伊藤ファミリーBLOG

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【COGHCC聖書通読】 2016/12/31

2016-12-31 19:55:41 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀上 14:1-3
『そのころヤラベアムの子アビヤが病気になったので、 ヤラベアムは妻に言った、「立って姿を変え、ヤラベアムの妻であることの知られないようにしてシロへ行きなさい。わたしがこの民の王となることを、わたしに告げた預言者アヒヤがそこにいます。 パン十個と菓子数個および、みつ一びんを携えて彼のところへ行きなさい。彼はこの子がどうなるかをあなたに告げるでしょう」。』

息子が病気になったヤラベアムは妻に、ヤラベアムの妻だと気付かれないように姿を変えて、預言者アヒヤの元に遣わしました。自分の思い通りに物事が進むときには自分のやりたい放題にしながら、自分の力ではどうにもならなくなると神様の御心を求める困ったときの神頼み的な信仰に後ろめたさを感じたのでしょうか。しかし全知全能の神様に、そんな小細工が通用するはずがありません。

http://bible.com/81/1ki.14.1-3.ja1955

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列王紀上 14:4-6
『ヤラベアムの妻はそのようにして、立ってシロへ行き、アヒヤの家に着いたが、アヒヤは年老いたため、目がかすんで見ることができなかった。 しかし主はアヒヤに言われた、「ヤラベアムの妻が子供の事をあなたに尋ねるために来る。子供は病気だ。あなたは彼女にこうこう言わなければならない」。彼女は来るとき、他人を装っていた。 しかし彼女が戸口にはいってきたとき、アヒヤはその足音を聞いて言った、「ヤラベアムの妻よ、はいりなさい。なぜ、他人を装うのですか。わたしはあなたにきびしい事を告げるよう、命じられています。」』

預言書アヒヤは高齢のため目がかすんで見えなくなっていました。しかし肉体の目は見えなくとも、心の目はしっかりと見開いていました。神様からヤラベアムの妻が来ること、そして厳しい裁きを宣告すべきことを告げられていました。目が見えない人に会うために姿を変えて行くなど、ヤラベアムの妻はなんと愚かなことをしたのでしょうか。信仰の目が閉ざされた人は、彼女のように無駄なことに労力を尽くす愚かな人生を歩むことになります。

http://bible.com/81/1ki.14.4-6.ja1955

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列王紀上 14:7-10
「行ってヤラベアムに言いなさい、『イスラエルの神、主はこう仰せられる、「わたしはあなたを民のうちからあげ、わたしの民イスラエルの上に立てて君とし、 国をダビデの家から裂き離して、それをあなたに与えたのに、あなたはわたしのしもべダビデが、わたしの命令を守って一心にわたしに従い、ただわたしの目にかなった事のみを行ったようにではなく、 あなたよりも先にいたすべての者にまさって悪をなし、行って自分のために他の神々と鋳た像を造り、わたしを怒らせ、わたしをうしろに捨て去った。 それゆえ、見よ、わたしはヤラベアムの家に災を下し、ヤラベアムに属する男は、イスラエルについて、つながれた者も、自由な者もことごとく断ち、人があくたを残りなく焼きつくすように、ヤラベアムの家を全く断ち滅ぼすであろう。」

預言書アヒヤはヤラベアムの妻に、息子は死ぬこと、そしてヤラベアムの家系もやがて絶ち滅ぼされるとの厳しい裁きの言葉を告げました。それはヤラベアムが神様の命じたことを守らず、むしろ神様に背くことばかりしたからです。せっかくイスラエル10部族の国王としていただいたのに、召してくださった神様の御心に従わない愚かな選択をした結果です。私たちの人生には、神様から与えられた使命があります。その使命に従う者はダビデのように子孫まで祝福を受け、従わない者は滅びを招くことを忘れてはなりません。

http://bible.com/81/1ki.14.7-10.ja1955

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列王紀上 14:12-15, 17-18
『「あなたは立って、家へ帰りなさい。あなたの足が町にはいる時に、子どもは死にます。 そしてイスラエルは皆、彼のために悲しんで彼を葬るでしょう。ヤラベアムに属する者は、ただ彼だけ墓に葬られるでしょう。ヤラベアムの家のうちで、彼はイスラエルの神、主にむかって良い思いをいだいていたからです。 主はイスラエルの上にひとりの王を起されます。彼はその日ヤラベアムの家を断つでしょう。 その後主はイスラエルを撃って、水に揺らぐ葦のようにし、イスラエルを、その先祖に賜わったこの良い地から抜き去って、ユフラテ川の向こうに散らされるでしょう。彼らがアシラ像を造って主を怒らせたからです。」

ヤラベアムの妻は立って去り、テルザへ行って、家の敷居をまたいだ時、子どもは死んだ。 イスラエルは皆彼を葬り、彼のために悲しんだ。主がそのしもべ預言者アヒヤによって言われた言葉のとおりである。』

ヤラベアムの息子は幼くして死ぬことになりましたが、しかしヤラベアムの家系で墓に丁重に葬られるのは彼だけでした。それは父ヤラベアムとは異なり、息子は神様に良い思いを抱いていたからだと預言者アヒヤは告げました。

私たちの中にも、幼くして亡くなる子どもたちがいます。何も悪いこともしていないのにどうしてそのような目に遭うのか、その子の人生に何の意味があったのだろうかと私たちは考えますが、ある意味では苦難の人生を歩まないための神様の憐れみとも受け取ることができます。人の感情的には悲しいことではありますが、神様のなさることに決して間違いはないと信じることができたならば、慰めになるのではないでしょうか。

http://bible.com/81/1ki.14.12-15,17-18.ja1955

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列王紀上 14:21-23, 25-26
「ソロモンの子レハベアムはユダで世を治めた。レハベアムは王となったとき四十一歳であったが、主がその名を置くために、イスラエルのすべての部族のうちから選ばれた町エルサレムで、十七年世を治めた。その母の名はナアマといってアンモンびとであった。 ユダの人々はその先祖の行ったすべての事にまさって、主の目の前に悪を行い、その犯した罪によって主の怒りを引き起した。 彼らもすべての高い丘の上と、すべての青木の下に、高き所と石の柱とアシラ像とを建てたからである。

レハベアムの王の第五年にエジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上ってきて、 主の宮の宝物と、王の宮殿の宝物を奪い去った。彼はそれをことごとく奪い去り、またソロモンの造った金の盾をみな奪い去った。」

ソロモンの跡を継いで王となったレハベアムは、アンモン人の母から生まれた息子でした。おそらく幼い頃から母の影響で、まことの神様に従わず、偶像の神々を信じていたのでしょう、彼もまた神様の戒めを捨て、偶像礼拝を行わせた悪しき王となりました。そこで神様はエジプトの王によってイスラエルを攻め、ソロモンが蓄えた金の盾をすべて奪い去らせました。これもまた神様の御言葉に従わずに異教の国々の女性を愛したソロモンの罪の結果です。神様を信じない相手、見せかけの信仰者との結婚は、このように祝福を失う結果となります。私たちは決して結婚を軽んじてはなりません。

http://bible.com/81/1ki.14.21-23,25-26.ja1955

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列王紀上 14:20, 30-31
「ヤラベアムが世を治めた日は二十二年であった。彼はその先祖と共に眠って、その子ナダブが代って王となった。

レハベアムとヤラベアムの間には絶えず戦争があった。 レハベアムはその先祖と共に眠って先祖と共にダビデの町に葬られた。その母の名はナアマといってアンモンびとであった。その子アビヤムが代って王となった。」

ヤラベアムも、レハベアムも、共に神様に従わず、自分の好き勝手な政治を行った結果、ソロモン王が統治していたときのように平和な時代ではなく、イスラエル民族同士で常に戦争の絶えない時代となりました。

