伊藤ファミリーBLOG

「緑のgoo!」のテンプレートに変えてみました!
(注:コメントスパム・TBスパムは予告なく削除させていただきます)

【COGHCC聖書通読】 2020/06/30

2020-06-30 18:25:25 | 一日一章・聖書通読日記
歴代志下 16:1-6

アサの治世の三十六年にイスラエルの王バアシャはユダに攻め上り、ユダの王アサの所にだれをも出入りさせないためにラマを築いた。 そこでアサは主の宮と王の家の宝蔵から金銀を取り出し、ダマスコに住んでいるスリヤの王ベネハダデに贈って言った、 「わたしの父とあなたの父の間のように、わたしとあなたの間に同盟を結びましょう。わたしはあなたに金銀を贈ります。行って、あなたとイスラエルの王バアシャとの同盟を破り、彼をわたしから撤退させてください」。 ベネハダデはアサ王の言うことを聞き、自分の軍勢の長たちをつかわしてイスラエルの町々を攻め、イヨンとダンとアベル・マイムおよびナフタリのすべての倉の町を撃った。 バアシャはこれを聞いて、ラマを築くことをやめ、その工事を廃した。 そこでアサ王はユダの全国の人々を引き連れ、バアシャがラマを建てるために用いた石と木材を運んでこさせ、それをもってゲバとミヅパを建てた。

当初はイスラエルの神、主に心を尽くして信頼したアサ王でしたが、在位36年目に北イスラエル王国の王バアシャが南ユダ王国に攻め入り、国民がユダに亡命しないように国境に関所の町ラマを築きました。するとアサは直接イスラエルと対決するのではなく、スリヤの王ベネハダデに金銀を贈り、同盟を結んでイスラエルを北から攻めるように申し入れました。そこでベネハダデはアサの要請を受け入れ、軍を派遣してイスラエルに攻め込ませたために、バアシャはラマの建設を諦めてスリヤとの戦いに応戦する他ありませんでした。そのときバアシャがラマに残した建築資材を奪ったアサは、それを用いてゲバとミヅパを建てました。アサがスリヤに贈った金銀の出所は、自分が主の宮に捧げたものでした。あれほど徹底して宗教改革を行ったアサともあろう者が、どうしてこのような行動に出たのか、理解に苦しみます。治世が長くなるに連れて、自分の力で何とかしようとする心が出てきたのでしょうか。神に対する態度を一生の間保ち続けることの難しさを痛感させられます。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.16.1-6.ja1955

*****

歴代志下 16:7-10

そのころ先見者ハナニがユダの王アサのもとに来て言った、「あなたがスリヤの王に寄り頼んで、あなたの神、主に寄り頼まなかったので、スリヤ王の軍勢はあなたの手からのがれてしまった。 かのエチオピヤびとと、リビアびとは大軍で、その戦車と騎兵は、はなはだ多かったではないか。しかしあなたが主に寄り頼んだので、主は彼らをあなたの手に渡された。 主の目はあまねく全地を行きめぐり、自分に向かって心を全うする者のために力をあらわされる。今度の事では、あなたは愚かな事をした。ゆえにこの後、あなたに戦争が臨むであろう」。 するとアサはその先見者を怒って、獄屋に入れた。この事のために激しく彼を怒ったからである。アサはまたそのころ民のある者をしえたげた。

北イスラエル王国に対抗するためスリヤと同盟を結んだ一連の行動を受けて、予見者ハナニはアサの元を訪れ、神に頼らずスリヤの王に寄り頼んだことを嘆き、かつてエチオピア連合軍と戦ったときの主への信頼はどこに行ってしまったのかと、アサを責めました。予見者とは、神の教えや様々な学問に照らして王にアドバイスを送る相談役、顧問のような存在です。にもかかわらずアサは先見者ハナニの言葉を受け入れなかったばかりか、事もあろうに投獄して足に枷をはめてしまいました。また一部の国民を虐げたとも記されています。いかにアサが高慢な態度を取るように変わってしまったかがわかります。私たちは常に神と人との前にへりくだり、忠告に耳を傾け、自らを低くする、素直で従順な心を失ってはなりません。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.16.7-10.ja1955

*****

歴代志下 16:11-14

見よ、アサの始終の行為は、ユダとイスラエルの列王の書にしるされている。 アサはその治世の三十九年に足を病み、その病は激しくなったが、その病の時にも、主を求めないで医者を求めた。 アサは先祖たちと共に眠り、その治世の四十一年に死んだ。 人々は彼が自分のためにダビデの町に掘っておいた墓に葬り、製香の術をもって造った様々の香料を満たした床に横たえ、彼のためにおびただしく香をたいた。

在位36年目にして、神に頼らず、スリヤ王と同盟を結ぶ失策を演じたアサは、その3年後に足の病気を患い、重病化してしまいましたが、そのときも神に頼らず医者に頼ったと聖書は記しています。その2年後、アサは死んで墓に葬られました。最初の35年間は主に寄り頼み、神の守りと祝福を受けて平和を保ちましたが、その晩年は神よりも人の力を頼ったため、残念な結末を迎えることとなりました。終わりよければすべて良し、との諺の如く、私たちの人生も竜頭蛇尾となることなく、天の神に召されるその日まで、全き信仰を堅く保たせていただきたいと願います。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.16.11-14.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2020/06/30

2020-06-30 05:25:00 | 今日の聖句
ヘブライ人への手紙 12:2 新共同訳

信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら。このイエスは、御自身の前にある喜びを捨て、恥をもいとわないで十字架の死を耐え忍び、神の玉座の右にお座りになったのです。

目標となるゴールを知らずに走ることはできません。私たちの人生の目標は、私たちの罪をすべてその身に負って十字架に死んでくださった主イエスの徳の高さに至ることです。今は神の御義に座して私たちのために執り成しておられる主イエスをはるかに仰ぎ見つつ、勝利の人生を完走する私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/heb.12.2.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2020/06/29

