伊藤ファミリーBLOG

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【COGHCC聖書通読】 2019/07/31

2019-07-31 07:35:17 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 48:1-7

これらの事の後に、「あなたの父は、いま病気です」とヨセフに告げる者があったので、彼はふたりの子、マナセとエフライムとを連れて行った。 時に人がヤコブに告げて、「あなたの子ヨセフがあなたのもとにきました」と言ったので、イスラエルは努めて床の上にすわった。 そしてヤコブはヨセフに言った、「先に全能の神がカナンの地ルズでわたしに現れ、わたしを祝福して、 言われた、『わたしはおまえに多くの子を得させ、おまえをふやし、おまえを多くの国民としよう。また、この地をおまえの後の子孫に与えて永久の所有とさせる』。 エジプトにいるあなたの所にわたしが来る前に、エジプトの国で生れたあなたのふたりの子はいまわたしの子とします。すなわちエフライムとマナセとはルベンとシメオンと同じようにわたしの子とします。 ただし彼らの後にあなたに生れた子らはあなたのものとなります。しかし、その嗣業はその兄弟の名で呼ばれるでしょう。 わたしがパダンから帰って来る途中ラケルはカナンの地で死に、わたしは悲しんだ。そこはエフラタに行くまでには、なお隔たりがあった。わたしはエフラタ、すなわちベツレヘムへ行く道のかたわらに彼女を葬った」。

愛する息子ヨセフの元で幸せに満ち足りた晩年を過ごしていたヤコブでしたが、寄る年波には勝てず、病の床に伏すようになりました。父ヤコブの病を知ったヨセフは、エジプトで生まれた二人の息子マナセとエフライムを連れて、見舞いに訪れました。ヨセフが来たと知ったヤコブは床の上に座り、自分が神から受け継いだ祝福をヨセフに受け継がせようとしました。そしてマナセとエフライムを自分の養子とすることで、ヨセフに2倍の嗣業すなわち長子の特権を与えました。私たちは、自分が神から受け継いだ祝福を、確実に次の世代へと受け継がせる責任があることを忘れてはなりません。このようにしてヤコブの実の長子ルベンと次男シメオンに代わり、エフライムとマナセがイスラエル12部族の長男、次男の扱いとなりました。

https://www.bible.com/bible/81/gen.48.1-7.ja1955

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創世記 48:8-16

ところで、イスラエルはヨセフの子らを見て言った、「これはだれですか」。 ヨセフは父に言った、「神がここでわたしにくださった子どもです」。父は言った、「彼らをわたしの所に連れてきて、わたしに祝福させてください」。 イスラエルの目は老齢のゆえに、かすんで見えなかったが、ヨセフが彼らを父の所に近寄らせたので、父は彼らに口づけし、彼らを抱いた。 そしてイスラエルはヨセフに言った、「あなたの顔が見られようとは思わなかったのに、神はあなたの子らをもわたしに見させてくださった」。 そこでヨセフは彼らをヤコブのひざの間から取り出し、地に伏して拝した。 ヨセフはエフライムを右の手に取ってイスラエルの左の手に向かわせ、マナセを左の手に取ってイスラエルの右の手に向かわせ、ふたりを近寄らせた。 すると、イスラエルは右の手を伸べて弟エフライムの頭に置き、左の手をマナセの頭に置いた。マナセは長子であるが、ことさらそのように手を置いたのである。 そしてヨセフを祝福して言った、「わが先祖アブラハムとイサクの仕えた神、生れてからきょうまでわたしを養われた神、 すべての災からわたしをあがなわれたみ使よ、この子供たちを祝福してください。またわが名と先祖アブラハムとイサクの名とが、彼らによって唱えられますように、また彼らが地の上にふえひろがりますように」。

ヤコブはヨセフの傍らにいる2人の幼子を見て、この子は誰かと問いました。ヨセフがエジプトで生まれたわが子であると答えると、抱き寄せて口づけし、一時は死んだものと思っていたヨセフのみならず、その子まで見ることができたと、神に感謝を捧げました。そして2人を祝福して祈るとき、ヨセフは長男マナセを父ヤコブの右に、次男エフライムを左に立たせましたが、ヤコブはあえて手を交差させて、次男エフライムに右の手を、長男マナセに左の手を置いて祝福の祈りを捧げました。右の手は神のきよさと力と祝福の象徴ですから、ヤコブの祝福を受け継いだのはヨセフの次男エフライムでした。ここにも神の不思議な選びが表されています。

https://www.bible.com/bible/81/gen.48.8-16.ja1955

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創世記 48:17-22

ヨセフは父が右の手をエフライムの頭に置いているのを見て不満に思い、父の手を取ってエフライムの頭からマナセの頭へ移そうとした。 そしてヨセフは父に言った、「父よ、そうではありません。こちらが長子です。その頭に右の手を置いてください」。 父は拒んで言った、「わかっている。子よ、わたしにはわかっている。彼もまた一つの民となり、また大いなる者となるであろう。しかし弟は彼よりも大いなる者となり、その子孫は多くの国民となるであろう」。 こうして彼はこの日、彼らを祝福して言った、「あなたを指して、イスラエルは、人を祝福して言うであろう、『神があなたをエフライムのごとく、またマナセのごとくにせられるように』」。このように、彼はエフライムをマナセの先に立てた。 イスラエルはまたヨセフに言った、「わたしはやがて死にます。しかし、神はあなたがたと共におられて、あなたがたを先祖の国に導き返されるであろう。 なおわたしは一つの分を兄弟よりも多くあなたに与える。これはわたしがつるぎと弓とを持ってアモリびとの手から取ったものである」。

ヨセフは父ヤコブが長男マナセではなく次男エフライムに右の手を置いて祝福を祈ったことを不服と感じ、父の手を取って右と左の手を置き直そうとしました。しかしヤコブはヨセフの手を拒み、すべてを承知の上で、右の手をエフライムに置いたのです。高齢のため目がかすんで見えなくなっていたヤコブでしたが、父イサクとは異なり、神を見る心の目、御心を尋ねる信仰の目ははっきりと見開いていたのです。ヤコブの言葉の通り、やがてエフライムはイスラエル12部族の中で最大勢力の部族となります。私たちは自分の思い通りにではなく、また世間の一般的な常識や慣習にとらわれることなく、神の御思いを見極め、御心に従う決断と選択を貫かなければなりません。

https://www.bible.com/bible/81/gen.48.17-22.ja1955
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【今日の聖句】 2019/07/31

2019-07-31 06:25:36 | 今日の聖句
エフェソの信徒への手紙 3:20-21 新共同訳‬‬

わたしたちの内に働く御力によって、わたしたちが求めたり、思ったりすることすべてを、はるかに超えてかなえることのおできになる方に、 教会により、また、キリスト・イエスによって、栄光が世々限りなくありますように、アーメン。

神に栄光を帰することは、神が私たちのために何をしてくださったかを正しく認識し、その御業をほめたたえることに他なりません。万事を相働かせて益となし給う神の御名が全地であがめられ、神の愛と平和が全世界を支配するようにと祈り願う私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/eph.3.20-21.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/07/30

2019-07-30 08:00:53 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 47:1-6

ヨセフは行って、パロに言った、「わたしの父と兄弟たち、その羊、牛およびすべての持ち物がカナンの地からきて、今ゴセンの地におります」。 そしてその兄弟のうちの五人を連れて行って、パロに会わせた。 パロはヨセフの兄弟たちに言った、「あなたがたの職業は何か」。彼らはパロに言った、「しもべらは羊を飼う者です。われわれも、われわれの先祖もそうです」。 彼らはまたパロに言った、「この国に寄留しようとしてきました。カナンの地はききんが激しく、しもべらの群れのための牧草がないのです。どうかしもべらをゴセンの地に住ませてください」。 パロはヨセフに言った、「あなたの父と兄弟たちとがあなたのところにきた。 エジプトの地はあなたの前にある。地の最も良い所にあなたの父と兄弟たちとを住ませなさい。ゴセンの地に彼らを住ませなさい。もしあなたが彼らのうちに有能な者があるのを知っているなら、その者にわたしの家畜をつかさどらせなさい」。

ヨセフは父イスラエルと一族全員がカナンの地からエジプトに到着したことをエジプト王に報告し、そのうち兄弟5人を連れて謁見しました。王がヨセフの兄弟たちに職業を尋ねると、彼らはヨセフから知恵を授けられた通りに、自分たちは代々遊牧民であると答え、カナンの地は飢饉により牧草がなくなったためにエジプトにやってきたことを報告し、放牧に適したゴセンの地に住まわせてくださいと願い出ました。すると王は彼らの申し出を受け入れ、最も良い地に住みなさいと答え、また優れた牧者に王家の家畜の飼育を任せるようにとヨセフに命じました。このようにしてイスラエル一家はエジプト王の寛大な庇護の下、職も与えられてエジプトの最も良い地に住むことができたのでした。これもヨセフがエジプト王から絶大な信頼を得ていたからこそです。義かつ忠なる僕は、主人から全幅の信頼を寄せられます。私たちもまた常日頃から神と人とに忠実に仕え、信頼に値する者となりたいと願います。

https://www.bible.com/bible/81/gen.47.1-6.ja1955

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創世記 47:7-12

そこでヨセフは父ヤコブを導いてパロの前に立たせた。ヤコブはパロを祝福した。 パロはヤコブに言った、「あなたの年はいくつか」。 ヤコブはパロに言った、「わたしの旅路のとしつきは、百三十年です。わたしのよわいの日はわずかで、ふしあわせで、わたしの先祖たちのよわいの日と旅路の日には及びません」。 ヤコブはパロを祝福し、パロの前を去った。 ヨセフはパロの命じたように、父と兄弟たちとのすまいを定め、彼らにエジプトの国で最も良い地、ラメセスの地を所有として与えた。 またヨセフは父と兄弟たちと父の全家とに、家族の数にしたがい、食物を与えて養った。