神様が本当にいるのならどうして戦争が絶えないのかと疑う人がいますが、人が神様に従わない結果、戦争が起きるのです。神様は平和を愛されるお方です。平和を望むならば、神はいないと嘆くよりも、まことの神様に聞き従うことが肝要です。

http://bible.com/81/1ki.14.20,30-31.ja1955
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【今日の聖句】 2016/12/31

2016-12-31 07:00:40 | 今日の聖句
コリント人への第二の手紙 5:17
「だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。」

主イエスの購いにより過去の罪は精算され、古い自分はキリストの十字架と共に死にました。主にあって新しい人に造り変えられ、自分のためにではなくキリストのために生きる私たちでありますように。

http://bible.com/81/2co.5.17.ja1955
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【COGHCC聖書通読】 2016/12/30

2016-12-30 19:17:49 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀上 13:1-2
見よ、神の人が主の命によってユダからベテルにきた。その時ヤラベアムは祭壇の上に立って香をたいていた。 神の人は祭壇にむかい主の命によって呼ばわって言った、「祭壇よ、祭壇よ、主はこう仰せられる、『見よ、ダビデの家にひとりの子が生れる。その名をヨシヤという。彼はおまえの上で香をたく高き所の祭司らを、おまえの上にささげる。また人の骨がおまえの上で焼かれる』」。

主はユダからベテルに預言者を遣わし、ヤラベアムが香を焚いていた偽りの祭壇に対する裁きを預言しました。果たしてその通り、約350年後に南ユダ王国でダビデの家系に生まれたヨシヤ王は、主の御言葉に聞き従うことに熱心であり、イスラエルから高き所を取り除き、偽祭司たちを滅ぼしました。神様の御言葉は決して変わることなく、何百年、何千年の時を経ても必ず成就します。

http://bible.com/81/1ki.13.1-2.ja1955

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列王紀上 13:3-6
『その日、彼はまた一つのしるしを示して言った、「主の言われたしるしはこれである、『見よ、祭壇は裂け、その上にある灰はこぼれ出るであろう』」。 ヤラベアム王は、神の人がベテルにある祭壇にむかって呼ばわる言葉を聞いた時、祭壇から手を伸ばして、「彼を捕えよ」と言ったが、彼にむかって伸ばした手が枯れて、ひっ込めることができなかった。 そして神の人が主の言葉をもって示したしるしのように祭壇は裂け、灰は祭壇からこぼれ出た。 王は神の人に言った、「あなたの神、主に願い、わたしのために祈って、わたしの手をもとに返らせてください」。神の人が主に願ったので、王の手はもとに返って、前のようになった。』

主の御言葉は、遠い将来のことだけでなく、今すぐにも成就します。神の人の不吉な言葉に怒ったヤラベアムは、彼を捕らえるよう命令しましたが、その伸ばした手が枯れて引っ込めることができなくなると同時に、預言した通りにその祭壇が裂けて灰がこぼれ落ちました。驚いたヤラベアムは手が元通りになるよう神様に祈ってくださいと嘆願したため、神の人が祈ると彼の手は元通りになりました。しかし、奇跡を体験してもヤラベアムは改心したわけではなく、喉元過ぎれば熱さ忘れる、一時しのぎの見せかけの言葉でしかありませんでした。私たちはヤラベアムのような表面的な反省ではなく、心の底から罪を悔い改めなければなりません。

http://bible.com/81/1ki.13.3-6.ja1955

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列王紀上 13:7-10
『そこで王は神の人に言った、「わたしと一緒に家にきて、身を休めなさい。あなたに謝礼をさしあげましょう」。 神の人は王に言った、「たとい、あなたの家の半ばをくださっても、わたしはあなたと一緒にまいりません。またこの所では、パンも食べず水も飲みません。 主の言葉によってわたしは、『パンを食べてはならない、水を飲んではならない。また来た道から帰ってはならない』と命じられているからです」。 こうして彼はほかの道を行き、ベテルに来た道からは帰らなかった。』

手を癒してもらったヤラベアム王は、神の人をもてなして謝礼を出すと申し出ましたが、神の人は、主からパンも水も口にしてはならないと禁じられているとの理由で、王の申し出を断り、元来た道と違う道を通って帰路につきました。主がなぜ食事をしてはならないと命じられたかは詳しく記されていませんが、食事を共にするとは仲間になることを意味し、接待を受けることは罪と妥協することを意味するものと思われます。

私たちはこの世に生きる限り、罪の誘惑や悪習慣にどのように対処するかが問われます。この世と妥協することなく、神の義ときよさを保つことが、私たちが取るべき信仰の基本姿勢です。

http://bible.com/81/1ki.13.7-10.ja1955

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列王紀上 13:11, 15-19
『さてベテルにひとりの年老いた預言者が住んでいたが、そのむすこたちがきて、その日神の人がベテルでした事どもを彼に話した。また神の人が王に言った言葉をもその父に話した。

そこで彼はその人に言った、「わたしと一緒に家にきてパンを食べてください」。 その人は言った、「わたしはあなたと一緒に引き返すことはできません。あなたと一緒に行くことはできません。またわたしはこの所であなたと一緒にパンも食べず水も飲みません。 主の言葉によってわたしは、『その所でパンを食べてはならない、水を飲んではならない。また来た道から帰ってはならない』と言われているからです」。 彼はその人に言った、「わたしもあなたと同じ預言者ですが、天の使が主の命によってわたしに告げて、『その人を一緒に家につれ帰り、パンを食べさせ、水を飲ませよ』と言いました」。これは彼がその人を欺いたのである。 そこでその人は彼と一緒に引き返し、その家でパンを食べ、水を飲んだ。』

この老預言者がなぜ神の人を欺いたのかはわかりません。しかし一つだけ言えることは、相手が誰であれ、偽の預言に騙されないように、何事も主の御心を確かめることの大切さです。中には信仰を振りかざして、神様の言葉だと偽って、自分の都合のよい言葉を語る不届き者がいます。そのとき私たちの中に持つ正しい信仰の尺度だけが頼りです。そのためにも、常に聖霊様が心の内にいてくださることが大切です。

http://bible.com/81/1ki.13.11,15-19.ja1955

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列王紀上 13:33-34
「この事の後も、ヤラベアムはその悪い道を離れて立ち返ることをせず、また一般の民を、高き所の祭司に任命した。すなわち、だれでも好む者は、それを立てて高き所の祭司とした。 この事はヤラベアムの家の罪となって、ついにこれを地のおもてから断ち滅ぼすようになった。」

預言者の告げた奇跡が自分の身に起こっても、その預言者が主のご命令を守り通さなかったために死んでも、ヤラベアムはその悪行を改めず、自分の好む者、言いなりになる者を勝手に祭司に任命して主の怒りを引き起こしました。ソロモンの罪を裁くために主が用いた器が、分を越えて主のご命令に従わなくなったために、自らが裁かれる者となってしまったのです。私たちはヤラベアムの生き方を反面教師として、主から与えられた使命を忠実に果たす者でありたいと願います。

http://bible.com/81/1ki.13.33-34.ja1955
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【今日の聖句】 2016/12/30

2016-12-30 06:40:12 | 今日の聖句
ヘブル人への手紙 4:16
「だから、わたしたちは、あわれみを受け、また、恵みにあずかって時機を得た助けを受けるために、はばかることなく恵みの御座に近づこうではないか。」

日本人は遠慮深さを美徳とする民族性を持っているといわれますが、こと神様の恵みに関しては、遠慮する必要は一切ありません。むしろ積極的に、大胆に恵みの御座に近付き、主の大いなる憐れみを受けるさいわいに与る私たちでありますように。

http://bible.com/81/heb.4.16.ja1955
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【COGHCC聖書通読】 2016/12/29