2020-06-29 23:59:59 | 一日一章・聖書通読日記
歴代志下 15:1-8

時に神の霊がオデデの子アザリヤに臨んだので、 彼は出ていってアサを迎え、これに言った、「アサおよびユダとベニヤミンの人々よ、わたしに聞きなさい。あなたがたが主と共におる間は、主もあなたがたと共におられます。あなたがたが、もし彼を求めるならば、彼に会うでしょう。しかし、彼を捨てるならば、彼もあなたがたを捨てられるでしょう。 そもそも、イスラエルには長い間、まことの神がなく、教をなす祭司もなく、律法もなかった。 しかし、悩みの時、彼らがイスラエルの神、主に立ち返り、彼を求めたので彼に会った。 そのころは、出る者にも入る者にも、平安がなく、大いなる騒乱が国々のすべての住民を悩ました。 国は国に、町は町に撃ち砕かれた。神がもろもろの悩みをもって彼らを苦しめられたからです。 しかしあなたがたは勇気を出しなさい。手を弱くしてはならない。あなたがたのわざには報いがあるからです」。 アサはこれらの言葉すなわちオデデの子アザリヤの預言を聞いて勇気を得、憎むべき偶像をユダとベニヤミンの全地から除き、また彼がエフライムの山地で得た町々から除き、主の宮の廊の前にあった主の祭壇を再興した。

神の助けによってエチオピア軍を撃ち破り、エルサレムに凱旋したアサ王を、預言者アザリヤが迎え、あなたがたが主と共にいるならば主もまたあなたがたと共におり、主を求めるならば主と出会うでしょうと語り、手を弱めることなく主に立ち返って主を求めるならばその報いは大きいと、アサを励ましました。アザリヤの預言の言葉に勇気を得たアサは宗教改革を更に押し進め、偶像をユダとベニヤミン、更に今回の戦で得たエフライムの地から取り除き、主の祭壇を再興しました。アサのように徹底して主を求め、心の隅々から偶像を取り除くことに精力的に取り組む者を、神は豊かに祝福してくださいます。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.15.1-8.ja1955

*****

歴代志下 15:9-15

彼はまたユダとベニヤミンの人々およびエフライム、マナセ、シメオンから来て、彼らの間に寄留していた者を集めた。その神、主がアサと共におられるのを見て、イスラエルからアサのもとに下った者が多くあったからである。 彼らはアサの治世の十五年の三月にエルサレムに集まり、 携えてきたぶんどり物のうちから牛七百頭、羊七千頭をその日主にささげた。 そして彼らは契約を結び、心をつくし、精神をつくして先祖の神、主を求めることと、 すべてイスラエルの神、主を求めない者は老幼男女の別なく殺さるべきことを約した。 そして彼らは大声をあげて叫び、ラッパを吹き、角笛を鳴らして、主に誓いを立てた。 ユダは皆その誓いを喜んだ。彼らは心をつくして誓いを立て、精神をつくして主を求めたので、主は彼らに会い、四方で彼らに安息を賜わった。

ユダの国から偶像の神々を取り除き、主の祭壇を再興して宗教改革を行ったアサ王の下に、北イスラエル王国に属する民の中から主を畏れ敬う者は続々と南ユダ王国に避難してユダとベニヤミン、エフライム、マナセ、シメオンの地に寄留者となっていました。信仰の自由を求めてユダに帰依したイスラエル人たちは、アサ王の治世15年目にエルサレムに集まり、携えてきた戦利品の中から牛700頭、羊7千頭を主に捧げてイスラエルの神に聞き従うことを誓いました。ユダの人々が心を尽くして主に仕えたため、神は彼らと出会い、安息を賜りました。まことの神、主を畏れ、信じ仕えるためにいかなる犠牲を払っても主の下に集う者を、神は豊かに祝福し平安を賜ります。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.15.9-15.ja1955

*****

歴代志下 15:16-19

アサ王の母マアカがアシラのために憎むべき像を造ったので、アサは彼女をおとして太后とせず、その憎むべき像を切り倒して粉々に砕き、キデロン川でそれを焼いた。 ただし高き所はイスラエルから除かなかったが、アサの心は一生の間、正しかった。 彼はまた、その父のささげた物および自分のささげた物、すなわち銀、金並びに器物などを主の宮に携え入れた。 そしてアサの治世の三十五年までは再び戦争がなかった。

アサ王がこのようにユダの国中から偶像を除き去り、すべての国民が主に仕えると誓いを立てても、偶像礼拝から離れられない人がいます。アサ王の母マアカもまたその一人でした。するとアサ王は自分の母が行ったことであっても例外とせず、母を大后の位から退け、アシラ像を切り倒して粉々に砕き、ギデロン川で焼きました。またアサ王は主のために金、銀、噐物を捧げ、主の宮に携え入れました。アサの心が一生の間、主の目に正しかったので、主は在位35年目まで周囲の国々との間に平和を保たせてくださいました。神の目に正しいと認められる者はさいわいです。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.15.16-19.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2020/06/29

2020-06-29 05:35:35 | 今日の聖句
コリントの信徒への手紙二 4:16 新共同訳

だから、わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの「外なる人」は衰えていくとしても、わたしたちの「内なる人」は日々新たにされていきます。

私たちの肉体はやがて年老い、衰えて行きますが、内なる人、すなわち私たちの魂は、聖霊の満たしにより日々新たにされ、ますます輝きを増します。人の目を気にして見栄えばかり飾りたてる愚かさを捨て、尊い信仰により内面から輝く美しさを身に付ける私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/2co.4.16.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2020/06/28

2020-06-28 23:59:59 | 一日一章・聖書通読日記
歴代志下 14:1-7

アビヤはその先祖たちと共に眠って、ダビデの町に葬られ、その子アサが代って王となった。アサの治世に国は十年の間、穏やかであった。 アサはその神、主の目に良しと見え、また正しと見えることを行った。 彼は異なる祭壇と、もろもろの高き所を取り除き、石柱をこわし、アシラ像を切り倒し、 ユダに命じてその先祖たちの神、主を求めさせ、おきてと戒めとを行わせ、 ユダのすべての町々から、高き所と香の祭壇とを取り除いた。そして国は彼のもとに穏やかであった。 彼は国が穏やかであったので、要害の町数個をユダに建てた。また主が彼に平安を賜わったので、この年ごろ戦争がなかった。 彼はユダに言った、「われわれはこれらの町を建て、その周囲に石がきを築き、やぐらを建て、門と貫の木を設けよう。われわれがわれわれの神、主を求めたので、この国はなおわれわれのものであり、われわれが彼を求めたので、四方において、われわれに平安を賜わった」。こうして彼らは滞りなく建て終った。

