伊藤ファミリーBLOG

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【COGHCC聖書通読】 2019/06/30

2019-06-30 16:00:14 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 17:1-3a

アブラムの九十九歳の時、主はアブラムに現れて言われた、「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。 わたしはあなたと契約を結び、大いにあなたの子孫を増すであろう」。 アブラムは、ひれ伏した。

神の約束を待てなったアブラムが、人の知恵、この世の処世術に従って、妻サライではなく女奴隷ハガルによってイシマエルを産んだのがアブラム86歳の時でしたから、それから13年もの間、つまりイシマエルがイスラエルの成人式、バル・ミツパを迎えるまで、神はアブラムの前に主は現れず、一言も御声が掛からなかったことになります。その間、神なしに生きるアブラムの家庭は、どれほど義に飢え渇いていたことでしょうか。神なしに生きる人生の空しさ、家庭内の不和との戦いに、どれほど神経をすり減らし、平安のない日々を送っていたことでしょうか。だからこそ再び神の御声が臨んだとき、アブラムは地にひれ伏して神の御前に進み出たのです。神が共にいてくださるさいわいを実感し、感謝しつつ毎日を生きる私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/81/gen.17.1-3.ja1955

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創世記 17:3b-8

神はまた彼に言われた、 「わたしはあなたと契約を結ぶ。あなたは多くの国民の父となるであろう。 あなたの名は、もはやアブラムとは言われず、あなたの名はアブラハムと呼ばれるであろう。わたしはあなたを多くの国民の父とするからである。 わたしはあなたに多くの子孫を得させ、国々の民をあなたから起そう。また、王たちもあなたから出るであろう。 わたしはあなた及び後の代々の子孫と契約を立てて、永遠の契約とし、あなたと後の子孫との神となるであろう。 わたしはあなたと後の子孫とにあなたの宿っているこの地、すなわちカナンの全地を永久の所有として与える。そしてわたしは彼らの神となるであろう」。

再びアブラムの前に現れた神は、新たな契約を結ぶと仰せられ、その名をアブラハムと改名するように命じました。アブとは父、ラーハームとは多くの民という意味があるそうですから、アブラハムは多くの民の父という名を神から名付けられました。名は体を表すと言われるように、名実共にアブラハムは多くの国民の父となる新たな契約を神と結んだことになります。そして今は寄留しているカナンの地を、永久の所有地としてその子孫に与えると約束されました。このアブラハム契約に基づいて、今もイスラエルはその国を自分たちの領土であると主張する根拠としているのです。全世界に広まっている聖書の中に、アブラハム契約が正式な記録として今日まで残っているのですから、神の壮大なご計画に、ただただ驚くばかりです。

https://www.bible.com/bible/81/gen.17.3-8.ja1955

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創世記 17:9-14

神はまたアブラハムに言われた、「あなたと後の子孫とは共に代々わたしの契約を守らなければならない。あなたがたのうち 男子はみな割礼をうけなければならない。これはわたしとあなたがた及び後の子孫との間のわたしの契約であって、あなたがたの守るべきものである。 あなたがたは前の皮に割礼を受けなければならない。それがわたしとあなたがたとの間の契約のしるしとなるであろう。 あなたがたのうちの男子はみな代々、家に生れた者も、また異邦人から銀で買い取った、あなたの子孫でない者も、生れて八日目に割礼を受けなければならない。 あなたの家に生れた者も、あなたが銀で買い取った者も必ず割礼を受けなければならない。こうしてわたしの契約はあなたがたの身にあって永遠の契約となるであろう。 割礼を受けない男子、すなわち前の皮を切らない者はわたしの契約を破るゆえ、その人は民のうちから断たれるであろう」。

アブラハムとの新たな契約のしるしとして、その契約の及ぶ範囲内にあるすべての男子に割礼を施すことを、神はアブラハムに命じられました。これがイスラエル民族が今日まで守り続けている肉による割礼の儀式の根拠です。その身に割礼のある者は、今なおイスラエルが神の民であることの契約の証、アイデンティティーとなっています。

https://www.bible.com/bible/81/gen.17.9-14.ja1955

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創世記 17:15-22

神はまたアブラハムに言われた、「あなたの妻サライは、もはや名をサライといわず、名をサラと言いなさい。 わたしは彼女を祝福し、また彼女によって、あなたにひとりの男の子を授けよう。わたしは彼女を祝福し、彼女を国々の民の母としよう。彼女から、もろもろの民の王たちが出るであろう」。 アブラハムはひれ伏して笑い、心の中で言った、「百歳の者にどうして子が生れよう。サラはまた九十歳にもなって、どうして産むことができようか」。 そしてアブラハムは神に言った、「どうかイシマエルがあなたの前に生きながらえますように」。 神は言われた、「いや、あなたの妻サラはあなたに男の子を産むでしょう。名をイサクと名づけなさい。わたしは彼と契約を立てて、後の子孫のために永遠の契約としよう。 またイシマエルについてはあなたの願いを聞いた。わたしは彼を祝福して多くの子孫を得させ、大いにそれを増すであろう。彼は十二人の君たちを生むであろう。わたしは彼を大いなる国民としよう。 しかしわたしは来年の今ごろサラがあなたに産むイサクと、わたしの契約を立てるであろう」。 神はアブラハムと語り終え、彼を離れて、のぼられた。

神はアブラムをアブラハムと改名したように、妻サライもまたサラと改名するようにと命じられました。そして来年の今頃、つまり一年後に、サラは男の子を産むと約束され、その名をイサクと名付けるよう命じられました。しかし既に老齢となっていた自分とサラに子が産まれるとは信じられなかったアブラハムは、イシマエルに神の祝福があるようにと答えます。にもかかわらず神はそのアブラハムの不信仰の言葉さえも聞き流すことなく、既に成人していたイシマエルについても神は祝福し、多くの民の族長となることを約束されました。しかし、神の契約はイシマエルではなく、サラが産むまだ見ぬ子イサクに受け継がれると約束されました。神の選びの厳粛さと共に、選ばれなった者に対しても憐れみをかけてくださる神の大いなる愛を感じずにはおれません。

https://www.bible.com/bible/81/gen.17.15-22.ja1955

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創世記 17:23-27

アブラハムは神が自分に言われたように、この日その子イシマエルと、すべて家に生れた者およびすべて銀で買い取った者、すなわちアブラハムの家の人々のうち、すべての男子を連れてきて、前の皮に割礼を施した。 アブラハムが前の皮に割礼を受けた時は九十九歳、 その子イシマエルが前の皮に割礼を受けた時は十三歳であった。 この日アブラハムとその子イシマエルは割礼を受けた。 またその家の人々は家に生れた者も、銀で異邦人から買い取った者も皆、彼と共に割礼を受けた。