ヨセフは父イスラエルをもエジプト王と謁見する機会を設けました。王が年齢を尋ねると、自分は130歳だが、不幸せな生涯であったと答えました。当時は特に、長寿は神の祝福の現れと信じられており、130歳は相当な長寿ではありましたが、祖父アブラハムは175歳、父イサクは180歳で天寿を全うしましたから、父祖と比べると7割方に過ぎません。そしてヤコブの生涯を振り返ると、決して幸福な日々は長くはありませんでした。兄エサウとの確執に明け暮れた青年期、叔父ラバンの下で騙され続けこき使われた壮年期、帰郷を果たしても地元住民から反感を買い、最愛の息子ヨセフが死んだものと悲嘆に暮れた老年期、そんな不幸の連続のヤコブの人生でした。しかし晩年になってようやく、ヨセフの庇護の下、幸せな日々が訪れたのです。そんなヤコブがエジプト王を祝福しました。なぜならヤコブはアブラハムの神、イサクの神、天地万物を造られたまことの神の祝福の、正統な後継者だったからです。神の祝福を受け継ぐことにこだわり続けたヤコブの晩年は、祝福を独り占めするのではなく、分かち与える者となりました。受けるよりは与える方がさいわいであるとの御言葉の通り、神の祝福はただ自分が受けるだけに終わらせず、周囲の人々に分け与えることに意義があります。ケチな人間は、神の祝福を受け継ぐに相応しくありません。喜んで与える者に、神は有り余るほどの豊かな祝福を注いでくださるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.47.7-12.ja1955

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創世記 47:13-17

さて、ききんが非常に激しかったので、全地に食物がなく、エジプトの国もカナンの国も、ききんのために衰えた。 それでヨセフは人々が買った穀物の代金としてエジプトの国とカナンの国にあった銀をみな集め、その銀をパロの家に納めた。 こうしてエジプトの国とカナンの国に銀が尽きたとき、エジプトびとはみなヨセフのもとにきて言った、「食物をください。銀が尽きたからとて、どうしてあなたの前で死んでよいでしょう」。 ヨセフは言った、「あなたがたの家畜を出しなさい。銀が尽きたのなら、あなたがたの家畜と引き替えで食物をわたそう」。 彼らはヨセフの所へ家畜をひいてきたので、ヨセフは馬と羊の群れと牛の群れ及びろばと引き替えで、食物を彼らにわたした。こうして彼はその年、すべての家畜と引き替えた食物で彼らを養った。

一方、大飢饉はエジプトから中近東一帯を襲い、エジプト全土とカナン地域の民は王の下に来て食糧を買い求めました。ヨセフはその代金をすべて王の金庫に納め、国の財政は潤沢に潤いました。ここでも着服することなく誠実に政治を行ったヨセフの人格、神を畏れ公義を行う信仰者の姿勢がよく表されています。更に飢饉が何年も続いたために、ついに食糧を買う資金も底をついた民がヨセフの下に来て陳情したため、ヨセフは家畜と引き替えに食糧を民に与えました。こうしてヨセフはエジプト全土の民の命を救うと共に、家畜をも手に入れ、王の家畜を飼育するようにと命じられたイスラエル一族に安定した職を提供することにもつながったのです。情けは人の為ならず、とも言われますが、神の知恵と憐れみの精神は人を救い、更に自らの祝福にもつながります。

https://www.bible.com/bible/81/gen.47.13-17.ja1955

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創世記 47:18-26

やがてその年は暮れ、次の年、人々はまたヨセフの所へきて言った、「わが主には何事も隠しません。われわれの銀は尽き、獣の群れもわが主のものになって、われわれのからだと田地のほかはわが主の前に何も残っていません。 われわれはどうして田地と一緒に、あなたの目の前で滅んでよいでしょう。われわれと田地とを食物と引き替えで買ってください。われわれは田地と一緒にパロの奴隷となりましょう。また種をください。そうすればわれわれは生きながらえ、死を免れて、田地も荒れないでしょう」。 そこでヨセフはエジプトの田地をみなパロのために買い取った。ききんがエジプトびとに、きびしかったので、めいめいその田畑を売ったからである。こうして地はパロのものとなった。 そしてヨセフはエジプトの国境のこの端からかの端まで民を奴隷とした。 ただ祭司の田地は買い取らなかった。祭司にはパロの給与があって、パロが与える給与で生活していたので、その田地を売らなかったからである。 ヨセフは民に言った、「わたしはきょう、あなたがたとその田地とを買い取って、パロのものとした。あなたがたに種をあげるから地にまきなさい。 収穫の時は、その五分の一をパロに納め、五分の四を自分のものとして田畑の種とし、自分と家族の食糧とし、また子供の食糧としなさい」。 彼らは言った、「あなたはわれわれの命をお救いくださった。どうかわが主の前に恵みを得させてください。われわれはパロの奴隷になりましょう」。 ヨセフはエジプトの田地について、収穫の五分の一をパロに納めることをおきてとしたが、それは今日に及んでいる。ただし祭司の田地だけはパロのものとならなかった。

翌年も大飢饉は続き、資金も家畜も一切の資産を失ったエジプト全土の民は、再びヨセフの下に来て窮状を訴えました。彼らの手元に残っているのは、先祖代々住み続けた土地しかありませんでした。そこで彼らは自ら、エジプト王の奴隷となってもいいから食糧をくださいと申し出ました。するとヨセフは彼らを奴隷として扱うのではなく、土地はエジプトの国有地とし、その収穫から1/5を税金として納めることで、王の備蓄の食糧を分け与えると約束しました。これは絶対的王権と奴隷制度が当たり前の当時としては異例というほどの、極めて寛大な措置です。それはヨセフが自ら奴隷として長年働いてきた経験からきた政策であったことは明白です。このようにして善良な政治家ヨセフの名はエジプト全土に知られ、ひいてはヨセフの家族、エジプトにとっては余所者に過ぎなかったイスラエル一族に対する好意を得ることにつながりました。神の愛と憐れみの心はすべての人を救うばかりか、自らも人々から慕われる者となることができます。

https://www.bible.com/bible/81/gen.47.18-26.ja1955

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創世記 47:27-31

さてイスラエルはエジプトの国でゴセンの地に住み、そこで財産を得、子を生み、大いにふえた。 ヤコブはエジプトの国で十七年生きながらえた。ヤコブのよわいの日は百四十七年であった。 イスラエルは死ぬ時が近づいたので、その子ヨセフを呼んで言った、「もしわたしがあなたの前に恵みを得るなら、どうか手をわたしのももの下に入れて誓い、親切と誠実とをもってわたしを取り扱ってください。どうかわたしをエジプトには葬らないでください。 わたしが先祖たちと共に眠るときには、わたしをエジプトから運び出して先祖たちの墓に葬ってください」。ヨセフは言った、「あなたの言われたようにいたします」。 ヤコブがまた、「わたしに誓ってください」と言ったので、彼は誓った。イスラエルは床のかしらで拝んだ。

エジプトに移住したイスラエル一族は、放牧に適したゴセンの地に住み、大いに増え、祝福を受けました。父イスラエルは147歳となり、天寿を全うする日が近付いてきました。そこでイスラエルはヨセフを呼び、自分の亡骸はエジプトにではなく、神が必ず連れ戻すと約束されたカナンの地、祖父アブラハム、父イサクが葬られたマクペラの墓に葬るようにと誓わせました。ヨセフは父イスラエルに誓い、イスラエルはヨセフにすべてを託しました。自分の死後を託したということは、ヨセフを長子として任じたことを意味します。最愛の息子ヨセフを長子と認めて、イスラエルは最もさいわいな晩年を過ごすことができました。

https://www.bible.com/bible/81/gen.47.27-31.ja1955
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【今日の聖句】 2019/07/30

2019-07-30 05:25:16 | 今日の聖句
イザヤ書 12:2 新共同訳

見よ、わたしを救われる神。
わたしは信頼して、恐れない。
主こそわたしの力、わたしの歌
わたしの救いとなってくださった。

人は確信を持てないとき、孤独を感じるとき、恐れを抱きます。わたしは決してあなたを見捨てず、あなたを離れないと仰せられた神に全幅の信頼を寄せ、主が必ず成し遂げてくださる救いの御業を確信して恐れを克服する私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/isa.12.2.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/07/29

2019-07-29 07:50:11 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 46:1-7

イスラエルはその持ち物をことごとく携えて旅立ち、ベエルシバに行って、父イサクの神に犠牲をささげた。 この時、神は夜の幻のうちにイスラエルに語って言われた、「ヤコブよ、ヤコブよ」。彼は言った、「ここにいます」。 神は言われた、「わたしは神、あなたの父の神である。エジプトに下るのを恐れてはならない。わたしはあそこであなたを大いなる国民にする。 わたしはあなたと一緒にエジプトに下り、また必ずあなたを導き上るであろう。ヨセフが手ずからあなたの目を閉じるであろう」。 そしてヤコブはベエルシバを立った。イスラエルの子らはヤコブを乗せるためにパロの送った車に、父ヤコブと幼な子たちと妻たちを乗せ、 またその家畜とカナンの地で得た財産を携え、ヤコブとその子孫は皆ともにエジプトへ行った。 こうしてヤコブはその子と、孫および娘と孫娘などその子孫をみな連れて、エジプトへ行った。