レハベアム、アビヤと、神を畏れぬ王が続きましたが、アサは主を畏れる正しい王でした。アサは異なる神々を拝む祭壇や高き所、異境の神アシラの像や石柱を切り倒して、ユダの人々にイスラエルの神、主を礼拝し、その御言葉に聞き従うように命じて、宗教改革を行いました。その結果、アサの治世には平和が訪れ、国を守る要塞都市を建設しました。多くの人は平和を保つために軍備を整えることによって心の安らぎを得ようとしますが、神の御心に適う生き方は、まず主を畏れ、御言葉の戒めに聞き従うことによって平和を創り出します。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.14.1-7.ja1955

*****

歴代志下 14:8-15

アサの軍隊はユダから出た者三十万人あって、盾とやりをとり、ベニヤミンから出た者二十八万人あって、小盾をとり、弓を引いた。これはみな大勇士であった。 エチオピヤびとゼラが、百万の軍隊と三百の戦車を率いて、マレシャまで攻めてきた。 アサは出て、これを迎え、マレシャのゼパタの谷に戦いの備えをした。 時にアサはその神、主に向かって呼ばわって言った、「主よ、力のある者を助けることも、力のない者を助けることも、あなたにおいては異なることはありません。われわれの神、主よ、われわれをお助けください。われわれはあなたに寄り頼み、あなたの名によってこの大軍に当ります。主よ、あなたはわれわれの神です。どうぞ人をあなたに勝たせないでください」。 そこで主はアサの前とユダの前でエチオピヤびとを撃ち敗られたので、エチオピヤびとは逃げ去った。 アサと彼に従う民は彼らをゲラルまで追撃したので、エチオピヤびとは倒れて、生き残った者はひとりもなかった。主と主の軍勢の前に撃ち破られたからである。ユダの人々の得たぶんどり物は非常に多かった。 彼らはまた、ゲラルの周囲の町々をことごとく撃ち破った。主の恐れが彼らの上に臨んだからである。そして彼らはそのすべての町をかすめ奪った。その内に多くの物があったからである。 また家畜をもっている者の天幕を襲い、多くの羊とらくだを奪い取って、エルサレムに帰った。

アサの治世にはユダ族の精兵30万人とベニヤミン族の精兵28万人を擁しました。そんな折、エチオピア人の王ゼラが100万人の兵と戦車300台を率いてユダに侵攻してきました。軍勢の大きさではユダは劣性でしたが、アサは軍事力に頼らず、力のある者を助けるのも力のない者を助けるのも神には同じだと信仰告白して、イスラエルの神、主に頼りました。すると神は主の軍勢を送ってユダを助け、エチオピア軍を撃ち破らせたので、アサは多くの戦利品を獲てエルサレムに凱旋しました。目に見える人の力よりも目には見えない主に信頼する者を神は必ず守り、大勝利を得させてくださいます。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.14.8-15.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2020/06/28

2020-06-28 07:05:30 | 今日の聖句
ローマの信徒への手紙 10:10 新共同訳

実に、人は心で信じて義とされ、口で公に言い表して救われるのです。

罪の救いは、人間の努力や何某かの資格を必要とするものではなく、キリストの十字架の購いを信じる信仰のみによるものです。真実な心でキリストを信じ、信仰を公に告白して永遠の救いに導き入れられる私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/rom.10.10.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2020/06/27

2020-06-27 11:40:00 | 一日一章・聖書通読日記
歴代志下 13:1-3

ヤラベアム王の第十八年にアビヤがユダの王となった。 彼は三年の間エルサレムで世を治めた。彼の母はギベアのウリエルの娘で、名をミカヤといった。 ここにアビヤとヤラベアムとの間に戦争が起り、アビヤは四十万の精兵から成る勇敢な軍勢をもって戦いにいで、ヤラベアムも大勇士から成る八十万の精兵をもって、これに向かって戦いの備えをした。

レハベアムの跡を継いだアビヤは、父の代から続いていたイスラエルとの対決姿勢を強め、精兵40万人を集めて戦いに出ました。父レハベアムは預言者シマヤの言葉を聞いて同族同士の対決を避けましたが、アビヤは自らヤラベアム率いるイスラエル軍に戦いを仕掛けるという暴挙に出たのです。対抗したヤラベアムはユダの2倍の精兵を率いて決戦の備えを布きました。好戦的な態度は、相手の態度を硬化させ、事態を更に悪い方に向けてしまいます。私たちは可能な限りすべての人と平和的に過ごすことが神の御心です。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.13.1-3.ja1955

*****

歴代志下 13:4-12

時にアビヤはエフライムの山地にあるゼマライム山の上に立って言った、「ヤラベアムおよびイスラエルの人々よ皆聞け。 あなたがたはイスラエルの神、主が塩の契約をもってイスラエルの国をながくダビデとその子孫に賜わったことを知らないのか。 ところがダビデの子ソロモンの家来であるネバテの子ヤラベアムが起って、その主君にそむき、 また卑しい無頼のともがらが集まって彼にくみし、ソロモンの子レハベアムに敵したが、レハベアムは若く、かつ意志が弱くてこれに当ることができなかった。 今また、あなたがたは大軍をたのみ、またヤラベアムが造って、あなたがたの神とした金の子牛をたのんで、ダビデの子孫の手にある主の国に敵対しようとしている。 またあなたがたはアロンの子孫である主の祭司とレビびととを追いだして、他の国々の民がするように祭司を立てたではないか。すなわちだれでも若い雄牛一頭、雄羊七頭を携えてきて、自分を聖別する者は皆あの神でない者の祭司とすることができた。 しかしわれわれにおいては、主がわれわれの神であって、われわれは彼を捨てない。また主に仕える祭司はアロンの子孫であり、働きをなす者はレビびとである。 彼らは朝ごと夕ごとに主に燔祭と、こうばしい香をささげ、供えのパンを純金の机の上に供え、また金の燭台とそのともしび皿を整えて、夕ごとにともすのである。このようにわれわれはわれわれの神、主の務を守っているが、あなたがたは彼を捨てた。 見よ、神はみずからわれわれと共におられて、われわれのかしらとなられ、また、その祭司たちはラッパを吹きならして、あなたがたを攻める。イスラエルの人々よ、あなたがたの先祖の神、主に敵して戦ってはならない。あなたがたは成功しない」。