2016-12-29 08:05:25 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀上 12:1-4
『レハベアムはシケムへ行った。すべてのイスラエルびとが彼を王にしようとシケムへ行ったからである。 ネバテの子ヤラベアムはソロモンを避けてエジプトにのがれ、なおそこにいたが、これを聞いてエジプトから帰ったので、 人々は人をつかわして彼を招いた。そしてヤラベアムとイスラエルの会衆は皆レハベアムの所にきて言った、 「父上はわれわれのくびきを重くされましたが、今父上のきびしい使役と、父上がわれわれに負わせられた重いくびきとを軽くしてください。そうすればわれわれはあなたに仕えます」。』

ソロモンの没後、その子レハベアムが王となりました。そこでソロモンから命を狙われていたヤラベアムはエジプトから帰還し、イスラエルの人々と共に重い税と厳しい労役の負担を軽くしてもらおうと、新しい王に陳情を申し立てました。ヤラベアムはソロモンの元家臣であり、民からも信頼されていた人物であることがわかります。

そして主は、ソロモンとヤラベアムそれぞれに語られた預言を成就するために、この機会を設けられました。主の御言葉は決して廃れることはないことを覚え、歴史の背後で働かれる神様の強い御手の業を見る目を備える私たちでありますように。

http://bible.com/81/1ki.12.1-4.ja1955

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列王紀上 12:6-11
『レハベアム王は父ソロモンの存命中ソロモンに仕えた老人たちに相談して言った、「この民にどう返答すればよいと思いますか」。 彼らはレハベアムに言った、「もし、あなたが、きょう、この民のしもべとなって彼らに仕え、彼らに答えるとき、ねんごろに語られるならば、彼らは永久にあなたのしもべとなるでしょう」。 しかし彼は老人たちが与えた勧めを捨てて、自分と一緒に大きくなって自分に仕えている若者たちに相談して、 彼らに言った、「この民がわたしにむかって『あなたの父がわれわれに負わせたくびきを軽くしてください』というのに、われわれはなんと返答すればよいと思いますか」。 彼と一緒に大きくなった若者たちは彼に言った、「あなたにむかって『父上はわれわれのくびきを重くされましたが、あなたは、それをわれわれのために軽くしてください』と言うこの民に、こう言いなさい、『わたしの小指は父の腰よりも太い。 父はあなたがたに重いくびきを負わせたが、わたしはさらに、あなたがたのくびきを重くしよう。父はむちであなたがたを懲らしたが、わたしはさそりをもってあなたがたを懲らそう』と」。』

イスラエルの民たちの陳情を聞いたレハベアムは、どのように対処すべきか、父ソロモン王の時代からの重臣たちと、自分と同世代の友人たちと、それぞれに相談しました。しかしレハベアムは政治を知り尽くした重臣たちの国民の声を聞くように勧めた意見を退け、自分の利益と権威を高めるようにと勧めた経験の浅い友人たちの意見を採用しました。

彼はどうして重臣たちの意見に耳を貸さなかったのでしょうか。それは彼の心に父ソロモンよりも偉大な王になりたいという高慢、自尊心、名誉欲、金銭欲が支配し、何よりも神様の愛と憐れみの心が欠けていたからでした。これらは晩年に神様に従わなくなったソロモンの生き方の影響を強く受けて成長してしまったからに他なりません。子は親の背中を見て成長します。私たちは頭で聖書を学ぶだけでなく、実生活の中で主の御心を守り行う生き様を通して、言葉だけでは伝わらない主を愛し仕える心を証し伝える者でありたいと願います。

http://bible.com/81/1ki.12.6-11.ja1955

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列王紀上 12:15-19
『このように王は民の言うことを聞きいれなかった。これはかつて主がシロびとアヒヤによって、ネバテの子ヤラベアムに言われた言葉を成就するために、主が仕向けられた事であった。 イスラエルの人々は皆、王が自分たちの言うことを聞きいれないのを見たので、民は王に答えて言った、「われわれはダビデのうちに何の分があろうか、エッサイの子のうちに嗣業がない。イスラエルよ、あなたがたの天幕へ帰れ。ダビデよ、今自分の家の事を見よ」。そしてイスラエルはその天幕へ去っていった。 しかしレハベアムはユダの町々に住んでいるイスラエルの人々を治めた。 レハベアム王は徴募の監督であったアドラムをつかわしたが、イスラエルが皆、彼を石で撃ち殺したので、レハベアム王は急いで車に乗り、エルサレムへ逃げた。 こうしてイスラエルはダビデの家にそむいて今日に至った。』

民意を尊重せず、王の権力を振りかざすことしかしなかったレハベアム王に失望したイスラエルの全会衆は、王の元を離れて造反しました。そして税を徴収しようとして遣わしたアドラムが撃ち殺されたことを知ったレハベアムは、命からがらエルサレムに逃げ帰ることとなりました。たった一つの誤った決断が、王の威厳も、権力も、親から受け継いだ祝福も、すべて失うこととなりました。これはレハベアムの愚かな心の結果であり、主がソロモンとレハベアムに告げた預言を成就するためのものでした。私たちは主の御言葉に聞き従い、正しい人生の選択をしなければなりません。

http://bible.com/81/1ki.12.15-19.ja1955

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列王紀上 12:20, 26-33
『イスラエルは皆ヤラベアムの帰ってきたのを聞き、人をつかわして彼を集会に招き、イスラエルの全家の上に王とした。ユダの部族のほかはダビデの家に従う者がなかった。

しかしヤラベアムはその心のうちに言った、「国は今ダビデの家にもどるであろう。 もしこの民がエルサレムにある主の宮に犠牲をささげるために上るならば、この民の心はユダの王である彼らの主君レハベアムに帰り、わたしを殺して、ユダの王レハベアムに帰るであろう」。 そこで王は相談して、二つの金の子牛を造り、民に言った、「あなたがたはもはやエルサレムに上るには、およばない。イスラエルよ、あなたがたをエジプトの国から導き上ったあなたがたの神を見よ」。 そして彼は一つをベテルにすえ、一つをダンに置いた。 この事は罪となった。民がベテルへ行って一つを礼拝し、ダンへ行って一つを礼拝したからである。 彼はまた高き所に家を造り、レビの子孫でない一般の民を祭司に任命した。 またヤラベアムはユダで行う祭と同じ祭を八月の十五日に定め、そして祭壇に上った。彼はベテルでそのように行い、彼が造った子牛に犠牲をささげた。また自分の造った高き所の祭司をベテルに立てた。 こうして彼はベテルに造った祭壇に八月の十五日に上った。これは彼が自分で勝手に考えついた月であった。そして彼はイスラエルの人々のために祭を定め、祭壇に上って香をたいた。』

主の御心を成就するために選ばれたヤラベアムでしたが、彼もまた主の御言葉には従うことができなかった残念な人物に過ぎませんでした。かつて預言者アヒヤから、ダビデのように主に全き心で聞き従うならばイスラエルの国を渡すと言われた主の御言葉を聞きながら、彼は事もあろうに主の御心に反する高きところを2つも造り、レビの子孫でない者を勝手に祭司に任命し、犠牲を捧げる祭の日も勝手に決めました。このようにしてイスラエルの人々の心を主から離れさせる政治を行ったヤラベアムの不信仰と不従順の故に、北イスラエル王国は南のユダ王国より早く滅亡する結果を招きました。

私たちは主の御許しを受けてこの世に生きているものです。主の御心に従わない生き方をする者には祝福などなく、その結末は悲惨であることを肝に銘じなければなりません。

http://bible.com/81/1ki.12.20,26-33.ja1955
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【今日の聖句】 2016/12/29

2016-12-29 06:58:31 | 今日の聖句
イザヤ書 40:31
「しかし主を待ち望む者は新たなる力を得、わしのように翼をはって、のぼることができる。走っても疲れることなく、歩いても弱ることはない。」

私たちの信じる神様こそ、全知全能かつ無限の力の源です。人生の旅路の途中でバッテリー切れを起こしてしまわぬよう、常に神様につながり、生きる力を日々与えていただく私たちでありますように。

http://bible.com/81/isa.40.31.ja1955
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【COGHCC聖書通読】 2016/12/28

