからエレミヤがレカブ人に飲酒を勧めたのは、彼らが断ることを知っていながら、イスラエル人に対する教訓として敢えて行ったものです。神様は時折、私たちの信仰を試みることがあります。そのときに誘惑を退け、信仰のテストをパスすることができますように。
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エレミヤ書 35:5-7
わたしはレカブびとの前に酒を満たしたつぼと杯を置き、彼らに、「酒を飲みなさい」と言ったが、 彼らは答えた、「われわれは酒を飲みません。それは、レカブの子であるわれわれの先祖ヨナダブがわれわれに命じて、『あなたがたとあなたがたの子孫はいつまでも酒を飲んではならない。 また家を建てず、種をまかず、またぶどう畑を植えてはならない。またこれを所有してはならない。あなたがたは生きながらえる間は幕屋に住んでいなさい。そうするならば、あなたがたはその宿っている地に長く生きることができると言ったからです』。」
飲酒を勧められたレカブ人たちは、案の定エレミヤの勧めを断りました。そして飲酒だけでなく、彼らが先祖代々、固く守ってきた民族としての掟をすべて守っていることを証しました。彼らがそれらの掟を固く守り通してきた理由として挙げたのは、掟を守ることによって遊牧民として長く生きることができるという、先祖ヨナダブが言い残した祝福の原則でした。レカブ人たちがヨナダブの言葉を固く守ってきたように、イスラエル人にとってはモーセの十戒を守ることこそが祝福の原則でした。私たちは祝福の原則である聖書の御言葉を、果たしてどれほど守っているだろうかと、ただ反省することしきりです。
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エレミヤ書 35:8-11
「こうしてわれわれは、レカブの子であるわれわれの先祖ヨナダブがすべて命じた言葉に従って、われわれも、妻も、むすこ娘も生きながらえる間、酒を飲まず、 住む家を建てず、ぶどう畑も畑も種も持たないで、 幕屋に住み、すべてわれわれの先祖ヨナダブがわれわれに命じたところに従い、そのように行いました。 しかしバビロンの王ネブカデレザルがこの地に上ってきた時、われわれは言いました、『さあ、われわれはエルサレムへ行こう。カルデヤびとの軍勢とスリヤびとの軍勢が恐ろしい』と。こうしてわれわれはエルサレムに住んでいるのです」。
南ユダ王国に難民として寄留者となっていた彼らが、エルサレムの主の宮の中にある、つかさたちが使う部屋で接待を受けている場で飲酒の勧めを断るとは、ともすると民族間紛争にもなりかねない、重大な局面です。にもかかわらず、自分たちが固く守り通してきた掟を破ることをしなかった彼らの忠実さは、筋金入りのものです。このときのレカブ人たちのように、今の平穏無事な生活を取るか、紛争になりかねない究極の選択を迫られたとき、私たちは自分の信仰の立場を守り、立派に証を立てるすることができるだろうか?と問われているように思います。
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エレミヤ書 35:12-14
その時、主の言葉がエレミヤに臨んだ、 「万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、行って、ユダの人々とエルサレムに住む者とに告げよ。主は仰せられる、あなたがたはわたしの言葉を聞いて教を受けないのか。 レカブの子ヨナダブがその子孫に酒を飲むなと命じた言葉は守られてきた。彼らは今日に至るまで酒を飲まず、その先祖の命に従ってきた。ところがあなたがたはわたしがしきりに語ったけれども、わたしに聞き従わなかった。」
神様がエレミヤに敢えてレカブ人に飲酒を勧めさせたのは、彼らの筋金入りの忠実さを、南ユダ王国とエルサレムに住む人々に学ばせるための教訓としてでした。私たちにとって立場の違う人たち、異国の人たち、ときには信仰を持たない人々の立派な行いからも、神様は私たちに教訓を得させようとします。そのとき神様の真意を熟考し、柔軟な心で受け止め、自らの教訓として昇華させて、更なる信仰の高みを目指す私たちでありますように。
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エレミヤ書 35:15-17
「わたしはまた、わたしのしもべである預言者たちを、しきりにあなたがたにつかわして言わせた、『あなたがたは今おのおのその悪い道を離れ、その行いを改めなさい。ほかの神々に従い仕えてはならない。そうすれば、あなたがたはわたしがあなたがたと、あなたがたの先祖に与えたこの地に住むことができる』と。しかしあなたがたは耳を傾けず、わたしに聞かなかった。 レカブの子ヨナダブの子孫は、その先祖が彼らに命じた命令を守っているのである。しかしこの民はわたしに従わなかった。 それゆえ万軍の神、主、イスラエルの神はこう仰せられる、見よ、わたしはユダとエルサレムに住む者とに、わたしが彼らの上に宣告した災を下す。わたしが彼らに語っても聞かず、彼らを呼んでも答えなかったからである」。
いにしえの時代から神様はこの世に預言者たちを送り、主の御言葉を伝えさせ、人々を教え、戒め、義の道に導くためにあらゆる手を尽くして来られました。にもかかわらず南ユダ王国とエルサレムの人々は、預言者たち語る真理の御言葉に聞く耳を持たず、むしろ彼らを軽んじ、迫害し、ときには惨殺し、主の御言葉をないがしろにし続けて来ました。そこでついに神様も彼らを滅ぼす他はないと、災いを宣告せざるを得なくなってしまいました。日本にも「仏の顔も三度」という諺があるように、いくら神様が愛なるお方だからといって、自分たちの良いように好き勝手三昧を続けていることは、果たして良いことでしょうか。聖書に記されたイスラエル人たちの歴史から賢く学び、永遠の滅びを免れ、まことの祝福を得させていただく私たちでありますように。
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エレミヤ書 35:18-19
ところでエレミヤはレカブびとの家の人々に言った、「万軍の主、イスラエルの神はこう仰せられる、あなたがたは先祖ヨナダブの命に従い、そのすべての戒めを守り、彼があなたがたに命じた事を行った。 それゆえ、万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、レカブの子ヨナダブには、わたしの前に立つ人がいつまでも欠けることはない」。
神様はエレミヤに命じて、先祖代々の掟を守り通したレカブ人たちに、わたしの前に立つ人がいつまでも欠けることがないと預言の言葉を授けて、永遠の守りと祝福を約束されました。今置かれている立場や安定した生活を捨てなければならない状況になっても、主の御言葉に聞き従い、忠実に守り通す者は、永遠の守りと祝福が約束されています。私たちもまた目の前のことに左右されず、神様の永遠の約束を勝ち取ることができますように。
http://bible.com/81/jer.35.18-19.ja1955