京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
錦繍のモミジやイチョウの色変わり、
御見事と言葉を失いますが、
柿の葉の色変わりはまた格別です、
虫食いの穴すら趣を感じます、
空を見上げれば、
冷たい風が吹き荒れそうな秋の深まりの日、
木守りの柿も啄まれて、
枯葉が輝きだす、
これ程までに違う独創的な意匠に、
自然の御摂理を思う、
東の空には秋の雲、
朝ぼらけに残る月、
向かいの丘の上、
闇に中から大樹が浮かび上がる、
世界の目覚める前の束の間、
テラスから見える、
何時ものゴルフ練習場のネット、
静かに朝陽を待つ、
薄く朱が走る、
明るさが増す、
一転、
南の空に動きが、
まさに空は生きている、
ムンクの「叫び」の世界、
グラウンドのネットに、
夏のグリーンカーテンの残骸、
小学校の遊具はまだ眠りの中に、
ドングリ山のドングリが、
静寂の中にポトリ、
さらにその奥に、
寺院の大屋根に烏が飛び来る、
ブリテンホールのステンドグラスが、
静かに語りかける、
ホールの裏手の何時もの楠、
礼拝堂のステンドグラス、
静寂の中に、
屋上から久しぶりに富士、
附けたり、
ヒマラヤスギの実、
乾燥とともに、
種が剥がれ出す不思議、