ヨセフの招待に応じてエジプトに下る決断を下したヤコブは、カナンの地で得たすべての資産を携えてまずベエルシバに向かい、父イサクの神に犠牲を捧げて礼拝しました。ベエルシバは父イサクがカナンの住民と和解した地です。するとその夜、幻のうちに神がヤコブに現れ、エジプト行きを恐れるな、わたしが共にエジプトに行き、一族を祝福するから、と声を掛けられました。ヤコブにとって約束の地カナンを離れることは、わたしは必ずこの地にあなたを連れ戻すと約束された神から離れることと同然だと考えていたかもしれません。しかし神が自ら、あなたと共にエジプトに行く、そして再びこの地に帰す、と約束されたことで、神の臨在から離れる恐れから解放され、平安のうちにエジプトに下ることができたのだと思います。神は私たちがどの地に住んでも必ず共にいてくださり、大いに祝福してくださるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.46.1-7.ja1955

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創世記 46:8-27

イスラエルの子らでエジプトへ行った者の名は次のとおりである。すなわちヤコブとその子らであるが、ヤコブの長子はルベン。 ルベンの子らはハノク、パル、ヘヅロン、カルミ。 シメオンの子らはエムエル、ヤミン、オハデ、ヤキン、ゾハル及びカナンの女の産んだ子シャウル。 レビの子らはゲルション、コハテ、メラリ。 ユダの子らはエル、オナン、シラ、ペレヅ、ゼラ。エルとオナンはカナンの地で死んだ。ペレヅの子らはヘヅロンとハムル。 イッサカルの子らはトラ、プワ、ヨブ、シムロン。 ゼブルンの子らはセレデ、エロン、ヤリエル。 これらと娘デナとはレアがパダンアラムでヤコブに産んだ子らである。その子らと娘らは合わせて三十三人。 ガドの子らはゼポン、ハギ、シュニ、エヅボン、エリ、アロデ、アレリ。 アセルの子らはエムナ、イシワ、イスイ、ベリアおよび妹サラ。ベリアの子らはヘベルとマルキエル。 これらはラバンが娘レアに与えたジルパの子らである。彼女はこれらをヤコブに産んだ。合わせて十六人。 ヤコブの妻ラケルの子らはヨセフとベニヤミンとである。 エジプトの国でヨセフにマナセとエフライムとが生れた。これはオンの祭司ポテペラの娘アセナテが彼に産んだ者である。 ベニヤミンの子らはベラ、ベケル、アシベル、ゲラ、ナアマン、エヒ、ロシ、ムッピム、ホパム、アルデ。 これらはラケルがヤコブに産んだ子らである。合わせて十四人。 ダンの子はホシム。 ナフタリの子らはヤジエル、グニ、エゼル、シレム。 これらはラバンが娘ラケルに与えたビルハの子らである。彼女はこれらをヤコブに産んだ。合わせて七人。 ヤコブと共にエジプトへ行ったすべての者、すなわち彼の身から出た者はヤコブの子らの妻をのぞいて、合わせて六十六人であった。 エジプトでヨセフに生れた子がふたりあった。エジプトへ行ったヤコブの家の者は合わせて七十人であった。

ここで聖書は改めて、エジプトに下ったヤコブ一族の名前を、その母の名と共に一人一人挙げて、その人数を記しています。ヤコブとレアとの間に生まれた子孫が33人、レアのつかえめジルパによる子孫が16人の合計49人で、奇しくも聖書における完全数7の2乗(7×7)です。一方、ヤコブ最愛の妻ラケルの産んだ子孫は14人で完全数7の2倍(7×2)、ラケルのつかえめビルハによる子孫が7人、合計21人です。総計70人となったヤコブ一族がエジプトに下りました。このヤコブ一族がエジプトに定住し、神の祝福を受けて、出エジプトの時には成人男性だけで60万人もの人々になったのです。神の声に聞き従い、あなたの子孫は星の砂のようになるとの約束を信じて義とされた一人の人アブラハムからイサクを経てヤコブの12人の息子が生まれ、70人の大家族となり、やがて推計120〜150万人もの民族となるのです。当初はなかなか子が与えられず、土地も得ることができず、様々な失敗も経験しながらも、揺るぎない信仰の人は多くの実を結ぶようになりました。数字的にも神の約束は確かであると認めざるを得ません。

https://www.bible.com/bible/81/gen.46.8-27.ja1955

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創世記 46:28-34

さてヤコブはユダをさきにヨセフにつかわして、ゴセンで会おうと言わせた。そして彼らはゴセンの地へ行った。 ヨセフは車を整えて、父イスラエルを迎えるためにゴセンに上り、父に会い、そのくびを抱き、くびをかかえて久しく泣いた。 時に、イスラエルはヨセフに言った、「あなたがなお生きていて、わたしはあなたの顔を見たので今は死んでもよい」。 ヨセフは兄弟たちと父の家族とに言った、「わたしは上ってパロに言おう、『カナンの地にいたわたしの兄弟たちと父の家族とがわたしの所へきました。 この者らは羊を飼う者、家畜の牧者で、その羊、牛および持ち物をみな携えてきました』。 もしパロがあなたがたを召して、『あなたがたの職業は何か』と言われたら、 『しもべらは幼い時から、ずっと家畜の牧者です。われわれも、われわれの先祖もそうです』と言いなさい。そうすればあなたがたはゴセンの地に住むことができましょう。羊飼はすべて、エジプトびとの忌む者だからです」。

ヤコブはユダをヨセフの下に送り、やがて定住地となるゴセンの地で再会しようと申し合わせしました。ヨセフはエジプト宰相として立派に成長した自分の姿を見せようと車を整え、感動の再会を果たしました。そしてエジプト王と面会するにあたり、自分たちはエジプト人の忌み嫌う羊飼いであると答えることにより、首都からは離れたゴセンの地に定住することができるようになると知恵を授けました。それは真実を語ることでもあり、放牧に適した地を得るためでもあると同時に、エジプトに完全に同化せず、民族としてのアイデンティティーを保つためでもあったと思われます。私たちもまたこの世で生きて行くためには、神を信じない人とも広く友好的な関係を保つ必要がありますが、神の民、聖なる民族としてきよさを保つという一点においては、決してこの世と妥協してはなりません。

https://www.bible.com/bible/81/gen.46.28-34.ja1955
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【今日の聖句】 2019/07/29

2019-07-29 06:20:36 | 今日の聖句
ヨハネの手紙一 1:9 新共同訳

自分の罪を公に言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。

過去の過ちを公に語ることは勇気が要ります。まして人には知られたくない罪を公に告白するには相当の覚悟が必要かもしれません。しかし神の大いなる憐れみの故に、忘れられない心の傷が癒される代償としては、幾何のものでしょうか。恥も外聞も打ち捨てて神の御前に過去の罪を清算し、永遠の救いを手にする恵みに与る私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/1jn.1.9.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/07/28

2019-07-28 18:30:31 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 45:1-7

そこでヨセフはそばに立っているすべての人の前で、自分を制しきれなくなったので、「人は皆ここから出てください」と呼ばわった。それゆえヨセフが兄弟たちに自分のことを明かした時、ひとりも彼のそばに立っている者はなかった。 ヨセフは声をあげて泣いた。エジプトびとはこれを聞き、パロの家もこれを聞いた。 ヨセフは兄弟たちに言った、「わたしはヨセフです。父はまだ生きながらえていますか」。兄弟たちは答えることができなかった。彼らは驚き恐れたからである。 ヨセフは兄弟たちに言った、「わたしに近寄ってください」。彼らが近寄ったので彼は言った、「わたしはあなたがたの弟ヨセフです。あなたがたがエジプトに売った者です。 しかしわたしをここに売ったのを嘆くことも、悔むこともいりません。神は命を救うために、あなたがたよりさきにわたしをつかわされたのです。 この二年の間、国中にききんがあったが、なお五年の間は耕すことも刈り入れることもないでしょう。 神は、あなたがたのすえを地に残すため、また大いなる救をもってあなたがたの命を助けるために、わたしをあなたがたよりさきにつかわされたのです。

弟ベニヤミンのために、父イスラエルのために、身を挺したユダの嘆願を聞いたヨセフは、これ以上涙をこらえきれなくなって、人払いをして兄弟12人だけの状況を作り、大声を上げて泣きはらしました。そして、自分は兄たちがエジプトに売り渡したヨセフであると真実を明かすと、兄弟たちは驚きのあまり絶句する以外にありませんでした。自分たちの目の前にいる厳格なエジプトの宰相がまさかあのヨセフであるとは、誰一人として思いもよらなかったことですから、当然のことでしょう。驚きのあまり絶句し、また過去の仕打ちに対する仕返しを恐れた兄弟たちにヨセフは、これはイスラエル一家を飢饉から救うための神の壮大なご計画であると説きました。自分の身に起こった不幸な出来事も、いかなる苦境に瀕しても、すぺて自分の感情を通り越して神の視点で見通し、受け入れることのできたヨセフの信仰に、私たちも倣う者でありたいと願います。

https://www.bible.com/bible/81/gen.45.1-7.ja1955

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創世記 45:8-15

それゆえわたしをここにつかわしたのはあなたがたではなく、神です。神はわたしをパロの父とし、その全家の主とし、またエジプト全国のつかさとされました。 あなたがたは父のもとに急ぎ上って言いなさい、『あなたの子ヨセフが、こう言いました。神がわたしをエジプト全国の主とされたから、ためらわずにわたしの所へ下ってきなさい。 あなたはゴセンの地に住み、あなたも、あなたの子らも、孫たちも、羊も牛も、その他のものもみな、わたしの近くにおらせます。 ききんはなお五年つづきますから、あなたも、家族も、その他のものも、みな困らないように、わたしはそこで養いましょう』。 あなたがたと弟ベニヤミンが目に見るとおり、あなたがたに口ずから語っているのはこのわたしです。 あなたがたはエジプトでの、わたしのいっさいの栄えと、あなたがたが見るいっさいの事をわたしの父に告げ、急いでわたしの父をここへ連れ下りなさい」。 そしてヨセフは弟ベニヤミンのくびを抱いて泣き、ベニヤミンも彼のくびを抱いて泣いた。 またヨセフはすべての兄弟たちに口づけし、彼らを抱いて泣いた。そして後、兄弟たちは彼と語った。