イスラエルの大軍を前にしたアビヤは、山の頂に立って、神はダビデの子孫に王国を賜ったのに、ヤラベアムが王に背き北イスラエル王国を建国し、金の子牛を拝ませて主の祭司たちを追い出し、神に反逆したのだと、自らの正当性を主張しました。一見、信仰に立った言葉のように聞こえますが、彼の本心は現状に目をつぶり相手を見下す驕り高ぶった自尊心でした。それが如実に表されている箇所が、自分の父レハベアムがイスラエルとの直接対決を避けたことを、神の言葉に聞き従ったからではなく、「レハベアムは若く、かつ意志が弱くてこれに当ることができなかった。」と評価している言葉です。彼は屈折したプライドの塊、選民意識に通じるものです。信仰の言葉に偽装した高慢を、主は打ち砕かれます。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.13.4-12.ja1955

*****

歴代志下 13:13-22

ヤラベアムは伏兵を彼らのうしろに回らせたので、彼の軍隊はユダの前にあり、伏兵は彼らのうしろにあった。 ユダはうしろを見ると、敵が前とうしろとにあったので、主に向かって呼ばわり、祭司たちはラッパを吹いた。 そこでユダの人々はときの声をあげた。ユダの人々がときの声をあげると、神はヤラベアムとイスラエルの人々をアビヤとユダの前に打ち敗られたので、 イスラエルの人々はユダの前から逃げた。神が彼らをユダの手に渡されたので、 アビヤとその民は、彼らをおびただしく撃ち殺した。イスラエルの殺されて倒れた者は五十万人、皆精兵であった。 このように、この時イスラエルの人々は打ち負かされ、ユダの人々は勝を得た。彼らがその先祖の神、主を頼んだからである。 アビヤはヤラベアムを追撃して数個の町を彼から取った。すなわちベテルとその村里、エシャナとその村里、エフロンとその村里である。 ヤラベアムは、アビヤの世には再び力を得ることができず、主に撃たれて死んだ。 しかしアビヤは強くなり、妻十四人をめとり、むすこ二十二人、むすめ十六人をもうけた。 アビヤのその他の行為すなわちその行動と言葉は、預言者イドの注釈にしるされている。

自分たちを見下すアビヤの言葉を聞いたヤラベアムは、伏兵をユダ軍の背後に展開して挟み撃ちにする戦略に出ました。敵に囲まれたことを悟ったアビヤが主に向かって呼ばわり、祭司が進軍のラッパを吹いて、民が一斉にときの声を上げると、神はユダを助けてイスラエル軍を打ち破らせ、80万人の精兵たちのうち50万人が倒されて、ユダは勝利することができました。この結果、北イスラエル王国のヤラベアムはアビヤの治世の内に再起することができず、主に撃たれて死にました。これは神の教えに従って寄り頼む者を神が助けられ、神を畏れず人々の心を神から離れさせたヤラベアムの罪に主が報いられたからです。私たちもまた、どれほど不利な状況であっても主の御言葉に聞き従うならば、神を畏れない者に対して勝利を得ることができます。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.13.13-22.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2020/06/27

2020-06-27 09:00:20 | 今日の聖句
出エジプト記 20:16 新共同訳

隣人に関して偽証してはならない。

真実なお方であられる神は、私たち人間にも真実であることを求めておられます。嘘偽りが平然とまかり通る今の時代にあって、自らの身を以て神の義を世に証する私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/exo.20.16.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2020/06/26

2020-06-26 07:40:00 | 一日一章・聖書通読日記
歴代志下 12:1-5

レハベアムはその国が堅く立ち、強くなるに及んで、主のおきてを捨てた。イスラエルも皆彼にならった。 彼らがこのように主に向かって罪を犯したので、レハベアム王の五年にエジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上ってきた。 その戦車は一千二百、騎兵は六万、また彼に従ってエジプトから来た民、すなわちリビアびと、スキびと、エチオピヤびとは無数であった。 シシャクはユダの要害の町々を取り、エルサレムに迫って来た。 そこで預言者シマヤは、レハベアムおよびシシャクのゆえに、エルサレムに集まったユダのつかさたちのもとにきて言った、「主はこう仰せられる、『あなたがたはわたしを捨てたので、わたしもあなたがたを捨ててシシャクにわたした』と」。

レハベアムは最初の3年間は主の戒めに聞き従いましたが、要塞都市を整備し、武器と兵士と糧食を備えて国の軍備を固めるに連れて主の掟を捨て、イスラエルの神に信頼しなくなりました。そこで神はエジプト王シシャクを立ててアフリカ大陸から大軍を送り、ユダの国中に整備したすべての要害の町を攻め取らせ、首都エルサレムを取り囲ませました。そのとき主は預言者シマヤの口を通して、レハベアムが神を捨てたため神もまたレハベアムを捨てたのだと告げられました。人のいのちは神の御手の中にあります。そのことを忘れ、自らの力に頼り、神に聞き従わなくなる不遜な者を、神は厳しく罰せられます。人の力も様々な備えも神の御前には全くの無力であることを悟り、己の力を過信することなく、常に神に依り頼む私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.12.1-5.ja1955

*****

歴代志下 12:6-12

そこでイスラエルのつかさたち、および王はへりくだって、「主は正しい」と言った。 主は彼らのへりくだるのを見られたので、主の言葉がシマヤにのぞんで言った、「彼らがへりくだったから、わたしは彼らを滅ぼさないで、間もなく救を施す。わたしはシシャクの手によって、怒りをエルサレムに注ぐことをしない。 しかし彼らはシシャクのしもべになる。これは彼らがわたしに仕えることと、国々の王たちに仕えることとの相違を知るためである」。 エジプトの王シシャクはエルサレムに攻めのぼって、主の宮の宝物と、王の家の宝物とを奪い去った。すなわちそれらをことごとく奪い去り、またソロモンの造った金の盾をも奪い去った。 それでレハベアム王は、その代りに青銅の盾を造って、王の家の門を守る侍衛長たちの手に渡した。 王が主の宮にはいるごとに侍衛は来て、これを負い、またこれを侍衛のへやへ持って帰った。 レハベアムがへりくだったので主の怒りは彼を離れ、彼をことごとく滅ぼそうとはされなかった。またユダの事情もよくなった。

