伝道の書 1:1-4
「ダビデの子、エルサレムの王である伝道者の言葉。 伝道者は言う、空の空、空の空、いっさいは空である。 日の下で人が労するすべての労苦は、その身になんの益があるか。 世は去り、世はきたる。しかし地は永遠に変らない。」
箴言に続く伝道の書もまたダビデの子ソロモン王の作ですが、箴言の知恵と気力に満ちた語調とは異なり、書き出しから「空の空」と、この世の人生の虚しさを吐露する内容になっています。それは人類最高の知恵と権力と豊かさを神様から授けられたソロモン王が、この世のものに心を奪われて、いつしか心が神様から離れ、信仰的に退廃してしまったからです。私たちの人生は、この世のものでは決して満たされることはありません。ただ神様だけを信頼して生きる人生こそ、日々生きる力が与えられ、どんな苦境にも耐え忍ぶことのできる、真に生き甲斐のある人生です。
http://bible.com/81/ecc.1.1-4.ja1955
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伝道の書 1:5-7
「日はいで、日は没し、その出た所に急ぎ行く。 風は南に吹き、また転じて、北に向かい、めぐりにめぐって、またそのめぐる所に帰る。 川はみな、海に流れ入る、しかし海は満ちることがない。川はその出てきた所にまた帰って行く。」
私たちが何をしていても、一日はあっという間に過ぎてしまいます。まさに光陰矢の如しです。どれほど豊かに、豪勢に、自分の思い通りに生きることができても、毎日が同じことの繰り返し、何の変哲もない、既に結末が見えてしまっている人生ほど、つまらない、虚しい人生はありません。生ける屍のような人生とならないためには、主に日々新たな力を与えられる人生、先は見えなくても希望に満ちた信仰の人生を送ることが重要です。
http://bible.com/81/ecc.1.5-7.ja1955
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伝道の書 1:8-9
「すべての事は人をうみ疲れさせる、人はこれを言いつくすことができない。目は見ることに飽きることがなく、耳は聞くことに満足することがない。 先にあったことは、また後にもある、先になされた事は、また後にもなされる。日の下には新しいものはない。」
今も昔も変わらずに、歴史は繰り返されます。人は実に愚かなもので、同じ過ちを繰り返し、同じ結末を迎えて後悔することばかりです。たとい目新しいものを追い求めても、技術は進歩し斬新なものに見えても、その根底にあるものは人の欲望が変わらない限り、表面上の形を変えただけのものに過ぎません。私たちは歴史に学び、先人たちの失敗を反面教師として、永遠の真理であられる神様に聞き従うことこそが、本当に価値ある人生です。
http://bible.com/81/ecc.1.8-9.ja1955
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伝道の書 1:16-18
『わたしは心の中に語って言った、「わたしは、わたしより先にエルサレムを治めたすべての者にまさって、多くの知恵を得た。わたしの心は知恵と知識を多く得た」。 わたしは心をつくして知恵を知り、また狂気と愚痴とを知ろうとしたが、これもまた風を捕えるようなものであると悟った。 それは知恵が多ければ悩みが多く、知識を増す者は憂いを増すからである。』
ソロモンは知恵に満ちていたからこそ、真理を求めてこの世のすべてのものを調べ尽くし、結局はこの世の虚しさを深く感じ、さらに深い悩みと憂いに陥ってしまったのかもしれません。実はソロモンは、真理は既に持っていたのです。父から受け継いだ信仰、これこそがソロモンがいつしか忘れ、生涯を掛けて探し求めていたものでした。今持っている信仰を手放してしまうと、私たちもまたソロモンのように虚しい人生で時間の無駄遣いをしてしまいますから注意が必要です。
http://bible.com/81/ecc.1.16-18.ja1955
「ダビデの子、エルサレムの王である伝道者の言葉。 伝道者は言う、空の空、空の空、いっさいは空である。 日の下で人が労するすべての労苦は、その身になんの益があるか。 世は去り、世はきたる。しかし地は永遠に変らない。」
箴言に続く伝道の書もまたダビデの子ソロモン王の作ですが、箴言の知恵と気力に満ちた語調とは異なり、書き出しから「空の空」と、この世の人生の虚しさを吐露する内容になっています。それは人類最高の知恵と権力と豊かさを神様から授けられたソロモン王が、この世のものに心を奪われて、いつしか心が神様から離れ、信仰的に退廃してしまったからです。私たちの人生は、この世のものでは決して満たされることはありません。ただ神様だけを信頼して生きる人生こそ、日々生きる力が与えられ、どんな苦境にも耐え忍ぶことのできる、真に生き甲斐のある人生です。
http://bible.com/81/ecc.1.1-4.ja1955
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伝道の書 1:5-7
「日はいで、日は没し、その出た所に急ぎ行く。 風は南に吹き、また転じて、北に向かい、めぐりにめぐって、またそのめぐる所に帰る。 川はみな、海に流れ入る、しかし海は満ちることがない。川はその出てきた所にまた帰って行く。」
私たちが何をしていても、一日はあっという間に過ぎてしまいます。まさに光陰矢の如しです。どれほど豊かに、豪勢に、自分の思い通りに生きることができても、毎日が同じことの繰り返し、何の変哲もない、既に結末が見えてしまっている人生ほど、つまらない、虚しい人生はありません。生ける屍のような人生とならないためには、主に日々新たな力を与えられる人生、先は見えなくても希望に満ちた信仰の人生を送ることが重要です。
http://bible.com/81/ecc.1.5-7.ja1955
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伝道の書 1:8-9
「すべての事は人をうみ疲れさせる、人はこれを言いつくすことができない。目は見ることに飽きることがなく、耳は聞くことに満足することがない。 先にあったことは、また後にもある、先になされた事は、また後にもなされる。日の下には新しいものはない。」
今も昔も変わらずに、歴史は繰り返されます。人は実に愚かなもので、同じ過ちを繰り返し、同じ結末を迎えて後悔することばかりです。たとい目新しいものを追い求めても、技術は進歩し斬新なものに見えても、その根底にあるものは人の欲望が変わらない限り、表面上の形を変えただけのものに過ぎません。私たちは歴史に学び、先人たちの失敗を反面教師として、永遠の真理であられる神様に聞き従うことこそが、本当に価値ある人生です。
http://bible.com/81/ecc.1.8-9.ja1955
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伝道の書 1:16-18
『わたしは心の中に語って言った、「わたしは、わたしより先にエルサレムを治めたすべての者にまさって、多くの知恵を得た。わたしの心は知恵と知識を多く得た」。 わたしは心をつくして知恵を知り、また狂気と愚痴とを知ろうとしたが、これもまた風を捕えるようなものであると悟った。 それは知恵が多ければ悩みが多く、知識を増す者は憂いを増すからである。』
ソロモンは知恵に満ちていたからこそ、真理を求めてこの世のすべてのものを調べ尽くし、結局はこの世の虚しさを深く感じ、さらに深い悩みと憂いに陥ってしまったのかもしれません。実はソロモンは、真理は既に持っていたのです。父から受け継いだ信仰、これこそがソロモンがいつしか忘れ、生涯を掛けて探し求めていたものでした。今持っている信仰を手放してしまうと、私たちもまたソロモンのように虚しい人生で時間の無駄遣いをしてしまいますから注意が必要です。
http://bible.com/81/ecc.1.16-18.ja1955