名古屋季節だより

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そして尾張名古屋からの季節だより

466 「水ぬるむ池、水鳥の所在」

2015-03-22 10:09:54 | 日記

 退院、



 中断していた時間のスナップ、



 三宝寺池の春の動き、

 春の気配がうねりをもって動き出すと、

 瞬く間に世界が塗り替わっていく、



 朽ちた杭に水ぬるむ水面、

 知らないところで何かが変わって、

 やがて、その移り変わりが見えてくる、



      


 時間が見える瞬間、



 そこに立ち会う不思議、



 数えきれないほどに

 そのことが起こっていたはずなのに、

 見ても見ていなかった時間が、

 恐ろしいほど過ぎていた、



 白い羽毛も、

 白の正装と変わっていた、



 動かない姿にも、



 時間の流れの中に、

 目線が動いていく、



 


 白き鳥、



 


 後ろを向いたまま、


 動かない、


 藍色の後ろ髪が一筋、

 端正に、



      


 動かずに見ていると、

 一瞬、

 目線が動く、



      


 枯れたアシの中に、

 緑の水草が萌える、



      


      


 それぞれがそれぞれの場所に留まる、

 目は限りなく優しい、



 


 その間を、

 カモたちもまた、

 思い思いに過ごす、



      


 


 


 気付くと、

 春の色が芽生えている、



 


 遠くを見つめる目も、

 時の流れを感じていく、



      


      


 変身した姿に驚く、



      


      


      


 池には、早い春が来ていた、



 



 


      
 


 






















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