鉄壁の守備を固めたと思っていた軍事力をすべて打ち破られ、初めて敵国に包囲される恐怖を味わったレハベアムは、預言者シマヤを通して告げられた神の言葉を聞いて、主は正しいと認め、神の御前にへりくだったのを見た主は、ユダの国を滅ぼすことを思い止められました。しかし主は、エジプト王シシャクに隷属させることを通して、神に仕えるさいわいと、世の王に仕える苦難の違いを身を以て経験させるように仕向けられました。シシャクは主の宮の宝物と王宮の宝物、更にソロモンの造った金の盾を奪い取ったため、レハベアムは青銅で盾を造り、門を守る待衛長に手渡しました。神はレハベアムが悔い改めたのを見てその怒りをとどめられ、ユダを滅ぼすことなく、国内事情も改善させました。人は過ちを犯しても、主に向かって悔い改めるならば、その罪を赦し、回復を与えられる、実に憐れみ深いお方であられます。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.12.6-12.ja1955

*****

歴代志下 12:13-16

レハベアム王はエルサレムで自分の地位を確立し、世を治めた。すなわちレハベアムは四十一歳のとき位につき、十七年の間エルサレムで世を治めた。エルサレムは主がその名を置くためにイスラエルのすべての部族のうちから選ばれた町である。彼の母はアンモンの女で、名をナアマといった。 レハベアムは主を求めることに心を傾けないで、悪い事を行った。 レハベアムの始終の行為は、預言者シマヤおよび先見者イドの書にしるされているではないか。レハベアムとヤラベアムとの間には絶えず戦争があった。 レハベアムはその先祖たちと共に眠って、ダビデの町に葬られ、その子アビヤが彼に代って王となった。

レハベアムは17年間、主がその御名を置くと約束された聖なる都エルサレムでユダを治めましたが、主を求めることに心を傾けず、悪を行ったと評価されています。その理由の一つとして、レハベアムの母はアンモン人、すなわち主を畏れない者であったからだと記されています。偉大な父ソロモンの跡継ぎとして生まれても、その母が信仰の薄い者であるならば、その子は正しい信仰を受け継ぐことができません。平和の王ソロモンの治世から代替わりした後、史上最高の栄華を誇ったイスラエル王国は分裂し、北と南に分かれて互いに争い合う、戦争の絶えない国になってしまいました。ソロモンが多くの他国人の女性を愛し、神の戒めを軽視したツケを払わされたのです。まことの神、主を求めることをおろそかにする者は、せっかく受け継いだ祝福をすべて失う結末となります。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.12.13-16.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2020/06/26

2020-06-26 05:25:25 | 今日の聖句
コリントの信徒への手紙二 3:17 新共同訳

ここでいう主とは、“霊”のことですが、主の霊のおられるところに自由があります。

主の霊すなわち真理の御霊は、私たちの心の目から覆いを取り除き、神の摂理をはっきりと見る自由を授けてくださいます。聖霊なる神を心の玉座にお迎えし、神と自由に心を通わす恵みに与らせていただく私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/2co.3.17.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2020/06/25

2020-06-25 07:00:44 | 一日一章・聖書通読日記
歴代志下 11:1-4

レハベアムはエルサレムに来て、ユダとベニヤミンの家の者、すなわち、えり抜きの軍人十八万人を集め、国を取りもどすためにイスラエルと戦おうとしたが、 主の言葉が神の人シマヤに臨んで言った、 「ソロモンの子、ユダの王レハベアムおよびユダとベニヤミンにいるすべてのイスラエルの人々に言いなさい、 『主はこう仰せられる、あなたがたは上ってはならない。あなたがたの兄弟と戦ってはならない。おのおの自分の家に帰りなさい。この事はわたしから出たのである』」。それで人々は主の言葉を聞き、ヤラベアムを攻めに行くのをやめて帰った。

イスラエル10部族の造反に遭いエルサレムに逃げ帰ったレハベアムは、形勢を立て直し、ユダとベニヤミン族の中から選り抜きの精兵を18万人も召集して、ヤラベアム率いるイスラエルの民たちと戦おうとして陣を整えました。しかし神は預言者シマヤを通して、この反乱は神から出たものであるから、兄弟であるイスラエルと戦ってはならないと告げられました。この神の預言の言葉を聞いて、いったん終結したユダとベニヤミンの人々は解散してそれぞれの家に帰って行きました。神は同族である神の民イスラエル同士が戦うことを許されません。私たちもまた、様々な意見のすれ違いや見解や立場の違いがあっても、同じ神を信じる者同士で憎み合い、互いに責めることを決して望まれません。私たちに必要なことは、一人一人は異なっても、主にあって一致することです。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.11.1-4.ja1955

*****

歴代志下 11:5-12

レハベアムはエルサレムに住んで、ユダに防衛の町々を建てた。 すなわちベツレヘム、エタム、テコア、 ベテズル、ソコ、アドラム、 ガテ、マレシャ、ジフ、 アドライム、ラキシ、アゼカ、 ゾラ、アヤロン、およびヘブロン。これらはユダとベニヤミンにあって要害の町々である。 彼はその要害を堅固にし、これに軍長を置き、糧食と油とぶどう酒をたくわえ、 またそのすべての町に盾とやりを備えて、これを非常に強化し、そしてユダとベニヤミンを確保した。

神の介入によりユダとイスラエルとの直接対決は回避されましたが、レハベアムはユダとベニヤミンの地に要害の町々を建て、軍備を強化し、糧食を蓄えて、イスラエルからの攻撃に立ち向かうことができるように守備を固めました。同族同士で戦うことは神の御心ではありませんが、敵の攻撃に備えることは、いざというときに自分たちの身を守るためには必要な備えです。サタンはいつ、どこで、私たちを攻撃してくるかわかりません。いつでも敵襲に立ち向かうことができるよう、信仰を守る備えを怠ることなく実践する私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.11.5-12.ja1955