神から新しい契約を授かったアブラハムは直ちに、自分と、イシマエルのみならず、異邦人や奴隷の子を含めて、自分の家に属するすべての男子に割礼を施しました。このアブラハムの神の言葉を直ちに実践する行動力こそが、彼をして信仰の父と呼ばしめるに値する真実な、徹底的に忠実な、へりくだった信仰です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.17.23-27.ja1955
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【今日の聖句】 2019/06/30

2019-06-30 06:10:15 | 今日の聖句
マタイによる福音書 6:33 新共同訳

何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。

現世のことしか考えられない人はこの世の富や快楽を求めますが、永遠の思いを抱く私たちは永遠の御国と永久に変わらない神の義を求めます。神の民を正しく導く知恵を求めたソロモンが最高の栄華を極めたように、何よりもまず神の御心に適うことを求め、永遠の祝福に与るさいわいを得る私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/mat.6.33.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/06/29

2019-06-29 11:50:43 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 16:1-4

アブラムの妻サライは子を産まなかった。彼女にひとりのつかえめがあった。エジプトの女で名をハガルといった。 サライはアブラムに言った、「主はわたしに子をお授けになりません。どうぞ、わたしのつかえめの所におはいりください。彼女によってわたしは子をもつことになるでしょう」。アブラムはサライの言葉を聞きいれた。 アブラムの妻サライはそのつかえめエジプトの女ハガルをとって、夫アブラムに妻として与えた。これはアブラムがカナンの地に十年住んだ後であった。 彼はハガルの所にはいり、ハガルは子をはらんだ。彼女は自分のはらんだのを見て、女主人を見下げるようになった。

あなたの子孫は海の砂、満天の星のようになるとの約束を信じて義と認められたアブラムでしたが、それから10年経っても約束の子は授かりませんでした。するとアブラムの妻サライは、当時の他民族の習慣に倣って、エジプト人の女奴隷ハガルを側室としてアブラムに子を産ませようとしました。アブラムもその言葉に従ってハガルによって子宝を授かりましたが、この失敗が今日まで続くイスラエル民族を苦しめる紛争の元凶となりました。神の約束はあくまでも神の祝福を受け継いだセム民族のアブラムとサライから産まれる子に対する契約であり、そこに神の呪いを受けたハム民族のハガルが介入してはならなかったのです。しかしアブラムとサライは主の約束を待ちきれず、人の知恵、しかも神を畏れぬ他民族の習慣に従って子孫を残そうとしました。神の定められた時を待つことができないとき、後々まで禍根を残す大失敗を犯してしまいますから注意が必要です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.16.1-4.ja1955

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創世記 16:5-9

そこでサライはアブラムに言った、「わたしが受けた害はあなたの責任です。わたしのつかえめをあなたのふところに与えたのに、彼女は自分のはらんだのを見て、わたしを見下げます。どうか、主があなたとわたしの間をおさばきになるように」。 アブラムはサライに言った、「あなたのつかえめはあなたの手のうちにある。あなたの好きなように彼女にしなさい」。そしてサライが彼女を苦しめたので、彼女はサライの顔を避けて逃げた。 主の使は荒野にある泉のほとり、すなわちシュルの道にある泉のほとりで、彼女に会い、 そして言った、「サライのつかえめハガルよ、あなたはどこからきたのですか、またどこへ行くのですか」。彼女は言った、「わたしは女主人サライの顔を避けて逃げているのです」。 主の使は彼女に言った、「あなたは女主人のもとに帰って、その手に身を任せなさい」。

子を授かったことを知った女奴隷ハガルから見下されるようになったサライは、その責任を夫のアブラムに押しつけました。元々は自分の提案から始まったことなのに、責任転嫁するとは、アダムとエバの時代から変わらない人の罪の深さを思い起こさせます。そしてアブラムも自分で解決しようともせず、責任放棄して妻サライに任せました。過ちを犯したならばその事実を認め、神の御前に遜って悔い改め、解決策を問うことが信仰者の本来の在り方です。その結果サライはハガルを虐待し、二人の間には決定的な分裂が生じました。女主人サライの前から逃亡したハガイを、主は荒野にある泉のほとりで出会い、サライの元に帰って、元通り主人として仕えるようにと命じます。サライとの不仲のきっかけとなったのは、子を授かった優越感に浸り、主人を見下すようになった傲慢でしたから、ハガルもまた謙遜を学ぶ必要がありました。

https://www.bible.com/bible/81/gen.16.5-9.ja1955

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創世記 16:10-16

主の使はまた彼女に言った、「わたしは大いにあなたの子孫を増して、数えきれないほどに多くしましょう」。 主の使はまた彼女に言った、「あなたは、みごもっています。あなたは男の子を産むでしょう。名をイシマエルと名づけなさい。主があなたの苦しみを聞かれたのです。 彼は野ろばのような人となり、その手はすべての人に逆らい、すべての人の手は彼に逆らい、彼はすべての兄弟に敵して住むでしょう」。 そこで、ハガルは自分に語られた主の名を呼んで、「あなたはエル・ロイです」と言った。彼女が「ここでも、わたしを見ていられるかたのうしろを拝めたのか」と言ったことによる。 それでその井戸は「ベエル・ラハイ・ロイ」と呼ばれた。これはカデシとベレデの間にある。 ハガルはアブラムに男の子を産んだ。アブラムはハガルが産んだ子の名をイシマエルと名づけた。 ハガルがイシマエルをアブラムに産んだ時、アブラムは八十六歳であった。