2016-12-28 07:58:29 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀上 11:1-3
『ソロモン王は多くの外国の女を愛した。すなわちパロの娘、モアブびと、アンモンびと、エドムびと、シドンびと、ヘテびとの女を愛した。 主はかつてこれらの国民について、イスラエルの人々に言われた、「あなたがたは彼らと交わってはならない。彼らもまたあなたがたと交わってはならない。彼らは必ずあなたがたの心を転じて彼らの神々に従わせるからである」。しかしソロモンは彼らを愛して離れなかった。 彼には王妃としての妻七百人、そばめ三百人があった。その妻たちが彼の心を転じたのである。』

神様は主の民イスラエルに、異教の民族との結婚を禁じました。それは女性に誘惑されて神様よりも女性を、そして偶像の神々を愛して主の怒りを引き起こし、神様から捨てられることのないようにと戒められたのです。しかしソロモンはこの神様の戒めに聞き従わず、1,000人もの女性を妻や側女として愛したために、彼女たちの言いなりになって堕落してしまいました。

神様から授かった人類最高の知恵を誇ったソロモンでさえ、異性の誘惑から逃れることはできませんでした。私たちは心して交際相手を選び、同じ神様を心から信じ、御言葉に聞き従う者同士との結婚を重んじなければなりません。

http://bible.com/81/1ki.11.1-3.ja1955

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列王紀上 11:4-8
「ソロモンが年老いた時、その妻たちが彼の心を転じて他の神々に従わせたので、彼の心は父ダビデの心のようには、その神、主に真実でなかった。 これはソロモンがシドンびとの女神アシタロテに従い、アンモンびとの神である憎むべき者ミルコムに従ったからである。 このようにソロモンは主の目の前に悪を行い、父ダビデのように全くは主に従わなかった。 そしてソロモンはモアブの神である憎むべき者ケモシのために、またアンモンの人々の神である憎むべき者モレクのためにエルサレムの東の山に高き所を築いた。 彼はまた外国のすべての妻たちのためにもそうしたので、彼女たちはその神々に香をたき、犠牲をささげた。」

人は必ず歳と共に衰えます。ソロモンもまた年老いて判断力が鈍ったのでしょうか、自分の愛した異教の女性たちに言われるままに、偶像を礼拝するために祭壇を築き、異教の神々に仕えるようになってしまいました。その理由を神様は「彼の心は父ダビデの心のようには主に真実でなかった」と結論づけています。

私たちの心は、主に真実を尽くしているでしょうか。若く力ある今だけでなく、年老いて衰えてからも主に真実で居続けられるでしょうか。私の祖母は、完全に認知症になって息子の顔も覚えていない状態になっても、祖父の記念会で牧師からお祈りをしてくださいと言われて、若いときのように神様に向かってお祈りの言葉がすらすらと出てきたことを、今でも忘れることができません。このような筋金入りの信仰を持つことができたら、なんとさいわいなことでしょうか。

http://bible.com/81/1ki.11.4-8.ja1955

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列王紀上 11:9-13
『このようにソロモンの心が転じて、イスラエルの神、主を離れたため、主は彼を怒られた。すなわち主がかつて二度彼に現れ、 この事について彼に、他の神々に従ってはならないと命じられたのに、彼は主の命じられたことを守らなかったからである。 それゆえ、主はソロモンに言われた、「これがあなたの本心であり、わたしが命じた契約と定めとを守らなかったので、わたしは必ずあなたから国を裂き離して、それをあなたの家来に与える。 しかしあなたの父ダビデのために、あなたの世にはそれをしないが、あなたの子の手からそれを裂き離す。 ただし、わたしは国をことごとくは裂き離さず、わたしのしもべダビデのために、またわたしが選んだエルサレムのために一つの部族をあなたの子に与えるであろう」。』

晩年のソロモンは、主が二度も戒められた信仰に基づく祝福の約束を守ることができなかったため、神様はついに怒りを発し、イスラエルの国を分断して家来に与えることを宣告しました。しかし神様は同時に、ダビデの全き信仰の故に、完全にはソロモンの家系を滅ぼすことはせず、主がその御名を置くと約束されたエルサレムのために一つの部族を残すとも告げられました。

神様は罪を罰せずにはおられないお方ですが、同時に、完全に希望を取り去ってしまうような無慈悲なお方ではありません。私たちに必要なことは、罪と過ちに気付いたならば直ちに悔い改めて主に立ち返り、再び祝福に入れていただく希望をつなぐことです。

http://bible.com/81/1ki.11.9-13.ja1955

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列王紀上 11:14, 23, 25-26
「こうして主はエドムびとハダデを起して、ソロモンの敵とされた。彼はエドムの王家の者であった。

神はまたエリアダの子レゾンを起してソロモンの敵とされた。彼はその主人ゾバの王ハダデゼルのもとを逃げ去った者であった。

彼はソロモンの一生の間、イスラエルの敵となって、ハダデがしたように害をなし、イスラエルを憎んでスリヤを治めた。 ゼレダのエフライムびとネバテの子ヤラベアムはソロモンの家来であったが、その母の名はゼルヤといって寡婦であった。彼もまたその手をあげて王に敵した。」

神様は主に従わなくなったソロモンを懲らしめるために、周囲の国々と民族を興して敵対させました。その結果として、中東紛争は今も続いています。どうして彼らはイスラエルを目の敵にしているのかというと、神様が彼らにそのような心を与えて、イスラエルに戒めを与え続けているからです。この世界の歴史を通して、神様の言葉が永遠に変わることのないことを改めて教えられています。

http://bible.com/81/1ki.11.14,23,25-26.ja1955

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列王紀上 11:29-31, 33, 35
『そのころ、ヤラベアムがエルサレムを出たとき、シロびとである預言者アヒヤが道で彼に会った。アヒヤは新しい着物を着ていた。そして彼らふたりだけが野にいた。 アヒヤは着ている着物をつかんで、それを十二切れに裂き、 ヤラベアムに言った、「あなたは十切れを取りなさい。イスラエルの神、主はこう言われる、『見よ、わたしは国をソロモンの手から裂き離して、あなたに十部族を与えよう。

それは彼がわたしを捨てて、シドンびとの女神アシタロテと、モアブの神ケモシと、アンモンの人々の神ミルコムを拝み、父ダビデのように、わたしの道に歩んで、わたしの目にかなう事を行い、わたしの定めと、おきてを守ることをしなかったからである。

そして、わたしはその子の手から国を取って、その十部族をあなたに与える。」』

神様は預言者アヒヤを通して、ソロモンの有能な家来であったヤラベアムに、イスラエル12部族のうち10の部族を与えると約束されました。史上まれに見る栄華と繁栄を誇ったイスラエル王国が、たった一代限りで分裂の危機を迎えました。神様がイスラエル王国を分断するのは、イスラエルを憎んだからではなく、ソロモンの不信仰と偶像礼拝の故でした。ソロモンの失敗を通して、死に至るまで忠実に神様に仕え続ける大切さを学ぶ私たちでありますように。

http://bible.com/81/1ki.11.29-31,33,35.ja1955

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列王紀上 11:34, 36
「しかし、わたしは国をことごとくは彼の手から取らない。わたしが選んだ、わたしのしもべダビデが、わたしの命令と定めとを守ったので、わたしは彼のためにソロモンを一生の間、君としよう。