*****

歴代志下 11:13-16

イスラエルの全地の祭司とレビびとは四方の境から来てレハベアムに身を寄せた。 すなわちレビびとは自分の放牧地と領地を離れてユダとエルサレムに来た。これはヤラベアムとその子らが彼らを排斥して、主の前に祭司の務をさせなかったためである。 ヤラベアムは高き所と、みだらな神と、自分で造った子牛のために自分の祭司を立てた。 またイスラエルのすべての部族のうちで、すべてその心を傾けて、イスラエルの神、主を求める者は先祖の神、主に犠牲をささげるために、レビびとに従ってエルサレムに来た。

ダビデが統一したイスラエル王国が、南ユダ王国と北イスラエル王国に分裂した後、嗣業の地を持たないためにイスラエル全土に寄留していた祭司たちとレビ人たちは皆、南ユダ王国に移住してきました。それは北イスラエル王国を打ち立てたヤラベアム一世が、年に3度ある主の祭に民がエルサレムに巡礼する際に民の心がイスラエルからユダに移ってしまうことを恐れて、金の子牛像を作ってイスラエルの神として拝むようにしたため、主の祭司とレビ人たちが排斥され、その職を失ったためでした。また北イスラエル王国の各部族の中でも、主を求め、ただ主にのみ犠牲を捧げる者は、レビ人たちに従ってエルサレムに移住してきました。ですからイスラエル12部族は完全に滅びたわけではありません。先祖代々受け継いだ嗣業の地を捨ててでも、ただ神にのみ仕え、まことの神を礼拝しようと真摯に主を求める者は、神の御側近くに引き寄せられ、救いを受けることができますからさいわいです。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.11.13-16.ja1955

*****

歴代志下 11:17-23

このように彼らはユダの国を堅くし、ソロモンの子レハベアムを三年の間強くした。彼らは三年の間ダビデとソロモンの道に歩んだからである。 レハベアムはダビデの子エレモテの娘マハラテを妻にめとった。マハラテはエッサイの子エリアブの娘アビハイルが産んだ者である。 彼女はエウシ、シマリヤおよびザハムの三子を産んだ。 彼はまた彼女の後にアブサロムの娘マアカをめとった。マアカはアビヤ、アッタイ、ジザおよびシロミテを産んだ。 レハベアムはアブサロムの娘マアカをすべての妻とそばめにまさって愛した。彼は妻十八人、そばめ六十人をめとって、男の子二十八人と女の子六十人をもうけた。 レハベアムはマアカの子アビヤを立ててかしらとし、その兄弟の長とした。彼はアビヤを王にしようと思ったからである。 それで王は賢くとり行い、そのむすこたちをことごとく、ユダとベニヤミンの全地方にあるすべての要害の町に散在させ、彼らに糧食を多く与え、また多くの妻を得させた。

北イスラエル王国との分裂を受けて、南ユダ王国の人々は結束を強め、ダビデ王家を支える者として整えられました。レハベアムは多くの子を生み、ユダ王国に散在する要害の町々に送って守備を固めさせました。雨降って地固まるとの諺ではないですが、悲しむべき出来事も主は良きに変えてくださり、主に忠実に仕える者を祝福して、永遠の救いへと導いてくださいますから感謝いたします。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.11.17-23.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2020/06/25

2020-06-25 05:35:35 | 今日の聖句
詩編 121:1-2 新共同訳

【都に上る歌。】
目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。
わたしの助けはどこから来るのか。
わたしの助けは来る
天地を造られた主のもとから。

聖なる都エルサレムは山々の上にあります。山々に向かって目を上げるとは、神を求めて巡礼する者が目標地点であるエルサレムの神殿に近付くことを意味します。神を見上げ、わが助けは天地万物の造り主である主から来るのだと自問自答することにより、救いの確信を得させていただく私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/psa.121.1-2.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2020/06/24

2020-06-24 17:50:20 | 一日一章・聖書通読日記
歴代志下 10:1-5

レハベアムはシケムへ行った。すべてのイスラエルびとが彼を王にしようとシケムへ行ったからである。 ネバテの子ヤラベアムは、ソロモンを避けてエジプトにのがれていたが、これを聞いてエジプトから帰ったので、 人々は人をつかわして彼を招いた。そこでヤラベアムとすべてのイスラエルは来て、レハベアムに言った、 「あなたの父は、われわれのくびきを重くしましたが、今あなたの父のきびしい使役と、あなたの父が、われわれに負わせた重いくびきを軽くしてください。そうすればわたしたちはあなたに仕えましょう」。 レハベアムは彼らに答えた、「三日の後、またわたしの所に来なさい」。それで民は去った。

ソロモンの跡を継いだレハベアムは、シケムで戴冠式を行おうとするイスラエルの民たちの前に出ました。そこにはソロモン王の治世を支えた強制労働と重税に苦しんでいた人々が、エジプトから帰国したヤラベアムを招聘して、事態の改善を求めて嘆願するために集まっていました。ソロモンの時代、イスラエルは史上最高の隆盛を誇っていましたが、それはバブル景気のようなもので、貧富の差が激しくなり、一部の支配層だけが繁栄を謳歌する一方、多くの民衆は搾取される一方という深刻な社会問題を生み出していました。富と権力の集中するところに腐敗と堕落、この世の不条理が生じるのは、神の義と愛の欠落が招いた結果です。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.10.1-5.ja1955

*****

歴代志下 10:6-11

レハベアム王は父ソロモンの存命中ソロモンに仕えた長老たちに相談して言った、「あなたがたはこの民にどう返答すればよいと思いますか」。 彼らはレハベアムに言った、「あなたがもしこの民を親切にあつかい、彼らを喜ばせ、ねんごろに語られるならば彼らは長くあなたのしもべとなるでしょう」。 しかし彼は長老たちが与えた勧めをすてて、自分と一緒に大きくなって自分に仕えている若者たちに相談して、 彼らに言った、「あなたがたは、この民がわたしに向かって、『あなたの父上が、われわれに負わせたくびきを軽くしてください』と言うのに、われわれはなんと返答すればよいと思いますか」。 彼と一緒に大きくなった若者たちは彼に言った、「あなたに向かって、『あなたの父は、われわれのくびきを重くしたが、あなたは、それをわれわれのために軽くしてください』と言ったこの民に、こう言いなさい、『わたしの小指は父の腰よりも太い、 父はあなたがたに重いくびきを負わせたが、わたしはさらに、あなたがたのくびきを重くしよう。父はむちであなたがたを懲らしたが、わたしはさそりであなたがたを懲らそう』」。