更に主はハガルにもその子孫繁栄を約束し、アブラムとの間に産まれる子をイシマエルと名付けるように命じました。その名の意味は、神は聞き入れてくださるという意味です。そのときハガルは、エル・ロイ、主は見ておられる、と主の名を呼びました。そのようにしてアブラムの子として生まれたイシマエルは、後のアラブ民族の祖先となりました。イスラエル民族とアラブ民族の敵対関係はこのときから始まったのです。神の声に聞き従わず、この世の基準や人の考えに寄り頼む結果は、自分だけに留まらず後々の代にまで深刻な問題として爪痕を残すこととなります。何事も神の御心を求め、神の時を待ち望んで耐え忍ぶ者こそ、真の祝福を受けることができます。

https://www.bible.com/bible/81/gen.16.10-16.ja1955
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【今日の聖句】 2019/06/29

2019-06-29 08:20:23 | 今日の聖句
箴言 序 2:8 新共同訳

裁きの道を守り
主の慈しみに生きる人の道を見守ってくださる。

公正な裁きをなさる主は、義に生きる者の歩む道を見守ってくださるお方です。慈しみ深い主の御手に守られて生きるさいわいを味わい知る私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/pro.2.8.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/06/28

2019-06-28 07:55:14 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 15:1-6

これらの事の後、主の言葉が幻のうちにアブラムに臨んだ、「アブラムよ恐れてはならない、わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは、はなはだ大きいであろう」。 アブラムは言った、「主なる神よ、わたしには子がなく、わたしの家を継ぐ者はダマスコのエリエゼルであるのに、あなたはわたしに何をくださろうとするのですか」。 アブラムはまた言った、「あなたはわたしに子を賜わらないので、わたしの家に生れたしもべが、あとつぎとなるでしょう」。 この時、主の言葉が彼に臨んだ、「この者はあなたのあとつぎとなるべきではありません。あなたの身から出る者があとつぎとなるべきです」。 そして主は彼を外に連れ出して言われた、「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみなさい」。また彼に言われた、「あなたの子孫はあのようになるでしょう」。 アブラムは主を信じた。主はこれを彼の義と認められた。

これらのことの後、すなわちアブラムが捕虜となった甥のロトを的の手から救い出しサレムの王メルキゼデクから祝福を受けた後、主なる神が幻の内にアブラムに現れて、あなたの受ける報いは大きいと御声を掛けられました。しかし跡継ぎとなる子のいなかったアブラムには、どれほど祝福を受けても結局は他人のものになってしまうのだという思い煩いがありました。そこで主はアブラムを外に連れ出し、満天の星の煌めく夜空を見せて、あなたから生まれる子孫はあの星のように多くなると約束されました。何の確証もない荒唐無稽な約束を信じたアブラムの信仰を見て、神は彼を義と認められました。義とは善悪の基準ではなく、何一つ疑わず神に聞き従う信仰に基づく真っ直ぐな決意表明です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.15.1-6.ja1955

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創世記 15:7-11

また主は彼に言われた、「わたしはこの地をあなたに与えて、これを継がせようと、あなたをカルデヤのウルから導き出した主です」。 彼は言った、「主なる神よ、わたしがこれを継ぐのをどうして知ることができますか」。 主は彼に言われた、「三歳の雌牛と、三歳の雌やぎと、三歳の雄羊と、山ばとと、家ばとのひなとをわたしの所に連れてきなさい」。 彼はこれらをみな連れてきて、二つに裂き、裂いたものを互に向かい合わせて置いた。ただし、鳥は裂かなかった。 荒い鳥が死体の上に降りるとき、アブラムはこれを追い払った。

アブラムに現れた神は、このカナンの地をアブラムに受け継がせるためにカルデヤのウルからここまで導き上った主であると、ご自身を明かされました。しかしまだ確信を得られなかったアブラムは、主に向かって、どうしてそれを受け入れることができますでしょうかと問いかけます。そのアブラムの素朴な問いかけに対して主は、ここに3歳の雌牛と、3歳の雌やぎと、3歳の雄羊と、山鳩と、家鳩のひなを連れてくるようにと命じられます。一件、何の脈絡もないように見える記述ですが、これは中東地域での契約の儀式に必要な準備でした。これらの犠牲の動物の身を半分に裂いて、契約に関わる当事者同士がその間を通り過ぎることにより、もし契約を破ったならばこの動物のように切り裂かれるという、命を懸けた契約の儀式でした。日本でも「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます」という約束を交わすときの常套句がありますが、それと同じ、否、それ以上の命懸けの契約の儀式です。そしてアブラムは契約の相手である主を一日中待ちました。私たちも約束を守ってくださる主を待つ覚悟と忍耐が必要です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.15.7-11.ja1955

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創世記 15:12-16

日の入るころ、アブラムが深い眠りにおそわれた時、大きな恐ろしい暗やみが彼に臨んだ。 時に主はアブラムに言われた、「あなたはよく心にとめておきなさい。あなたの子孫は他の国に旅びととなって、その人々に仕え、その人々は彼らを四百年の間、悩ますでしょう。 しかし、わたしは彼らが仕えたその国民をさばきます。その後かれらは多くの財産を携えて出て来るでしょう。 あなたは安らかに先祖のもとに行きます。そして高齢に達して葬られるでしょう。 四代目になって彼らはここに帰って来るでしょう。アモリびとの悪がまだ満ちないからです」。

日中は何も起こらないまま主を待ち続けたアブラムは、夕暮れ時になって睡魔が襲います。すると深い闇が彼に臨み、そのとき主から声が掛かりました。それは今後アブラムの子孫がどのような生涯を辿るかという預言の言葉で、なんと出エジプトの予告までなされました。多くの人は神の約束は自分の身に起こるものと思いがちですが、神はそれ以上のこと、何百年も先のことまでご計画の内に入れて契約を果たされる、壮大なスケールのお方です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.15.12-16.ja1955

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創世記 15:17-21

やがて日は入り、暗やみになった時、煙の立つかまど、炎の出るたいまつが、裂いたものの間を通り過ぎた。 その日、主はアブラムと契約を結んで言われた、「わたしはこの地をあなたの子孫に与える。エジプトの川から、かの大川ユフラテまで。 すなわちケニびと、ケニジびと、カドモニびと、 ヘテびと、ペリジびと、レパイムびと、 アモリびと、カナンびと、ギルガシびと、エブスびとの地を与える」。

