月に何度か、
原宿駅に降り立つ、
歴史を刻んだ駅舎が、
やがて建て替えられるという、
特に塔屋に郷愁を感じる、
陸橋を渡ると、
代々木公園、
東京オリンピックの選手村、
森の中には、
時間がゆっくりと流れている、
縄文人のDNAがよみがえる、
広葉樹林が広がっている、
枝が錯綜する森、
木肌が語り掛けて来る、
言葉の通じる楽しさ、
分け入れば世界が変わって行く、
モミジ葉の妙、
欅の巨木が列を作る、
森のジャングル、
都会の異次元、
森の中に一本の道が表れる、
何処に続いて行くのか、
暫く歩いて行くと、
突然途切れる、
白い太陽の陽が色を消す、
街に戻って、
日本陶芸倶楽部に出向く、
信楽赤土、
素焼が出来上がっている、
一つは灰乳釉薬を掛ける、
一つは何時もの鵜の斑釉薬を掛ける、
銀杏の木に空蝉を見る、
焼成を待つ日、