イスラエルの民からの陳情を聞いたレハベアムは、その対処法について、まず父ソロモンの時代からの重臣たちに相談を持ち掛けました。彼らは国民の声に耳を傾けることが国家安泰の秘訣だと答えましたが、レハベアムはこの回答を気に入らず、自分と同年代の仲良し集団に相談したところ、彼らは、民衆の声に耳を傾けることは国民に譲歩することとなり、自分が父ソロモンよりも王としての権威がないと認めることになると、レハベアムの自尊心をくすぐるような回答をしました。イスラエルの王として就任するにあたり、国を正しく治める知恵を神に求めた父ソロモンとは異なり、レハベアムは国の政策を神に問おうともしない、単に気位が高いお坊ちゃん育ちのバカ息子に過ぎなかったのです。自分と同じ考えを持つ人の話しか耳を傾けないでいると、レハベアムのように決定的な間違いを犯してしまう原因となります。私たちは愚かな選択をしてはなりません。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.10.6-11.ja1955

*****

歴代志下 10:12-19

さてヤラベアムと民は皆、王が「三日目にわたしのところに来なさい」と言ったとおりに、三日目にレハベアムのところへ行った。 王は荒々しく彼らに答えた。すなわちレハベアム王は長老たちの勧めをすて、 若者たちの勧めに従い、彼らに告げて言った、「父はあなたがたのくびきを重くしたが、わたしは更にこれを重くしよう。父はむちであなたがたを懲らしたが、わたしはさそりであなたがたを懲らそう」。 このように王は民の言うことを聞きいれなかった。これは主が、かつてシロびとアヒヤによって、ネバテの子ヤラベアムに言われた言葉を成就するために、神がなされたのであった。 イスラエルの人々は皆、王が自分たちの言うことを聞きいれないのを見たので、民は王に答えて言った、「われわれはダビデのうちに何の分があろうか。われわれはエッサイの子のうちに嗣業がない。イスラエルよ、めいめいの天幕に帰れ。ダビデよ、今あなたの家を見よ」。そしてイスラエルは皆彼らの天幕へ去って行った。 しかしレハベアムはユダの町々に住んでいるイスラエルの人々を治めた。 レハベアム王は徴募人の監督であったアドラムをつかわしたが、イスラエルの人々が石で彼を撃ち殺したので、レハベアム王は急いで車に乗り、エルサレムに逃げた。 こうしてイスラエルはダビデの家にそむいて今日に至った。

イスラエルの王となるために最も重要な最初の国策を決めるにあたり、レハベアムは国の重臣たちよりも自分の取り巻きの仲良し友達らの意見を採用し、3日後に回答を聞きに来たヤラベアムたちに、ゼロ回答どころか、かえって重税を課すと、厳しい答えを告げました。その答えに失望したイスラエルの人々は、もはやダビデ王家に仕える必要はないと、レハベアムに愛想を尽かしてそれぞれの嗣業の地に帰って行きました。そんな人心もつゆ知らぬレハベアムは、税の取り立てを行うために徴募人アドラムを遣わしましたが、イスラエルの人々は彼を石で撃ち殺したため、レハベアムは這々の体でシケムからエルサレムに逃げ帰る他ありませんでした。このようにしてダビデが一代にして統一したエルサレム王国は、ソロモンの時代に最高の栄華を誇ったものの、3代目となるレハベアムの世代であっけなく分裂する結末となりました。神を慕い求めず、その戒めに耳を傾けることのない不遜な人間として育ってしまうと、せっかく受けた神の祝福をすべて台無しにしてしまいます。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.10.12-19.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今日の聖句】 2020/06/24

2020-06-24 05:05:15 | 今日の聖句
ヨハネによる福音書 3:36 新共同訳

御子を信じる人は永遠の命を得ているが、御子に従わない者は、命にあずかることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまる。

昔のCMに「どっちが得か、よく考えてみよう」というキャッチフレーズがありましたが、主イエスを信じて永遠のいのちを得るのと、信じずに永遠のいのちを失うばかりか神の激しい怒りを招くのと、どちらが得か、よく考えなくともわかるでしょう。神が遣わされた主イエスを神の御子、救い主と信じて、永遠のいのちに与る私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/jhn.3.36.新共同訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【COGHCC聖書通読】 2020/06/23

2020-06-23 12:15:45 | 一日一章・聖書通読日記
歴代志下 9:1-12

シバの女王はソロモンの名声を聞いたので、難問をもってソロモンを試みようと、非常に多くの従者を連れ、香料と非常にたくさんの金と宝石とをらくだに負わせて、エルサレムのソロモンのもとに来て、その心にあることをことごとく彼に告げた。 ソロモンは彼女のすべての問に答えた。ソロモンが知らないで彼女に説明のできないことは一つもなかった。 シバの女王はソロモンの知恵と、彼が建てた家を見、 またその食卓の食物と、列座の家来たちと、その侍臣たちの伺候振りと彼らの服装、および彼の給仕たちとその服装、ならびに彼が主の宮でささげる燔祭を見て、全く気を奪われてしまった。 彼女は王に言った、「わたしが国であなたの事と、あなたの知恵について聞いたうわさは真実でした。 しかしわたしは来て目に見るまでは、そのうわさを信じませんでしたが、今見ると、あなたの知恵の大いなることはその半分もわたしに知らされませんでした。あなたはわたしの聞いたうわさにまさっています。 あなたの奥方たちはさいわいです。常にあなたの前に立って、あなたの知恵を聞くこのあなたの家来たちはさいわいです。 あなたの神、主はほむべきかな。主はあなたを喜び、あなたをその位につかせ、あなたの神、主のために王とされました。あなたの神はイスラエルを愛して、とこしえにこれを堅くするために、あなたをその王とされ、公道と正義を行われるのです」。 そして彼女は金百二十タラント、および非常に多くの香料と宝石とを王に贈った。シバの女王がソロモンに贈ったような香料は、いまだかつてなかった。 オフルから金を携えて来たヒラムのしもべたちとソロモンのしもべたちはまた、びゃくだんの木と宝石をも携えて来た。 王はそのびゃくだんの木で、主の宮と王の家とに階段を造り、また歌うたう者のために琴と立琴を造った。このようなものはかつてユダの地で見たことがなかった。 ソロモン王は、シバの女王が贈った物に報いたほかに、彼女の望みにまかせて、すべてその求めるものを贈った。そして彼女はその家来たちと共に自分の国へ帰って行った。