そしてすっかり日も暮れたとき、煙と炎が契約の動物の間を通り過ぎます。このときアブラムは動物の間を通り過ぎませんでした。これは、たとい人が契約を守らなかったとしても、神は必ずこの契約を成し遂げるという、神の一方的な契約を表します。そしてこの契約で神が約束された地域は、ダビデとソロモンの時代に現実のものとなります。アブラムからソロモンまでのイスラエルの歴史を見ても、数々の紆余曲折がありましたが、その契約は果たされました。たとい私たちは不誠実であったとしても、真実な神は必ず祝福の約束を果たされるお方です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.15.17-21.ja1955
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【今日の聖句】 2019/06/28

2019-06-28 06:35:07 | 今日の聖句
フィリピの信徒への手紙 4:6 新共同訳

どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。

思い煩いの正体は、実際には起こってもいないことを恐れる心です。私たちを災いから遠ざけ、良きもので満たしてくださる神に信頼して、祈りと願いと感謝をもって、まだ見ぬ未来へと不安に勝利する私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/php.4.6.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/06/27

2019-06-27 08:00:51 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 14:1-6

シナルの王アムラペル、エラサルの王アリオク、エラムの王ケダラオメルおよびゴイムの王テダルの世に、 これらの王はソドムの王ベラ、ゴモラの王ビルシャ、アデマの王シナブ、ゼボイムの王セメベル、およびベラすなわちゾアルの王と戦った。 これら五人の王はみな同盟してシデムの谷、すなわち塩の海に向かって行った。 すなわち彼らは十二年の間ケダラオメルに仕えたが、十三年目にそむいたので、 十四年目にケダラオメルは彼と連合した王たちと共にきて、アシタロテ・カルナイムでレパイムびとを、ハムでズジびとを、シャベ・キリアタイムでエミびとを撃ち、 セイルの山地でホリびとを撃って、荒野のほとりにあるエル・パランに及んだ。

アブラムの歴史の中に、突如として中東地域の国々で起きた戦争が登場します。中でもエラムの王ケダラオメルとは、現在のイラク周辺を治めていた王で、その勢力を伸ばして、チグリス・ユーフラテス川一帯の国々を平定し、更に足を延ばしてシリヤ、イスラエルまで手中に収めようと戦争に巻き込みました。現在の死海周辺にあったソドムとゴモラの王も周辺の国々と連盟を組んで応戦します。中東の肥沃な三日月地帯と呼ばれるこの一帯は、今なお戦争の絶えない場所ですが、その歴史はアブラムの時代にまで遡る、根深い問題であることを痛感します。

https://www.bible.com/bible/81/gen.14.1-6.ja1955

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創世記 14:7-10

彼らは引き返してエン・ミシパテすなわちカデシへ行って、アマレクびとの国をことごとく撃ち、またハザゾン・タマルに住むアモリびとをも撃った。 そこでソドムの王、ゴモラの王、アデマの王、ゼボイムの王およびベラすなわちゾアルの王は出てシデムの谷で彼らに向かい、戦いの陣をしいた。 すなわちエラムの王ケダラオメル、ゴイムの王テダル、シナルの王アムラペル、エラサルの王アリオクの四人の王に対する五人の王であった。 シデムの谷にはアスファルトの穴が多かったので、ソドムの王とゴモラの王は逃げてそこに落ちたが、残りの者は山にのがれた。

エラムの王ケダラオメルはアマレク人とアモリ人を撃ち破り、更に南下してカナン地方周辺まで戦いの手を伸ばします。ソドム・ゴモラ・アデマ・ゼボイム・ゾアルの5人の王は、シテムの谷すなわち死海周辺の谷で、エラム・ゴイム・シナル・エラサルの4人の王と戦いますが、戦いに破れてアスファルトの穴に逃げ込み、残りの者は山地まで背走しました。そのため谷間の肥沃な一帯は、守る者がいなくなったことになります。

https://www.bible.com/bible/81/gen.14.7-10.ja1955

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創世記 14:11-16

そこで彼らはソドムとゴモラの財産と食料とをことごとく奪って去り、 またソドムに住んでいたアブラムの弟の子ロトとその財産を奪って去った。 時に、ひとりの人がのがれてきて、ヘブルびとアブラムに告げた。この時アブラムはエシコルの兄弟、またアネルの兄弟であるアモリびとマムレのテレビンの木のかたわらに住んでいた。彼らはアブラムと同盟していた。 アブラムは身内の者が捕虜になったのを聞き、訓練した家の子三百十八人を引き連れてダンまで追って行き、 そのしもべたちを分けて、夜かれらを攻め、これを撃ってダマスコの北、ホバまで彼らを追った。 そして彼はすべての財産を取り返し、また身内の者ロトとその財産および女たちと民とを取り返した。

守る者のいなくなったソドムとゴモラの町をエラムの王ケダラオメルたちは略奪し、ソドムに住んでいたロトも財産を没収され、捕虜として連行されました。その知らせを聞いたアブラムは、よく訓練された318人の家来を連れてイスラエル北部のダンまで駆けつけ、夜襲を掛けてダマスコまで追撃して、ケダラオメルたちが略奪した財産を奪い返し、ロトとその一家、僕、財産を取り戻しました。別れ住むことになったとはいえ、同族のために命懸けで戦ったアブラムの姿に、滅び行く魂のために涙を流して祈り、サタンの手から人々を取り戻すべきことを学ばせていただきたいと願います。

https://www.bible.com/bible/81/gen.14.11-16.ja1955

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創世記 14:17-20

アブラムがケダラオメルとその連合の王たちを撃ち破って帰った時、ソドムの王はシャベの谷、すなわち王の谷に出て彼を迎えた。 その時、サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒とを持ってきた。彼はいと高き神の祭司である。 彼はアブラムを祝福して言った、「願わくは天地の主なるいと高き神が、アブラムを祝福されるように。 願わくはあなたの敵をあなたの手に渡されたいと高き神があがめられるように」。アブラムは彼にすべての物の十分の一を贈った。

敵の手から捕虜と財産を取り戻して凱旋したアブラムを、ソドムの王が出迎えます。そのとき、サレムの王でありいと高き神の祭司であるメルキゼデクが、パンとぶどう酒を持ってやってきます。サレムという国はこの戦いのどこにも出てきません。実はサレムとは現在のエルサレム、メルキゼデクとは義の王という意味があります。すなわちメルキゼデクは神の御子キリストの姿であり、パンとぶどう酒は神の祝福を意味します。義のための戦いに勝利したアブラムを祝福するために矢って来たメルキゼデクに、アブラムは1/10の捧げものを送ります。これが什一献金の原型です。私たちがこの世で受ける利益はすべて、神からの贈り物です。その1/10を捧げることは、神の祝福を受ける秘訣です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.14.17-20.ja1955