その子には一つの部族を与えて、わたしの名を置くために選んだ町エルサレムで、わたしのしもべダビデに、わたしの前に常に一つのともしびを保たせるであろう。」

神様はソロモンの不信仰を厳しく裁かれましたが、父ダビデの全き信仰の故に、イスラエルに一つの部族を残して希望の灯を吹き消さずにされました。その約束の成就が、ダビデの子孫として生まれた救い主イエス様の御降誕です。神様の約束の真実を垣間見させていただき、イエス様に希望を置くことのできるさいわいに与る私たちでありますように。

http://bible.com/81/1ki.11.34,36.ja1955

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列王紀上 11:41-43
「ソロモンのそのほかの事績と、彼がしたすべての事およびその知恵は、ソロモンの事績の書にしるされているではないか。 ソロモンがエルサレムでイスラエルの全地を治めた日は四十年であった。 ソロモンはその先祖と共に眠って、父ダビデの町に葬られ、その子レハベアムが代って王となった。」

聖書は晩年のソロモンの功績についてはほとんど言及せず、実にあっさりと締めくくっています。どれほどの栄華も、繁栄も、富も、才能も、健全な信仰抜きには何の価値のないものだからです。私たちの一生は、神様の目にどのように記録されているでしょうか。

http://bible.com/81/1ki.11.41-43.ja1955
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【今日の聖句】 2016/12/28

2016-12-28 06:50:21 | 今日の聖句
イザヤ書 41:10
「恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わが勝利の右の手をもって、あなたをささえる。」

私たち自身は弱くとも、全知全能の神様が私たちと共にいて背後から支えてくださいますから、私たちは何者をも恐れる必要はありません。「わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」と約束された主の御言葉を堅く握りしめ、主にあって強くされた確信を抱いて今日も力強く歩む私たちでありますように。

http://bible.com/81/isa.41.10.ja1955
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【COGHCC聖書通読】 2016/12/27

2016-12-27 08:02:07 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀上 10:1-5
「シバの女王は主の名にかかわるソロモンの名声を聞いたので、難問をもってソロモンを試みようとたずねてきた。 彼女は多くの従者を連れ、香料と、たくさんの金と宝石とをらくだに負わせてエルサレムにきた。彼女はソロモンのもとにきて、その心にあることをことごとく彼に告げたが、 ソロモンはそのすべての問に答えた。王が知らないで彼女に説明のできないことは一つもなかった。 シバの女王はソロモンのもろもろの知恵と、ソロモンが建てた宮殿、 その食卓の食物と、列座の家来たちと、その侍臣たちの伺候ぶり、彼らの服装と、彼の給仕たち、および彼が主の宮でささげる燔祭を見て、全く気を奪われてしまった。」

シバの女王の国とはエチオピアともアラビアとも言われていますが、いずれにせよソロモンの名声を聞いて興味を持ち、遠い国からはるばるイスラエルにやって来ました。彼女はソロモンを試みようと多くの難問を用意してきたとありますから、彼女自身も知恵の豊富さには自信があったのでしょう。

しかし実際にソロモンと出会ってみると、彼の知恵の豊かさと、イスラエルの国の繁栄、政治、家来たちの立ち振る舞いなど、見るもの聞くものすべてに全く気を奪われてしまったとあります。神様の百聞は一見にしかず、との諺の如く、彼女は自分の国で聞いた噂など遠く及ばない現実を目の当たりにして、井の中の蛙だった自分を素直に認めたのです。

彼女が心を奪われてしまったのは、人の知恵や努力では到底及ばない神様の知恵と祝福の豊かさでした。神様の真実に目が開かれるとき、この世の現実など足元にも及ばない素晴らしさを私たちも受けることができますから感謝いたします。

http://bible.com/81/1ki.10.1-5.ja1955

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列王紀上 10:6-7, 9, 13
『彼女は王に言った、「わたしが国であなたの事と、あなたの知恵について聞いたことは真実でありました。 しかしわたしがきて、目に見るまでは、その言葉を信じませんでしたが、今見るとその半分もわたしは知らされていなかったのです。あなたの知恵と繁栄はわたしが聞いたうわさにまさっています。

あなたの神、主はほむべきかな。主はあなたを喜び、あなたをイスラエルの位にのぼらせられました。主は永久にイスラエルを愛せられるゆえ、あなたを王として公道と正義とを行わせられるのです」。

ソロモン王はその豊かなのにしたがってシバの女王に贈り物をしたほかに、彼女の望みにまかせて、すべてその求める物を贈った。そして彼女はその家来たちと共に自分の国へ帰っていった。』

ソロモンの知恵とイスラエルの素晴らしさに全く心を奪われてしまったシバの女王は、半信半疑でイスラエルにやって来たところが、これこそが主の賜る祝福の世界であると信じることができるようになり、神様をほめたたえました。真実に目が開かれると、神様の素晴らしさをほめたたえずにはいられなくなります。

そして彼女は多くの贈り物を受け取って自分の国に帰って行きましたが、おそらくシバの女王が主の御言葉を持ち帰り、改宗したのではないかともいわれます。これがイエス様の弟子ピリポが洗礼を授けたエチオピアの宦官が預言書を学んでいたことにもつながり、イスラエルから遠く離れたエチオピアがアフリカで古くからキリスト教国となった理由だと言われます。私たちが受け取ることのできる最高の贈り物は、富でも栄誉でもなく、永遠の祝福につながる福音の御言葉です。

http://bible.com/81/1ki.10.6-7,9,13.ja1955

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列王紀上 10:14-16, 21, 27
「さて一年の間にソロモンのところに、はいってきた金の目方は六百六十六タラントであった。 そのほかに貿易商および商人の取引、ならびにアラビヤの諸王と国の代官たちからも、はいってきた。 ソロモン王は延金の大盾二百を造った。その大盾にはおのおの六百シケルの金を用いた。

ソロモン王が飲むときに用いた器は皆金であった。またレバノンの森の家の器も皆純金であって、銀のものはなかった。銀はソロモンの世には顧みられなかった。

王はエルサレムで、銀を石のように用い、香柏を平地にあるいちじく桑のように多く用いた。」

ここで唐突に不穏な数字が出てきます。ソロモンが一年間に受け取った金の重量は666タラントであったとあります。666はヨハネの黙示録に出てくる悪しき獣を象徴する数字です。金銀や豊かな財産は、私たちを神様から離れさせ滅びをもたらす原因となることが暗示されています。

その結果として、ソロモンは金を無駄遣いし、純金の大盾や小盾を造り、自分の家に置きました。金属の中でも最も柔らかい材質である金でできた盾が、私たちの命を敵の攻撃から守れるでしょうか。また金の器をふんだんに用い、銀は石のように、高価な香柏をどこにでもある木材のように価値のないものとみなして無駄遣いしたことは、神様の恵みに気付かなくなった驕り高ぶりの心です。

高慢な心は、神様の最も忌み嫌われる罪です。たとえ神様の祝福を豊かに受けても、心が神様から離れてしまっては何の意味もありません。私たちはソロモンの失敗から賢く学び、神様の恵みを当たり前と思わず、常に謙虚さを保つ者でありたいと願います。

http://bible.com/81/1ki.10.14-16,21,27.ja1955

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列王紀上 10:26, 28-29
「ソロモンは戦車と騎兵とを集めたが、戦車一千四百両、騎兵一万二千あった。ソロモンはこれを戦車の町とエルサレムの王のもとに置いた。

ソロモンが馬を輸入したのはエジプトとクエからであった。すなわち王の貿易商はクエから代価を払って受け取ってきた。 エジプトから輸入される戦車一両は銀六百シケル、馬は百五十シケルであった。このようにして、これらのものが王の貿易商によって、ヘテびとのすべての王たちおよびスリヤの王たちに輸出された。」

ソロモンは馬も多く持ってはならないという主の戒めに反し、戦車や騎兵を多く集めて自分の配下に置きました。そして戦争のために使う馬や戦車を売り物とする軍事貿易で、巨万の富を築きました。今でも軍事貿易は最も利益性の高い商売です。しかし人を殺すための道具で金儲けをするとは、ソロモンの心がいかに神様から離れて蓄財に走ったかを示しています。平和という名のソロモンが、戦争で金儲けをする、何とも皮肉な結果となりました。私たちはソロモンのように、悪魔に心を売り渡してはなりません。

http://bible.com/81/1ki.10.26,28-29.ja1955
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【今日の聖句】 2016/12/27

