名古屋季節だより

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103 「萩原朔太郎の街」

2013-10-26 06:15:51 | 日記
 前橋市、速い流れの広瀬川、

    

 街中に流れる川の水量に驚く。

    

 晩秋の曇り空、柳が時おり風になびく。



 流れを前にして、前橋文学館が建つ。

 

 前橋で生まれ育った「彼」萩原朔太郎が、流れの向こう遠くを見つめながら佇む。

    

 市内敷島公園に、萩原朔太郎記念館として、書斎、離れ座敷そして土蔵が残る。


 思い出した詩、一つ。

 純情小曲集「旅上」
 ふらんすへ行きたしと思へども
 ふらんすはあまりに遠し
 せめては新しき背広をきて
 きままなる旅にいでてみん。
 汽車が山道をゆくとき
 みづいろの窓によりかかりて
 われひとりうれしきことをおもはむ
 五月の朝のしののめ
 うら若草のもえいづる心まかせに。


 
 臨江閣、館迎賓館として建てられたと言う。
 二階の窓から望むのは利根川だったのか。

 

  

 式台横に大きな水盤が、
 ここにも一つの世界が水の中に湛えられていた。

 

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