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創世記 14:21-24

時にソドムの王はアブラムに言った、「わたしには人をください。財産はあなたが取りなさい」。 アブラムはソドムの王に言った、「天地の主なるいと高き神、主に手をあげて、わたしは誓います。 わたしは糸一本でも、くつひも一本でも、あなたのものは何にも受けません。アブラムを富ませたのはわたしだと、あなたが言わないように。 ただし若者たちがすでに食べた物は別です。そしてわたしと共に行った人々アネルとエシコルとマムレとにはその分を取らせなさい」。

エラムの王ケダラオメルから捕虜と財産を奪い返したアブラムに、ソドムの王は人々を自分の元に返し、財産はアブラムが取るようにと申し出ました。しかしアブラムはその提案を受け入れず、すでに食べた食料の他には糸一本すら受け取らないと答えます。その理由は、アブラムを富ませたのは神ではなく、ソドムの王が財産を提供してやったのだと言わせないためでした。この感覚は、中東地方での交渉術をよく知らないと理解できないかもしれませんが、人に有利な提案をする振りをして、末代まで借りを作らせるのが彼らのやり方です。アブラムのとった行動は、腹黒い者に口実を与えないための防衛策です。目先の利益に目がくらむことのないよう、たとい損をしてでも悪魔の付け入る隙を与えないことが、罪に満ちたこの世において私たちがきよさを保つ秘訣です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.14.21-24.ja1955
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【今日の聖句】 2019/06/27

2019-06-27 06:35:04 | 今日の聖句
コロサイの信徒への手紙 3:13 新共同訳

互いに忍び合い、責めるべきことがあっても、赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたも同じようにしなさい。

人を許すことができないとき、自分がどれほどの罪を主に赦していただいたかを思い起こすとよいでしょう。主が大いなる忍耐をもって私たちを赦してくださったように、自分に非がないとしても、相手が一方的に悪かったとしても、許すことのできる愛と忍耐と寛容を身につける私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/col.3.13.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/06/26

2019-06-26 07:50:16 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 13:1-4

アブラムは妻とすべての持ち物を携え、エジプトを出て、ネゲブに上った。ロトも彼と共に上った。 アブラムは家畜と金銀に非常に富んでいた。 彼はネゲブから旅路を進めてベテルに向かい、ベテルとアイの間の、さきに天幕を張った所に行った。 すなわち彼が初めに築いた祭壇の所に行き、その所でアブラムは主の名を呼んだ。

エジプトから立ち去るようにと命じられたアブラムは、妻サライとすべての財産を携えてネゲブに戻ります。甥のロトもアブラムに同行します。約束の地に着いた彼らは、はじめてこの地に来たときに祭壇を築いた場所ベテルに向かい、主の名を呼んで礼拝を捧げました。アブラムのエジプト行きは、神の御心よりも人の知恵に従うことによる失敗でした。そこで彼は初心に立ち返り、神に御心を求めることから再スタートを切ったのです。私たちが過ちを犯したとき、主の許に立ち返り、神の御心を求めることこそが唯一の回復の道です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.13.1-4.ja1955

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創世記 13:5-9

アブラムと共に行ったロトも羊、牛および天幕を持っていた。 その地は彼らをささえて共に住ませることができなかった。彼らの財産が多かったため、共に住めなかったのである。 アブラムの家畜の牧者たちとロトの家畜の牧者たちの間に争いがあった。そのころカナンびととペリジびとがその地に住んでいた。 アブラムはロトに言った、「わたしたちは身内の者です。わたしとあなたの間にも、わたしの牧者たちとあなたの牧者たちの間にも争いがないようにしましょう。 全地はあなたの前にあるではありませんか。どうかわたしと別れてください。あなたが左に行けばわたしは右に行きます。あなたが右に行けばわたしは左に行きましょう」。

神の祝福を受けたアブラムとロトは共に多くの家畜を所有していたため、広い放牧地が必要でした。しかしアブラムとロトが戻ってきたベテルの地には、彼らの所有していた家畜を養うには十分な広さがなかったため、放牧地を巡って使用人の間で争いが起きました。そこで身内の争いを好まなかったアブラムは、ロトにお互い分かれて住むことを提案し、甥のロトに先に居留地を選ばせました。私たちは家族をはじめ、すべての人と平和に過ごすことを何よりも願い、その実現のためには自らの益よりも相手の益を思う譲り合いの精神を持つことが大切です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.13.5-9.ja1955

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創世記 13:10-13

ロトが目を上げてヨルダンの低地をあまねく見わたすと、主がソドムとゴモラを滅ぼされる前であったから、ゾアルまで主の園のように、またエジプトの地のように、すみずみまでよく潤っていた。 そこでロトはヨルダンの低地をことごとく選びとって東に移った。こうして彼らは互に別れた。 アブラムはカナンの地に住んだが、ロトは低地の町々に住み、天幕をソドムに移した。 ソドムの人々はわるく、主に対して、はなはだしい罪びとであった。

先に居留地を決める権利を得たロトは、周囲の状況を見渡して、肥沃な大地の広がる東の低地をことごとく選んで自分たちの寄留地とし、ソドムの町に移り住みました。しかし聖書はここで、ソドムの人々は主に対して甚だしい罪人であったと記しています。聖書の中では、土地の高低はしばしば霊的な状況をも暗示しています。目先の利益、表面的な繁栄に目がくらんだロトは、霊的にも低い地域に住むこととなりました。一方、アブラムはロトの選ばなかった高原の地、カナンの荒野に移り住みます。図らずもアブラムは、罪の町ソドムと距離を置くことによって、自らと一家のきよさを保つこととなります。神に選ばれた者には不思議な神の守りがあります。

https://www.bible.com/bible/81/gen.13.10-13.ja1955

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創世記 13:14-18

ロトがアブラムに別れた後に、主はアブラムに言われた、「目をあげてあなたのいる所から北、南、東、西を見わたしなさい。 すべてあなたが見わたす地は、永久にあなたとあなたの子孫に与えます。 わたしはあなたの子孫を地のちりのように多くします。もし人が地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えられることができましょう。 あなたは立って、その地をたてよこに行き巡りなさい。わたしはそれをあなたに与えます」。 アブラムは天幕を移してヘブロンにあるマムレのテレビンの木のかたわらに住み、その所で主に祭壇を築いた。