もう一度、神がイスラエル一族を救うために先に自分をエジプトに送り、宰相としたのだと語り、過去の出来事に対する恨みや報復など微塵も考えていないと、兄弟たちの恐れを解いたヨセフは、急いで父イスラエルの元に戻り、ヨセフは今なお生きていてエジプトの宰相となっていると報告し、家族も、家畜たちもすべて携えて、エジプトに連れ来るようにと勧めました。そして弟ベニヤミンと抱き合って共に泣き、また兄たち一人一人も抱いて泣き、再会の喜びを分かち合いました。こうしてヨセフは兄弟たちと和解を果たし、イスラエル一族を世界レベルの大飢饉から救うこととなったのです。いかなる境遇に置かれても、嘆くことなく、卑屈になることなく、神と共に歩んで夢を見、常に希望を抱いて、そのとき自分にできることに最大限の努力を果たし続けたヨセフの前向きな信仰が、壮大な神のご計画を実現するために用いられたのです。私たちもまた神が必ず共にいてくださることを確信し、過去を振って嘆くばかりではなく、明るい未来を自ら切り開く、プラス思考の信仰生活を歩ませていただきたいと願います。

https://www.bible.com/bible/81/gen.45.8-15.ja1955

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創世記 45:16-24

時に、「ヨセフの兄弟たちがきた」と言ううわさがパロの家に聞えたので、パロとその家来たちとは喜んだ。 パロはヨセフに言った、「兄弟たちに言いなさい、『あなたがたは、こうしなさい。獣に荷を負わせてカナンの地へ行き、 父と家族とを連れてわたしのもとへきなさい。わたしはあなたがたに、エジプトの地の良い物を与えます。あなたがたは、この国の最も良いものを食べるでしょう』。 また彼らに命じなさい、『あなたがたは、こうしなさい。幼な子たちと妻たちのためにエジプトの地から車をもって行き、父を連れてきなさい。 家財に心を引かれてはなりません。エジプト全国の良い物は、あなたがたのものだからです』」。 イスラエルの子らはそのようにした。ヨセフはパロの命に従って彼らに車を与え、また途中の食料をも与えた。 まためいめいに晴着を与えたが、ベニヤミンには銀三百シケルと晴着五着とを与えた。 また彼は父に次のようなものを贈った。すなわちエジプトの良い物を負わせたろば十頭と、穀物、パン及び父の道中の食料を負わせた雌ろば十頭。 こうしてヨセフは兄弟たちを送り去らせ、彼らに言った、「途中で争ってはなりません」。

ユダヤ人の奴隷から一国の宰相へと登り詰めたヨセフの兄弟たちがエジプトに来たとの噂がエジプト王の元にも届くと、負うも、王の家来たちも、こぞって喜び祝いました。そしてエジプト王自らヨセフ一族を大歓迎し、エジプトで最良の地に住み、老いた父イスラエルや幼子たちをエジプトに迎えるために特別な車まで用意して、国賓級の扱いをしました。ヨセフの喜びをまるで自分のことであるかのように祝福されたヨセフは、エジプト王家全体にどれほど慕われていたことでしょうか。それらはすべて、普段からのヨセフの立派な立ち居振る舞いや、知恵と思慮に満ちた執務態度、愛と慰めに満ちた言動の賜物です。これらはすべて神が共にいて、ヨセフをきよく誠実で謙虚な、忠実かつ勤勉な神の僕として、立派な証を立てていたからです。私たちもまたヨセフのように、常日頃からの言動を通して神を証する、栄光の神の僕として相応しい立派なクリスチャンとならせていただきたいと願います。

https://www.bible.com/bible/81/gen.45.16-24.ja1955

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創世記 45:25-28

彼らはエジプトから上ってカナンの地に入り、父ヤコブのもとへ行って、 彼に言った、「ヨセフはなお生きていてエジプト全国のつかさです」。ヤコブは気が遠くなった。彼らの言うことが信じられなかったからである。 そこで彼らはヨセフが語った言葉を残らず彼に告げた。父ヤコブはヨセフが自分を乗せるために送った車を見て元気づいた。 そしてイスラエルは言った、「満足だ。わが子ヨセフがまだ生きている。わたしは死ぬ前に行って彼を見よう」。

ヨセフの兄弟たちは急いでカナンの地に戻り、一切の出来事を父イスラエルに報告しました。死んだと思っていたヨセフがエジプトの宰相となっていたと聞いた父イスラエルは、驚きのあまり気が遠くなるほどでした。しかし息子たちの報告を詳細に聞き、またエジプトから携えてきた数々の贈り物や、年老いた自分を乗せるために特別にあつらえた車を見てイスラエルは満足し、元気を取り戻して、家長として一族全員、エジプトに行く決断を下しました。これまでいかなる苦境に陥っても、族長アブラハムや父イサクの苦い失敗を教訓として、エジプトだけには下らなかったヤコブが、ヨセフの身に起こった数々の出来事を神のご計画と受け止め、ついにエジプトに行く大決断を下したのです。神の御心と確信したならば、リスクを恐れず一歩踏み出す信仰が、私たちにも必要です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.45.25-28.ja1955
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【今日の聖句】 2019/07/28

2019-07-28 06:40:22 | 今日の聖句
ミカ書 7:18 新共同訳

あなたのような神がほかにあろうか
咎を除き、罪を赦される神が。
神は御自分の嗣業の民の残りの者に
いつまでも怒りを保たれることはない
神は慈しみを喜ばれるゆえに。

私たちは神に対してどのようなイメージを抱いているでしょうか。もし神が罪をいつまでも忘れず厳罰に処するだけの裁きの神であるならば、私たちは誰一人として生き延びることなどできないでしょう。しかし神は私たちの罪を赦すために愛する一人子のいのちさえも惜しまれず、限りない愛を賜るお方です。

https://www.bible.com/bible/1819/mic.7.18.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/07/27

2019-07-27 12:00:01 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 44:1-5

さてヨセフは家づかさに命じて言った、「この人々の袋に、運べるだけ多くの食糧を満たし、めいめいの銀を袋の口に入れておきなさい。 またわたしの杯、銀の杯をあの年下の者の袋の口に、穀物の代金と共に入れておきなさい」。家づかさはヨセフの言葉のとおりにした。 夜が明けると、その人々と、ろばとは送り出されたが、 町を出て、まだ遠くへ行かないうちに、ヨセフは家づかさに言った、「立って、あの人々のあとを追いなさい。追いついて、彼らに言いなさい、『あなたがたはなぜ悪をもって善に報いるのですか。なぜわたしの銀の杯を盗んだのですか。 これはわたしの主人が飲む時に使い、またいつも占いに用いるものではありませんか。あなたがたのした事は悪いことです』」。

実の兄弟たちとの久しぶりの会食の後、ヨセフは家のつかさに彼らが運べるだけありったけの食糧を袋に詰めるように命じると同時に、弟ベニヤミンの袋にヨセフ愛用の銀の杯を入れるようにと一計を案じます。それは兄たちが、ベニヤミンが窮地に陥ったときに彼らがどのような行動に出るかを試みるためでした。そして帰路についた兄弟たちが町を出た後、彼らの後を追い、所持品検査をするようにと家のつかさに命じました。私たちは時折、不意の出来事や理不尽な目に遭うことがありますが、それもまた神様が私たちを試みて、いつ何時も信仰と正しい心に従って行動するかを見ておられると受け止めるならば、私たちの日々の歩みがますます神に喜ばれるものとなります。

https://www.bible.com/bible/81/gen.44.1-5.ja1955

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創世記 44:6-13

家づかさが彼らに追いついて、これらの言葉を彼らに告げたとき、 彼らは言った、「わが主は、どうしてそのようなことを言われるのですか。しもべらは決してそのようなことはいたしません。 袋の口で見つけた銀でさえ、カナンの地からあなたの所に持ち帰ったほどです。どうして、われわれは御主人の家から銀や金を盗みましょう。 しもべらのうちのだれの所でそれが見つかっても、その者は死に、またわれわれはわが主の奴隷となりましょう」。 家づかさは言った、「それではあなたがたの言葉のようにしよう。杯の見つかった者はわたしの奴隷とならなければならない。ほかの者は無罪です」。 そこで彼らは、めいめい急いで袋を地におろし、ひとりひとりその袋を開いた。 家づかさは年上から捜し始めて年下に終ったが、杯はベニヤミンの袋の中にあった。 そこで彼らは衣服を裂き、おのおの、ろばに荷を負わせて町に引き返した。

ヨセフの家のつかさは兄弟たちに追いついて、ヨセフが命じた通りに彼らに語ると、身に覚えのない嫌疑を掛けられた兄弟たちは、自分たちは前回未払いだった購入代金さえ携えてきたのに、盗みを働くはずがないと自身の潔白を訴え、もし見つかったならば盗んだ者は死に値すると神の義の基準を示し、その罪を償うために兄弟たちが連帯責任をとってドライとなると反論しました。家のつかさは彼らの言葉の通りにしようと所持品検査を行ったところ、果たしてベニヤミンの袋から銀の杯が見つかりました。彼らは驚き、また嘆き悲しみ、罪の疑惑を受け止めて自身の衣を裂きました。これは心が張り裂けるほどの断腸の思いを表しています。元はヨセフの策略とはいえ、彼らがどんなに互いに愛し合い、心を一つにしていたかがわかります。

https://www.bible.com/bible/81/gen.44.6-13.ja1955

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創世記 44:14-17

ユダと兄弟たちとは、ヨセフの家にはいったが、ヨセフがなおそこにいたので、彼らはその前で地にひれ伏した。 ヨセフは彼らに言った、「あなたがたのこのしわざは何事ですか。わたしのような人は、必ず占い当てることを知らないのですか」。 ユダは言った、「われわれはわが主に何を言い、何を述べ得ましょう。どうしてわれわれは身の潔白をあらわし得ましょう。神がしもべらの罪をあばかれました。われわれと、杯を持っていた者とは共にわが主の奴隷となりましょう」。 ヨセフは言った、「わたしは決してそのようなことはしない。杯を持っている者だけがわたしの奴隷とならなければならない。ほかの者は安全に父のもとへ上って行きなさい」。

