ルカによる福音書 21:1-4
イエスは目をあげて、金持たちがさいせん箱に献金を投げ入れるのを見られ、 また、ある貧しいやもめが、レプタ二つを入れるのを見て 言われた、「よく聞きなさい。あの貧しいやもめはだれよりもたくさん入れたのだ。 これらの人たちはみな、ありあまる中から献金を投げ入れたが、あの婦人は、その乏しい中から、持っている生活費全部を入れたからである」。
当時のエルサレムの宮の賽銭箱はラッパのような形をしていて、献金を入れるとチャリンチャリンと大きな音が鳴り響くようになっていたと言われます。そのため見栄っ張りの大金持ちたちは、自分が多額の献金を捧げたことが周囲の人によくわかるように、あえて小銭に両替してジャラジャラと音が立つようにしていたそうです。そこに貧しいやもめがやって来て、当時最も単位の低い通貨だったレプタ銅貨を2つ献金する姿をイエス様は見ておられ、彼女は持っている生活費すべてを捧げたのだと言って誉めました。女性に雇用機会のなかった当時、夫や子どもに先立たれたやもめは、人々の憐れみを乞うて生きる他ありませんでした。彼女は自分の生活をすべて神様に委ねる信仰を、レプタ2枚の献金によって表したのです。神様は多額の献金よりも、彼女のように神様にすべてを委ねて生きる姿勢を何よりも喜ばれます。
http://bible.com/81/luk.21.1-4.ja1955
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ルカによる福音書 21:5-11
ある人々が、見事な石と奉納物とで宮が飾られていることを話していたので、イエスは言われた、 「あなたがたはこれらのものをながめているが、その石一つでもくずされずに、他の石の上に残ることもなくなる日が、来るであろう」。 そこで彼らはたずねた、「先生、では、いつそんなことが起るのでしょうか。またそんなことが起るような場合には、どんな前兆がありますか」。 イエスが言われた、「あなたがたは、惑わされないように気をつけなさい。多くの者がわたしの名を名のって現れ、自分がそれだとか、時が近づいたとか、言うであろう。彼らについて行くな。 戦争と騒乱とのうわさを聞くときにも、おじ恐れるな。こうしたことはまず起らねばならないが、終りはすぐにはこない」。 それから彼らに言われた、「民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。 また大地震があり、あちこちに疫病やききんが起り、いろいろ恐ろしいことや天からの物すごい前兆があるであろう。」
当時のエルサレムの神殿は、ヘロデ王がユダヤ人の歓心を買うために40年以上の歳月を掛けて建造した、実に豪華絢爛なものだったと言われます。ガリラヤの片田舎から出てきたイエス様の弟子たちが、その壮大な神殿に目を奪われても致し方ありません。しかし外の姿よりも内側を見られるイエス様は、この神殿がやがて跡形もなく崩される日の到来を予告されると、不安になった弟子たちはいつそのような時が来るのかと尋ねました。イエス様は、偽キリストの到来や戦争、大地震や疫病、飢饉、天変地異などが起こるが、それらは終末ではなくあくまでも前兆であって、惑わされないように注意しなさいと戒められました。多くの人々はこの世の終わりが来ることに不安を感じますが、神を信じる私たちには、単なる通過点に過ぎません。神の御言葉に立脚した世の終わりに対する正しい知識と対処法を身に付け、キリストの再臨に備える私たちでありますように。
http://bible.com/81/luk.21.5-11.ja1955
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ルカによる福音書 21:12-19
「しかし、これらのあらゆる出来事のある前に、人々はあなたがたに手をかけて迫害をし、会堂や獄に引き渡し、わたしの名のゆえに王や総督の前にひっぱって行くであろう。 それは、あなたがたがあかしをする機会となるであろう。 だから、どう答弁しようかと、前もって考えておかないことに心を決めなさい。 あなたの反対者のだれもが抗弁も否定もできないような言葉と知恵とを、わたしが授けるから。 しかし、あなたがたは両親、兄弟、親族、友人にさえ裏切られるであろう。また、あなたがたの中で殺されるものもあろう。 また、わたしの名のゆえにすべての人に憎まれるであろう。 しかし、あなたがたの髪の毛一すじでも失われることはない。 あなたがたは耐え忍ぶことによって、自分の魂をかち取るであろう。」