ロトと別れ、カナンの地に移り住んだアブラムに、再び主が現れなさいました。そして今アブラムが立っている場所から東西南北を見渡せるすべての地を、永久にあなたの子孫に与えると約束されました。そして実際にその地を得るために、すべての地を縦横無尽に行き巡りなさいと命じます。自分の足で踏んだ地をあなたの子孫に与えるとの神の約束は、私たちはただ指をくわえて待っているばかりではなく、獲得する地を自ら選び取るために行動を起こすべきことをも教えています。神が私たちに与えてくださる祝福の大きさは、私たちの具体的な行動、具体的な祈りによって決まります。私たちが祈り求めないことは、神は与えられません。大胆に祈り求める者こそ、真の祝福を得ることができます。

https://www.bible.com/bible/81/gen.13.14-18.ja1955
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【今日の聖句】 2019/06/26

2019-06-26 06:35:03 | 今日の聖句
ヨハネによる福音書 14:27 新共同訳

わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。

主イエスがこの世を去るに当たり、聖霊なる神を遣わし、いつも私たちと共にいてくださると約束してくださいました。私たちの心の内にいます御霊のご臨在により、この世のものとは異なる神の全き平安を与えていただき、何事にも心を騒がせることなく、まことの平和を得させていただく私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/jhn.14.27.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/06/25

2019-06-25 07:45:10 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 12:1-4

時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。 わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。 あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地のすべてのやからは、あなたによって祝福される」。 アブラムは主が言われたようにいで立った。ロトも彼と共に行った。アブラムはハランを出たとき七十五歳であった。

父テラと共にハランの地に寄留していたアブラムに神は現れ、この国を出て、父の元を離れ、親族に別れを告げて、主が示す地に行くようにと命じられました。このときアブラムは75歳、人生の半ば以上、壮年時代を過ぎ、自らの手で新しいことを始めるには時すでに遅い年代に差し掛かっていました。にもかかわらずアブラムは「あなたは祝福の基となる」との主の御声に確信を抱き、主が言われたようにハランの地を出で立ちました。この御言葉は、私もまた50歳の時に主から掛けられた約束の御言葉です。生まれ育った場を離れることは非常に勇気の必要なことは、私自身も身にしみて感じます。しかし私たちは居心地の良い場所に安住してばかりでは、本当の祝福を受け損なってしまいます。神から御声を掛けられたならば直ちに聞き従う信仰を持つ者こそ、神の賜る永遠の祝福を余すことなく受けることができます。

https://www.bible.com/bible/81/gen.12.1-4.ja1955

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創世記 12:5-9

アブラムは妻サライと、弟の子ロトと、集めたすべての財産と、ハランで獲た人々とを携えてカナンに行こうとしていで立ち、カナンの地にきた。 アブラムはその地を通ってシケムの所、モレのテレビンの木のもとに着いた。そのころカナンびとがその地にいた。 時に主はアブラムに現れて言われた、「わたしはあなたの子孫にこの地を与えます」。アブラムは彼に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。 彼はそこからベテルの東の山に移って天幕を張った。西にはベテル、東にはアイがあった。そこに彼は主のために祭壇を築いて、主の名を呼んだ。 アブラムはなお進んでネゲブに移った。

主の約束の御言葉を支えとして、家族と全財産を携えてカナンの地に来たアブラムでしたが、いざ約束の地カナンに到着すると、そこには既に先住民族がいて、アブラム一家が身を寄せる場所などどこにもありませんでした。しかし主はアブラムに、この地をあなたの子孫に与えると約束されました。神はアブラムに与えると約束されたのではなく、あなたの子孫に与えると約束されたのです。神の御言葉を頼りに苦労して歩んできた人生の実は、自分が受けるのではなく、自分から出る子孫が受けるとの約束は、アブラムに永遠を想う思いを授けます。アブラムはその場に祭壇を築き、主の御名を呼びました。私たちの人生も、何のためにこれほど苦労をしなければならないのかと思うことが多々ありますが、それでも主の約束の御言葉を抱き、たとい自分は徒労に終わっても、自分の子孫に希望を託すことに喜びを感じる信仰を持つ者とならせていただきたいと願います。

https://www.bible.com/bible/81/gen.12.5-9.ja1955

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創世記 12:10-13

さて、その地にききんがあったのでアブラムはエジプトに寄留しようと、そこに下った。ききんがその地に激しかったからである。 エジプトにはいろうとして、そこに近づいたとき、彼は妻サライに言った、「わたしはあなたが美しい女であるのを知っています。 それでエジプトびとがあなたを見る時、これは彼の妻であると言ってわたしを殺し、あなたを生かしておくでしょう。 どうかあなたは、わたしの妹だと言ってください。そうすればわたしはあなたのおかげで無事であり、わたしの命はあなたによって助かるでしょう」。

カナンの地に寄留したアブラム一家を、突然の飢饉が襲います。「弱り目に祟り目」とはこのような状況かもしれません。そこでアブラムは約束の地を離れ、豊かな国エジプトに身を寄せようと移住しました。そして妻のサライが美しいために自分が殺されることを恐れて、妹と偽ってエジプトの地に入りました。神の約束を手放したかのようにも見えるこれらの経緯の中にも、神は最大限の守りの御手を伸べておられます。人の企てることは不完全でどこかネジの緩んだようなものですが、神の守りの御手は人の不完全さを覆い尽くすものであることを、アブラムは身をもって経験することになります。

https://www.bible.com/bible/81/gen.12.10-13.ja1955

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創世記 12:14-20

アブラムがエジプトにはいった時エジプトびとはこの女を見て、たいそう美しい人であるとし、 またパロの高官たちも彼女を見てパロの前でほめたので、女はパロの家に召し入れられた。 パロは彼女のゆえにアブラムを厚くもてなしたので、アブラムは多くの羊、牛、雌雄のろば、男女の奴隷および、らくだを得た。 ところで主はアブラムの妻サライのゆえに、激しい疫病をパロとその家に下された。 パロはアブラムを召し寄せて言った、「あなたはわたしになんという事をしたのですか。なぜ彼女が妻であるのをわたしに告げなかったのですか。 あなたはなぜ、彼女はわたしの妹ですと言ったのですか。わたしは彼女を妻にしようとしていました。さあ、あなたの妻はここにいます。連れて行ってください」。 パロは彼の事について人々に命じ、彼とその妻およびそのすべての持ち物を送り去らせた。