ヨセフの元に戻った兄弟たちは、ヨセフの前に平伏して身に覚えのないこととはいえ、明るみに出た罪を償う態度を示しました。ここで兄弟たちの筆頭に立ったのは、長男のルベンではなく、四男のユダでした。なぜなら彼は父イスラエルに、もしベニヤミンの身に何かあったら自分が全責任を負うと宣言したからであり、自らを罪を犯した経験があったからです。そしてベニヤミンだけでなく、兄弟全員がその罪を償うために奴隷となると申し出ました。しかしヨセフは、杯を盗んだ(実際には盗んではいないが)ベニヤミンだけを残し、残りの者は家に帰るようにと命じました。自分と同じように異母兄弟であり、父の寵愛を受けて育ったたであろうベニヤミンに突然訪れた窮地に兄たちがどのような行動に出るか、自分が奴隷として売られたときと同じように弟を見捨てるかどうか、試みようとしたのです。この大芝居はヨセフ自身にとっても、過去の悲しい出来事、心に深く刻まれた傷と決別できるかどうかの賭でもあったのです。

https://www.bible.com/bible/81/gen.44.14-17.ja1955

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創世記 44:18-34

この時ユダは彼に近づいて言った、「ああ、わが主よ、どうぞわが主の耳にひとこと言わせてください。しもべをおこらないでください。あなたはパロのようなかたです。 わが主はしもべらに尋ねて、『父があるか、また弟があるか』と言われたので、 われわれはわが主に言いました、『われわれには老齢の父があり、また年寄り子の弟があります。その兄は死んで、同じ母の子で残っているのは、ただこれだけですから父はこれを愛しています』。 その時あなたはしもべらに言われました、『その者をわたしの所へ連れてきなさい。わたしはこの目で彼を見よう』。 われわれはわが主に言いました。『その子供は父を離れることができません。もし父を離れたら父は死ぬでしょう』。 しかし、あなたはしもべらに言われました、『末の弟が一緒に下ってこなければ、おまえたちは再びわたしの顔を見ることはできない』。 それであなたのしもべである父のもとに上って、わが主の言葉を彼に告げました。 ところで、父が『おまえたちは再び行って、われわれのために少しの食糧を買ってくるように』と言ったので、 われわれは言いました、『われわれは下って行けません。もし末の弟が一緒であれば行きましょう。末の弟が一緒でなければ、あの人の顔を見ることができません』。 あなたのしもべである父は言いました、『おまえたちの知っているとおり、妻はわたしにふたりの子を産んだ。 ひとりは外へ出たが、きっと裂き殺されたのだと思う。わたしは今になっても彼を見ない。 もしおまえたちがこの子をもわたしから取って行って、彼が災に会えば、おまえたちは、しらがのわたしを悲しんで陰府に下らせるであろう』。 わたしがあなたのしもべである父のもとに帰って行くとき、もしこの子供が一緒にいなかったら、どうなるでしょう。父の魂は子供の魂に結ばれているのです。 この子供がわれわれと一緒にいないのを見たら、父は死ぬでしょう。そうすればしもべらは、あなたのしもべであるしらがの父を悲しんで陰府に下らせることになるでしょう。 しもべは父にこの子供の身を請け合って『もしわたしがこの子をあなたのもとに連れ帰らなかったら、わたしは父に対して永久に罪を負いましょう』と言ったのです。 どうか、しもべをこの子供の代りに、わが主の奴隷としてとどまらせ、この子供を兄弟たちと一緒に上り行かせてください、 この子供を連れずに、どうしてわたしは父のもとに上り行くことができましょう。父が災に会うのを見るに忍びません」。

長い聖句の引用になりましたが、ベニヤミンだけを残し残りの者は父の元に帰るがよいと判決を下したヨセフの言葉に、ユダが、父イスラエルと交わした約束を語り、もしベニヤミンが父の元に帰らなかったら、老いた父は悲しみのあまり死んでしまうでしょうと情状酌量の弁護を行って、自分がベニヤミンの身代わりとなって奴隷となると申し出ました。かつては自分を苦しめないようにと嘆願したヨセフを無情にも奴隷として売り渡したユダが、今や自分がベニヤミンの身代わりとなるとさえ進言するほど、彼の心は大きく変えられました。それはヨセフが死んだものと思った父イスラエルが長年悲嘆に暮れながら過ごしていた姿を見、また自分自身も息子の死を経験し、人の悲しみを思いやる愛と憐れみの人となったからです。悲しみは人を成長させ、簡単には変わらない心をも大きく変える原動力となります。私たちも人生の様々な経験を通して、神の愛と憐れみ、罪からの回復、そして慰めと癒しを実体験し、自らもまた愛と憐れみの人となることができますように。

https://www.bible.com/bible/81/gen.44.18-34.ja1955
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【今日の聖句】 2019/07/27

2019-07-27 07:35:21 | 今日の聖句
ハバクク書 2:14 新共同訳

水が海を覆うように
大地は主の栄光の知識で満たされる。

目には見えない神を信じることができなくても、天地万物を造られた主の栄光は地の面に遍く広がっています。大自然の恵み、壮大な森羅万象に触れるとき、神の存在を感じ、畏敬の念を抱くと共に、まことの神に栄光を帰する私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/hab.2.14.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/07/26

2019-07-26 07:55:04 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 43:1-7

ききんはその地に激しかった。 彼らがエジプトから携えてきた穀物を食い尽した時、父は彼らに言った、「また行って、われわれのために少しの食糧を買ってきなさい」。 ユダは父に答えて言った、「あの人はわれわれをきびしく戒めて、弟が一緒でなければ、わたしの顔を見てはならないと言いました。 もしあなたが弟をわれわれと一緒にやってくださるなら、われわれは下って行って、あなたのために食糧を買ってきましょう。 しかし、もし彼をやられないなら、われわれは下って行きません。あの人がわれわれに、弟が一緒でなければわたしの顔を見てはならないと言ったのですから」。 イスラエルは言った、「なぜ、もうひとりの弟があるとあの人に言って、わたしを苦しめるのか」。 彼らは言った、「あの人がわれわれと一族とのことを問いただして、父はまだ生きているか、もうひとりの弟があるかと言ったので、問われるままに答えましたが、その人が、弟を連れてこいと言おうとは、どうして知ることができたでしょう」。

エジプトで手に入れた穀物で当座の飢えをしのいだヤコブ一家でしたが、飢饉はますます激しさを増し、再び底をついてしまいました。そこで父は息子たちに、再びエジプトに行って穀物を購入するようにと命じましたが、息子たちは、エジプトの宰相が末の弟ベニヤミンを連れて来なければ再び顔を合わせてはならないと厳しく戒めたと訴え、ベニヤミンを同行させてくれるようにと願い出ます。しかしベニヤミンを手放したくない父イスラエルは、どうして自分を苦しませるのかと情に訴えて拒みます。人間の感情は時として冷静な判断力を失わせ、進むべき道を見誤らせます。感情を制し、心を整えて正しい決断を行うことができるように、神の平安を授けていただく私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/81/gen.43.1-7.ja1955

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創世記 43:8-10

ユダは父イスラエルに言った、「あの子をわたしと一緒にやってくだされば、われわれは立って行きましょう。そしてわれわれもあなたも、われわれの子供らも生きながらえ、死を免れましょう。 わたしが彼の身を請け合います。わたしの手から彼を求めなさい。もしわたしが彼をあなたのもとに連れ帰って、あなたの前に置かなかったら、わたしはあなたに対して永久に罪を負いましょう。 もしわれわれがこんなにためらわなかったら、今ごろは二度も行ってきたでしょう」。

どうしてもベニヤミンを手放そうとしない父イスラエルに、ヨセフをエジプトに売り渡そうと提案した当の本人であるユダが、必ずベニヤミンを連れ戻すこと、そしてに彼に万が一のことがあったならその責任をすべて負い、自分がその罪を担うと説得しました。かつては父の寵愛を受けて育ったヨセフに嫉妬し、殺そうとさえ思うまでに憎み、ヨセフの嘆願にも聞く耳を持たず冷徹に奴隷として売り渡したユダでしたが、様々な人生経験、特に自分の息子を失うという悲しみを自ら経験し、父の心を悟ることのできたユダだからこそ、このような大胆な約束を提案することができたのです。愛のかけらすら微塵もなかったユダが、愛の人と変えられたのです。そして一族を飢えから救うために身を挺して誓いを立てたユダの姿こそ、私たちの罪をすべて背負って十字架についた主イエス・キリストの原型となったのです。人は悲しみを経験して変えられ、愛と慈しみに富む神の似姿に近付くことができます。

https://www.bible.com/bible/81/gen.43.8-10.ja1955

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創世記 43:11-15

父イスラエルは彼らに言った、「それではこうしなさい。この国の名産を器に入れ、携え下ってその人に贈り物にしなさい。すなわち少しの乳香、少しの蜜、香料、もつやく、ふすだしう、あめんどう。 そしてその上に、倍額の銀を手に持って行きなさい。また袋の口に返してあった銀は持って行って返しなさい。たぶんそれは誤りであったのでしょう。 弟も連れ、立って、またその人の所へ行きなさい。 どうか全能の神がその人の前であなたがたをあわれみ、もうひとりの兄弟とベニヤミンとを、返させてくださるように。もしわたしが子を失わなければならないのなら、失ってもよい」。 そこでその人々は贈り物を取り、また倍額の銀を携え、ベニヤミンを連れ、立ってエジプトへ下り、ヨセフの前に立った。

