創世記 17:1-3a
アブラムの九十九歳の時、主はアブラムに現れて言われた、「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。 わたしはあなたと契約を結び、大いにあなたの子孫を増すであろう」。 アブラムは、ひれ伏した。
神の約束を待てなったアブラムが、人の知恵、この世の処世術に従って、妻サライではなく女奴隷ハガルによってイシマエルを産んだのがアブラム86歳の時でしたから、それから13年もの間、つまりイシマエルがイスラエルの成人式、バル・ミツパを迎えるまで、神はアブラムの前に主は現れず、一言も御声が掛からなかったことになります。その間、神なしに生きるアブラムの家庭は、どれほど義に飢え渇いていたことでしょうか。神なしに生きる人生の空しさ、家庭内の不和との戦いに、どれほど神経をすり減らし、平安のない日々を送っていたことでしょうか。だからこそ再び神の御声が臨んだとき、アブラムは地にひれ伏して神の御前に進み出たのです。神が共にいてくださるさいわいを実感し、感謝しつつ毎日を生きる私たちでありますように。
https://www.bible.com/bible/81/gen.17.1-3.ja1955
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創世記 17:3b-8
神はまた彼に言われた、 「わたしはあなたと契約を結ぶ。あなたは多くの国民の父となるであろう。 あなたの名は、もはやアブラムとは言われず、あなたの名はアブラハムと呼ばれるであろう。わたしはあなたを多くの国民の父とするからである。 わたしはあなたに多くの子孫を得させ、国々の民をあなたから起そう。また、王たちもあなたから出るであろう。 わたしはあなた及び後の代々の子孫と契約を立てて、永遠の契約とし、あなたと後の子孫との神となるであろう。 わたしはあなたと後の子孫とにあなたの宿っているこの地、すなわちカナンの全地を永久の所有として与える。そしてわたしは彼らの神となるであろう」。
再びアブラムの前に現れた神は、新たな契約を結ぶと仰せられ、その名をアブラハムと改名するように命じました。アブとは父、ラーハームとは多くの民という意味があるそうですから、アブラハムは多くの民の父という名を神から名付けられました。名は体を表すと言われるように、名実共にアブラハムは多くの国民の父となる新たな契約を神と結んだことになります。そして今は寄留しているカナンの地を、永久の所有地としてその子孫に与えると約束されました。このアブラハム契約に基づいて、今もイスラエルはその国を自分たちの領土であると主張する根拠としているのです。全世界に広まっている聖書の中に、アブラハム契約が正式な記録として今日まで残っているのですから、神の壮大なご計画に、ただただ驚くばかりです。
https://www.bible.com/bible/81/gen.17.3-8.ja1955
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創世記 17:9-14
神はまたアブラハムに言われた、「あなたと後の子孫とは共に代々わたしの契約を守らなければならない。あなたがたのうち 男子はみな割礼をうけなければならない。これはわたしとあなたがた及び後の子孫との間のわたしの契約であって、あなたがたの守るべきものである。 あなたがたは前の皮に割礼を受けなければならない。それがわたしとあなたがたとの間の契約のしるしとなるであろう。 あなたがたのうちの男子はみな代々、家に生れた者も、また異邦人から銀で買い取った、あなたの子孫でない者も、生れて八日目に割礼を受けなければならない。 あなたの家に生れた者も、あなたが銀で買い取った者も必ず割礼を受けなければならない。こうしてわたしの契約はあなたがたの身にあって永遠の契約となるであろう。 割礼を受けない男子、すなわち前の皮を切らない者はわたしの契約を破るゆえ、その人は民のうちから断たれるであろう」。
アブラハムとの新たな契約のしるしとして、その契約の及ぶ範囲内にあるすべての男子に割礼を施すことを、神はアブラハムに命じられました。これがイスラエル民族が今日まで守り続けている肉による割礼の儀式の根拠です。その身に割礼のある者は、今なおイスラエルが神の民であることの契約の証、アイデンティティーとなっています。
https://www.bible.com/bible/81/gen.17.9-14.ja1955
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創世記 17:15-22
神はまたアブラハムに言われた、「あなたの妻サライは、もはや名をサライといわず、名をサラと言いなさい。 わたしは彼女を祝福し、また彼女によって、あなたにひとりの男の子を授けよう。わたしは彼女を祝福し、彼女を国々の民の母としよう。彼女から、もろもろの民の王たちが出るであろう」。 アブラハムはひれ伏して笑い、心の中で言った、「百歳の者にどうして子が生れよう。サラはまた九十歳にもなって、どうして産むことができようか」。 そしてアブラハムは神に言った、「どうかイシマエルがあなたの前に生きながらえますように」。 神は言われた、「いや、あなたの妻サラはあなたに男の子を産むでしょう。名をイサクと名づけなさい。わたしは彼と契約を立てて、後の子孫のために永遠の契約としよう。 またイシマエルについてはあなたの願いを聞いた。わたしは彼を祝福して多くの子孫を得させ、大いにそれを増すであろう。彼は十二人の君たちを生むであろう。わたしは彼を大いなる国民としよう。 しかしわたしは来年の今ごろサラがあなたに産むイサクと、わたしの契約を立てるであろう」。 神はアブラハムと語り終え、彼を離れて、のぼられた。