エジプトに入ると人々はサライの美しさを賞賛し、王の下に召し入れられて、兄妹と偽ったアブラムは多くの資産を得ることとなりました。しかし神はサラを守るために王家に激しい疫病をもたらし、彼女が王の后となることを未然に防ぎました。神は人の計画の過ちを正し、神のご計画だけが完全に成るように介入されます。歴史を動かす人の目には見えない世界に、神の御心を感じ取ることができる者はさいわいです。

https://www.bible.com/bible/81/gen.12.14-20.ja1955
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【今日の聖句】 2019/06/25

2019-06-25 06:35:00 | 今日の聖句
マタイによる福音書 3:8 新共同訳

「悔い改めにふさわしい実を結べ。」

果物はその生る実によって真価が問われます。私たちの信仰も、口先だけにとどまらず、心の底からの悔い改めに相応しい実を結ぶものでありたいと願います。

https://www.bible.com/bible/1819/mat.3.8.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/06/24

2019-06-24 08:05:20 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 11:1-9

全地は同じ発音、同じ言葉であった。 時に人々は東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ。 彼らは互に言った、「さあ、れんがを造って、よく焼こう」。こうして彼らは石の代りに、れんがを得、しっくいの代りに、アスファルトを得た。 彼らはまた言った、「さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」。 時に主は下って、人の子たちの建てる町と塔とを見て、 言われた、「民は一つで、みな同じ言葉である。彼らはすでにこの事をしはじめた。彼らがしようとする事は、もはや何事もとどめ得ないであろう。 さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互に言葉が通じないようにしよう」。 こうして主が彼らをそこから全地のおもてに散らされたので、彼らは町を建てるのをやめた。 これによってその町の名はバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を乱されたからである。主はそこから彼らを全地のおもてに散らされた。

今日の通読箇所はバベルの塔として有名な記事ですが、彼らの過ちは何だったのでしょうか? 彼らの言葉から拾い上げると、「さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう。」これは自らを神よりも高くなろうとした高慢の罪です。「そしてわれわれは名を上げて、」これは神に栄光を帰することをせず、自らが栄光を取ろうとしたことです。あがめられるべき御名は、栄光ある神の御名の他にありません。「全地のおもてに散るのを免れよう。」これは「うめよ、ふえよ、地に満ちよ」と命じられた神の目的に聞き従わない反逆の罪です。造り主なる神に敵対するために人が集まるならば、神はその群を散らされます。神に反逆するために口裏を合わせるならば、神はその言葉を乱されます。私たち全人類の言葉も心もバラバラになってしまったのは、私たち自身が蒔いた種の結果なのだということを、私たちは厳粛に受け止めなければなりません。

https://www.bible.com/bible/81/gen.11.1-9.ja1955

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創世記 11:10-26

セムの系図は次のとおりである。セムは百歳になって洪水の二年の後にアルパクサデを生んだ。 セムはアルパクサデを生んで後、五百年生きて、男子と女子を生んだ。 アルパクサデは三十五歳になってシラを生んだ。 アルパクサデはシラを生んで後、四百三年生きて、男子と女子を生んだ。 シラは三十歳になってエベルを生んだ。 シラはエベルを生んで後、四百三年生きて、男子と女子を生んだ。 エベルは三十四歳になってペレグを生んだ。 エベルはペレグを生んで後、四百三十年生きて、男子と女子を生んだ。 ペレグは三十歳になってリウを生んだ。 ペレグはリウを生んで後、二百九年生きて、男子と女子を生んだ。 リウは三十二歳になってセルグを生んだ。 リウはセルグを生んで後、二百七年生きて、男子と女子を生んだ。 セルグは三十歳になってナホルを生んだ。 セルグはナホルを生んで後、二百年生きて、男子と女子を生んだ。 ナホルは二十九歳になってテラを生んだ。 ナホルはテラを生んで後、百十九年生きて、男子と女子を生んだ。 テラは七十歳になってアブラム、ナホルおよびハランを生んだ。

昨日の通読箇所ではノアから再スタートを切った全民族の系図が記されていましたが、ここではノアの嫡子セムから始まる神の民の系図が記されています。そしてセムから始まってアブラムの父テラの代までが、一区切りとして紹介されています。この系図を見ると、徐々に人の寿命が短くなってゆくことがわかります。これはノアの洪水によって天の上の水が失われたため、宇宙から容赦なく降り注ぐ有害な電磁波から守られていた地球上の生物に、深刻な被害が出始めたと見ることもできます。そして神が創世記6章で「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう。」と言われた通りになりました。医療が発達し長寿化が進んだ現代においても、人の寿命はおおよそ120歳が限界です。神は真実なお方であることを再認識し、御言葉に聞き従うことこそまことのさいわいであると信じ受け止める私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/81/gen.11.10-26.ja1955

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創世記 11:27-32

テラの系図は次のとおりである。テラはアブラム、ナホルおよびハランを生み、ハランはロトを生んだ。 ハランは父テラにさきだって、その生れた地、カルデヤのウルで死んだ。 アブラムとナホルは妻をめとった。アブラムの妻の名はサライといい、ナホルの妻の名はミルカといってハランの娘である。ハランはミルカの父、またイスカの父である。 サライはうまずめで、子がなかった。 テラはその子アブラムと、ハランの子である孫ロトと、子アブラムの妻である嫁サライとを連れて、カナンの地へ行こうとカルデヤのウルを出たが、ハランに着いてそこに住んだ。 テラの年は二百五歳であった。テラはハランで死んだ。

テラの系図はその子の代までで、妻を含む家族構成を詳しく記しています。それは、これから始まる神の選びの系譜を詳しく学ぶために重要な情報だからです。テラには3人の息子がいましたが、そのうちハランは親よりも先にカルデヤのウルで死んでしまいました。そのことがテラにカナンへの移住計画を促しますが、死んだ息子と同じ名を持つハランに寄留して一生を終え、やがてアブラハムの息子イサクの妻となるリベカがハランの地で生まれます。これらの背景説明をふまえて創世記を読み解くと、神様の選びの歴史をより深く理解し味わい知ることができます。

https://www.bible.com/bible/81/gen.11.27-32.ja1955
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【今日の聖句】 2019/06/24