自分がベニヤミンに対して全責任を負うと申し出たユダの心に、ついに父イスラエルの心が動きます。ベニヤミンをエジプトに同行させることを承諾し、結果を神に更にエジプトの宰相に贈り物を携えて行きなさいと提案します。その上で、もし子を失うことになったとしたらそれでも良いと、結果を神に委ねる信仰の決断に至りました。悲しみに暮れ、最悪の結末を恐れて身動きの取れなくなっていたイスラエルが、人事を尽くして天命を待つ、信仰の人へと再び生まれ変わったのです。この章からヤコブではなくイスラエルと表記が変わっているのも、神の約束の民であるとの自覚が復興したからでしょう。自身を捧げたキリストの購いによって救われた私たちも、信仰の人として新たに生まれ変わる経験をさせていただけますから感謝いたします。

https://www.bible.com/bible/81/gen.43.11-15.ja1955

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創世記 43:16-25

ヨセフはベニヤミンが彼らと共にいるのを見て、家づかさに言った、「この人々を家に連れて行き、獣をほふって、したくするように。この人々は昼、わたしと一緒に食事をします」。 その人はヨセフの言ったようにして、この人々をヨセフの家へ連れて行った。 ところがこの人々はヨセフの家へ連れて行かれたので恐れて言った、「初めの時に袋に返してあったあの銀のゆえに、われわれを引き入れたのです。そしてわれわれを襲い、攻め、捕えて奴隷とし、われわれのろばをも奪うのです」。 彼らはヨセフの家づかさに近づいて、家の入口で、言った、 「ああ、わが主よ、われわれは最初、食糧を買うために下ってきたのです。 ところが宿に行って袋をあけて見ると、めいめいの銀は袋の口にあって、銀の重さは元のままでした。それでわれわれはそれを持って参りました。 そして食糧を買うために、ほかの銀をも持って下ってきました。われわれの銀を袋に入れた者が、だれであるかは分りません」。 彼は言った、「安心しなさい。恐れてはいけません。その宝はあなたがたの神、あなたがたの父の神が、あなたがたの袋に入れてあなたがたに賜わったのです。あなたがたの銀はわたしが受け取りました」。そして彼はシメオンを彼らの所へ連れてきた。 こうしてその人はこの人々をヨセフの家へ導き、水を与えて足を洗わせ、また、ろばに飼葉を与えた。 彼らはその所で食事をするのだと聞き、贈り物を整えて、昼にヨセフの来るのを待った。

ベニヤミンを連れて再び目の前に立った兄たちの姿を見て、ヨセフは家のつかさに、彼らと一緒に昼食をとる支度をするようにと命じます。しかし言葉の通じない兄たちはどこに連行されるのか不安になり、全員奴隷として捕らわれるのだと恐れます。そこでヨセフの家のつかさに事の次第を説明すると、先の買い付けで返金された金はあなた方の神が与えたのだと答え、捕らえられるのではなく食事をするのだと安心させました。ヨセフの家のつかさも同じ神を畏れる知恵の人となったのも、ヨセフが人前だけでなく家庭内でも神を畏る敬虔な信仰を具体的に実践していたからこそのことでしょう。私たちもまた神の義と愛を実践し、周囲の人々にまで良い影響を及ぼす者とならせていただきたいと願います。

https://www.bible.com/bible/81/gen.43.16-25.ja1955

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創世記 43:26-34

さてヨセフが家に帰ってきたので、彼らはその家に携えてきた贈り物をヨセフにささげ、地に伏して、彼を拝した。 ヨセフは彼らの安否を問うて言った、「あなたがたの父、あなたがたがさきに話していたその老人は無事ですか。なお生きながらえておられますか」。 彼らは答えた、「あなたのしもべ、われわれの父は無事で、なお生きながらえています」。そして彼らは、頭をさげて拝した。 ヨセフは目をあげて同じ母の子である弟ベニヤミンを見て言った、「これはあなたがたが前にわたしに話した末の弟ですか」。また言った、「わが子よ、どうか神があなたを恵まれるように」。 ヨセフは弟なつかしさに心がせまり、急いで泣く場所をたずね、へやにはいって泣いた。 やがて彼は顔を洗って出てきた。そして自分を制して言った、「食事にしよう」。 そこでヨセフはヨセフ、彼らは彼ら、陪食のエジプトびとはエジプトびと、と別々に席に着いた。エジプトびとはヘブルびとと共に食事することができなかった。それはエジプトびとの忌むところであったからである。 こうして彼らはヨセフの前に、長子は長子として、弟は弟としてすわらせられたので、その人々は互に驚いた。 またヨセフの前から、めいめいの分が運ばれたが、ベニヤミンの分は他のいずれの者の分よりも五倍多かった。こうして彼らは飲み、ヨセフと共に楽しんだ。

前回人質となったシメオンも解放され、昼食の時間に職場から家に戻ってきたヨセフに、兄弟たちは揃って地に伏して拝しました。こうしてかつてヨセフの見た第一の夢が成就したのです。ヨセフは弟ベニヤミンの顔を間近に見て感情を征することができなくなり、別の部屋に行って涙に暮れましたが、兄弟たちにはまだ自分の身上を明かさず、エジプトの宰相として振る舞いました。それは兄たちの心が長い年月の間にどのように変わったかを確かめるためでした。しかし席の序列は兄弟たちの順番に整えられ、ヨセフと同じ母から生まれた弟ベニヤミンには他の兄弟たちにもまして多くの料理を振る舞うのを見て兄弟たちは驚きました。こうして彼らは久々に兄弟全員揃って、楽しい食事の時を過ごすこととなりました。私たちもまた天の御国にて、神の家族として共に食卓に着くと記されています。その日を期待して楽しみに待ち望む私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/81/gen.43.26-34.ja1955
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【今日の聖句】 2019/07/26

2019-07-26 06:35:01 | 今日の聖句
ヤコブの手紙 4:3 新共同訳

願い求めても、与えられないのは、自分の楽しみのために使おうと、間違った動機で願い求めるからです。

長年の祈りが叶わないのは、まだ神の時が来ていないか、祈りの内容が御心に適わないかのいずれかです。聖書の御言葉に照らして祈りが適切であるか吟味し、主よ、この祈りはあなたの御心ではないのでしょうかと問いつつ神との一対一の関係を築き、時宜に適った祈りを捧げる者となる私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/jas.4.3.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/07/25

2019-07-25 07:55:09 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 42:1-5

ヤコブはエジプトに穀物があると知って、むすこたちに言った、「あなたがたはなぜ顔を見合わせているのですか」。 また言った、「エジプトに穀物があるということだが、あなたがたはそこへ下って行って、そこから、われわれのため穀物を買ってきなさい。そうすれば、われわれは生きながらえて、死を免れるであろう」。 そこでヨセフの十人の兄弟は穀物を買うためにエジプトへ下った。 しかし、ヤコブはヨセフの弟ベニヤミンを兄弟たちと一緒にやらなかった。彼が災に会うのを恐れたからである。 こうしてイスラエルの子らは穀物を買おうと人々に交じってやってきた。カナンの地にききんがあったからである。

7年間の大豊作の後に襲いかかった7年間の大飢饉はエジプト一国だけにとどまらず、少なくとも北アフリカから中近東一帯に影響を及ぼしたようです。カナンの地にいたヤコブ一家も例外ではなく、飢饉のために被害を受けました。しかしエジプトには備蓄の穀物があるとの情報を得たヤコブは、食糧を調達するために息子たちをエジプトに遣わしました。しかし最愛の息子ヨセフを失った悲しみからまだ立ち直れなかったヤコブは、ヨセフと同じラケルの子ベニヤミンに万が一にも危害が及ぶことを恐れて、エジプトには行かせませんでした。そこでヨセフを奴隷として売り渡した兄たちだけがエジプトに行くという、奇遇な構図ができあがります。しかしこれもまた神のご計画の内にあったことだとは、そのときは誰一人として知る由などありませんでした。神は人の思いをはるかに越えて、不思議なことをなさるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.42.1-5.ja1955

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創世記 42:6-13

ときにヨセフは国のつかさであって、国のすべての民に穀物を売ることをしていた。ヨセフの兄弟たちはきて、地にひれ伏し、彼を拝した。 ヨセフは兄弟たちを見て、それと知ったが、彼らに向かっては知らぬ者のようにし、荒々しく語った。すなわち彼らに言った、「あなたがたはどこからきたのか」。彼らは答えた、「食糧を買うためにカナンの地からきました」。 ヨセフは、兄弟たちであるのを知っていたが、彼らはヨセフとは知らなかった。 ヨセフはかつて彼らについて見た夢を思い出して、彼らに言った、「あなたがたは回し者で、この国のすきをうかがうためにきたのです」。 彼らはヨセフに答えた、「いいえ、わが主よ、しもべらはただ食糧を買うためにきたのです。 われわれは皆、ひとりの人の子で、真実な者です。しもべらは回し者ではありません」。 ヨセフは彼らに言った、「いや、あなたがたはこの国のすきをうかがうためにきたのです」。 彼らは言った、「しもべらは十二人兄弟で、カナンの地にいるひとりの人の子です。末の弟は今、父と一緒にいますが、他のひとりはいなくなりました」。