続けてイエス様は、世の終わりには多くのユダヤ人が迫害に遭うことを語られました。全世界でユダヤ人ほど、迫害の歴史を度々通過させられ、しかも未だに滅び果てることなく生き残っている民族はありません。かのホロコーストでも、多くのユダヤ人がナチスドイツの犠牲になりましたが、世の終わりにはそれよりもはるかに多くの人々が迫害に遭うことが予告されています。イエス様は、キリストの御名の故に迫害されても、最後まで耐え忍ぶ者は救われると仰いました。このイエス様の約束の御言葉を堅く抱き、キリストの故に受ける迫害を耐えせしめる信仰を授けていただく私たちでありますように。
http://bible.com/81/luk.21.12-19.ja1955
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ルカによる福音書 21:20-28
「エルサレムが軍隊に包囲されるのを見たならば、そのときは、その滅亡が近づいたとさとりなさい。 そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。市中にいる者は、そこから出て行くがよい。また、いなかにいる者は市内にはいってはいけない。 それは、聖書にしるされたすべての事が実現する刑罰の日であるからだ。 その日には、身重の女と乳飲み子をもつ女とは、不幸である。地上には大きな苦難があり、この民にはみ怒りが臨み、 彼らはつるぎの刃に倒れ、また捕えられて諸国へ引きゆかれるであろう。そしてエルサレムは、異邦人の時期が満ちるまで、彼らに踏みにじられているであろう。 また日と月と星とに、しるしが現れるであろう。そして、地上では、諸国民が悩み、海と大波とのとどろきにおじ惑い、 人々は世界に起ろうとする事を思い、恐怖と不安で気絶するであろう。もろもろの天体が揺り動かされるからである。 そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。 これらの事が起りはじめたら、身を起し頭をもたげなさい。あなたがたの救が近づいているのだから」。
エルサレムについては様々な教えや都市伝説などが語られていますが、一番確かなものは、永遠にエルサレムにその御名を置くと言われた神様の一人子イエスの御言葉です。エルサレムは軍隊に包囲され、世の終わりの時が来るまで異邦人に蹂躙されるとありますが、今まさにその御言葉の通りになりつつあります。これらの前兆が起こり始めたらあなた方の救いが近付いていると言われた主イエスの御言葉に信頼し、神の国の来るのを早めるために福音の業に励む私たちでありますように。
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ルカによる福音書 21:29-36
それから一つの譬を話された、「いちじくの木を、またすべての木を見なさい。 はや芽を出せば、あなたがたはそれを見て、夏がすでに近いと、自分で気づくのである。 このようにあなたがたも、これらの事が起るのを見たなら、神の国が近いのだとさとりなさい。 よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起るまでは、この時代は滅びることがない。 天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は決して滅びることがない。 あなたがたが放縦や、泥酔や、世の煩いのために心が鈍っているうちに、思いがけないとき、その日がわなのようにあなたがたを捕えることがないように、よく注意していなさい。 その日は地の全面に住むすべての人に臨むのであるから。 これらの起ろうとしているすべての事からのがれて、人の子の前に立つことができるように、絶えず目をさまして祈っていなさい」。
世の終わりの前兆が起こっても、それはあくまでも前触れであって、世の終わりそのものではありません。そして最も大切なことは、たとい天地が滅びても、イエス様の御言葉は決して滅びることはないという事実です。多くの人々がこの世の終末に対して恐れを抱きますが、神の御言葉を信じる者にとっては、まことの救いが成就する喜びの訪れです。キリストの御言葉に聞き従う者は必ず守られますから、様々な艱難に対して心配することなく、絶えず目を覚まして祈り続ける私たちでありますように。
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ルカによる福音書 21:37-38
イエスは昼のあいだは宮で教え、夜には出て行ってオリブという山で夜をすごしておられた。 民衆はみな、み教を聞こうとして、いつも朝早く宮に行き、イエスのもとに集まった。
イエス様は昼は宮で教え、夜はオリブ山に退いて祈ることを常としていました。神様のための働きには、祈りは必要不可欠なものです。主イエスに倣い、昼は働き、夜は祈る、信仰生活の正しいリズムを刻む者でありたいと願います。