2019-06-24 06:35:05 | 今日の聖句
創世記 15:6 ‭新共同訳‬‬

アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。

信仰の父と呼ばれるアブラハムも、数々の失敗を重ねながらも、その信仰によって神は彼を義とされました。すべての不義から私たちをきよめてくださるキリストの十字架を仰ぎ見つつ、ただ主なる神を信じ、義と認めていただくさいわいに与る私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/gen.15.6.新共同訳
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【COGHCC聖書通読】 2019/06/23

2019-06-23 19:15:21 | 一日一章・聖書通読日記
創世記 10:1-5

ノアの子セム、ハム、ヤペテの系図は次のとおりである。洪水の後、彼らに子が生れた。 ヤペテの子孫はゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メセク、テラスであった。 ゴメルの子孫はアシケナズ、リパテ、トガルマ。 ヤワンの子孫はエリシャ、タルシシ、キッテム、ドダニムであった。 これらから海沿いの地の国民が分れて、おのおのその土地におり、その言語にしたがい、その氏族にしたがって、その国々に住んだ。

洪水によって地上の人々が滅ぼされた後、ノアの子どもたちから世界の人々が生まれました。この聖書の箇所の記述は、民族の起源に関する研究の歴史学でも参照されているそうです。ノアの第二子ヤペテの子孫は、黒海、カスピ海、小アジア地方、地中海にかけて広がる民族となりました。マゴグはロシア南部の民族、ヤワンはギリシャ民族、タルシシはスペインで、聖書時代のイスラエルからは地の果てと思われていた場所です。

https://www.bible.com/bible/81/gen.10.1-5.ja1955

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創世記 10:6-12

ハムの子孫はクシ、ミツライム、プテ、カナンであった。 クシの子孫はセバ、ハビラ、サブタ、ラアマ、サブテカであり、ラアマの子孫はシバとデダンであった。 クシの子はニムロデであって、このニムロデは世の権力者となった最初の人である。 彼は主の前に力ある狩猟者であった。これから「主の前に力ある狩猟者ニムロデのごとし」ということわざが起った。 彼の国は最初シナルの地にあるバベル、エレク、アカデ、カルネであった。 彼はその地からアッスリヤに出て、ニネベ、レホボテイリ、カラ、 およびニネベとカラとの間にある大いなる町レセンを建てた。

ハムの子孫は、主に北アフリカ地方からペルシャ半島のあたりの民族となりました。クシはエチオピアからスーダンにかけて、ミツライムはエジプト、ブテはリビアからソマリア、セバはシバの女王として有名な現在のサウジアラビア地方の民族となります。そしてクシの子ニムロデの名は「反抗」という意味があるそうで、神に頼らず、自分の力を誇示する、世界で最初の権力者となりした。ニムロデの国はアッシリア地方にあり、神よりも高くなろうとしてバベルの塔を建てることとなりました。またニネベは預言者ヨナが神から遣わされた罪の町です。ニムロデの打ち立てたこれらの国々の多くは現在、イスラム教国となっています。

https://www.bible.com/bible/81/gen.10.6-12.ja1955

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創世記 10:13-20

ミツライムからルデ族、アナミ族、レハビ族、ナフト族、 パテロス族、カスル族、カフトリ族が出た。カフトリ族からペリシテ族が出た。 カナンからその長子シドンが出て、またヘテが出た。 その他エブスびと、アモリびと、ギルガシびと、 ヒビびと、アルキびと、セニびと、 アルワデびと、ゼマリびと、ハマテびとが出た。後になってカナンびとの氏族がひろがった。 カナンびとの境はシドンからゲラルを経てガザに至り、ソドム、ゴモラ、アデマ、ゼボイムを経て、レシャに及んだ。 これらはハムの子孫であって、その氏族とその言語とにしたがって、その土地と、その国々にいた。

ミツライムはエジプト地方と地中海の海洋民族が生まれ、その子孫から聖書時代にイスラエルとしばしば戦ったペリシテ人が出てきます。またカナンの子孫は、後に神がアブラハムに与えると誓われた約束の地の先住民族となりました。ここに名前の挙げられた地名も、後に何度も聖書に出てきますから、聞き覚えのある名前でしょう。昨日の通読箇所で、父ノアの醜態をあざ笑ったハムの子孫は皆、共通して、神に背を向け、イスラエルに敵対する民族の祖先となりました。

https://www.bible.com/bible/81/gen.10.13-20.ja1955

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創世記 10:21-32

セムにも子が生れた。セムはエベルのすべての子孫の先祖であって、ヤペテの兄であった。 セムの子孫はエラム、アシュル、アルパクサデ、ルデ、アラムであった。 アラムの子孫はウヅ、ホル、ゲテル、マシであった。 アルパクサデの子はシラ、シラの子はエベルである。 エベルにふたりの子が生れた。そのひとりの名をペレグといった。これは彼の代に地の民が分れたからである。その弟の名をヨクタンといった。 ヨクタンにアルモダデ、シャレフ、ハザルマウテ、エラ、 ハドラム、ウザル、デクラ、 オバル、アビマエル、シバ、 オフル、ハビラ、ヨバブが生れた。これらは皆ヨクタンの子であった。 彼らが住んだ所はメシャから東の山地セパルに及んだ。 これらはセムの子孫であって、その氏族とその言語とにしたがって、その土地と、その国々にいた。 これらはノアの子らの氏族であって、血統にしたがって国々に住んでいたが、洪水の後、これらから地上の諸国民が分れたのである。

最後にノアの長子セムの家系が記されています。エベルというのはヘブルの語原となった名前で、イスラエル民族の共通の祖先であることを強調しています。エラムはペルシャ地方、今のイランです。アシュルはイラク北部、アラムはシリア地方にあります。エベルに生まれた二人の子のうちペレグという名前は、分かれるという意味があり、 この時代にバベルの塔の一件があって、世界中に民族が離散したと考えられます。もう一人の子ヨクタンから生まれた子たちは、現在のアラビア半島一帯に住む民族になりました。オフルは金の産地として有名な地域です。このようにして神はノアの子孫たちから世界中の民族に分けられました。

https://www.bible.com/bible/81/gen.10.21-32.ja1955
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