一族を飢えから救う食糧を調達するためにカナンからやって来たヤコブの息子たちは、エジプトの宰相となった弟ヨセフの前に出ました。ヨセフは一目で実の兄たちだと気付きましたが、兄たちはまさかヨセフがエジプト全土の宰相となっているとは知らず、地にひれ伏して彼を拝し、憐れみを乞いました。ヨセフはかつて自分が見た夢を思い出し、あえて彼らにスパイ容疑を掛けて厳しく尋問して、家族の近況を探ろうとしました。そうとは気付かぬ兄たちは家族のことを話したため、ヨセフは父ヤコブと弟ベニヤミンが健在であることを知ることができました。このときがヨセフと兄たちとの和解の糸口となりました。血のつながった家族、兄弟たちとの絆は深く、簡単に切れるものではありません。過去の経緯はどうであれ、愛をもって家族と接する私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/81/gen.42.6-13.ja1955

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創世記 42:14-20

ヨセフは彼らに言った、「わたしが言ったとおり、あなたがたは回し者です。 あなたがたをこうしてためしてみよう。パロのいのちにかけて誓います。末の弟がここにこなければ、あなたがたはここを出ることはできません。 あなたがたのひとりをやって弟を連れてこさせなさい。それまであなたがたをつないでおいて、あなたがたに誠実があるかどうか、あなたがたの言葉をためしてみよう。パロのいのちにかけて誓います。あなたがたは確かに回し者です」。 ヨセフは彼らをみな一緒に三日の間、監禁所に入れた。 三日目にヨセフは彼らに言った、「こうすればあなたがたは助かるでしょう。わたしは神を恐れます。 もしあなたがたが真実な者なら、兄弟のひとりをあなたがたのいる監禁所に残し、あなたがたは穀物を携えて行って、家族の飢えを救いなさい。 そして末の弟をわたしのもとに連れてきなさい。そうすればあなたがたの言葉のほんとうであることがわかって、死を免れるでしょう」。彼らはそのようにした。

家族の安否を知ったヨセフは、更に彼らを試みて、弟ベニヤミンと直接会うことができるように一計を図りました。穀物を買いに来た兄たちにスパイ嫌疑を掛けて拘留し、そのうち一人を人質として他の兄たちを放免し、穀物を渡して家族を飢えから救い、人質を解放するためには末の弟ベニヤミンを連れてくることを条件としました。兄たちはヨセフの策略に気付かず、言われた通りに従いました。ヨセフは神を恐れると告げて、困窮する人を救う愛と憐れみを施しました。まことの神を畏れる私たちもまた、愛と憐れみに動機付けられた言動を心掛ける者でありたいと願います。

https://www.bible.com/bible/81/gen.42.14-20.ja1955

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創世記 42:21-28

彼らは互に言った、「確かにわれわれは弟の事で罪がある。彼がしきりに願った時、その心の苦しみを見ながら、われわれは聞き入れなかった。それでこの苦しみに会うのだ」。 ルベンが彼らに答えて言った、「わたしはあなたがたに、この子供に罪を犯すなと言ったではないか。それにもかかわらず、あなたがたは聞き入れなかった。それで彼の血の報いを受けるのです」。 彼らはヨセフが聞きわけているのを知らなかった。相互の間に通訳者がいたからである。 ヨセフは彼らを離れて行って泣き、また帰ってきて彼らと語り、そのひとりシメオンを捕えて、彼らの目の前で縛った。 そしてヨセフは人々に命じて、彼らの袋に穀物を満たし、めいめいの銀を袋に返し、道中の食料を与えさせた。ヨセフはこのように彼らにした。 彼らは穀物をろばに負わせてそこを去った。 そのひとりが宿で、ろばに飼葉をやるため袋をあけて見ると、袋の口に自分の銀があった。 彼は兄弟たちに言った、「わたしの銀は返してある。しかも見よ、それは袋の中にある」。そこで彼らは非常に驚き、互に震えながら言った、「神がわれわれにされたこのことは何事だろう」。

スパイ容疑を掛けられたヤコブの息子たちは、自分たちが疑いを掛けられたのも弟ヨセフのことで罪があるからだと、誰にも気付かれぬようヘブル語で話し合いましたが、すべて聞き分けていたヨセフは兄たちが反省していることを知ってこらえきれなくなり、別の部屋に行って一人泣きました。そして戻ってくると、人質として次男のシメオンを選び、穀物を袋一杯に満たして父の元に帰し、後は兄たちに委ねることとしました。兄たちが途中で袋を開けてみると、支払ったはずの代金がそのまま残っているのを見て、神は何をされたのだろうかと語り合いました。私たちの身に起こるすべてのことを、神の摂理として受け止めることができるならば、神は大いなる祝福をもって応えてくださいます。

https://www.bible.com/bible/81/gen.42.21-28.ja1955

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創世記 42:29-38

こうして彼らはカナンの地にいる父ヤコブのもとに帰り、その身に起った事をことごとく告げて言った、 「あの国の君は、われわれに荒々しく語り、国をうかがう回し者だと言いました。 われわれは彼に答えました、『われわれは真実な者であって回し者ではない。 われわれは十二人兄弟で、同じ父の子である。ひとりはいなくなり、末の弟は今父と共にカナンの地にいる』。 その国の君であるその人はわれわれに言いました、『わたしはこうしてあなたがたの真実な者であるのを知ろう。あなたがたは兄弟のひとりをわたしのもとに残し、穀物を携えて行って、家族の飢えを救いなさい。 そして末の弟をわたしのもとに連れてきなさい。そうすればあなたがたが回し者ではなく、真実な者であるのを知って、あなたがたの兄弟を返し、この国であなたがたに取引させましょう』」。 彼らが袋のものを出して見ると、めいめいの金包みが袋の中にあったので、彼らも父も金包みを見て恐れた。 父ヤコブは彼らに言った、「あなたがたはわたしに子を失わせた。ヨセフはいなくなり、シメオンもいなくなった。今度はベニヤミンをも取り去る。これらはみなわたしの身にふりかかって来るのだ」。 ルベンは父に言った、「もしわたしが彼をあなたのもとに連れて帰らなかったら、わたしのふたりの子を殺してください。ただ彼をわたしの手にまかせてください。わたしはきっと、あなたのもとに彼を連れて帰ります」。 ヤコブは言った、「わたしの子はあなたがたと共に下って行ってはならない。彼の兄は死に、ただひとり彼が残っているのだから。もしあなたがたの行く道で彼が災に会えば、あなたがたは、しらがのわたしを悲しんで陰府に下らせるであろう」。

穀物を携えてカナンの地に帰還したヨセフの兄たちは、父ヤコブにエジプトで起きたすべてのことを報告しました。ヨセフに続いてシメオンまで失ったと悲観したヤコブは、人質として拘留されているシメオンを取り戻すためにはベニヤミンをエジプトに連れて行かなければならないと知ると、最愛の末子ベニヤミンまで失われることを恐れて拒み、悲嘆に暮れました。ヨセフを失った悲しみが癒されていなかったヤコブには、リスクを恐れずに一歩踏み出す信仰が失われていました。いつまでも後ろ向きな気持ちに陥ったままとならないように、心の傷を速やかに神に癒していただき、希望を抱いて前進する信仰を回復させていただきたいと願います。

https://www.bible.com/bible/81/gen.42.29-38.ja1955
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【今日の聖句】 2019/07/25

2019-07-25 06:35:03 | 今日の聖句
詩編 55:23 新共同訳

あなたの重荷を主にゆだねよ
主はあなたを支えてくださる。
主は従う者を支え
とこしえに動揺しないように計らってくださる。

「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」と言われますが、たった一人で重荷を背負う人生はつらいものです。人生の重荷を私たちと共にいてくださる主に委ねるならば、その足は軽くなり、突然のアクシデントにも動揺することなく、遠い道も楽しいものとなりますから感謝いたします。

https://www.bible.com/bible/1819/psa.55.23.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/07/24

2019-07-24 08:00:31 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 41:1-13

二年の後パロは夢を見た。夢に、彼はナイル川のほとりに立っていた。 すると、その川から美しい、肥え太った七頭の雌牛が上がってきて葦を食っていた。 その後、また醜い、やせ細った他の七頭の雌牛が川から上がってきて、川の岸にいた雌牛のそばに立ち、 その醜い、やせ細った雌牛が、あの美しい、肥えた七頭の雌牛を食いつくした。ここでパロは目が覚めた。 彼はまた眠って、再び夢を見た。夢に、一本の茎に太った良い七つの穂が出てきた。 その後また、やせて、東風に焼けた七つの穂が出てきて、 そのやせた穂が、あの太って実った七つの穂をのみつくした。ここでパロは目が覚めたが、それは夢であった。 朝になって、パロは心が騒ぎ、人をつかわして、エジプトのすべての魔術師とすべての知者とを呼び寄せ、彼らに夢を告げたが、これをパロに解き明かしうる者がなかった。 そのとき給仕役の長はパロに告げて言った、「わたしはきょう、自分のあやまちを思い出しました。 かつてパロがしもべらに向かって憤り、わたしと料理役の長とを侍衛長の家の監禁所にお入れになった時、 わたしも彼も一夜のうちに夢を見、それぞれ意味のある夢を見ましたが、 そこに侍衛長のしもべで、ひとりの若いヘブルびとがわれわれと共にいたので、彼に話したところ、彼はわれわれの夢を解き明かし、その夢によって、それぞれ解き明かしをしました。 そして彼が解き明かしたとおりになって、パロはわたしを職に返し、彼を木に掛けられました」。

ヨセフが王の給仕役と料理長の夢を解いてから2年の歳月が流れ、ヨセフの功績が忘れかけられたようにみえたときに、神はエジプト王に一夜のうちに2つの夢を見せられました。ここで夢の内容を覚えていたところはさすが一国の王、彼は朝起きて胸が騒ぎ、直ちにエジプト中の知者や魔術師たちを呼び集めて夢解きを命じましたが、誰一人として王の夢を解くことができませんでした。ここにきてようやく、給仕役はヨセフのことを思い出し、王に紹介しました。私たちの願いが忘れ去られたように思えても、神は決して私たちの祈り願いを忘れてはおられません。むしろ長い年月を掛けて、その願いが最大限に活かされる機会を設け、最高の結末をもたらすようにして実現に至らしめるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.41.1-13.ja1955