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イエスは目をあげて、金持たちがさいせん箱に献金を投げ入れるのを見られ、 また、ある貧しいやもめが、レプタ二つを入れるのを見て 言われた、「よく聞きなさい。あの貧しいやもめはだれよりもたくさん入れたのだ。 これらの人たちはみな、ありあまる中から献金を投げ入れたが、あの婦人は、その乏しい中から、持っている生活費全部を入れたからである」。
当時のエルサレムの宮の賽銭箱はラッパのような形をしていて、献金を入れるとチャリンチャリンと大きな音が鳴り響くようになっていたと言われます。そのため見栄っ張りの大金持ちたちは、自分が多額の献金を捧げたことが周囲の人によくわかるように、あえて小銭に両替してジャラジャラと音が立つようにしていたそうです。そこに貧しいやもめがやって来て、当時最も単位の低い通貨だったレプタ銅貨を2つ献金する姿をイエス様は見ておられ、彼女は持っている生活費すべてを捧げたのだと言って誉めました。女性に雇用機会のなかった当時、夫や子どもに先立たれたやもめは、人々の憐れみを乞うて生きる他ありませんでした。彼女は自分の生活をすべて神様に委ねる信仰を、レプタ2枚の献金によって表したのです。神様は多額の献金よりも、彼女のように神様にすべてを委ねて生きる姿勢を何よりも喜ばれます。
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ルカによる福音書 21:5-11
ある人々が、見事な石と奉納物とで宮が飾られていることを話していたので、イエスは言われた、 「あなたがたはこれらのものをながめているが、その石一つでもくずされずに、他の石の上に残ることもなくなる日が、来るであろう」。 そこで彼らはたずねた、「先生、では、いつそんなことが起るのでしょうか。またそんなことが起るような場合には、どんな前兆がありますか」。 イエスが言われた、「あなたがたは、惑わされないように気をつけなさい。多くの者がわたしの名を名のって現れ、自分がそれだとか、時が近づいたとか、言うであろう。彼らについて行くな。 戦争と騒乱とのうわさを聞くときにも、おじ恐れるな。こうしたことはまず起らねばならないが、終りはすぐにはこない」。 それから彼らに言われた、「民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。 また大地震があり、あちこちに疫病やききんが起り、いろいろ恐ろしいことや天からの物すごい前兆があるであろう。」
当時のエルサレムの神殿は、ヘロデ王がユダヤ人の歓心を買うために40年以上の歳月を掛けて建造した、実に豪華絢爛なものだったと言われます。ガリラヤの片田舎から出てきたイエス様の弟子たちが、その壮大な神殿に目を奪われても致し方ありません。しかし外の姿よりも内側を見られるイエス様は、この神殿がやがて跡形もなく崩される日の到来を予告されると、不安になった弟子たちはいつそのような時が来るのかと尋ねました。イエス様は、偽キリストの到来や戦争、大地震や疫病、飢饉、天変地異などが起こるが、それらは終末ではなくあくまでも前兆であって、惑わされないように注意しなさいと戒められました。多くの人々はこの世の終わりが来ることに不安を感じますが、神を信じる私たちには、単なる通過点に過ぎません。神の御言葉に立脚した世の終わりに対する正しい知識と対処法を身に付け、キリストの再臨に備える私たちでありますように。
http://bible.com/81/luk.21.5-11.ja1955
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ルカによる福音書 21:12-19
「しかし、これらのあらゆる出来事のある前に、人々はあなたがたに手をかけて迫害をし、会堂や獄に引き渡し、わたしの名のゆえに王や総督の前にひっぱって行くであろう。 それは、あなたがたがあかしをする機会となるであろう。 だから、どう答弁しようかと、前もって考えておかないことに心を決めなさい。 あなたの反対者のだれもが抗弁も否定もできないような言葉と知恵とを、わたしが授けるから。 しかし、あなたがたは両親、兄弟、親族、友人にさえ裏切られるであろう。また、あなたがたの中で殺されるものもあろう。 また、わたしの名のゆえにすべての人に憎まれるであろう。 しかし、あなたがたの髪の毛一すじでも失われることはない。 あなたがたは耐え忍ぶことによって、自分の魂をかち取るであろう。」
