民数記 30:1-5
モーセはイスラエルの人々の部族のかしらたちに言った、「これは主が命じられた事である。 もし人が主に誓願をかけ、またはその身に物断ちをしようと誓いをするならば、その言葉を破ってはならない。口で言ったとおりにすべて行わなければならない。 またもし女がまだ若く、父の家にいて、主に誓願をかけ、またはその身に物断ちをしようとする時、 父が彼女の誓願、または彼女の身に断った物断ちのことを聞いて、彼女に何も言わないならば、彼女はすべて誓願を行い、またその身に断った物断ちをすべて守らなければならない。 しかし、彼女の父がそれを聞いた日に、それを承認しない時は、彼女はその誓願、またはその身に断った物断ちをすべてやめることができる。父が承認しないのであるから、主は彼女をゆるされるであろう。」
主に向かって立てた誓願に関する掟は、既にレビ記やナジル人に関する教えの箇所でも触れられていますが、ここでは更に女性が誓願を立てる場合について、未婚の場合、婚約中の場合、結婚後の場合に分けて記されています。それは27章で、ゼロペハデの娘たちが嗣業の地を求めた経緯から、女性の志を尊ばれる主が誓願に関する掟に付け加えたものです。未婚の女性の場合は、主の御前に立てた誓願を父親が認めなかった場合、その誓願から解かれると定められました。これは父と母を敬えとの十戒に照らしても整合性が取れています。私たちは時折、若気の至りで、つい無謀なことを口走ってしまいがちですが、父親はそのような若き日の勇み足を留める防波堤の役割を果たさなければなりません。また子も、むやみやたらに我を通すことなく、父の教えに聞き従う謙遜と従順を身に付けなければなりません。
https://www.bible.com/bible/81/num.30.1-5.ja1955
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民数記 30:6-9
「またもし夫のある身で、みずから誓願をかけ、またはその身に物断ちをしようと、軽々しく口で言った場合、 夫がそれを聞き、それを聞いた日に彼女に何も言わないならば、彼女はその誓願を行い、その身に断った物断ちを守らなければならない。 しかし、もし夫がそれを聞いた日に、それを承認しないならば、夫はその女がかけた誓願、またはその身に物断ちをしようと、軽々しく口に言ったことをやめさせることができる。主はその女をゆるされるであろう。 しかし、寡婦あるいは離縁された女の誓願、すべてその身に断った物断ちは、それを守らなければならない。」
この箇所は、新改訳聖書では、誓願の期間中に嫁いだ場合についての教えとして記されています。未婚の場合は父が、婚約した場合は夫となる者が、物絶ちの誓願に反対した場合は、その誓願から解かれますが、反対しないならばその誓願を守らなければならないとあります。これは夫婦は一体であると言われた、夫婦関係を重んじられる神の意志です。決して夫が一方的に物事を決めるのではなく、夫婦間で秘密や隠し事をせず、共に同じ志を持ち、共有することの大切さを教えているものです。
https://www.bible.com/bible/81/num.30.6-9.ja1955
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民数記 30:10-16
「もし女が夫の家で誓願をかけ、またはその身に物断ちをしようと誓った時、 夫がそれを聞いて、彼女に何も言わず、またそれに反対しないならば、その誓願はすべて行わなければならない。またその身に断った物断ちはすべて守らなければならない。 しかし、もし夫がそれを聞いた日にそれを認めないならば、彼女の誓願、または身の物断ちについて、彼女が口で言った事は、すべてやめることができる。夫がそれを認めなかったのだから、主はその女をゆるされるであろう。 すべての誓願およびすべてその身を悩ます物断ちの誓約は、夫がそれを守らせることができ、または夫がそれをやめさせることができる。 もし夫が彼女に何も言わずに日を送るならば、彼は妻がした誓願、または物断ちをすべて認めたのである。彼はそれを聞いた日に妻に何も言わなかったのだから、それを認めたのである。 しかし、もし夫がそれを聞き、あとになって、それを認めないならば、彼は妻の罪を負わなければならない」。 これらは主がモーセに命じられた定めであって、夫と妻との間、および父とまだ若くて父の家にいる娘との間に関するものである。
この箇所は、既に結婚している女性が主に向かって立てた誓願について教えています。この誓願の事例で最も有名なエピソードが、預言者サムエルの母ハンナが立てた誓願です。なかなか子宝に恵まれなかったハンナが、主の御前に、もし子を授けてくださったならば、その子を一生、主に仕える者として捧げますと誓った誓願が、預言者サムエル誕生の発端となった出来事です。このとき夫エルカナはハンナの誓願を共に喜び、乳離れしたサムエルを祭司エリに預けるところまで見届けています。このように、主の御前に立てた誓願を守り通す麗しい夫婦関係を、神は何よりもお喜びになられ、大いなる御業を成し遂げてくださいます。
https://www.bible.com/bible/81/num.30.10-16.ja1955