ソロモンの名声を聞いたシバの女王は、果たして自分が得た情報が本当なのかを自ら確かめるため、多くの家来を従え、貴重な香料とおびただしい量の金や宝石を携えて、アラビア半島の南端にある遠い国からエルサレムまではるばる旅をしてきました。彼女は多くの難問をもってソロモンの知恵をテストしましたが、ソロモンはすべての問いに難なく答えました。シバの女王はその知恵の深さ広さ、そしてソロモンの建てた建造物、王の食卓の豊かさ、家来たちの立派な立ち居振る舞い、そして主の宮での礼拝の様子を見てただただ圧倒され、すっかり感化されてしまいました。そしてソロモンに知恵と栄華を賜った神を大いにほめ、かつてないほどの莫大な贈り物をソロモンに贈りました。ソロモンもまたシバの女王が望むままに贈り物を贈り、彼女は自分の国に帰って行きました。今なおエチオピアには、シバの女王の末裔を名乗るクリスチャンたちがいます。彼女はただ単に知恵に満足しただけでなく、ソロモンの仕える神を畏れる者となり、信仰を持ち帰ったのでした。神の知恵を求めるために、シバの女王のようにいかなる労力も厭わず、大きな犠牲を払ってでも真理を尋ね求め、信仰という何物にも代え難い宝物を自分のものとする私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.9.1-12.ja1955

*****

歴代志下 9:13-24

さて一年の間にソロモンの所にはいって来た金の目方は六百六十六タラントであった。 このほかに貿易商および商人の携えて来たものがあった。またアラビヤのすべての王たちおよび国の代官たちも金銀をソロモンに携えてきた。 ソロモン王は延金の大盾二百を造った。その大盾にはおのおの六百シケルの延金を用いた。 また延金の小盾三百を造った。小盾にはおのおの三百シケルの金を用いた。王はこれらをレバノンの森の家に置いた。 王はまた大きな象牙の玉座を造り、純金でこれをおおった。 その玉座には六つの段があり、また金の足台があって共に玉座につらなり、その座する所の両方に、ひじかけがあって、ひじかけのわきに二つのししが立っていた。 また十二のししが六つの段のおのおのの両側に立っていた。このような物はどこの国でも造られたことがなかった。 ソロモン王が飲むときに用いた器はみな金であった。またレバノンの森の家の器もみな純金であって、銀はソロモンの世には尊ばれなかった。 これは王の船がヒラムのしもべたちを乗せてタルシシへ行き、三年ごとに一度、そのタルシシの船が金、銀、象牙、さる、くじゃくを載せて来たからである。 このようにソロモン王は富と知恵において、地のすべての王にまさっていたので、 地のすべての王は神がソロモンの心に授けられた知恵を聞こうとしてソロモンに謁見を求めた。 人々はおのおの贈り物を携えてきた。すなわち銀の器、金の器、衣服、没薬、香料、馬、騾馬など年々定まっていた。

ソロモンは貿易を盛んに行い、またシバの女王のようにソロモンの知恵を聞くために謁見を求める諸国の王たちから多くの貢ぎ物を得たため、イスラエル王国の経済は隆盛を極めました。その様子を如実に示すのが、ソロモンの玉座は象牙で造った上に金をかぶせた、技巧の限りを尽くした見事なもので、他のいかなる国でも見たことのないものでした。また金の大盾と小盾を造り、森の家と呼ばれる王宮に納めました。金は非常に柔らかい金属ですから、盾として武器の機能を持つものではなく、ソロモンの権威と財力を示す単なる装飾品です。また食器類もすべて純金で造り、ソロモンの治世では銀は貴金属とみなされなかったほどでした。しかしこれほどの栄華はソロモンの心を蝕んで行きます。ソロモンが一年に得た金の目方は666タラントと膨大な量でしたが、これは黙示録に出てくる獣の数字、反キリストの象徴です。人間の価値基準にすっかり染まってしまったソロモンは、伝道の書で自らの生涯を「空の空」と告げ、神に依らない人の栄華の虚しさを懐古しました。神の恵みに感謝することを忘れ、当たり前と思ってしまうことは、信仰を退廃させる原因となりますから、私たちも注意が必要です。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.9.13-24.ja1955

*****

歴代志下 9:25-31

ソロモンは馬と戦車のために馬屋四千と騎兵一万二千を持ち、これを戦車の町に置き、またエルサレムの王のもとに置いた。 彼はユフラテ川からペリシテびとの地と、エジプトの境に至るまでのすべての王を治めた。 王はまた銀を石のようにエルサレムに多くし、香柏を平野のいちじく桑のように多くした。 また人々はエジプトおよび諸国から馬をソロモンのために輸入した。 ソロモンのそのほかの始終の行為は、預言者ナタンの書と、シロびとアヒヤの預言と、先見者イドがネバテの子ヤラベアムについて述べた黙示のなかに、しるされているではないか。 ソロモンはエルサレムで四十年の間イスラエルの全地を治めた。 ソロモンはその先祖たちと共に眠って、父ダビデの町に葬られ、その子レハベアムが代って王となった。

ソロモンのもう一つの過ちは、馬と戦車を買い求めたことでした。これは軍事力に頼る政治を行うことで、神の国イスラエルの建国精神である何事も神に頼ることに反することです。神はイスラエルに王政を布くに際し、馬を求めてはならないと厳しく戒められました。ソロモンの父ダビデはこの戒めに聞き従い、戦いに勝利して敵国の馬と戦車を戦利品として得たときも、多くを無力化してイスラエルのものとはしませんでした。そのため歴代志の著者は、ソロモンの晩年については多くを語らず、その繁栄の記録に止めるのみとしています。神の評価はその人の功績ではなく、神を畏れその戒めに忠実に聞き従ったか否かによります。

https://www.bible.com/bible/81/2ch.9.25-31.ja1955
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする