列王紀上 14:1-3
『そのころヤラベアムの子アビヤが病気になったので、 ヤラベアムは妻に言った、「立って姿を変え、ヤラベアムの妻であることの知られないようにしてシロへ行きなさい。わたしがこの民の王となることを、わたしに告げた預言者アヒヤがそこにいます。 パン十個と菓子数個および、みつ一びんを携えて彼のところへ行きなさい。彼はこの子がどうなるかをあなたに告げるでしょう」。』
息子が病気になったヤラベアムは妻に、ヤラベアムの妻だと気付かれないように姿を変えて、預言者アヒヤの元に遣わしました。自分の思い通りに物事が進むときには自分のやりたい放題にしながら、自分の力ではどうにもならなくなると神様の御心を求める困ったときの神頼み的な信仰に後ろめたさを感じたのでしょうか。しかし全知全能の神様に、そんな小細工が通用するはずがありません。
http://bible.com/81/1ki.14.1-3.ja1955
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列王紀上 14:4-6
『ヤラベアムの妻はそのようにして、立ってシロへ行き、アヒヤの家に着いたが、アヒヤは年老いたため、目がかすんで見ることができなかった。 しかし主はアヒヤに言われた、「ヤラベアムの妻が子供の事をあなたに尋ねるために来る。子供は病気だ。あなたは彼女にこうこう言わなければならない」。彼女は来るとき、他人を装っていた。 しかし彼女が戸口にはいってきたとき、アヒヤはその足音を聞いて言った、「ヤラベアムの妻よ、はいりなさい。なぜ、他人を装うのですか。わたしはあなたにきびしい事を告げるよう、命じられています。」』
預言書アヒヤは高齢のため目がかすんで見えなくなっていました。しかし肉体の目は見えなくとも、心の目はしっかりと見開いていました。神様からヤラベアムの妻が来ること、そして厳しい裁きを宣告すべきことを告げられていました。目が見えない人に会うために姿を変えて行くなど、ヤラベアムの妻はなんと愚かなことをしたのでしょうか。信仰の目が閉ざされた人は、彼女のように無駄なことに労力を尽くす愚かな人生を歩むことになります。
http://bible.com/81/1ki.14.4-6.ja1955
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列王紀上 14:7-10
「行ってヤラベアムに言いなさい、『イスラエルの神、主はこう仰せられる、「わたしはあなたを民のうちからあげ、わたしの民イスラエルの上に立てて君とし、 国をダビデの家から裂き離して、それをあなたに与えたのに、あなたはわたしのしもべダビデが、わたしの命令を守って一心にわたしに従い、ただわたしの目にかなった事のみを行ったようにではなく、 あなたよりも先にいたすべての者にまさって悪をなし、行って自分のために他の神々と鋳た像を造り、わたしを怒らせ、わたしをうしろに捨て去った。 それゆえ、見よ、わたしはヤラベアムの家に災を下し、ヤラベアムに属する男は、イスラエルについて、つながれた者も、自由な者もことごとく断ち、人があくたを残りなく焼きつくすように、ヤラベアムの家を全く断ち滅ぼすであろう。」
預言書アヒヤはヤラベアムの妻に、息子は死ぬこと、そしてヤラベアムの家系もやがて絶ち滅ぼされるとの厳しい裁きの言葉を告げました。それはヤラベアムが神様の命じたことを守らず、むしろ神様に背くことばかりしたからです。せっかくイスラエル10部族の国王としていただいたのに、召してくださった神様の御心に従わない愚かな選択をした結果です。私たちの人生には、神様から与えられた使命があります。その使命に従う者はダビデのように子孫まで祝福を受け、従わない者は滅びを招くことを忘れてはなりません。
http://bible.com/81/1ki.14.7-10.ja1955
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列王紀上 14:12-15, 17-18
『「あなたは立って、家へ帰りなさい。あなたの足が町にはいる時に、子どもは死にます。 そしてイスラエルは皆、彼のために悲しんで彼を葬るでしょう。ヤラベアムに属する者は、ただ彼だけ墓に葬られるでしょう。ヤラベアムの家のうちで、彼はイスラエルの神、主にむかって良い思いをいだいていたからです。 主はイスラエルの上にひとりの王を起されます。彼はその日ヤラベアムの家を断つでしょう。 その後主はイスラエルを撃って、水に揺らぐ葦のようにし、イスラエルを、その先祖に賜わったこの良い地から抜き去って、ユフラテ川の向こうに散らされるでしょう。彼らがアシラ像を造って主を怒らせたからです。」
…
ヤラベアムの妻は立って去り、テルザへ行って、家の敷居をまたいだ時、子どもは死んだ。 イスラエルは皆彼を葬り、彼のために悲しんだ。主がそのしもべ預言者アヒヤによって言われた言葉のとおりである。』
ヤラベアムの息子は幼くして死ぬことになりましたが、しかしヤラベアムの家系で墓に丁重に葬られるのは彼だけでした。それは父ヤラベアムとは異なり、息子は神様に良い思いを抱いていたからだと預言者アヒヤは告げました。
私たちの中にも、幼くして亡くなる子どもたちがいます。何も悪いこともしていないのにどうしてそのような目に遭うのか、その子の人生に何の意味があったのだろうかと私たちは考えますが、ある意味では苦難の人生を歩まないための神様の憐れみとも受け取ることができます。人の感情的には悲しいことではありますが、神様のなさることに決して間違いはないと信じることができたならば、慰めになるのではないでしょうか。
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列王紀上 14:21-23, 25-26
「ソロモンの子レハベアムはユダで世を治めた。レハベアムは王となったとき四十一歳であったが、主がその名を置くために、イスラエルのすべての部族のうちから選ばれた町エルサレムで、十七年世を治めた。その母の名はナアマといってアンモンびとであった。 ユダの人々はその先祖の行ったすべての事にまさって、主の目の前に悪を行い、その犯した罪によって主の怒りを引き起した。 彼らもすべての高い丘の上と、すべての青木の下に、高き所と石の柱とアシラ像とを建てたからである。
…
レハベアムの王の第五年にエジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上ってきて、 主の宮の宝物と、王の宮殿の宝物を奪い去った。彼はそれをことごとく奪い去り、またソロモンの造った金の盾をみな奪い去った。」
ソロモンの跡を継いで王となったレハベアムは、アンモン人の母から生まれた息子でした。おそらく幼い頃から母の影響で、まことの神様に従わず、偶像の神々を信じていたのでしょう、彼もまた神様の戒めを捨て、偶像礼拝を行わせた悪しき王となりました。そこで神様はエジプトの王によってイスラエルを攻め、ソロモンが蓄えた金の盾をすべて奪い去らせました。これもまた神様の御言葉に従わずに異教の国々の女性を愛したソロモンの罪の結果です。神様を信じない相手、見せかけの信仰者との結婚は、このように祝福を失う結果となります。私たちは決して結婚を軽んじてはなりません。
http://bible.com/81/1ki.14.21-23,25-26.ja1955
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列王紀上 14:20, 30-31
「ヤラベアムが世を治めた日は二十二年であった。彼はその先祖と共に眠って、その子ナダブが代って王となった。
…
レハベアムとヤラベアムの間には絶えず戦争があった。 レハベアムはその先祖と共に眠って先祖と共にダビデの町に葬られた。その母の名はナアマといってアンモンびとであった。その子アビヤムが代って王となった。」
ヤラベアムも、レハベアムも、共に神様に従わず、自分の好き勝手な政治を行った結果、ソロモン王が統治していたときのように平和な時代ではなく、イスラエル民族同士で常に戦争の絶えない時代となりました。
神様が本当にいるのならどうして戦争が絶えないのかと疑う人がいますが、人が神様に従わない結果、戦争が起きるのです。神様は平和を愛されるお方です。平和を望むならば、神はいないと嘆くよりも、まことの神様に聞き従うことが肝要です。