2016-12-27 07:02:12 | 今日の聖句
マタイによる福音書 28:19-20
「それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、 あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」。

福音宣教の目的は、単によい教えを広めるだけでなく、すべての人をイエス様の弟子とすることです。お勉強を習うだけの自己満足の信仰に留まらず、実生活の中で神の愛と義を実践する生き様を通して主を証し、弟子としての健全な信仰を次の世代へ手渡しする私たちでありますように。

http://bible.com/81/mat.28.19-20.ja1955
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【COGHCC聖書通読】 2016/12/26

2016-12-26 08:02:02 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀上 9:1-3
『ソロモンが主の宮と王の宮殿およびソロモンが建てようと望んだすべてのものを建て終った時、 主はかつてギベオンでソロモンに現れられたように再び現れて、 彼に言われた、「あなたが、わたしの前に願った祈と願いとを聞いた。わたしはあなたが建てたこの宮を聖別して、わたしの名を永久にそこに置く。わたしの目と、わたしの心は常にそこにあるであろう。」』

神様は、神殿建築と王宮建築を為し終えたソロモンに再び現れ、その宮を聖別して永遠に尊い御名を置き、主の目と心は常に宮にあると言われました。すなわち主の宮が神様と私たち人間をつなぐ接点となるということです。今日の私たちにとっては、教会が主と出会う場所、神様との橋渡しとなる場所であるということです。

今年の教会の目標として「教会で熱心に祈る」というスローガンを掲げていました。主が御名を置き、その目と心を注がれるといわれた教会で祈ることは、必ず聞き届けてくださいます。

http://bible.com/81/1ki.9.1-3.ja1955

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列王紀上 9:4-9
『「あなたがもし、あなたの父ダビデが歩んだように全き心をもって正しくわたしの前に歩み、すべてわたしが命じたようにおこなって、わたしの定めと、おきてとを守るならば、 わたしは、あなたの父ダビデに約束して『イスラエルの王位にのぼる人があなたに欠けることはないであろう』と言ったように、あなたのイスラエルに王たる位をながく確保するであろう。 しかし、あなたがた、またはあなたがたの子孫がそむいてわたしに従わず、わたしがあなたがたの前に置いた戒めと定めとを守らず、他の神々に行って、それに仕え、それを拝むならば、 わたしはイスラエルを、わたしが与えた地のおもてから断つであろう。またわたしの名のために聖別した宮をわたしの前から投げすてるであろう。そしてイスラエルはもろもろの民のうちにことわざとなり、笑い草となるであろう。 かつ、この宮は荒塚となり、そのかたわらを過ぎる者は皆驚き、うそぶいて『なにゆえ、主はこの地と、この宮とにこのようにされたのか』と言うであろう。 その時人々は答えて『彼らは自分の先祖をエジプトの地から導き出した彼らの神、主を捨てて、他の神々につき従い、それを拝み、それに仕えたために、主はこのすべての災を彼らの上に下したのである』と言うであろう」。』

主は続けてソロモンに、2つの生き方を通して戒めを与えられました。1つ目は父ダビデのように全き心で主の御言葉を守り行い祝福を受ける生き方、もう一方は御言葉を守り行わず他の神々に仕えて主に捨てられ災いを受ける生き方です。残念ながらソロモンはダビデのようには全き心で神様を信じ仕えなかったため、徐々に富と世を愛するようになり、他の神々を拝んだため、やがてイスラエルはバビロン捕囚を迎えることとなってしまいました。私たちは主を畏れ御言葉に従う生き方を貫き、一瞬たりとも疎かにしてはなりません。

http://bible.com/81/1ki.9.4-9.ja1955

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列王紀上 9:10-14
『ソロモンは二十年を経て二つの家すなわち主の宮と王の宮殿とを建て終った時、 ツロの王ヒラムがソロモンの望みに任せて香柏と、いとすぎと、金とを供給したので、ソロモン王はガリラヤの地の町二十をヒラムに与えた。 しかしヒラムがツロから来て、ソロモンが彼に与えた町々を見たとき、それらは彼の気にいらなかったので、 彼は、「兄弟よ、あなたがくださったこれらの町々は、いったいなんですか」と言った。それで、そこは今日までカブルの地と呼ばれている。 ヒラムはかつて金百二十タラントを王に贈った。』

神殿と王宮のためにイスラエルでは入手できない高価な香柏や杉の材木と金を提供したツロの王ヒラムに、ソロモンはガリラヤ地方の町々を与えたとあります。しかしヒラムはこれらの町々を、自分が提供した材木や72億円相当の金と比べて価値のないものと見なしました。

ヒラムにとっては、首都エルサレムから遠く離れた貧しい地方都市など価値がなかったかも知れません。しかし後に、このガリラヤ地方から救い主イエス様が誕生することとなります。目に見える物質的な価値と、目には見えない永遠の価値を見分ける心を持つ私たちでありますように。

http://bible.com/81/1ki.9.10-14.ja1955

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列王紀上 9:15, 20-22
「ソロモン王が強制的に労働者を徴募したのはこうである。すなわち主の宮と自分の宮殿と、ミロとエルサレムの城壁と、ハゾルとメギドとゲゼルを建てるためであった。

すべてイスラエルの子孫でないアモリびと、ヘテびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとの残った者、 その地にあって彼らのあとに残った子孫すなわちイスラエルの人々の滅ぼしつくすことのできなかった者を、ソロモンは強制的に奴隷として徴募をおこない、今日に至っている。 しかしイスラエルの人々をソロモンはひとりも奴隷としなかった。彼らは軍人、また彼の役人、司令官、指揮官、戦車隊長、騎兵隊長であったからである。」

ソロモンは神殿と王宮建築のために強制労働を課しましたが、それらの奴隷はイスラエル民族からではなく、イスラエルが滅ぼし尽くすことのできなかった他民族から徴収しました。神様の祝福が注がれる民と、主の忌み嫌われる呪いの民とが明確に区別されました。しかしここで神様が滅ぼし尽くすように命じた異教の民を生きながらえさせたことは、後のイスラエルにとって罠となりました。罪を滅ぼし尽くさない生き方、罪と共存する生き方を、神様は望んでおられません。罪と決別し、誘惑に陥る機会を与えない生き方を貫き、主の御前にきよさを保つ私たちでありますように。

http://bible.com/81/1ki.9.15,20-22.ja1955

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列王紀上 9:24-25
「パロの娘はダビデの町から上って、ソロモンが彼女のために建てた家に住んだ。その時ソロモンはミロを建てた。 ソロモンは主のために築いた祭壇の上に年に三度燔祭と酬恩祭をささげ、また主の前に香をたいた。こうしてソロモンは宮を完成した。」

勢力結婚でソロモンの妻となったエジプト王パロの娘は、ソロモンが王妃のために建てた家に移り住みました。同時にソロモンは、自らが建てた神殿で年に3度、おそらくイスラエル3大祭である過越の祭、7週の祭、仮庵の祭のときには燔祭と酬恩祭を捧げて主を礼拝しました。ソロモンの生き方は、この世との妥協と、真面目に主を礼拝する両面を持っていました。しかしそへが表面的、形式的な礼拝であったならば、主は喜ばれません。愛と憐れみは犠牲に勝ると言われた主がソロモンに求めたのは、全き心を尽くして主に仕えることでした。私たちの礼拝や信仰生活を今一度見直し、主に喜ばれる生き方を貫く者となりたいと願います。

http://bible.com/81/1ki.9.24-25.ja1955

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列王紀上 9:26-28
「ソロモン王はエドムの地、紅海の岸のエラテに近いエジオン・ゲベルで数隻の船を造った。 ヒラムは海の事を知っている船員であるそのしもべをソロモンのしもべと共にその船でつかわした。 彼らはオフルへ行って、そこから金四百二十タラントを取って、ソロモン王の所にもってきた。」