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創世記 41:14-24

そこでパロは人をつかわしてヨセフを呼んだ。人々は急いで彼を地下の獄屋から出した。ヨセフは、ひげをそり、着物を着替えてパロのもとに行った。 パロはヨセフに言った、「わたしは夢を見たが、これを解き明かす者がない。聞くところによると、あなたは夢を聞いて、解き明かしができるそうだ」。 ヨセフはパロに答えて言った、「いいえ、わたしではありません。神がパロに平安をお告げになりましょう」。 パロはヨセフに言った、「夢にわたしは川の岸に立っていた。 その川から肥え太った、美しい七頭の雌牛が上がってきて葦を食っていた。 その後、弱く、非常に醜い、やせ細った他の七頭の雌牛がまた上がってきた。わたしはエジプト全国で、このような醜いものをまだ見たことがない。 ところがそのやせた醜い雌牛が、初めの七頭の肥えた雌牛を食いつくしたが、 腹にはいっても、腹にはいった事が知れず、やはり初めのように醜かった。ここでわたしは目が覚めた。 わたしはまた夢をみた。一本の茎に七つの実った良い穂が出てきた。 その後、やせ衰えて、東風に焼けた七つの穂が出てきたが、 そのやせた穂が、あの七つの良い穂をのみつくした。わたしは魔術師に話したが、わたしにそのわけを示しうる者はなかった」。

給仕役の話を聞いたエジプト王は、急いでヨセフを獄屋から呼び寄せました。ヨセフは王の前に出るにあたり、髭を剃り、身支度を整えました。何気ない一節ですが、ここにヨセフがエジプトの慣習に精通したことがわかります。なぜなら中東地域の風習では男性は髭をのばすことによって成人男性として認められますが、エジプトでは壁画にも描かれているように髪の毛まですべて剃るほど潔癖性で、髭を伸ばすことなどもっての他だったからです。ヨセフは長い年月を掛けてエジプトの国のことをよく学び、民族としての誇りよりもエジプト王と高官たちが忌み嫌うことを避けたのです。この臨機応変さも神からの賜物です。そして王から、あなたは夢の解き明かしができるそうだがと問われたとき、自分ではなく神が王に平安を告げましょうと、自我を引っ込めてまことの神を前面に出しました。この徹底した謙遜な態度は、かつて給仕役の夢を解いたときよりも更に深化しています。そのようなヨセフの態度にエジプト王は信頼して、一介の囚人に過ぎない彼に夢の内容をすべて明らかにしました。彼が忘れ去られたように思えた2年の歳月は決して無駄ではなく、ヨセフの人格が更に練りきよめられ、謙遜を学ぶ期間となったのです。神のなさることに何一つ意味のないことはないと信頼し、すべてのことを受け入れ、耐え忍び、従うことを学ぶ私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/81/gen.41.14-24.ja1955

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創世記 41:25-36

ヨセフはパロに言った、「パロの夢は一つです。神がこれからしようとすることをパロに示されたのです。 七頭の良い雌牛は七年です。七つの良い穂も七年で、夢は一つです。 あとに続いて、上がってきた七頭のやせた醜い雌牛は七年で、東風に焼けた実の入らない七つの穂は七年のききんです。 わたしがパロに申し上げたように、神がこれからしようとすることをパロに示されたのです。 エジプト全国に七年の大豊作があり、 その後七年のききんが起り、その豊作はみなエジプトの国で忘れられて、そのききんは国を滅ぼすでしょう。 後に来るそのききんが、非常に激しいから、その豊作は国のうちで記憶されなくなるでしょう。 パロが二度重ねて夢を見られたのは、この事が神によって定められ、神がすみやかにこれをされるからです。 それゆえパロは今、さとく、かつ賢い人を尋ね出してエジプトの国を治めさせなさい。 パロはこうして国中に監督を置き、その七年の豊作のうちに、エジプトの国の産物の五分の一を取り、 続いて来る良い年々のすべての食糧を彼らに集めさせ、穀物を食糧として、パロの手で町々にたくわえ守らせなさい。 こうすれば食糧は、エジプトの国に臨む七年のききんに備えて、この国のためにたくわえとなり、この国はききんによって滅びることがないでしょう」。

王の夢の内容を聞いたヨセフは、その夢が2度繰り返されたのは、事の重大性と確実であることの証だと説き、7年の大豊作の後に起こる7年の大飢饉に対する神からの警告であると、夢の意味するところを解き明かしました。更に彼は夢を解き明かしただけでなく、将来起こるべき国家存亡の危機に備えて、大豊作のうちに食料を蓄えるようにと、具体的な解決策まで示しました。このような聡き知恵も、長い間ヨセフが王の囚人を収監する牢獄で政治犯たちの世話をし、彼らから様々な政策について学んだ賜物といえるでしょう。神のご計画を知った者は、単に警告するだけに留まらず、様々な知恵を最大限に活用して、具体的な解決の道を提案することが重要です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.41.25-36.ja1955

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創世記 41:37-46

この事はパロとそのすべての家来たちの目にかなった。 そこでパロは家来たちに言った、「われわれは神の霊をもつこのような人を、ほかに見いだし得ようか」。 またパロはヨセフに言った、「神がこれを皆あなたに示された。あなたのようにさとく賢い者はない。 あなたはわたしの家を治めてください。わたしの民はみなあなたの言葉に従うでしょう。わたしはただ王の位でだけあなたにまさる」。 パロは更にヨセフに言った、「わたしはあなたをエジプト全国のつかさとする」。 そしてパロは指輪を手からはずして、ヨセフの手にはめ、亜麻布の衣服を着せ、金の鎖をくびにかけ、 自分の第二の車に彼を乗せ、「ひざまずけ」とその前に呼ばわらせ、こうして彼をエジプト全国のつかさとした。 ついでパロはヨセフに言った、「わたしはパロである。あなたの許しがなければエジプト全国で、だれも手足を上げることはできない」。 パロはヨセフの名をザフナテ・パネアと呼び、オンの祭司ポテペラの娘アセナテを妻として彼に与えた。ヨセフはエジプトの国を巡った。 ヨセフがエジプトの王パロの前に立った時は三十歳であった。ヨセフはパロの前を出て、エジプト全国をあまねく巡った。

ヨセフの夢解きと具体的な解決策は、その場にいたすべての人を魅了しました。そしてエジプト王と国の高官たちはヨセフの知恵に驚嘆し、神をあがめて、エジプト全土の政治をヨセフに委ねることを即断しました。このようにしてヨセフはようやく訪れたたった一回のチャンスを最大限に活用し、囚人の奴隷の身分からエジプト王に次ぐ総理大臣の座にまで上り詰めました。恵まれない環境や不幸な境遇を理由に、人を恨み、運命をただ嘆くだけの者には、神は機会を与えられません。境遇を受け入れ、自らの立場をわきまえ、神に祈り、忍耐して待ち望み、そのとき自分にできることを誠実に行いつつ神の時に備える者こそ、神に用いられる有益な者となることができます。

https://www.bible.com/bible/81/gen.41.37-46.ja1955

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創世記 41:47-57

さて七年の豊作のうちに地は豊かに物を産した。 そこでヨセフはエジプトの国にできたその七年間の食糧をことごとく集め、その食糧を町々に納めさせた。すなわち町の周囲にある畑の食糧をその町の中に納めさせた。 ヨセフは穀物を海の砂のように、非常に多くたくわえ、量りきれなくなったので、ついに量ることをやめた。 ききんの年の来る前にヨセフにふたりの子が生れた。これらはオンの祭司ポテペラの娘アセナテが産んだのである。 ヨセフは長子の名をマナセと名づけて言った、「神がわたしにすべての苦難と父の家のすべての事を忘れさせられた」。 また次の子の名をエフライムと名づけて言った、「神がわたしを悩みの地で豊かにせられた」。 エジプトの国にあった七年の豊作が終り、 ヨセフの言ったように七年のききんが始まった。そのききんはすべての国にあったが、エジプト全国には食物があった。 やがてエジプト全国が飢えた時、民はパロに食物を叫び求めた。そこでパロはすべてのエジプトびとに言った、「ヨセフのもとに行き、彼の言うようにせよ」。 ききんが地の全面にあったので、ヨセフはすべての穀倉を開いて、エジプトびとに売った。ききんはますますエジプトの国に激しくなった。 ききんが全地に激しくなったので、諸国の人々がエジプトのヨセフのもとに穀物を買うためにきた。

エジプト王の夢の解き明かし通り、7年間の大豊作が訪れました。ヨセフは国中を行き巡り、来るべき大飢饉に備えて町々に食糧の備蓄庫を建造し、穀物をすべて納めてその量を量ることができなくなるほど蓄えました。ヨセフはただ口先だけの人ではなく、自ら先頭に立って行動す人でした。机上の空論ばかり語るだけではなく、理想実現のために身を粉にして働く、勤勉で誠実な者こそ、神に用いられる器の要件です。そのようなヨセフに、神は豊作の7年間のうちに2人の子を授けます。悲しみを経験した人に、神は必ず慰めを与えられます。そして7年の大豊作の後、いよいよ大飢饉が始まります。しかしエジプトの国は、ヨセフの政策のおかげで、誰一人として飢える者はいませんでした。ヨセフは備蓄した食糧庫を解放し、穀物を売ることによって、エジプトの国はますます豊かになりました。神が共にいてくださるならば、大いなる祝福が、自分にも、自分の周囲にももたらされます。

https://www.bible.com/bible/81/gen.41.47-57.ja1955
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