神はアブラムをアブラハムと改名したように、妻サライもまたサラと改名するようにと命じられました。そして来年の今頃、つまり一年後に、サラは男の子を産むと約束され、その名をイサクと名付けるよう命じられました。しかし既に老齢となっていた自分とサラに子が産まれるとは信じられなかったアブラハムは、イシマエルに神の祝福があるようにと答えます。にもかかわらず神はそのアブラハムの不信仰の言葉さえも聞き流すことなく、既に成人していたイシマエルについても神は祝福し、多くの民の族長となることを約束されました。しかし、神の契約はイシマエルではなく、サラが産むまだ見ぬ子イサクに受け継がれると約束されました。神の選びの厳粛さと共に、選ばれなった者に対しても憐れみをかけてくださる神の大いなる愛を感じずにはおれません。
https://www.bible.com/bible/81/gen.17.15-22.ja1955
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創世記 17:23-27
アブラハムは神が自分に言われたように、この日その子イシマエルと、すべて家に生れた者およびすべて銀で買い取った者、すなわちアブラハムの家の人々のうち、すべての男子を連れてきて、前の皮に割礼を施した。 アブラハムが前の皮に割礼を受けた時は九十九歳、 その子イシマエルが前の皮に割礼を受けた時は十三歳であった。 この日アブラハムとその子イシマエルは割礼を受けた。 またその家の人々は家に生れた者も、銀で異邦人から買い取った者も皆、彼と共に割礼を受けた。
神から新しい契約を授かったアブラハムは直ちに、自分と、イシマエルのみならず、異邦人や奴隷の子を含めて、自分の家に属するすべての男子に割礼を施しました。このアブラハムの神の言葉を直ちに実践する行動力こそが、彼をして信仰の父と呼ばしめるに値する真実な、徹底的に忠実な、へりくだった信仰です。
https://www.bible.com/bible/81/gen.17.23-27.ja1955
アブラムの九十九歳の時、主はアブラムに現れて言われた、「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。 わたしはあなたと契約を結び、大いにあなたの子孫を増すであろう」。 アブラムは、ひれ伏した。
神の約束を待てなったアブラムが、人の知恵、この世の処世術に従って、妻サライではなく女奴隷ハガルによってイシマエルを産んだのがアブラム86歳の時でしたから、それから13年もの間、つまりイシマエルがイスラエルの成人式、バル・ミツパを迎えるまで、神はアブラムの前に主は現れず、一言も御声が掛からなかったことになります。その間、神なしに生きるアブラムの家庭は、どれほど義に飢え渇いていたことでしょうか。神なしに生きる人生の空しさ、家庭内の不和との戦いに、どれほど神経をすり減らし、平安のない日々を送っていたことでしょうか。だからこそ再び神の御声が臨んだとき、アブラムは地にひれ伏して神の御前に進み出たのです。神が共にいてくださるさいわいを実感し、感謝しつつ毎日を生きる私たちでありますように。
https://www.bible.com/bible/81/gen.17.1-3.ja1955
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創世記 17:3b-8
神はまた彼に言われた、 「わたしはあなたと契約を結ぶ。あなたは多くの国民の父となるであろう。 あなたの名は、もはやアブラムとは言われず、あなたの名はアブラハムと呼ばれるであろう。わたしはあなたを多くの国民の父とするからである。 わたしはあなたに多くの子孫を得させ、国々の民をあなたから起そう。また、王たちもあなたから出るであろう。 わたしはあなた及び後の代々の子孫と契約を立てて、永遠の契約とし、あなたと後の子孫との神となるであろう。 わたしはあなたと後の子孫とにあなたの宿っているこの地、すなわちカナンの全地を永久の所有として与える。そしてわたしは彼らの神となるであろう」。
再びアブラムの前に現れた神は、新たな契約を結ぶと仰せられ、その名をアブラハムと改名するように命じました。アブとは父、ラーハームとは多くの民という意味があるそうですから、アブラハムは多くの民の父という名を神から名付けられました。名は体を表すと言われるように、名実共にアブラハムは多くの国民の父となる新たな契約を神と結んだことになります。そして今は寄留しているカナンの地を、永久の所有地としてその子孫に与えると約束されました。このアブラハム契約に基づいて、今もイスラエルはその国を自分たちの領土であると主張する根拠としているのです。全世界に広まっている聖書の中に、アブラハム契約が正式な記録として今日まで残っているのですから、神の壮大なご計画に、ただただ驚くばかりです。