ソロモンは船を建造して海外との貿易を始め、更に約250億円もの莫大な富を得ました。このようにしてソロモンは、神様から授けられた知恵と能力を最大限に活かしてイスラエルに繁栄をもたらしましたが、霊的な面についてはあまり記されていません。ソロモンが信仰よりもこの世と富を愛するようになる布石がここにあるように見られます。近年、自らの祝福を祈り求める信仰が多いように見受けられますが、私たちはそのような信仰の堕落の危険性を避ける者でありたいと願います。

http://bible.com/81/1ki.9.26-28.ja1955
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【今日の聖句】 2016/12/26

2016-12-26 06:45:10 | 今日の聖句
ルカによる福音書 2:20
「羊飼たちは、見聞きしたことが何もかも自分たちに語られたとおりであったので、神をあがめ、またさんびしながら帰って行った。」

救い主の御降誕という大いなる御業を見た羊飼いたちは、何もかも預言された通りであることを認め、神様をあがめ賛美しながら帰ってゆきました。キリストの再臨を待ち望む私たちも、主の御名をほめたたえつつ自分の生活の場に戻り、御言葉の真実と福音のよき訪れを証する者とならせていただきたいと願います。

http://bible.com/81/luk.2.20.ja1955
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【COGHCC聖書通読】 2016/12/25

2016-12-25 20:15:20 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀上 8:1-2, 5
「ソロモンは主の契約の箱をダビデの町、すなわちシオンからかつぎ上ろうとして、イスラエルの長老たちと、すべての部族のかしらたちと、イスラエルの人々の氏族の長たちをエルサレムでソロモン王のもとに召し集めた。 イスラエルの人は皆エタニムの月すなわち七月の祭にソロモン王のもとに集まった。

ソロモン王および彼のもとに集まったイスラエルの会衆は皆彼と共に箱の前で、羊と牛をささげたが、その数が多くて調べることも数えることもできなかった。」

神殿建設を為し終えたソロモンは、いよいよ主の契約の箱を、これまで安置していたダビデの町の幕屋から神殿に運び込むために、仮庵の祭にあわせてイスラエルの氏族の長たちをエルサレムに召集しました。そして神殿建設を祝うイスラエルの人々が捧げた犠牲の牛や羊は、その数が多過ぎて調べることも数えることもできなかったと記されています。イスラエルの人々が神殿の完成をどれほど喜んだかを物語っています。

私たちも神様を礼拝するために、どんな犠牲も厭わず、心から喜んで、精一杯の捧げものをもって主を礼拝できる喜びを表す私たちでありますように。

http://bible.com/81/1ki.8.1-2,5.ja1955

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列王紀上 8:6, 9-11
「祭司たちは主の契約の箱をその場所にかつぎ入れた。すなわち宮の本殿である至聖所のうちのケルビムの翼の下に置いた。

箱の内には二つの石の板のほか何もなかった。これはイスラエルの人々がエジプトの地から出たとき、主が彼らと契約を結ばれたときに、モーセがホレブで、それに納めたものである。 そして祭司たちが聖所から出たとき、雲が主の宮に満ちたので、 祭司たちは雲のために立って仕えることができなかった。主の栄光が主の宮に満ちたからである。」

ソロモンの神殿の一番奥にある至聖所のケルビムの翼の間に祭司たちが主の契約の箱を担ぎ入れると、栄光の雲が主の宮に満ちたため、祭司たちは立って主に仕えることができなくなりました。出エジプトの時代にモーセが幕屋を建て終わったときも同じように、主の栄光の雲が幕屋を覆ったとあります。これは天地を造られた神様が私たちのいる地上に御臨在くださるしるしです。そこには人が介在することのできない、一方的な神様の恵みです。主が私たちと共に住んでくださり、その栄光がこの地上にも表されるさいわいに心から感謝います。

http://bible.com/81/1ki.8.6,9-11.ja1955

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列王紀上 8:22-24, 27-30
『ソロモンはイスラエルの全会衆の前で、主の祭壇の前に立ち、手を天に伸べて、 言った、「イスラエルの神、主よ、上の天にも、下の地にも、あなたのような神はありません。あなたは契約を守られ、心をつくしてあなたの前に歩むあなたのしもべらに、いつくしみを施し、 あなたのしもべであるわたしの父ダビデに約束されたことを守られました。あなたが口をもって約束されたことを、手をもってなし遂げられたことは、今日見るとおりであります。

しかし神は、はたして地上に住まわれるでしょうか。見よ、天も、いと高き天もあなたをいれることはできません。ましてわたしの建てたこの宮はなおさらです。 しかしわが神、主よ、しもべの祈と願いを顧みて、しもべがきょう、あなたの前にささげる叫びと祈をお聞きください。 あなたが『わたしの名をそこに置く』と言われた所、すなわち、この宮に向かって夜昼あなたの目をお開きください。しもべがこの所に向かって祈る祈をお聞きください。 しもべと、あなたの民イスラエルがこの所に向かって祈る時に、その願いをお聞きください。あなたのすみかである天で聞き、聞いておゆるしください。」』

神殿奉献式でソロモンが捧げたこの祈りは、神様の本質を如実に示しています。神様のために建てた神殿も、無限の神様が住むためのものではなく、あくまでも主がその御名を置く場所であり、主に向かって祈りを捧げるための場所に過ぎないということです。これは神殿そのものが神様になり代わる偶像化を防ぐために必要な信仰告白です。当初のイスラエルはこの健全な信仰に立っていましたが、やがて時代が経過すると共に、だんだんとソロモンの神殿がある限りエルサレムは滅びないと誤った信仰に陥り、バビロン捕囚に遭う目に至ってしまいました。初心忘るべからず、私たちは健全な信仰を保ち続けることが大切です。

http://bible.com/81/1ki.8.22-24,27-30.ja1955

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列王紀上 8:41-43
「またあなたの民イスラエルの者でなく、あなたの名のために遠い国から来る異邦人が、 -それは彼らがあなたの大いなる名と、強い手と、伸べた腕とについて聞き及ぶからです、-もしきて、この宮に向かって祈るならば、 あなたは、あなたのすみかである天で聞き、すべて異邦人があなたに呼び求めることをかなえさせてください。そうすれば、地のすべての民は、あなたの民イスラエルのように、あなたの名を知り、あなたを恐れ、またわたしが建てたこの宮があなたの名によって呼ばれることを知るにいたるでしょう。」

ソロモンはイスラエル民族のみならず、異邦人であっても心から主を畏れ、礼拝し仕える者が祈る祈りも聞き届けてくださるようにと祈りました。主の民イスラエル民族ではない日本人の私たちが、神様に祈る祈りも聞かれるさいわいに心から感謝したいと思います。

http://bible.com/81/1ki.8.41-43.ja1955

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列王紀上 8:62-66
「そして王および王と共にいるすべてのイスラエルびとは主の前に犠牲をささげた。 ソロモンは酬恩祭として牛二万二千頭、羊十二万頭を主にささげた。こうして王とイスラエルの人々は皆主の宮を奉献した。 その日、王は主の宮の前にある庭の中を聖別し、その所で燔祭と素祭と酬恩祭の脂肪をささげた。これは主の前にある青銅の祭壇が素祭と酬恩祭の脂肪とを受けるに足りなかったからである。 その時ソロモンは七日の間われわれの神、主の前に祭を行った。ハマテの入口からエジプトの川に至るまでのすべてのイスラエルびとの大いなる会衆が彼と共にいた。 八日目にソロモンは民を帰らせた。民は王を祝福し、主がそのしもべダビデと、その民イスラエルとに施されたもろもろの恵みを喜び、心に楽しんでその天幕に帰って行った。」