続けてイエス様は、世の終わりには多くのユダヤ人が迫害に遭うことを語られました。全世界でユダヤ人ほど、迫害の歴史を度々通過させられ、しかも未だに滅び果てることなく生き残っている民族はありません。かのホロコーストでも、多くのユダヤ人がナチスドイツの犠牲になりましたが、世の終わりにはそれよりもはるかに多くの人々が迫害に遭うことが予告されています。イエス様は、キリストの御名の故に迫害されても、最後まで耐え忍ぶ者は救われると仰いました。このイエス様の約束の御言葉を堅く抱き、キリストの故に受ける迫害を耐えせしめる信仰を授けていただく私たちでありますように。
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ルカによる福音書 21:20-28
「エルサレムが軍隊に包囲されるのを見たならば、そのときは、その滅亡が近づいたとさとりなさい。 そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。市中にいる者は、そこから出て行くがよい。また、いなかにいる者は市内にはいってはいけない。 それは、聖書にしるされたすべての事が実現する刑罰の日であるからだ。 その日には、身重の女と乳飲み子をもつ女とは、不幸である。地上には大きな苦難があり、この民にはみ怒りが臨み、 彼らはつるぎの刃に倒れ、また捕えられて諸国へ引きゆかれるであろう。そしてエルサレムは、異邦人の時期が満ちるまで、彼らに踏みにじられているであろう。 また日と月と星とに、しるしが現れるであろう。そして、地上では、諸国民が悩み、海と大波とのとどろきにおじ惑い、 人々は世界に起ろうとする事を思い、恐怖と不安で気絶するであろう。もろもろの天体が揺り動かされるからである。 そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。 これらの事が起りはじめたら、身を起し頭をもたげなさい。あなたがたの救が近づいているのだから」。
エルサレムについては様々な教えや都市伝説などが語られていますが、一番確かなものは、永遠にエルサレムにその御名を置くと言われた神様の一人子イエスの御言葉です。エルサレムは軍隊に包囲され、世の終わりの時が来るまで異邦人に蹂躙されるとありますが、今まさにその御言葉の通りになりつつあります。これらの前兆が起こり始めたらあなた方の救いが近付いていると言われた主イエスの御言葉に信頼し、神の国の来るのを早めるために福音の業に励む私たちでありますように。
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ルカによる福音書 21:29-36
それから一つの譬を話された、「いちじくの木を、またすべての木を見なさい。 はや芽を出せば、あなたがたはそれを見て、夏がすでに近いと、自分で気づくのである。 このようにあなたがたも、これらの事が起るのを見たなら、神の国が近いのだとさとりなさい。 よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起るまでは、この時代は滅びることがない。 天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は決して滅びることがない。 あなたがたが放縦や、泥酔や、世の煩いのために心が鈍っているうちに、思いがけないとき、その日がわなのようにあなたがたを捕えることがないように、よく注意していなさい。 その日は地の全面に住むすべての人に臨むのであるから。 これらの起ろうとしているすべての事からのがれて、人の子の前に立つことができるように、絶えず目をさまして祈っていなさい」。
世の終わりの前兆が起こっても、それはあくまでも前触れであって、世の終わりそのものではありません。そして最も大切なことは、たとい天地が滅びても、イエス様の御言葉は決して滅びることはないという事実です。多くの人々がこの世の終末に対して恐れを抱きますが、神の御言葉を信じる者にとっては、まことの救いが成就する喜びの訪れです。キリストの御言葉に聞き従う者は必ず守られますから、様々な艱難に対して心配することなく、絶えず目を覚まして祈り続ける私たちでありますように。
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ルカによる福音書 21:37-38
イエスは昼のあいだは宮で教え、夜には出て行ってオリブという山で夜をすごしておられた。 民衆はみな、み教を聞こうとして、いつも朝早く宮に行き、イエスのもとに集まった。
イエス様は昼は宮で教え、夜はオリブ山に退いて祈ることを常としていました。神様のための働きには、祈りは必要不可欠なものです。主イエスに倣い、昼は働き、夜は祈る、信仰生活の正しいリズムを刻む者でありたいと願います。
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