大阪河内長野に、
清教学園中学校・高等学校がある、
面談が必要となり急遽出向く、
羽田から伊丹そして南海電車で、
ここ河内長野は、
幾つかある高野街道の一つが通る、
辺りの街道の家並が古えを醸している、
壁土の落ちた趣ある塀、
かと思うと白壁と板塀が続く、
クスノキの巨木が邸から覗く、
酒蔵が軒を連ねる、
その中の一軒、
広辞苑にも載る、
天野酒(西條酒造)、
伊丹から飛び立つ前、
夙川にしばし寄る、
床に軸が掛けられている、
庭からムクゲを手折り、
花生けに投げる、
本日の床、
簾が涼を演出、
立礼の総飾りからさらう、
そして二つ置き、
刷り上げる銅鑼を鳴らし、
余韻に浸る、
濃茶と薄茶の点前をさらい、
師の点前、
薄茶を一服いただく、
師一人弟子一人、
外に出ると、
クマゼミに出会う幸運、
夕暮れの飛行場、
別儀ながら、
恒例により、