モーセはイスラエルの人々の部族のかしらたちに言った、「これは主が命じられた事である。 もし人が主に誓願をかけ、またはその身に物断ちをしようと誓いをするならば、その言葉を破ってはならない。口で言ったとおりにすべて行わなければならない。 またもし女がまだ若く、父の家にいて、主に誓願をかけ、またはその身に物断ちをしようとする時、 父が彼女の誓願、または彼女の身に断った物断ちのことを聞いて、彼女に何も言わないならば、彼女はすべて誓願を行い、またその身に断った物断ちをすべて守らなければならない。 しかし、彼女の父がそれを聞いた日に、それを承認しない時は、彼女はその誓願、またはその身に断った物断ちをすべてやめることができる。父が承認しないのであるから、主は彼女をゆるされるであろう。」
主に向かって立てた誓願に関する掟は、既にレビ記やナジル人に関する教えの箇所でも触れられていますが、ここでは更に女性が誓願を立てる場合について、未婚の場合、婚約中の場合、結婚後の場合に分けて記されています。それは27章で、ゼロペハデの娘たちが嗣業の地を求めた経緯から、女性の志を尊ばれる主が誓願に関する掟に付け加えたものです。未婚の女性の場合は、主の御前に立てた誓願を父親が認めなかった場合、その誓願から解かれると定められました。これは父と母を敬えとの十戒に照らしても整合性が取れています。私たちは時折、若気の至りで、つい無謀なことを口走ってしまいがちですが、父親はそのような若き日の勇み足を留める防波堤の役割を果たさなければなりません。また子も、むやみやたらに我を通すことなく、父の教えに聞き従う謙遜と従順を身に付けなければなりません。
https://www.bible.com/bible/81/num.30.1-5.ja1955
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民数記 30:6-9
「またもし夫のある身で、みずから誓願をかけ、またはその身に物断ちをしようと、軽々しく口で言った場合、 夫がそれを聞き、それを聞いた日に彼女に何も言わないならば、彼女はその誓願を行い、その身に断った物断ちを守らなければならない。 しかし、もし夫がそれを聞いた日に、それを承認しないならば、夫はその女がかけた誓願、またはその身に物断ちをしようと、軽々しく口に言ったことをやめさせることができる。主はその女をゆるされるであろう。 しかし、寡婦あるいは離縁された女の誓願、すべてその身に断った物断ちは、それを守らなければならない。」
この箇所は、新改訳聖書では、誓願の期間中に嫁いだ場合についての教えとして記されています。未婚の場合は父が、婚約した場合は夫となる者が、物絶ちの誓願に反対した場合は、その誓願から解かれますが、反対しないならばその誓願を守らなければならないとあります。これは夫婦は一体であると言われた、夫婦関係を重んじられる神の意志です。決して夫が一方的に物事を決めるのではなく、夫婦間で秘密や隠し事をせず、共に同じ志を持ち、共有することの大切さを教えているものです。
https://www.bible.com/bible/81/num.30.6-9.ja1955
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民数記 30:10-16
「もし女が夫の家で誓願をかけ、またはその身に物断ちをしようと誓った時、 夫がそれを聞いて、彼女に何も言わず、またそれに反対しないならば、その誓願はすべて行わなければならない。またその身に断った物断ちはすべて守らなければならない。 しかし、もし夫がそれを聞いた日にそれを認めないならば、彼女の誓願、または身の物断ちについて、彼女が口で言った事は、すべてやめることができる。夫がそれを認めなかったのだから、主はその女をゆるされるであろう。 すべての誓願およびすべてその身を悩ます物断ちの誓約は、夫がそれを守らせることができ、または夫がそれをやめさせることができる。 もし夫が彼女に何も言わずに日を送るならば、彼は妻がした誓願、または物断ちをすべて認めたのである。彼はそれを聞いた日に妻に何も言わなかったのだから、それを認めたのである。 しかし、もし夫がそれを聞き、あとになって、それを認めないならば、彼は妻の罪を負わなければならない」。 これらは主がモーセに命じられた定めであって、夫と妻との間、および父とまだ若くて父の家にいる娘との間に関するものである。
この箇所は、既に結婚している女性が主に向かって立てた誓願について教えています。この誓願の事例で最も有名なエピソードが、預言者サムエルの母ハンナが立てた誓願です。なかなか子宝に恵まれなかったハンナが、主の御前に、もし子を授けてくださったならば、その子を一生、主に仕える者として捧げますと誓った誓願が、預言者サムエル誕生の発端となった出来事です。このとき夫エルカナはハンナの誓願を共に喜び、乳離れしたサムエルを祭司エリに預けるところまで見届けています。このように、主の御前に立てた誓願を守り通す麗しい夫婦関係を、神は何よりもお喜びになられ、大いなる御業を成し遂げてくださいます。
https://www.bible.com/bible/81/num.30.10-16.ja1955