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『そのころヤラベアムの子アビヤが病気になったので、 ヤラベアムは妻に言った、「立って姿を変え、ヤラベアムの妻であることの知られないようにしてシロへ行きなさい。わたしがこの民の王となることを、わたしに告げた預言者アヒヤがそこにいます。 パン十個と菓子数個および、みつ一びんを携えて彼のところへ行きなさい。彼はこの子がどうなるかをあなたに告げるでしょう」。』
息子が病気になったヤラベアムは妻に、ヤラベアムの妻だと気付かれないように姿を変えて、預言者アヒヤの元に遣わしました。自分の思い通りに物事が進むときには自分のやりたい放題にしながら、自分の力ではどうにもならなくなると神様の御心を求める困ったときの神頼み的な信仰に後ろめたさを感じたのでしょうか。しかし全知全能の神様に、そんな小細工が通用するはずがありません。
http://bible.com/81/1ki.14.1-3.ja1955
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列王紀上 14:4-6
『ヤラベアムの妻はそのようにして、立ってシロへ行き、アヒヤの家に着いたが、アヒヤは年老いたため、目がかすんで見ることができなかった。 しかし主はアヒヤに言われた、「ヤラベアムの妻が子供の事をあなたに尋ねるために来る。子供は病気だ。あなたは彼女にこうこう言わなければならない」。彼女は来るとき、他人を装っていた。 しかし彼女が戸口にはいってきたとき、アヒヤはその足音を聞いて言った、「ヤラベアムの妻よ、はいりなさい。なぜ、他人を装うのですか。わたしはあなたにきびしい事を告げるよう、命じられています。」』
預言書アヒヤは高齢のため目がかすんで見えなくなっていました。しかし肉体の目は見えなくとも、心の目はしっかりと見開いていました。神様からヤラベアムの妻が来ること、そして厳しい裁きを宣告すべきことを告げられていました。目が見えない人に会うために姿を変えて行くなど、ヤラベアムの妻はなんと愚かなことをしたのでしょうか。信仰の目が閉ざされた人は、彼女のように無駄なことに労力を尽くす愚かな人生を歩むことになります。
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列王紀上 14:7-10
「行ってヤラベアムに言いなさい、『イスラエルの神、主はこう仰せられる、「わたしはあなたを民のうちからあげ、わたしの民イスラエルの上に立てて君とし、 国をダビデの家から裂き離して、それをあなたに与えたのに、あなたはわたしのしもべダビデが、わたしの命令を守って一心にわたしに従い、ただわたしの目にかなった事のみを行ったようにではなく、 あなたよりも先にいたすべての者にまさって悪をなし、行って自分のために他の神々と鋳た像を造り、わたしを怒らせ、わたしをうしろに捨て去った。 それゆえ、見よ、わたしはヤラベアムの家に災を下し、ヤラベアムに属する男は、イスラエルについて、つながれた者も、自由な者もことごとく断ち、人があくたを残りなく焼きつくすように、ヤラベアムの家を全く断ち滅ぼすであろう。」
預言書アヒヤはヤラベアムの妻に、息子は死ぬこと、そしてヤラベアムの家系もやがて絶ち滅ぼされるとの厳しい裁きの言葉を告げました。それはヤラベアムが神様の命じたことを守らず、むしろ神様に背くことばかりしたからです。せっかくイスラエル10部族の国王としていただいたのに、召してくださった神様の御心に従わない愚かな選択をした結果です。私たちの人生には、神様から与えられた使命があります。その使命に従う者はダビデのように子孫まで祝福を受け、従わない者は滅びを招くことを忘れてはなりません。
http://bible.com/81/1ki.14.7-10.ja1955
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列王紀上 14:12-15, 17-18
『「あなたは立って、家へ帰りなさい。あなたの足が町にはいる時に、子どもは死にます。 そしてイスラエルは皆、彼のために悲しんで彼を葬るでしょう。ヤラベアムに属する者は、ただ彼だけ墓に葬られるでしょう。ヤラベアムの家のうちで、彼はイスラエルの神、主にむかって良い思いをいだいていたからです。 主はイスラエルの上にひとりの王を起されます。彼はその日ヤラベアムの家を断つでしょう。 その後主はイスラエルを撃って、水に揺らぐ葦のようにし、イスラエルを、その先祖に賜わったこの良い地から抜き去って、ユフラテ川の向こうに散らされるでしょう。彼らがアシラ像を造って主を怒らせたからです。」
