前橋市、速い流れの広瀬川、
街中に流れる川の水量に驚く。
晩秋の曇り空、柳が時おり風になびく。
流れを前にして、前橋文学館が建つ。
前橋で生まれ育った「彼」萩原朔太郎が、流れの向こう遠くを見つめながら佇む。
市内敷島公園に、萩原朔太郎記念館として、書斎、離れ座敷そして土蔵が残る。
思い出した詩、一つ。
純情小曲集「旅上」
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。
臨江閣、館迎賓館として建てられたと言う。
二階の窓から望むのは利根川だったのか。
式台横に大きな水盤が、
ここにも一つの世界が水の中に湛えられていた。
街中に流れる川の水量に驚く。
晩秋の曇り空、柳が時おり風になびく。
流れを前にして、前橋文学館が建つ。
前橋で生まれ育った「彼」萩原朔太郎が、流れの向こう遠くを見つめながら佇む。
市内敷島公園に、萩原朔太郎記念館として、書斎、離れ座敷そして土蔵が残る。
思い出した詩、一つ。
純情小曲集「旅上」
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。
臨江閣、館迎賓館として建てられたと言う。
二階の窓から望むのは利根川だったのか。
式台横に大きな水盤が、
ここにも一つの世界が水の中に湛えられていた。