神殿奉献式を為し終えたソロモンとイスラエルの会衆は、神様に感謝を表すための酬恩祭の犠牲として、牛22,000頭、羊120,000頭を捧げたため、ソロモンの神殿に用意された犠牲を捧げる祭壇では足りなくなり、庭全部を聖別して使ったほど、おびただしい量の犠牲を捧げました。私たちも神様を礼拝し、喜び祝うために、受け皿が足りなくなるほどの捧げものを行うことができたら、なんとさいわいなことでしょうか。私たちは献金のとき、わずかなものですが、と謙遜に祈りますが、もっと大胆に、これ以上捧げられませんと言うほどに捧げようとする心は忘れないようにしたいと思います。

http://bible.com/81/1ki.8.62-66.ja1955
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【今日の聖句】 2016/12/25

2016-12-25 07:14:32 | 今日の聖句
イザヤ書 9:6
『ひとりのみどりごがわれわれのために生れた、ひとりの男の子がわれわれに与えられた。まつりごとはその肩にあり、その名は、「霊妙なる議士、大能の神、とこしえの父、平和の君」ととなえられる。』

キリスト降誕の約700年前に、救い主が赤ちゃんとしてこの世にお生まれになることが、すでに預言されていました。聖書の御言葉を信じる者に罪の救いをもたらすために、人と等しくなられたいと高き神の子イエス様の御降誕を心から感謝して迎える私たちでありますように。

http://bible.com/81/isa.9.6.ja1955
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【COGHCC聖書通読】 2016/12/24

2016-12-24 14:55:17 | 一日一章・聖書通読日記
列王紀上 7:1-2
「またソロモンは自分の家を建てたが、十三年かかってその家を全部建て終った。 彼はレバノンの森の家を建てた。長さ百キュビト、幅五十キュビト、高さ三十キュビトで、三列の香柏の柱があり、その柱の上に香柏の梁があった。」

神殿建設を為し終えたソロモンは、次に自分の王宮建設に取りかかりました。ところが神様のための神殿の建築には7年半かかりましたが、自分のための宮殿の建築にはその約2倍の13年の歳月を費やしました。その大きさも、神殿は長さ60キュビト、幅20キュビトであったのに対し、ソロモンの宮殿は長さ100キュビト、幅50キュビトと約2倍(面積にすると4倍以上)の大きさでした。ここに父ダビデには及ばないソロモンの霊性がうかがい知ることができます。

ソロモンは確かに神様を礼拝することに力の限りを尽くしました。しかしそれ以上に、自分の楽しみのために時間も財産も労力も費やしたのです。私たちも神様を一生懸命に信じ仕えながら、それ以上に自分の楽しみや財産を追求してはいないでしょうか。今一度、自分の信仰の姿勢を見つめ直し、自分のために富むことよりも、神様のために貧しくなることも厭わない、神様第一の信仰へと軌道修正する私たちでありますように。

http://bible.com/81/1ki.7.1-2.ja1955

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列王紀上 7:7-8
「またソロモンはみずから審判をするために玉座の広間、すなわち審判の広間を造った。床からたるきまで香柏をもっておおった。 ソロモンが住んだ宮殿はその広間のうしろの他の庭にあって、その造作は同じであった。ソロモンはまた彼がめとったパロの娘のために家を建てたが、その広間と同じであった。」

ソロモンの宮殿は神殿に隣接していましたが、王としての執務をするための施設をも兼ね備えていました。またソロモンは彼がめとったエジプト王パロの娘のために、豪華な家を建てました。これもまた、神様を礼拝することよりも、仕事や異教の女性たちとの関係を重要視したソロモンの信仰が表されています。

仕事と信仰の両立、家庭と信仰の両立は、私たちにとっても重要な課題です。どちらも決して疎かにしてはなりませんが、神様を信じ仕える信仰がまず土台として据えられ、その上に仕事も家庭もある状態こそが、私たちクリスチャン生活の健全な姿です。

http://bible.com/81/1ki.7.7-8.ja1955

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列王紀上 7:13-14
「ソロモン王は人をつかわしてツロからヒラムを呼んできた。 彼はナフタリの部族の寡婦の子であって、その父はツロの人で、青銅の細工人であった。ヒラムは青銅のいろいろな細工をする知恵と悟りと知識に満ちた者であったが、ソロモン王のところにきて、そのすべての細工をした。」

ソロモンは神殿に備える様々な什器に精巧な細工を施すために、優れた青銅細工人ヒラムをツロから呼び寄せました。彼はナフタリ部族とツロの人のハーフで、ツロの王ヒラムとは別人です。モーセの幕屋ではイスラエル人の中からこれらの細工をする者が選ばれましたが、ソロモンの神殿では建築資材も含め、多くを外国の力に頼ることになりました。これもまた神様よりも人の力に頼ったソロモンの信仰の現れとも見られます。私たちは決して国粋主義や選民思想に陥ってはなりませんが、神様第一と信仰の純潔を保つことには注意を払わねばなりません。

http://bible.com/81/1ki.7.13-14.ja1955

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列王紀上 7:40-44, 47
「ヒラムはまたつぼと十能と鉢を造った。こうしてヒラムはソロモン王のために主の宮のすべての細工をなし終えた。 すなわち二本の柱と、その柱の頂にある柱頭の二つの玉と、柱の頂にある柱頭の二つの玉をおおう二つの網細工と、 その二つの網細工のためのざくろ四百。このざくろは一つの網細工に、二並びにつけて、柱の頂にある柱頭の二つの玉を巻いた。 また十個の台と、その台の上の十個の洗盤と、 一つの海と、その海の下の十二の牛とであった。

ソロモンはその器が非常に多かったので、皆それをはからずにおいた。その青銅の重さは、はかり得なかった。」

ヒラムは神殿のために技巧を凝らして様々な青銅の器を作りましたが、その数が非常に多かったため、重さを量ることができなかったと記されています。ソロモンの神殿がいかに壮大なスケールであったかがわかります。

ヒラムの施した細工は、花や果実、動物など、大自然を模したものが多くあります。しかしイエス様は、栄華を極めたソロモンでさえ小さな野の花ほどに着飾っていなかったと言われました。どれほど精巧に似せようとしても、神様が創造されたこの世界ほど美しいものはありません。人の手によらない神様の御手の業をほめたたえる私たちでありますように。

http://bible.com/81/1ki.7.40-44,47.ja1955

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列王紀上 7:48-51
「またソロモンは主の宮にあるもろもろの器を造った。すなわち金の祭壇と、供えのパンを載せる金の机、 および純金の燭台。この燭台は本殿の前に、五つは南に、五つは北にあった。また金の花と、ともしび皿と、心かきと、 純金の皿と、心切りばさみと、鉢と、香の杯と、心取り皿と、至聖所である宮の奥のとびらのためおよび、宮の拝殿のとびらのために、金のひじつぼを造った。 こうしてソロモン王が主の宮のために造るすべての細工は終った。そしてソロモンは父ダビデがささげた物、すなわち金銀および器物を携え入り、主の宮の宝蔵の中にたくわえた。」

ソロモンは主の宮で用いらる様々な器を純金で造り、ダビデが捧げた金銀と共に主の宮の宝物蔵に蓄えました。しかしこれらの器が神様を礼拝するために用いられるのならば、なぜ蔵に蓄えたのでしょうか? 器が壊れたときのための予備だったのでしょうか? もしかしたら、これらの純金の器は神様を礼拝するために必要だったのではなく、ソロモンの財力を誇示するための宝飾品として作られたのではないでしょうか。もしそうだとしたら、これはとんでもない思い違いです。神殿の器は神様のために用いられてはじめて意味があるものです。私たちが神様を信じているのも、様々な賜物が与えられているのも、すべて神様に仕え、栄光を主に帰することにこそ意義があります。飾り物の信仰に陥ることなく、神様のために尊く用いられる私たちでありますように。

http://bible.com/81/1ki.7.48-51.ja1955
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