https://www.bible.com/bible/81/gen.17.3-8.ja1955
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創世記 17:9-14
神はまたアブラハムに言われた、「あなたと後の子孫とは共に代々わたしの契約を守らなければならない。あなたがたのうち 男子はみな割礼をうけなければならない。これはわたしとあなたがた及び後の子孫との間のわたしの契約であって、あなたがたの守るべきものである。 あなたがたは前の皮に割礼を受けなければならない。それがわたしとあなたがたとの間の契約のしるしとなるであろう。 あなたがたのうちの男子はみな代々、家に生れた者も、また異邦人から銀で買い取った、あなたの子孫でない者も、生れて八日目に割礼を受けなければならない。 あなたの家に生れた者も、あなたが銀で買い取った者も必ず割礼を受けなければならない。こうしてわたしの契約はあなたがたの身にあって永遠の契約となるであろう。 割礼を受けない男子、すなわち前の皮を切らない者はわたしの契約を破るゆえ、その人は民のうちから断たれるであろう」。
アブラハムとの新たな契約のしるしとして、その契約の及ぶ範囲内にあるすべての男子に割礼を施すことを、神はアブラハムに命じられました。これがイスラエル民族が今日まで守り続けている肉による割礼の儀式の根拠です。その身に割礼のある者は、今なおイスラエルが神の民であることの契約の証、アイデンティティーとなっています。
https://www.bible.com/bible/81/gen.17.9-14.ja1955
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創世記 17:15-22
神はまたアブラハムに言われた、「あなたの妻サライは、もはや名をサライといわず、名をサラと言いなさい。 わたしは彼女を祝福し、また彼女によって、あなたにひとりの男の子を授けよう。わたしは彼女を祝福し、彼女を国々の民の母としよう。彼女から、もろもろの民の王たちが出るであろう」。 アブラハムはひれ伏して笑い、心の中で言った、「百歳の者にどうして子が生れよう。サラはまた九十歳にもなって、どうして産むことができようか」。 そしてアブラハムは神に言った、「どうかイシマエルがあなたの前に生きながらえますように」。 神は言われた、「いや、あなたの妻サラはあなたに男の子を産むでしょう。名をイサクと名づけなさい。わたしは彼と契約を立てて、後の子孫のために永遠の契約としよう。 またイシマエルについてはあなたの願いを聞いた。わたしは彼を祝福して多くの子孫を得させ、大いにそれを増すであろう。彼は十二人の君たちを生むであろう。わたしは彼を大いなる国民としよう。 しかしわたしは来年の今ごろサラがあなたに産むイサクと、わたしの契約を立てるであろう」。 神はアブラハムと語り終え、彼を離れて、のぼられた。
神はアブラムをアブラハムと改名したように、妻サライもまたサラと改名するようにと命じられました。そして来年の今頃、つまり一年後に、サラは男の子を産むと約束され、その名をイサクと名付けるよう命じられました。しかし既に老齢となっていた自分とサラに子が産まれるとは信じられなかったアブラハムは、イシマエルに神の祝福があるようにと答えます。にもかかわらず神はそのアブラハムの不信仰の言葉さえも聞き流すことなく、既に成人していたイシマエルについても神は祝福し、多くの民の族長となることを約束されました。しかし、神の契約はイシマエルではなく、サラが産むまだ見ぬ子イサクに受け継がれると約束されました。神の選びの厳粛さと共に、選ばれなった者に対しても憐れみをかけてくださる神の大いなる愛を感じずにはおれません。
https://www.bible.com/bible/81/gen.17.15-22.ja1955
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創世記 17:23-27
アブラハムは神が自分に言われたように、この日その子イシマエルと、すべて家に生れた者およびすべて銀で買い取った者、すなわちアブラハムの家の人々のうち、すべての男子を連れてきて、前の皮に割礼を施した。 アブラハムが前の皮に割礼を受けた時は九十九歳、 その子イシマエルが前の皮に割礼を受けた時は十三歳であった。 この日アブラハムとその子イシマエルは割礼を受けた。 またその家の人々は家に生れた者も、銀で異邦人から買い取った者も皆、彼と共に割礼を受けた。
神から新しい契約を授かったアブラハムは直ちに、自分と、イシマエルのみならず、異邦人や奴隷の子を含めて、自分の家に属するすべての男子に割礼を施しました。このアブラハムの神の言葉を直ちに実践する行動力こそが、彼をして信仰の父と呼ばしめるに値する真実な、徹底的に忠実な、へりくだった信仰です。
https://www.bible.com/bible/81/gen.17.23-27.ja1955