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ヤラベアムの妻は立って去り、テルザへ行って、家の敷居をまたいだ時、子どもは死んだ。 イスラエルは皆彼を葬り、彼のために悲しんだ。主がそのしもべ預言者アヒヤによって言われた言葉のとおりである。』
ヤラベアムの息子は幼くして死ぬことになりましたが、しかしヤラベアムの家系で墓に丁重に葬られるのは彼だけでした。それは父ヤラベアムとは異なり、息子は神様に良い思いを抱いていたからだと預言者アヒヤは告げました。
私たちの中にも、幼くして亡くなる子どもたちがいます。何も悪いこともしていないのにどうしてそのような目に遭うのか、その子の人生に何の意味があったのだろうかと私たちは考えますが、ある意味では苦難の人生を歩まないための神様の憐れみとも受け取ることができます。人の感情的には悲しいことではありますが、神様のなさることに決して間違いはないと信じることができたならば、慰めになるのではないでしょうか。
http://bible.com/81/1ki.14.12-15,17-18.ja1955
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列王紀上 14:21-23, 25-26
「ソロモンの子レハベアムはユダで世を治めた。レハベアムは王となったとき四十一歳であったが、主がその名を置くために、イスラエルのすべての部族のうちから選ばれた町エルサレムで、十七年世を治めた。その母の名はナアマといってアンモンびとであった。 ユダの人々はその先祖の行ったすべての事にまさって、主の目の前に悪を行い、その犯した罪によって主の怒りを引き起した。 彼らもすべての高い丘の上と、すべての青木の下に、高き所と石の柱とアシラ像とを建てたからである。
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レハベアムの王の第五年にエジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上ってきて、 主の宮の宝物と、王の宮殿の宝物を奪い去った。彼はそれをことごとく奪い去り、またソロモンの造った金の盾をみな奪い去った。」
ソロモンの跡を継いで王となったレハベアムは、アンモン人の母から生まれた息子でした。おそらく幼い頃から母の影響で、まことの神様に従わず、偶像の神々を信じていたのでしょう、彼もまた神様の戒めを捨て、偶像礼拝を行わせた悪しき王となりました。そこで神様はエジプトの王によってイスラエルを攻め、ソロモンが蓄えた金の盾をすべて奪い去らせました。これもまた神様の御言葉に従わずに異教の国々の女性を愛したソロモンの罪の結果です。神様を信じない相手、見せかけの信仰者との結婚は、このように祝福を失う結果となります。私たちは決して結婚を軽んじてはなりません。
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列王紀上 14:20, 30-31
「ヤラベアムが世を治めた日は二十二年であった。彼はその先祖と共に眠って、その子ナダブが代って王となった。
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レハベアムとヤラベアムの間には絶えず戦争があった。 レハベアムはその先祖と共に眠って先祖と共にダビデの町に葬られた。その母の名はナアマといってアンモンびとであった。その子アビヤムが代って王となった。」
ヤラベアムも、レハベアムも、共に神様に従わず、自分の好き勝手な政治を行った結果、ソロモン王が統治していたときのように平和な時代ではなく、イスラエル民族同士で常に戦争の絶えない時代となりました。
神様が本当にいるのならどうして戦争が絶えないのかと疑う人がいますが、人が神様に従わない結果、戦争が起きるのです。神様は平和を愛されるお方です。平和を望むならば、神はいないと嘆くよりも、まことの神様に聞き従うことが肝要です。
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